センゴクエースが敗れる可能性もあり?
今回の大注目は、デビュー以来、出走するレースを絞って4戦4勝、圧倒的強さを見せているセンゴクエースです。父はリーディングサイアーのウンカイ、母は重賞13勝の女傑サダエリコと華麗なる血統。当然、断然の1番人気が予想されます。
しかし、前記した"レースを絞って"というのが曲者で、競馬歴が長くなると、「体のどこかに不安があり、レースを使えない事情があるのか?」などと推測し、頭がグルグルします。単に良血馬だからこそ、一戦必勝体勢で挑みたいのかもしれませんし、同厩ホクショウキズナと対決を避けたのかもしれません。しかし、前哨戦を使える状態なのに使わないというのは、そう多くないことだし、予定どおりのスキップだったとしても、けっして好材料とは言えません。
確かにセンゴクエースは前走はともかく、デビューから3戦は桁違いの強さを見せているので、今回で負ける可能性よりも勝つ可能性のほうが遥かに高いでしょう。しかし、どんなに強い名馬でも、ときにあっけなく負けることがあるのが競馬です。そうなるときの大半は、不自然さを感じたときなので、センゴクエースがちょろっと負けて、大波乱になる可能性も視野に入れつつ、セゴクエースを一応の◎とします。
○は前哨戦の青雲賞の3着馬コウシュハスパーク。本来は順当に青雲賞の勝ち馬コウシュハシンザンを対抗にするべきかもしれませんが、コウシュハシンザンは障害を降りてバテずに伸びてくる堅実さがある半面で、4走前はコウシュハスパークに、3走前はウィナーエミの決め手に屈する形。特にコウシュハスパークの決め手はここではトップクラスのものがあり、この馬にスムーズに障害を越えられたら、コウシュハシンザンはまた差されてしまうかもしれません。それにコウシュハスパークは3勝目を挙げてから、本当に障害が良くなってきているので、今ならば重量570㎏でもクリア出来るんじゃないかという期待を込めて、対抗評価としました。
▲は前記のコウシュハシンザン。前哨戦の青雲賞を目標にした影響もあったのかもしれませんが、障害得意のこの馬が、前走ではイマイチだったので狙い下げました。この馬は障害を降りた時点である程度のリードを奪って行きたい馬なので、障害がダメなら大崩れもあると見ています。
△に前走で○コウシュハスパークや▲コウシュハシンザンを撃破したワタシハサクランボ。障害を積極的に仕掛けて、決め手も抜群だった内容がなかなか優秀でした。
他では4走前に披露した豪脚に期待のホクショウモモ。この馬も障害さえスムーズなら、面白い存在です。だいたいの場合、大本命馬が敗れるときというのは、その馬と真逆の脚質の馬なので、そういう意味でもコウシュハスパークや前記の牝馬は馬券に仕込みたいです。
あとは近2走では大崩れしていますが、この世代を引っ張ってきた獲得賞金ナンバー1のホクショウキズナ。今回は他馬よりも10kg重いハンデを背負って10番枠と、一見、条件が最悪ですが、この馬はスムーズに前に行けなかったときの脆さから、絡まれるのが苦手なタイプである可能性もあります。もしそうだとしたならば中途半端な枠順よりも10番枠のほうが吉と出るかもしれません。
◎ (5)センゴクエース
○ (9)コウシュハスパーク
▲ (4)コウシュハシンザン
△ (6)ワタシハサクランボ
△ (7)ホクショウモモ
△ (10)ホクショウキズナ
3連単1頭軸マルチ
5→9,4,6,7,10 100円 計6000円