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12/1ばんえいオークス回顧

ナナノチカラが3歳女王に君臨!

 1日(日)は重賞・ばんえいオークス(3歳牝馬オープン)が行われ、2番人気のナナノチカラが優勝。2月の黒ユリ賞以来となる重賞2勝目を挙げ、3歳女王の座に就きました。

 馬場水分は2.9%でスタート。ナナノチカラがギャロップで軽快に先行。これをセイコークイン、コウシュハクィーンが追走し、中間点付近から追走の2頭が前へ。縦長の展開で推移し、第2障害を迎えました。
 全馬がたどり着く前にコウシュハクィーンが登坂を開始。セイコークインも即座に動き、さらにアグリナデシコ、クインフェスタも早めに動きます。その間にコウシュハクィーンは障害を突破。以下セイコークイン、クインフェスタが続き、遅れて仕掛けたナナノチカラが4番手でクリアしました。
 先頭は軽快に歩き続けるコウシュハクィーン。しかしナナノチカラが爆発的な末脚で差を詰めにかかります。残り20メートルで1馬身差に詰め寄り、そして残り10メートルで先頭へ。そのまま力強く脚を伸ばすと、食い下がる2頭を逆に置き去りにし、先頭で荷物を運び切りました。残り5メートルでセイコークインがコウシュハクィーンを捕らえて2着。積極的に運んだコウシュハクィーンは惜しくも3着に敗れました。

 ナナノチカラは黒ユリ賞制覇後、9月まで実戦から離れていましたが、その後【4・0・1・1】と抜群の安定感を見せて今回の一戦を迎えました。各馬が早めのレースを展開する中、焦らずじっくり構えた鈴木恵介騎手の好騎乗もありましたが、それで勝ち切ったのもナナノチカラの実力があってこそ。今後も切れを生かせる馬場や展開の際には、台頭する場面がありそうです。
 2着はセイコークイン。ナナノチカラの切れに屈した格好ですが、早めの競馬を展開しながらこれに食い下がって伸びた内容は、むしろ地力の高さを示すもの。その安定感あるレース運びは、今後もこの馬の武器となりそうです。
 3着のコウシュハクィーンはしまいに踏ん張りきれなかったものの、すばらしいレースを展開してくれました。これだけ走れれば、いくらでもチャンスは回ってきそう。引き続き注目です。

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鈴木恵介騎手「第1障害を1番手で降りたときから、手ごたえは良いなと感じていました。あとは第2障害をひと腰でクリアできたら最後まで歩くことはわかっていたので、うまく上がるのを信じて乗りました。2週間前から障害を中心にじっくり調教を重ね、仕上げてきました。これからは牝馬を代表するオープン馬に育てていきたいと思います」

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