今季のばんえい十勝も、3月22日(金)~25日(月)で終了となります。この4日間は全12レース制で行われますので、レースの発走時刻にご注意ください。
24日(日)のメインには、大一番・ばんえい記念が組まれています。カネサブラック、ナリタボブサップにとって、引退レースとなりますが、もしカネサブラックが勝てば、通算重賞勝利数が21となり、ばんえいの重賞最多勝記録(現在の記録は同馬とスーパーペガサスの20勝)を更新することになります。なお、2頭の引退式は、25日(月)第6レース終了後(14:15頃)競馬場パドック横・表彰台にて実施されます。
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3月22日(金)のメイン第11レースは、春雷特別(A2級-1組・17:05発走予定)。
注目はグランドペガサス。前走アクアマリン特別(A2級-1・2組決勝混合)でしぶとく2着に伸び、3戦連続連対と好調です。テンに置かれる面がありましたが、近3走は早めの仕掛けが功を奏している様子。引き続き大口泰史騎手の騎乗で、今季を勝利で締め括りたいところでしょう。
アクアマリン特別では6着だったヒロノドラゴンの巻き返しにも期待がかかるところ。第2障害に手こずりましたが、もともとは障害巧者だけに立て直せるはず。詰めに甘さはありますが、押し切るシーンも考えられます。
賞金ハンデはきついものの年明け後A2級-1組特別で2度の2着があるニシキエース、アクアマリン特別では7着だったホクショウバンクの両馬は障害がスムーズなら、上位に食い込める力を持っています。
3月23日(土)のメイン第11レースは、じゃらんカップ(A1級・17:05発走予定)。
好調馬が揃いましたが、なかでも注目はミサキスペシャル。3走前に大寒特別(A1・A2級決勝混合)を制し、近2走のA1級-2組、A1級-2組混合もともに2着と、このところ崩れがありません。決め手が身上で、差して届かないこともありますが、流れが落ち着く特別とあれば、3走前の再現が見込めるでしょう。
アアモンドヤマトは前開催の白樺賞(A1級-1・2組決勝混合)で2着に健闘。障害で苦戦したものの、降りてからはさすがの末脚を発揮しました。障害に不安がある現状ですが、特別での連対確保は力のある証といえます。
クロフネオーザンは、近2走ではA2級との混合戦を使われていますが、正月の帯広記念3着の実績と障害力を考えれば、A1級でも十分通用するはず。
競走中止明けの前走A1級-2組でアアモンドヤマトとゴール前大接戦を演じたキンノカミや、特別の流れは合いそうなオレワスゴイ、トカチタカラも侮れません。
3月24日(日)のメイン第11レースは、第45回ばんえい記念(17:15発走予定)。負担重量1トンの定量で争われる、ばんえいの古馬ナンバーワン決定戦です。
昨年のこのレースでは、ニシキダイジンが圧巻の逃げ切りを収めて引退の花道を飾りましたが、今年もカネサブラックが勝利で現役生活に終止符を打ちそうです。今季重賞で3勝しており、前走のオープン特別では賞金別定55キロ増ながら2着を確保するあたり、やはり並の馬ではありません。2011年以来となるばんえい記念2勝目への期待が高まります。
ナリタボブサップもここがラストラン。昨年のばんえい記念では引退した2頭に続く3着でした。ゴール前での詰めの甘さは解消されつつあり、目下2連勝の勢いも魅力。打倒カネサブラックの筆頭格でしょう。
今季重賞2勝と飛躍を遂げたホッカイヒカルは、昨年の4着以上が狙えそう。
ばんえい記念初出走馬が5頭いますが、帯広記念では910キロで第2障害先頭クリアから2着と好走したギンガリュウセイ、格上挑戦ですが北見記念で2着があるシベチャタイガーらには注目できそうです。
今季最終日である3月25日(月)のメイン第11レースは、大平原特別(オープン混合・17:05発走予定)。
オープン昇級後の近2走を3、4着にまとめているウメノタイショウを中心視します。特に前走の4着は、昨日のばんえい記念の出走馬が8頭もいたとかちえぞまつ特別で、ハンデ差があったとはいえ、2着カネサブラックに最後まで食い下がってのもの。大幅に相手が楽になる今回は勝機到来といえるでしょう。
アオノレクサスも年明けのオープン昇級後、結果が出ていませんが、とかちえぞまつ特別8着からの巻き返しなるでしょうか。
前走白樺賞(A1級-1・2組決勝混合)での勝ちっぷりが目を引いたインフィニティー、同4着で障害巧者のスギノハリアーや、前々走まで3連勝していたマルモスペシャルらのA1級勢は、実力で今回のオープン勢にヒケを取りません。
新年度のばんえい十勝は、4月14日(日)にナイターにて開幕します。