テンマデトドケが復活の重賞3勝目!
31日(日)は重賞・ばんえい菊花賞(3歳オープン)が行われ、単勝5番人気のテンマデトドケが勝利。昨季の世代チャンプがトップハンデをものともせず、重賞3勝目を挙げました。
馬場水分は1.5%とやや重め。道中はレットダイヤ、ミスタートカチ、タケノビジンらが果敢に先行し、やや速めの流れ。それでも各馬懸命に食らいつき、ほぼ一団のまま第2障害を迎えました。
真っ先に挑んだのはダイリンビューティ。差なくレットダイヤ、ミスタートカチ、タケノビジンも登坂を開始しました。なかでも抜群の掛かりを見せたのはタケノビジンで、いったんヒザを折りながらも即座に立て直し、先頭でこれをクリアしました。遅れてミスタートカチ、トレジャーハンターも難関を突破。以下フェイ、ホクショウバトル、テンマデトドケが続きました。
残り30メートル付近で逃げるタケノビジンにトレジャーハンターが並び掛け、後続も一気に詰め寄り大混戦に。残り20メートルでタケノビジンが脚を止め、トレジャーハンターが一歩リード。そこへ強襲したのがテンマデトドケで、残り5メートルで脚いろが鈍ったトレジャーハンターを捉えると、これを置き去りにして先頭でゴールを果たしました。結局トレジャーハンターはストップし、立て直したタケノビジンがこれを交わして2着。トレジャーハンターは3着で入線しました。
トップハンデが懸念されてか、単勝5番人気と評価の低かったテンマデトドケでしたが、終わってみれば2着に3秒4差をつける完勝。底力を問われるサバイバル戦となったことが、地力上位のこの馬に味方した印象です。つまり、この世代ではテンマデトドケの実力が抜けているということ。定量戦のばんえいダービーでは勝ちっぷりが焦点となるでしょう。
重賞初挑戦のタケノビジンが2着。軽量780キロが味方したのは言うまでもありませんが、最後にもう一度脚を伸ばした点は、この馬の勝負根性を物語るもの。ばんえいプリンセス賞3着ののち、今回も含めて5連続連対と力をつけている印象で、ばんえいオークスでも侮れない存在となりそうです。
大河原和雄騎手「自分が思っていた以上に強い内容でした。馬体が戻ってこない点が気がかりでしたが、何とか5キロ、ギリギリのところまで戻ってくれましたね。じっくり育ててくれた厩舎スタッフに感謝したいです」