キタノタイショウが地力を見せつける!
19日(日)は重賞・銀河賞(4歳オープン)が行われ、単勝3番人気のキタノタイショウが勝利。昨季の二冠馬が730キロのトップハンデをものともせず、地力の高さを見せつけました。
馬場水分は3.4%と軽めで、道中はコマクインとスギノハリアーが引っ張る速めのペース。特にコマクインはノンストップ作戦を敢行し、他馬に2馬身ほどの差をつけて第2障害下にたどり着きました。
後続が障害下に到達したのを見計らって、じっくりタメたコマクインが登坂を開始。これをひと腰でクリアして逃げ切り態勢を築きます。しかし、そうはさせじとワタシハキレイズキが続き、トモエエーカン、アアモンドヤマト、キタノタイショウも障害をクリアして追撃に入りました。
ハイペースがたたったか、次第にコマクインの脚いろが鈍り、残り30メートルでトモエエーカン、アアモンドヤマト、キタノタイショウの外枠3頭が急襲。一気に形勢は逆転し、さらにキタノタイショウが際立った脚いろを見せます。残り20メートルで敢然と先頭に立つと、追いすがるアアモンドヤマトを1馬身ほど振り切って、ゴールまで荷物を運びきりました。2頭の決め手に屈したトモエエーカンが3着入線。果敢に逃げたコマクインでしたが、結果7着に敗れました。
キタノタイショウはイレネー記念、ばんえい菊花賞、ばんえいダービーに続く重賞4勝目。この直前に2連勝と徐々に復調を示してきた中での一戦で、世代最強を改めてアピールしました。今後、世代限定戦は天馬賞(11年1月3日)となりますが、その前に古馬重賞でも活躍できそうな勝ちっぷり。その動向に注目です。
しぶとく追いすがったアアモンドヤマトも、はまなす賞勝ちの力を示した格好。ここ一連の安定したレースぶりからも本格化を果たしつつある印象で、さらなるタイトル奪取も期待できそうです。
大河原和雄騎手「出来そのものは前走と変わらなかったですが、ハンデ差もあって半信半疑でした。道中の手応えは結構怪しかったし、馬の気に任せていったという感じです。でも10コースというのが幸いしましたし、障害を下りてからいつもの脚いろを見せてくれたので、それでホッとしました。今後は古馬との対戦が中心になってきますが、まだ伸びる余地は十分ありますし、思い切ってぶつかっていきたいと思います」