いよいよ2010年度のばんえい十勝が開幕します。今季は、6月19日~10月11日のナイター開催51日間を含む150日間、来年3月28日まで熱戦が繰り広げられます。
競走馬の格付はこれまでと同様、過去3シーズン(今季は07、08、09年度が対象)の通算収得賞金により決定。収得賞金順に、5歳以上及び収得賞金100万円以上の3・4歳馬は、オープン、A1、A2、B1、B2、B3、B4に、収得賞金100万円未満の3・4歳馬は、C1、C2、C3、C4にクラス分けされます。
なおスカパー!の中継ですが、チャンネルは795chで変わりありませんが、デー開催期間中は放送時間が12:00~18:00(第3レースから)に変更となっております。ご注意ください。
4月24日(土)のメイン第11レースはスプリングカップ(オープン-1組・16:50発走予定)。出走馬の重量区分は、オープン8頭、400万円未満1頭となっています。
昨夏以降、オープンの平場・特別で大崩れのない成績を残してきたマルミシュンキ、ギンガリュウセイによる一騎打ちが濃厚です。ともに強力な先行力を武器に押し切るのが身上だけに、序盤の駆け引きからも目が離せません。
両馬がやり合うようなら、決め手上位のホクショウダイヤが割って入る可能性も。700キロ台中盤までの負担重量での安定感、実績ではメンバー中でナンバー1といっても過言ではありません。
昨季終盤にめきめき力をつけたホッカイヒカルも、スムーズに追走できれば上位食い込みの可能性がありそうです。
なおこの日から2歳戦もスタート。第3レースの新馬戦には、第1回能力検査で一番時計を出したトモエウンカイ(牝、松井浩文厩舎)が出走します。初陣を勝利で飾れるか注目です。
4月25日(日)のメイン第11レースは4歳以上選抜馬による重賞・第4回ばんえい十勝オッズパーク杯(BG2・16:55発走予定)。オープン(重量区分)720キロを基本とする別定重量で争われます。
焦点は、カネサブラックがこのレース4連覇なるかでしょうが、今回注目したいのはナカゼンスピード。06年のばんえいダービーを制するなど、若駒時代に活躍しましたが、その後はクラスの壁もあり頭打ちの成績でした。しかし昨年11月以降、おもにオープンクラスで、10勝を挙げるなど本格化。今回の編成替えで06年度の収得賞金がカットされたおかげで、今季は250万円未満(重量区分)からのスタートとなりました。負担重量が690キロなのは断然有利。自慢の末脚に加え、障害に不安がない近況から、ばんえいダービー以来の重賞制覇を期待します。
相手筆頭は、当然カネサブラックでしょう。昨季は、年間9レース行われる古馬重賞(牝馬限定戦除く)のうち5つを制覇した、いわずもがな、ばんえいの目下最強馬。ここもまず連対は外さないでしょう。
このレースで2年連続2着のナリタボブサップ、今年2月のチャンピオンカップ2着で地力強化を印象づけたライデンロックも争覇圏です。
4月26日(月)のメイン第11レースは青葉特別(A1-1組・16:50発走予定)。出走馬の重量区分は、320万円未満9頭、250万円未満1頭となっています。
オープンからの降級馬コーネルフジにとって有利なメンバー構成となりました。オープン戦では好結果が残せなかったものの、相手が下がる旧450万円条件(準オープン)との混合戦では多くのレースで上位争いしていました。スピードよりはパワーが勝るタイプだけに、現在の重い馬場も向きそうです。
トカチタカラは、年明け以降、準オープン特別ではトップハンデを課せられることが多かったものの、すべて掲示板内をキープ。安定感ある戦いぶりを披露してきました。今回は、メンバーの半数が準オープンからの降級馬。ハンデ差なしで戦えることは有利でしょう。
準オープン特別で上位に入った経験があるカネミセンショー、アグリミズキや、10キロ軽いクロフネオーザンも差はありません。