フクイズミが連覇達成!
2日(土)は重賞・帯広記念(4歳以上オープン)が行われ、フクイズミが勝利。重賞8勝目を果たすとともに、昨年に続く連覇を果たしました。
馬場水分は下がってきたものの、まだ軽めといえる馬場状態。各馬900キロ前後の高重量ながら難なく第1障害をクリアし、道中も軽快な行き脚を披露。スターエンジェルやニシキダイジンが半馬身ほどリードする展開で、第2障害を迎えました。
ひと息入れて最初に仕掛けたのは、大方の予想通りニシキダイジン。続いてアローファイター、やや遅れてナリタボブサップらも登坂態勢へ。なかでも抜群の掛かりを見せたのはナリタボブサップで、さすが障害巧者らしく先頭クリアを果たしました。やや遅れて続いたのはタメにタメていたフクイズミ。ひと腰で難関を突破してナリタボブサップを追撃に入ります。さらに遅れてニシキダイジン、1番人気のカネサブラックは4番手からとなりました。
こうなれば決め手あるフクイズミに分がある展開。徐々に差を詰めて、残り30メートル付近で先頭へ。ナリタボブサップも懸命に食い下がりますが、終いの脚に絶対の自信を持つフクイズミは余裕が感じられる手応え。結局1馬身ほどのリードを保ったまま、フクイズミが先頭でゴールを果たしました。カネサブラックが離れた3着で、やや遅れてニシキダイジンが4着入線。
これでフクイズミは今季重賞3勝目。今回は課題の障害を早めにクリアし、軽めの馬場に対応できたことが最大の勝因です。確実な末脚を持っているだけに、障害さえまとめればこれだけ走って当然。アテにできない面もありますが力は一級品だけに、ばんえい記念でも軽視できないでしょう。なお今季7レース行われた古馬重賞は松井浩文厩舎が全勝(カネサブラック4勝、フクイズミ3勝)と、飛ぶ鳥を落とす勢い。ばんえい記念ではトモエパワーも控えているだけに、今後も注目です。
ナリタボブサップはまたしても2着。今季重賞では【0・4・2・0】と安定している半面、勝ちきれないのも事実です。ただ今回は終いもよく粘っていた印象で、相手の決め手が一枚上だっただけ。高重量戦における障害力は随一だけに、展開と馬場次第ではチャンスも巡ってくるでしょう。
カネサブラックは北見記念より他馬とのハンデ差が広がっていただけに、仕方のない結果。それでも3着まで押し上げたのは実力の証明で、ばんえいナンバー1の評価に疑いはありません。目標はさらに先だけに、今後のレースぶりに注目です。
尾ヶ瀬馨騎手「ナリタボブサップをマークしていたので、それを見ながら動くことを考えていました。馬場は微妙に軽いかな、と思っていたのですが、障害を2番手で越えてくれたし、あとはフクイズミのパワーで押し切ってくれました」