テンマデトドケ、長澤騎手ともに重賞初制覇!
27日(日)は2歳世代では初の重賞となるナナカマド賞(2歳オープン)が行われ、2番人気のテンマデトドケが勝利。今年1月デビューの長澤幸太騎手とともに、重賞初制覇を果たしました。
道中はミスタートカチがやや速めのペースで先導し、バラついた展開。第2障害に近づくにつれ各馬の差は徐々に詰まりましたが、そのままミスタートカチが先頭で勝負どころを迎えました。
ひと息入れて仕掛けたミスタートカチは、抜群の掛かりを見せてあっさり天板へ。1番人気のホクショウバトルが、やや体勢を崩しながらもこれに続き、ほぼ並んでテンマデトドケとハクバオウジもクリアしていきました。
独走態勢を築いていたミスタートカチでしたが、残り25メートル付近でいったんストップ。そこへ後続3頭が並びかけ、4頭が横一線で残り10メートル。ここでグイッと抜け出したのがテンマデトドケ。重馬場に苦しむ各馬とは対照的に、しっかりした脚取りで荷物を運びきりました。体勢を立て直したミスタートカチが0秒8差で2着を確保。ホクショウバトルはゴール線上で止まったものの、後続を振り切って3着入線を果たしました。
テンマデトドケはこれで【5-2-3-1】で、唯一の着外はトップハンデを背負わされた一戦だけと抜群の安定ぶり。各馬の脚が止まっていたレース終盤でもしっかりした脚取りを見せていたのは、実力の証明でしょう。今後は重量との戦いとなりますが、5〜10キロ程度のハンデ差なら軽視することはできないでしょう。
ミスタートカチが青雲賞(4着)から前進。一度は止まったにせよ、終始レースを引っ張りつつ粘り通したレースぶりは高く評価できます。新馬戦を大差勝ちしたのはダテではなく、今後も卓越したスピードに注目です。
長澤幸太騎手「道中で気を抜く面があるので、その点に気をつけて一生懸命追いました。障害を下りたら、馬に“頑張ってくれ”と思っていましたが、その通り頑張ってくれましたね。ゴールの瞬間は1着か2着かわからなかったので、あとでリプレイを見て“やった“と思いました。本当に嬉しいです」