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2008年12月 アーカイブ

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1/2帯広記念プレビュー

2008年12月31日(水)

 1月2日(金)のメインは4(3)歳以上では今季初のBG1競走・第31回帯広記念。890キロ(牝馬20キロ減)から本年度の収得賞金120万円ごとに10キロ加増となる別定重量で争われます。12月30日は降雪のなかでのレースとなりましたが、その後はまずまずの天気が続いており、当日はばんえい競馬の醍醐味であるパワフルなレースが期待できそうです。なおこの帯広記念は第10レースに行われますのでご注意ください。
 パワータイプといって名前が挙がるのはトモエパワースーパークリントンスターエンジェルでしょうか。
 この3頭から、ここは牝馬スターエンジェルに期待します。ばんえい記念3着をはじめ昨年出走した重賞7戦で2着1回、3着3回と安定して上位に食い込んでいます。他馬が苦しむ乾いた馬場で切れ味を発揮してくるのがこの馬。力のいる馬場+高重量と条件の揃った今回は、近走成績を度外視して狙う手がありそうです。
 相手はカネサブラックフクイズミスーパークリントンが有力。
 カネサブラックは障害力・スピードのバランスがとれた1頭。近走も大崩れのない競馬を続けており、昨年のこのレース2着の雪辱を誓います。
 牝馬フクイズミは880キロが課題も、10月5日の岩見沢記念(820キロ)1着、11月30日の北見記念(850キロ)4着と高重量戦にも高い適性をみせています。時計がかかる重馬場なら追走にも苦労せず、早めに障害を越えられれば持ち前の末脚が炸裂する場面も考えられます。
 スーパークリントンは北見記念を障害先頭から押し切って久々のタイトル奪取。不得意な軽馬場を克服しての勝利でひと皮むけた印象です。もしここも好走するようであれば、ポスト・トモエパワーとして名を上げてきそうです。
 このレース連覇を目指すナリタボブサップはここも圧勝して不思議ない実力の持ち主です。しかし近走得意の軽馬場でも勝ち切れないことが多く、昨年ほどの勢いは感じられません。
 ばんえい記念を2連覇中のトモエパワーは今季未勝利も、重賞では北斗賞2着、岩見沢記念4着など、まずまずの成績を残しています。高重量戦は有利ですが、年々ズブくなっている印象がありこの重量でも勝ち切れるかは微妙なところ。今季初勝利はばんえい記念までお預けかもしれません。

【参考レース】

08.1/ 207年度帯広記念(勝ち馬:ナリタボブサップ)
10/ 5岩見沢記念(勝ち馬:フクイズミ)
11/30北見記念(勝ち馬:スーパークリントン)

※映像はこちら。またこれらを含めた2カ月前までの映像はすべてオッズパークにてご覧いただけます。

正月開催・前半戦の見どころ(1/1・1/2)

 正月のばんえい競馬は、1月1日(祝・木)〜5日(月)の連続5日間。前半戦では2日(金)のメイン第10レースに古馬BG1・第31回帯広記念が行われます。
 その帯広記念は全国発売が実施されます。当日、川崎競馬場では、ばんえいの基礎知識&帯広記念の予想トークショーが行われます。出演は、競馬評論家の須田鷹雄さん、矢野吉彦アナ、競馬キャスターの荘司典子さんで、12:55ころ、14:25ころの2回が予定されています。お近くの方はぜひお立ち寄りください。
 なおこの2日間のスカパー!の放送チャンネルは795chとなっていますのでご注意ください。

 1月1日(祝・木)のメイン第11レースはニューイヤーカップ(混合500万円未満・16:40発走予定)。500万円条件から4頭、400万円条件から5頭が出走します。
 注目は400万円条件のタケノホウシュウ。メンバー中5頭が出走していた12月13日の勝入混合500万円未満では、最軽量のオレワスゴイには突き放されたものの3着以下を6秒4ちぎって2着。オープン経験馬の底力を示しています。
 イケダガッツは500万円未満特別では勝ち切れないものの、相手が楽になったここは当然有力視できる存在。同じく近走500万円未満でいまひとつのトウリュウキングファラオも巻き返してきて不思議ありません。

 1月2日(金)のメイン第10レースは重賞・第31回帯広記念(16:20発走予定)。このレースは別掲の帯広記念プレビューをご覧ください。

 この日の第11レースにオッズパーク賞・新春特別(3歳オープン・16:55発走予定)が行われます。
 ここは実力牝馬2頭に注目します。重賞ナナカマド賞2着馬ワタシハスゴイは好位から堅実な脚を使うタイプ。若駒特別(2歳オープン)2着があるサクラエビスは牝馬らしい切れ味が武器です。今回と同じ5キロ差で近走両馬はほぼ互角の戦いを繰り広げており、ここも好勝負を演じてくれそうです。
 牡馬の有力馬はコウドウフジ。前走若駒特別は8着でしたが勝ち馬とは5秒7差と着順ほどは負けていません。

12/30ヤングチャンピオンシップ回顧

2008年12月30日(火)

ホクショウバンク早くも重賞2勝目 

 30日(火)、今季から重賞に格上げされたヤングチャンピオンシップ(2歳、産地選抜)が行われ、3番人気に推された北見産駒代表ホクショウバンクが、トップハンデながら勝利。ナナカマド賞に続く重賞2勝目を挙げました。

 朝から雪が降り続いたこともあって、馬場水分は8.1%と高め。そのため道中は息がほとんど入らず、先行集団を形成した5、6頭が一団のまま、速い流れで進んでいきました。
 一瞬息が入って、真っ先に第2障害に挑んだのはタワノアヤカ。それを合図に各馬も登坂を開始しました。先頭で越えたのはタワノアヤカで、差なくホクショウバンク、アオノレクサス、キタノストロングがクリアする展開。
 混戦が予想されましたが、ホクショウバンクが残り30メートル標識の手前で一気に抜け出すと、あとは後続を寄せつけない走り。タワノアヤカも必死で追いかけますが、1馬身ほどの差は詰まらず、ホクショウバンクがそのまま先頭でゴールを果たしました。残り10メートル付近で脚いろが鈍ったタワノアヤカを、キタノタイショウが交わして2着。

 ホクショウバンクは前述のとおり重賞2勝目。馬場水分が高かったことでハンデ差が影響しなかったこともありますが、それ以上に地力の高さを感じさせる完璧な走りでした。能検1番時計の素質馬が順調に成長を遂げている印象で、今後も世代の中心馬として活躍してくれそうです。
 キタノタイショウは4連勝中の勢いを武器にここに臨み、期待どおりのレースを披露。しまいにきっちりタワノアヤカを差し切ったのは、やはり勢いのなせるわざでしょう。連勝こそ止まりましたが、引き続き目の離すことのできない1頭です。
 紅一点のタワノアヤカが3着。最後まで粘りきれなかったのは課題ですが、障害を先頭でクリアしたレースぶりは決して悪くありません。ナナカマド賞3着が示すとおり、牡馬に入っても見劣りしないスピードは魅力。重賞制覇のチャンスも十分です。

成績はこちら
映像はこちら

鈴木恵介騎手「前走の北見産駒特別を勝ってからは、ここを目標にして体調を整えてきたので、勝ててよかったです。ここまで馬場が軽くなるとは思わなかったし、あまりペースが速くなっても辛いかなと思っていました。でも第2障害についたところでいい位置につけられたと思ったし、障害を下りればそのあとはきっちり歩く馬だから間に合うだろうと思いました。この馬のいいところを壊さないように育てていきたいですね」

赤見千尋のヤングチャンピオンシップ予想

4連勝中のキタノタイショウに期待

 ◎9キタノタイショウ
 ○7タワノアヤカ
 ▲4ホクショウバンク
 △1ライトアーム
 △2アオノレクサス

 詳細は、オッズパークのブログをご覧ください。

12/30ヤングチャンピオンシップ予想 山崎エリカ

4連勝の勢いに期待、キタノタイショウ

 昨日の朝まで今日はヤングチャンピオンシップがあることはわかっていたのに、大井でかなり儲かって浮かれているうちに、予想をすることをスッカリ忘れてしまいました(^-^;;;;;;)。こんなんじゃダメだね。首にならぬよう、今後はよくよく注意してがんばるまんp(^ ^)q。

 そんなこんなの山崎のヤングチャンピオンシップ予想。◎にしてみたいのは目下4連勝中のキタノタイショウです。前2走の十勝産特別や若駒特別ではナナカマド賞2着のワタシハスゴイやアオノレクサスを負かしていますから、力量的には問題ないはずです。このメンバーで勝てるとまでは言えないまでも、連対は確保してくれるのではないでしょうか?

 ○にはひと開催お休みさせて、前走比55kg増の重賞を背負わされるのはけっして好ましい材料ではありませんが、余裕ある手応えでの釧路産駒特別勝ちや、アアモンドヤマトを競り負かした前走内容が強く、今の勢いなら2歳チャンピオンを決めるこのレースでも通用すると思われるタワノアヤカ。

 ▲には1カ月の休養明けで今回はメンバー中で最重量の600kgを背負いますが、ナナカマド賞勝ち以降は常に最重量を背負い、前走の北見産駒特別でも570kgの重量を背負って勝っていることを考えれば侮れないホクショウバンク。

 あとは△に十勝産特別で◎の2着があり、○や▲が重量に泣くことがあれば浮上の余地があるアオノレクサス。キタノタイショウも前走から15kg増の重量ですが、同馬も前走から20kg増で、タワノアヤカが前走から55kg増、ホクショウバンクが前走から30kg増ということを考えれば、アオノレクサスも十分浮上の余地はあると思います。

 ◎キタノタイショウ
 ○タワノアヤカ
 ▲ホクショウバンク
 △アオノレクサス

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