12月14日(日)のメインはばんえい3歳牝馬三冠のラストを飾る第33回ばんえいオークス。三冠中で唯一の定量戦(全馬670キロ)として行われます。
今年の見どころはニシキエースの三冠達成なるかでしょう。一冠目・黒ユリ賞(6月15日)、二冠目・ばんえいプリンセス賞(9月15日)とも障害先頭クリアからそのまま押し切っています。特に二冠目は、差なく障害を越えたウィナーナナ(6着)を一気に突き放しての一人旅でした。ばんえい菊花賞(11月3日)は離された6着でしたが、レース直前の豪雨の影響で6.2%と超軽馬場で行われ、しかも第2障害でヒザをつく不利があったことを考えれば参考外。よほどのアクシデントがなければ牝馬三冠達成の瞬間に立ち会うことができそうです。
相手候補はウィナーナナ、カネヅルが有力。
ウィナーナナは一冠目(2着)、二冠目(6着)ともに1番人気に推された素質馬です。ばんえいプリンセス賞は隣枠に入ったニシキエースを意識するあまり、第2障害までに脚を使い、結局ゴールまでもたなかった格好。とはいえ前に行ってこそ持ち味を発揮する馬だけに仕方のない面はあります。マイペースで先行できれば巻き返しても不思議ありません。
ばんえい菊花賞で重賞初制覇となったカネヅルは黒ユリ賞3着、ばんえいプリンセス賞2着などもともと力がある馬でした。しかしばんえい菊花賞は持ち前の決め手が生きる軽馬場に助けられた面が大きそう。10月12日のオッズパーク杯秋桜賞(3歳オープン)でもニシキエース(2着)を破って勝利していますが、そのときは15キロのハンデ差がありました。馬場の助けがない限り、定量戦のここで同馬を上回るのは難しそうです。
有力3頭が6、7、8番枠と並んだ枠に入ったことで、必要以上に牽制しあい乱ペースになるようなら、ここまでの二冠を4、3着と健闘しているキタノメイゲツや、末脚自慢のユーファンタジーが食い込む可能性も出てきました。
出走表はこちら
【参考レース】
6/15黒ユリ賞(勝ち馬:ニシキエース)
9/15ばんえいプリンセス賞(勝ち馬:ニシキエース)
11/ 3ばんえい菊花賞(勝ち馬:カネヅル)