10月5日(日)のメインは、第44回岩見沢記念。基礎重量840キロ(牝馬20キロ減)で、本年度の収得賞金120万円につき10キロ増となる別定重量で争われ、カネサブラック、ナリタボブサップ、ニシキダイジンの3頭が10キロ加増され850キロとなります。
トモエパワーは、昨季はこのレースでシーズンの初白星を挙げました。ふだんは流れに乗れず惨敗も多いものの、高重量戦となると、みずからペースを作り出すことができます。今シーズンも未勝利ですが、出走全馬が800キロ以上を課せられるここなら初勝利の期待は十分です。
ナリタボブサップは、昨年のこのレースでは最下位に敗れたものの、その後、北見記念、帯広記念を連勝と本格化。今季も旭川記念、北斗賞と重賞を連勝しましたが、断然人気に推されたばんえいグランプリは、障害力を生かし早めに先頭に立つ勝ちパターンに持ち込みながら4着に敗退しました。しかし前開催を休養に充てたことで、立て直してくることは必至。打倒トモエパワーの1番手はこの馬で間違いないでしょう。
9歳馬ミサイルテンリュウも障害力には一目置きたい存在です。ナリタボブサップら6歳世代の台頭で、このところ重賞では善戦止まりですが、ここは経験がモノをいう高重量戦。減っていた馬体が回復してくれば、上位争いに加わってきても不思議ありません。
昨年のこのレース2着馬カネサブラックは、軽めの馬場となればスピード能力全開で一気の押し切りも可能でしょう。
末脚確実なスーパークリントンも、今年のばんえい記念で4着があるように高重量戦は向くタイプ。休み明け初戦の前走オープンは第2障害で脱落しましたが、この重量になって一変の可能性もあります。
紅一点のフクイズミは牡馬相手の重賞でも常に好走しています。07年3月のチャンピオンカップでは800キロで優勝していますが、どちらかといえば軽い負担重量のレースで、決め手を生かすタイプ。820キロでは勝ち切るまでは難しそうです。
出走表はこちら
【参考レース】
07.9/3007年度岩見沢記念(勝ち馬:トモエパワー)
6/22旭川記念(勝ち馬:ナリタボブサップ)
7/27北斗賞(勝ち馬:ナリタボブサップ)
8/16ばんえいグランプリ(勝ち馬:ニシキダイジン)