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やっぱり馬が好き(第48回) 旋丸 巴

待ちに待った開幕!

 みなさーん! お待たせしました~! いよいよ新年度ばんえい十勝開催!

 勿論、私も、初日から競馬場に駆けつけたのだが、開門時には入場門前に長い列が! 

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騎手さん勢ぞろいでお出迎え

 驚き喜びつつ、その人たちの後ろに並んで入場したら、騎手さん達が勢揃いして、ご挨拶。のみならず、帯広の名店「柳月」の紅白饅頭まで手渡してくれるから、ラッキー! 娘が憧れの佐藤希世子騎手から一箱受け取ったので、その場を離れようとしたら、横合いから私の肩を叩く人が……。

 誰かしら? と振り向けば、そこには名手・西弘美騎手の満面の笑顔が! とろけるような西スマイルに心穏やかでいる女性など、この世に存在するはずもなく、私も感謝感激雨アラレ。狂喜恐縮で西さんが手渡してくれた紅白饅頭をかき抱いて、しかし、次の刹那、今度は背中をドシン!と、どつく人が……。

 今度は誰? と振り返れば、こちらも名手・大河原騎手が、「おはよっ」と、独特のヤンチャ笑顔でティッシュを差し出してくれたから、思わず噴き出してしまった。

 いつも思うのだけれど、ばんえい競馬の騎手さん達って気取ったところが皆無。西さん、大河原さんだけじゃなく、皆さん揃って気さくであって、これが、ばんえい競馬の大いなる魅力のひとつなんだよね~、と、競馬場で落ち合った皆と声を揃えた。

 と、そんな嬉しい歓迎を後にしてスタンドに入った我々を次に迎えてくれたのは……

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カフェ・ド・ペルシュロン

 じゃじゃ~ん! 新規開店の軽食堂。その名も「カフェ・ド・ペルシュロン」というお洒落なお店は、これまた帯広の名店「ますやパン」の直営店。御菓子にしろパンにしろ「安くて美味しい」が帯広近辺の常識だから、このお店のパンも、また低価格。蹄鉄型のパンなんて1個100円なんですよ~。

 その他のパンも廉価だし、お店の中には小さなテーブルと椅子が、いつくも用意されているから、気軽に入って楽しく食べられる。

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テーブルと椅子がたくさんある店内

 「場内の食環境を改善して欲しい」と言われ続けた帯広競馬場。今回のカフェの出店は、そうした観客のニーズに応える「小さくとも偉大な一歩」なんじゃないかと、食いしん坊の私は期待に胸を膨らませているのである。

 けれど、食べ物ばかりに目を取られていてはいけないから、更にスタンドをずんずん進んで、今年度から導入された自動券売機で早速、馬券を購入。

 後はレースを待つばかりだから、スタンド南側、旧パドック=ふれあい動物園へ。と、いたよ、いました、イッシンブレイブが!

 この芦毛馬君、リッキーに続く帯広市役所職員第2号として、今年度からファン・サービスに専念。この日がイッシン君の初出勤日だったのだが、船山騎手に連れられ、ふれあい動物園に登場するや子供や女性に囲まれ大人気。

 リッキーの小屋の横にはイッシン君の新しい小屋も建てられ、リッキー・イッシン並んでお客様を迎えたけれど、ニューフェイスながら、イッシンもリッキーに負けず劣らず柔和な顔でファン・サービス。あまりの可愛さに、お客さんがイッシンに集中すると、リッキーが「俺にもかまって~」と抗議の前ガキを炸裂させる一場面も。他にも、イッシン小屋の仕上げに安部憲二騎手が活躍したり、ポニーの引き馬をトップ・ジョッキー鈴木勝堤騎手自らがかって出たり、とレース前とは思えない柔らかな空気が漂う、ふれあい動物園。

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イッシン小屋の製作。左から、安部騎手、船山騎手、鈴木騎手

 「こんな光景、到底、他の競馬場では見られないよね~」と仲間と笑うこと、しばし。

 廃止された競馬場も含めて日本中の競馬場はほぼ訪れたし、外国の競馬場も、それなりの数、訪問したけれど、こんなに和やかで家族的な競馬場というものを私は他に知らない。

 もし、未だ、ばんえいをライブで見たことがない方がいらしたら、是非、必ず、絶対に、帯広競馬場においでませ。他では味わえない、「牧歌的で、しかし、レースは実にパワフル」という不思議な競馬が体験できますから。

     *     *     *

 そんな心躍る一時の後は、いよいよ待望の馬券勝負! ということなるのだけれど、残念ながら、ここで紙面が尽きた。本当は、初日第1レースから、我らが「ばんえい軍団」が「初っ端から応援杯」なる協賛レースを催したから、その報告もしたいけど、それは次回、大兄・古林先生に報告してもらうとして……。

 最後に、ここまで拙文にお付き合い下さった奇特な読者に、お礼として耳寄りな情報を。

 26日の開幕を挟んで、4月13日と29日には、2歳馬達の能力検査が行われた。ばんえい十勝HPでも、その結果が発表されているけれど、一番時計のホクショウバンクは本当に強かった。砂の入れ替えで馬場が重くなっていたにも関わらず、1分38秒1という破格の時計でブッ千切り。能力検査で好走する馬には、草競馬でレース慣れしている馬が多いけれど、この馬は草競馬でも走ったことがないというから、これからの成長分も見込めるわけで、いや、末恐ろしい逸材である。

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能力検査でのホクショウバンク

 でもね、私が密かに期待している2歳馬が、他にも1頭いて、それが29日の第2回の能力検査で一番時計を出したヒカルカチドキ。この馬の調教師は、誰あろう我が友・谷あゆみ調教師。私も、昨秋、谷さんと、この馬を牧場まで観に行ったことがあって、だから、能検でも注目していたのだけれど、期待に違わぬ悠々の一番時計。それにしても、この馬、体力の凄さもさることながら、その勝負強い気性に感服。坂でもゴール前でも、自分から懸命にソリを引く姿に鳥肌立たされた。父エビスカチドキは、谷さんが厩務員時代に大切に大切に育てた馬。その馬の産駒が谷さんの大きな夢をかなえてくれたら……と想像するだけで、またまた鳥肌。

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能力検査でのヒカルカチドキ

 金髪王子ヒカルカチドキが、ホクショウバンクと、どんなレースを繰り広げてくれるか、今年度、新馬戦が楽しみで楽しみで……。

 さて、皆さんの今年の注目馬は、誰?

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