3月2日(日)のメインは、第29回チャンピオンカップ。今年度の重賞勝ち馬のみが出走できるレースで、クラス別定重量で争われます。なおオープン馬は、今年度の獲得賞金150万円ごとにさらに10キロ加増の条件がつきます。
昨年4月のばんえい十勝オッズパーク杯馬カネサブラックは、岩見沢記念、北見記念、帯広記念を含めここ10走のオープンで9連対と好調を持続。課題だった高重量への対応も克服するなど成長を感じさせますが、この馬のスピードを生かせるのはやはり軽量で臨めるレース。今回はトップハンデでも800キロで、岩見沢記念以降850~900キロを課せられていた重賞と比べると格段に楽な条件です。ほかのオープン馬(牝馬も含め)とも最大30キロ差ならこなせるはずで、スピードにまかせて押し切るシーンがありそうです。
同じくトップハンデのナリタボブサップは、北見記念、帯広記念と重賞を連勝中。登坂力を武器に早めの障害クリアから粘り込むのが勝ちパターンです。今回も有力馬の1頭ですが、北見記念、帯広記念ともに馬場水分5%台と軽めの馬場だった点は注目。当日、時計のかかる馬場状態になるようならやや評価を下げる必要があるかもしれません。
逆に重い馬場になれば台頭してくるのがトモエパワー。馬場水分2.7%の岩見沢記念ではゴール前でミサイルテンリュウ、カネサブラックを差し切って勝利しています。高重量戦を得意とするだけに、普段のオープン戦より少しでも重量が重くなるここは有利でしょう。しかし他馬が苦しむ重量ではないだけに勝ち切るまではどうか。
昨夏に旭川記念、北斗賞と重賞を連勝したのがミサイルテンリュウ。岩見沢記念、北見記念、帯広記念では、3、4、7着でしたが着順ほどには負けていません。ただ近走は障害を越えてから粘りを欠く面があり、勝利にはもうひと押しが必要でしょう。
オープン勢では唯一の牝馬トカチプリティーは、今年1月のヒロインズカップを勝利しています。770キロも恵まれたとはいえず、相手強化もあり苦戦が予想されます。
条件級馬のなかでは、近6走ですべて5着以内と安定した成績を残しているツジノコウフクに好感が持てます。今回は初の古馬一線級が相手でも、軽ハンデと障害力を生かし押し切る可能性もあるでしょう。
ペガサスプリティー、エリザベスライデン、ニシキガール、プリンセスモモの4歳牝馬勢は、重量的には断然有利に映ります。しかし4歳牝馬は過去5年間で5頭出走し、最高が7着という成績。ここ5年で最大120キロものハンデ差がついた事例はありませんが、勝ち負けを望むのは酷でしょう。
出走表はこちら
【参考レース】
9/30岩見沢記念(勝ち馬:トモエパワー)
11/25北見記念(勝ち馬:ナリタボブサップ)
1/ 2帯広記念(勝ち馬:ナリタボブサップ)