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2007年7月21日 アーカイブ

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7/22北斗賞予想 矢野吉彦

2007年7月21日(土)

スピード比べならミサイルテンリュウ

 前回、当コラムで予想した旭川記念。狙った通りにミサイルテンリュウが勝ってくれたのはいいんですが、2着フクイズミで人気サイドの決着、手広く流したのにほとんど儲かりませんでした。まぁ、当たったからヨシとしましょう。

 さて、今週は北斗賞。旭川記念の再戦といった様相です。それ以来のレースとなるミサイルテンリュウはもちろん、中間にレースを走ったフクイズミ、スーパークリントンあたりも調子はよさそう。カネサブラック、ナリタボブサップ、タケタカラニシキもソコソコのレースをこなしていますので、要注意だと思います。
 今回、ポイントになりそうなのが馬場状態。21日から22日にかけて、帯広は雨の予報となっています。かなり水分量は高くなって、スピード比べになると考えていいでしょう。
 だったらここも、軸はミサイルテンリュウ。馬連の軸なら堅いような気がします。問題はその相手。旭川記念では同馬より10キロ重い荷物でサッパリの内容だったカネサブラックが、今回は同重量になって優勝争いの中に加わってくるはずです。この2頭の馬連を本線にしますか。
 フクイズミの末脚は脅威ですが、軽馬場で息を入れずに第2障害まで来たときに、スンナリ障害を上がれるかどうか。ちょっと引っかかって追い込み届かず、というのも考えておかなければいけません。そこで浮上しそうなのが、カネサブラックと同期の2頭、スーパークリントンとナリタボブサップです。このところ堅実なスーパークリントンは当然として、当日が雨ならナリタボブサップがおもしろいかも。雨、雪の日の成績がいい馬(たしかノド鳴り?)なので、穴はコレでしょう。もう1頭、タケタカラニシキも押さえておきたいですね。手綱を取る細川騎手は軽(雨)馬場のレースを得意にしている、ということを聞いたことがあります(本人からではありませんが)。確かに、そういうフシはあるんですよね。馬のほうは、あまり速い流れになると第2障害までに置かれてしまうタイプだと思いますが、第2障害を手早くまとめればチャンスはあるはずです。
 ということで、ミサイルテンリュウからカネサブラックを本線に、ナリタボブサップ、タケタカラニシキで穴狙い。スーパークリントンとフクイズミは押さえ程度にしておきます。

 ところで、今回の北斗賞は、川崎競馬場をはじめ南関東の競馬場で場外発売されます。当日、ナイター競馬が開催される川崎では、ばんば2頭がデモンストレーションレースを披露。私も、ジョッキーを交えたトークショーや予想イベントに出演します。当日だけの特別予想も披露しちゃうかも。今週末、関東地方も天気が心配ですが、お近くの方はぜひ川崎競馬場にご来場ください。

 なお、来週29日のばんえい大賞典も南関4場で場外発売され、当日開催のある大井競馬場ではイベントも予定されています(これも、私の担当です!)。いよいよサマーシリーズも佳境に入ってきたばんえい十勝ナイトレース。これからもどうかよろしくお願いします!

7/22北斗賞予想 斎藤修

定量戦ならカネサブラック

 今シーズン、ばんえい競馬の何がスゴイって、とにかく全国的なさまざまなメディアで取り上げられる機会が多いこと。
 廃止騒動があったことで注目を集め、もちろんそれがよかったとは言わないが、やはりばんえい競馬そのものが多くの人々にインパクトを与えるものであることには間違いない。
 先日のJRAジョッキーによるエキシビジョンレースもよかった。残念ながら現地に行くことはできなかったが、スカパー!の画面からでも、彼らが心から楽しんでいるのが伝わってきた。それに各ジョッキーがGIを勝ったときの勝負服をわざわざ手配して持ってきたということでも、意気込みが伝わってきた。
 中でも横山典弘騎手。その後にいくつもGIを勝っているのに、もう16年も前になるメジロライアンだったのは、やっぱりなあという気がした。同じ勝負服の安部憲二騎手とのコンビは最初から決まってたんだろうか。そこんとこ、今度聞いてみよう。

 さて、開催場は変わっても、古馬の定量戦として定着している北斗賞。
 ここは、ばんえい十勝オッズパーク杯を勝って以来、久々に他のオープン馬と同重量となるカネサブラックに期待したい。前走旭川記念こそ7着に敗れたものの、それ以外はトップハンデでも常に馬券圏内を確保する堅実なレースを続けている。
 心情的な面で応援したいのはミサイルテンリュウ。期待して臨んだ旭川記念は、フクイズミの追い込みを振り切っての勝利。しかし主戦の鈴木恵介騎手は、当日第1レースのレース前に怪我を負うアクシデント。救急車で運ばれ、幸い大事には至らなかったが、昨年の北斗賞以来のタイトルだっただけに、無念の乗替りだったことだろう。今回、厩舎と馬にとっては重賞連勝を狙うことになるが、騎手にとっては雪辱戦となる。
 旭川記念2着だったフクイズミにも勝機十分。ただ、今週末のピンポイント予報を見ると、土曜日から日曜日にかけてが雨らしい。軽馬場得意のミサイルテンリュウに早めに行かれてしまうと、この馬にとっては厳しい。第2障害をどんなタイミングで仕掛けるかがポイントとなるだろう。
 この3頭ならどれが勝ってもおかしくはない気がするが、どうやらミサイルとフクイズミが旭川記念をひとつの大きな目標として仕上げていたのに対し、カネサブラックにとっては負担重量が有利になるここを狙わずしてどうするということで、これが本命。
 ばんえい十勝オッズパーク杯で2着だったトモエパワーも定量戦なら十分チャンスはあるが、この馬の出番はまだまだ先のような気がするので狙いは下げる。
 アンローズが今季初出走。帯広コースは未勝利で不得意ということになっているが、夏の乾いた重い馬場ならどう変わるかわからない。が、旭川記念のフクイズミのように休み明けでいきなり仕上げてくるとも思えず、今回は見送る。人気を落として馬場が乾いたときに狙ってみよう。
 おそらく人気になる4頭だろうから馬券は絞る必要があるだろう。カネサブラック頭の馬単と、押さえに2着付けの馬単か馬連複で。
 ◎カネサブラック
 ○ミサイルテンリュウ
 ▲フクイズミ
 △トモエパワー

7/22北斗賞プレビュー

 7月22日(日)のメイン第11レースに重賞第15回北斗賞が行われます。出走馬10頭中9頭が旭川記念に出走と、再戦模様となりました。
 中心は牝馬のフクイズミ。旭川記念は鋭く追い込んで2着、前走白夜賞(芦毛馬選抜)では貫禄を見せて優勝と、今季2戦して2連対。今年3月のチャンピオンカップでは800キロを曳いて差し切ったように760キロは許容範囲。今回もその豪快な末脚に注目です。
 トモエパワーにとっては、他馬と同重量で負担重量が加増される定量戦の今回は今季初勝利のチャンス。
 連覇のかかるミサイルテンリュウは、旭川記念同様、先行して登坂力が生かせる展開になればアッサリという場面もありえるでしょう。
 旭川記念3着で、前走ビッグウエイトカップ(体重選抜)を制したスーパークリントンは勢いに乗る1頭。時計のかかる馬場になれば逆転の可能性も秘めています。
 また、ばんえい十勝オッズパーク杯優勝以来、ハンデに悩まされてきたカネサブラックにとって他馬と同重量で出走できる今回は有利。ただ780キロは実績のない負担重量だけに勝ち切るまではどうか。
 ほか、夏の帯広で変わり身を期待したい今季初出走のアンローズ、前崩れの展開での一発に期待したいスターエンジェル、人気薄での好走が目立つタケタカラニシキ、前走ビッグウエイトカップで久々の連対を果たしたナリタボブサップ、重賞13勝と実績では上位のサダエリコが出走します。

出走表はこちら

【参考レース】
3/4 チャンピオンカップ(勝ち馬:フクイズミ)
4/30 ばんえい十勝オッズパーク杯(勝ち馬:カネサブラック)
6/24 旭川記念(勝ち馬:ミサイルテンリュウ)

※映像はこちら。またこれらを含めた2カ月前までの映像はすべてオッズパークにてご覧いただけます。

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