軽量600キロの上昇馬エリザベスライデン
さあ、ばんえい競馬はいよいよナイトレースがスタートします。
「夜戦」っていうポスター。いいですねえ。
で、ばんえい十勝ナイトレース初の重賞は、3歳牝馬による黒ユリ賞。
これまでは明け3歳、つまり2歳シーズンの牝馬の重賞として行われていたレースだが、新生・ばんえい競馬とともに、牝馬による3歳シーズンの重賞として生まれ変わった。
3歳三冠は、これまでどおり、ばんえい大賞典、ばんえい菊花賞、ばんえいダービーだが、黒ユリ賞が3歳牝馬の重賞になったことで、9月17日のばんえいプリンセス賞、12月9日のばんえいオークスと、3歳牝馬の三冠路線も確立した。
サラブレッドでは今年、牝馬のウオッカが日本ダービーを制して話題になったが、もしばんえい競馬でとてつもなく強い3歳牝馬が出てくれば、六冠制覇なんてことも可能になるわけだ。
あとおもしろいところでは、昨シーズンの黒ユリ賞を制したニシキガールがここに出てきた。つまり、通常ではありえない「黒ユリ賞連覇」という珍現象が、今年に限ってはニシキガールにかかることになる。
そのニシキガールは、メンバー中唯一の250万クラスの格付けで630キロのトップハンデ。150万クラスのプリンセスモモが620キロで、あとの8頭はすべて100万未満で600キロでの出走となる。
ニシキガールにとっては、やはり他馬と30キロのハンデは厳しく、黒ユリ賞連覇という珍記録達成は難しそう。プリンセスモモとの比較でも、今回と同じ10キロ差だった前走とかちダービーでもまったく勝負にならなかった。
3歳牝馬同士の争いということなら、やはり軽量600キロの中から上り調子の馬から狙いたい。
ここはエリザベスライデンから。3走前の3歳牝馬オープン戦では1番人気に推されながらペガサスプリティーの4着に敗れ、さらに前々走でも同じペガサスプリティーの2着に敗れたものの、前走6月3日の100万円未満では、そのペガサスプリティーや、3歳牝馬オープン戦で先着されたアグリタカラに雪辱している。上昇度で買うならこの馬。
前走、障害がまったくカカらず6着に惨敗したペガサスプリティーが相手だが、三たびの勝利があってもおかしくない。
620キロはかなりの負担だが、とかちダービーで3着と好走したプリンセスモモも押さえる。
それから3歳牝馬オープン戦の上位組で、ミスダイヤとアグリタカラ。
630キロのニシキガールは今回は見送る。
◎エリザベスライデン
○ペガサスプリティー
▲プリンセスモモ
△ミスダイヤ
△アグリタカラ