中心は荒尾聡。他からの突き上げはあるのか!
前回はミッドナイトレースだった飯塚オート。今回は昼間の時間帯に移行してレースが行われる。同じ競走路で走っているケースが多い地元勢が圧倒的有利だが、他の地区からも好調な選手が何人かいる。さて、優勝争いの行方は...。
地元・飯塚のエースは荒尾聡。近況の推移は文句つけようのない状態。前走となる地元一般開催では3走して全て1着。完全優勝を決めてみせた。更にその前のGIでも優勝戦まで進み3着入線。エンジンが走路に折り合っており、乗り手の方も絶好調。今回のメンバー的に優出はノルマと言える。もちろん優勝候補の筆頭に挙げられる。
他に地元S級は重富大輔、田中正樹、岩見貴史の予定。重富は近況のエンジン状態がやや下降気味。ちょっと前までは素晴らしい試走タイムが出ていたが、今は平凡な数字。エンジン的に変調しているが、しっかりと調整ができれば再びスピードあるレースを披露できる。田中正はS級になってから最重ハンでのレースに苦しんでいたが、最近では力を付けてきたのか結果が出るようになってきた。岩見は川口で落車して以来のレース。状態は全く不透明で、初日の試走には特に注意を払いたい。
外来S級は山陽から4者。ランクトップは丸山智史の21位。近況のエンジンはイマイチだが、乗り手の捌きには大きな成長が見られ、エンジンが並以上に仕上がれば混戦でも突破していける。この時期なら30を切る試走タイムが欲しいところ。丹村飛竜もエンジン状態は並。スタートや捌きには何ら問題はないので、とにかくエンジン状態を少しでも上向かせたいところ。タイムが出やすい飯塚の走路で存在感を示すか。長田は丸山と同様に、昨年に大きな飛躍を見せた。エンジンに成績が左右されやすいタイプなので、しっかりと納得いく状態に仕上げたい。緒方浩一は捲りを多用するタイプ。走路状況を気にせず走る方なので、突然の雨でも安心して狙える。
A級の中にも注目選手は多い。滝下隼平は前走のミッドナイトレースで優勝。近況は持ち味のスピード力を遺憾なく発揮できている。新走路での高速バトルはお手の物。エンジンも高い位置で推移しているので、連続優勝も十分あり得る。同期の桝崎陽介もエンジンは高位で安定。前走のミッドナイトレースでは優出し3着。その前の昼間開催でも優出3着だった。若手では中村杏亮、高宗良次、鐘ヶ江将平などがスピードを増しており、好成績を残せている。
外来A級では岡谷美由紀、花田一輝、前田淳が好調。3者とも前走の浜松一般開催で優出していた。最もいい着だったのは岡谷の3着。スピードは出ていたし、道中で前の車を交わすのも巧くなっていた。花田は今が成長盛り。1走ごとに力をつけている。前田は、よくない時期が長かったが、この辺で巻き返しを図りたい。
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主な出場予定選手
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荒尾 聡〔飯塚 S-3(27期)〕
重富 大輔〔飯塚 S-39(27期)〕
田中 正樹〔飯塚 S-41(29期)〕
丸山 智史〔山陽 S-21(31期)〕
丹村 飛竜〔山陽 S-23(29期)〕
長田 恭徳〔山陽 S-37(32期)〕
緒方 浩一〔山陽 S-46(30期)〕
滝下 隼平〔飯塚 A-5(28期)〕
伊勢崎は冬もナイターが熱い!
伊勢崎オートはアフター6ナイターの連続開催。前回優勝した金山周平は今回不在だが、優勝戦で走っていた何人かの選手は連続参戦。ちなみに、S級の参加予定はなく、A級とB級による戦いになる。
前回のアフター6ナイターで優出して、今回も参戦となるのは藤本梨恵、桜井晴光、石川哲也。藤本は初日から連勝で優出し、そこでの試走は29。素晴らしいタイムを出し、優勝戦でも軽快な逃げを見せていた。最終的には後続に捕まり4着となったが、スピード面での強化が図れている。スタートの切れ味もいい部類だ。
優勝戦6着だったのは桜井。レース序盤で展開作りがうまくいかなかったが、冬場は元々得意としており、自分の走りたいコース取りができるとスピードが増してくる。ハンデ的にも今は狙い時だ。優勝戦7着だったのは34期の石川。スタートが不安定な面はあるが、スピードはだいぶ出てきている。石川はその前の川口でも優勝戦まで進んでおり、今のところ連続優出中。1級車に乗り換わったばかりの今は成長が著しい時期なので、その1走1走から目が離せない。
他に前走で優出しての参戦は伊藤正司。浜松の一般開催で優勝戦に進出していた。約2年振りの優勝を目指したが、結果は6着。それでも近況はパッとしない状態が続いていたので、これを機に復活の狼煙を上げたい。
ランク的には田中哲が今回出場する中でトップ。試走タイムはそこまで出るタイプではないが、レースになると強気な仕掛けで上位に進出してくる。どちらかと言うとスピード戦よりも混戦向き。前団がゴチャ付く方が好結果につながりやすい。真逆のタイプなのが田村治郎。スピードがあるので車が密集せず、ばらけている展開の方が追い込んで行きやすい。
外来勢では中山光や遠藤誠が楽しみ。中山光は地元で4節連続優勝を決めた後、優出がない状況だが、エンジンの仕上がり自体は不変でスピードあるレースを展開できている。遠藤は軽いスランプから脱出気配。今年は川口で優出3着があるし、1着を取る確率が上がってきた。他では鈴木一馬や藤波直也などが、成績の安定感には欠けるがその反面、爆発力ある攻めでレースを盛り上げている。
※2月2日時点。当日は欠場などでメンバーが変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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田中 哲〔伊勢崎 A-29(28期)〕
田村 治郎〔伊勢崎 A-30(30期)〕
桜井 晴光〔伊勢崎 A-35(26期)〕
伊藤 正司〔伊勢崎 A-112(20期)〕
藤本 梨恵〔伊勢崎 A-181(32期)〕
中山 光〔川口 A-57(32期)〕
遠藤 誠〔浜松 A-162(25期)〕
石川 哲也〔伊勢崎 B-73(34期)〕
青山周平に対抗できる者は現れるか!
前回の川口オートは、スーパーハンデに置かれた青山周平が3走全て1着の完全優勝で幕を閉じた。今回もその青山周は参戦しており、地元勢はリベンジに燃える。どのような展開が待っているのか。
まずはその青山。先述の通り、前走の川口はオール1着だったが、その前の地元GIでも完全優勝を決めている。今年に入ってから負けなしの全て1着。もっと言えば、年末のスーパースター王座決定戦も制しているので、充実しまくっている。今回もスーパーハンデからのレースになると思われるが、前回の動きを見る限り、何の問題もなく白星を量産してきそうだ。
対する地元勢の筆頭格は中村雅人。前回の優勝戦では青山に簡単にやられてしまった。ただし、初日準決はしっかりと勝ち切っているので、もう少しエンジンに上積みができれば青山にも抵抗できる。前回のようにはいかせないためにも、まずは初日から快走を見せてきそうだ。
他に地元の主力は佐藤摩弥、大木光、山田達也、平田雅崇など。佐藤摩は前走の飯塚GIでは振るわなかったが、今年はお正月開催で初日から4連勝を決めるなど、エンジンさえ折り合えば本来の力を出せる状況。大木と山田達の28期コンビはエンジン状態まずまず。優勝戦までは十分、進出できる状態だが、青山と戦うとなれば上積みはいくらあっても足りない事はない。平田は前走の飯塚GIで準優勝。流れは上向いている。
伊勢崎勢は注目の選手が多い。金山周平は前走の地元アフター6ナイターで優勝していた。エンジン状態はもちろん良く、更にスタートの方も切れていた。そのレースで準優勝だったのは三浦康平。三浦は前々走の地元GIでも優出し3着に食い込んでいる。上昇ムードに乗れている。早川清太郎、内山高秀、松本やすしなどもエンジン状態が並以上になれば優勝戦まで顔を出してこれる。
地元A級にも好調な選手がちらほら。前走では青山に敗れはしたが準優勝だったのが上和田拓海。今年に入って1級車に乗り換わったが、そこから17走して11本の1着。前評判が高かった上和田は、1級車で更にパワーアップしている。阿部剛士は前走の地元で優出し3着。3走して全て車券に絡めていた。他にも石井大輔、泉田修佑、高橋義弘、早船歩も優出していた。また加賀谷建明は前走の飯塚GIで優出。F持ちでスタートに不安あるが、道中巻き返してこれるだけのスピードがある。
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主な出場予定選手
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青山 周平〔伊勢崎 S-1(31期)〕
中村 雅人〔川口 S-6(28期)〕
佐藤 摩弥〔川口 S-10(31期)〕
大木 光〔川口 S-17(28期)〕
山田 達也〔川口 S-19(28期)〕
早川 清太郎〔伊勢崎 S-7(29期)〕
金子 大輔〔浜松 S-14(29期)〕
かなりの高速バトルが期待できる!
飯塚オートは30日が最終日の昼間開催からリレーでミッドナイトレース。出場選手は昼間からがメインとなり、レースの時間帯は変わるとはいえ、その時の動きが参考になる。
直前の昼間開催で優出していたのは東小野正道、滝下隼平、桝崎陽介、森本優佑の4人。東小野は今年に入り状態が上向いている。前走でもスタートの切れが良く、レース序盤でいい展開を作れていた。スピード面ではもう少し欲しいところだが、いい時の走りが戻りつつある。持ち味の破壊力ある攻めは見ごたえ十分。今回も活躍しそうだ。
滝下は今年絶好調。お正月の浜松開催で優勝すると、前走も含めて優出が3回。成績がいいのはもちろんの事、エンジンの仕上がりが抜群にいい。良走路では全て試走30を切るタイムをマークしているし、レース道中での伸びも素晴らしい。課題のスタートさえこなせれば圧勝のレースを量産できる。桝崎は今、最重ハンの10M前で競争している。元々は長らく最重ハンで走っていた選手なので、このハンデ位置は展開が楽。エンジンが上昇してきたのもあって好結果を出せている。この位置に置かれている限りは、好走を見せ続けられる。森本も今年は好調。スピードタイプの選手であったが、最近では捌きの方も上達している。
今回出場する中でランク的に上位なのは篠原睦、有吉辰也、田中茂、久門徹といったあたり。篠原は今年まだ優出はないが、エンジン自体はまずまずで推移している。スタートの切れも悪くないので、今回はランクトップとしての存在感を示したい。
有吉は前々走のGIでも悪くなかったし、エンジンの仕上がりはそこまで不安ない。スタートも切れている。ただし、攻めの方はやや慎重気味に感じられる。勝負どころでしっかりと突っ込む事ができれば、成績は上昇しそうだ。田中茂は逆にレース序盤の展開作りに注文が付く。スタートがやや不安定なので、苦しい展開になる事が多い。それでも差しの鋭さはあるので、レース中盤から後半にかけて巻き返していける。久門はエンジンの仕上がりを欠いている。本来の力を出すには機力の上積みが不可欠。
今期からS級として戦っている田中正樹は、常に最重ハンからの競争で苦しんでいたが、近況は時折り善戦する事も増えてきた。緩やかにだが成長を見せている。他では田中進などがスピードある走りを展開中。つぼにはまった時の威力はかなりのモノ。
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主な出場予定選手
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篠原 睦〔飯塚 S-11(26期)〕
有吉 辰也〔飯塚 S-16(25期)〕
田中 茂〔飯塚 S-22(26期)〕
久門 徹〔飯塚 S-28(26期)〕
東小野 正道〔飯塚 S-36(25期)〕
田中 正樹〔飯塚 S-41(29期)〕
滝下 隼平〔飯塚 A-5(28期)〕
桝崎 陽介〔飯塚 A-23(28期)〕
伊藤信夫が地元勢を奮い立たせる!
今年はお正月に早々と開催があった浜松オートだが、そこからはしばらくレースはなかった。久しぶりの開催は3日間の短期決戦。初日がいきなり最終予選となり、直前の状態が多いに参考になりそう。注目選手を挙げていく。
地元からはS級4人が参戦予定。その中でランクトップは伊藤信夫。前走は飯塚GIで、準決は7着だったが、それ以外は試走タイムも出ており悪くはなかった。今回は鈴木圭一郎に代わって地元の留守を預かる番。しっかりと外来勢を迎え撃ちたい。
佐藤貴也は前走の伊勢崎GIでは2日目に被害があって落車。その影響があったのか、その後の結果はイマイチだった。今回は地元なのでキッチリと整備で立て直しておきたい。木村武之は前走が川口一般開催。ここでは準決3着で優勝戦には進めなかったが、エンジンは大崩れしているわけではなく、一般開催なら十分戦える動き。中村友和は前走が飯塚GI。初日こそ1着だったが、3日目以降は不安定走路で結果を出すことができなかった。
外来は山陽から3者、伊勢崎から1者。丹村飛竜は前走が川口。初日は1着だったが、その後は失速。走路にうまくエンジンが合わなかった。今回の浜松走路ではどうか。岡部聡と緒方浩一も前走は川口だった。どちらも成績はイマイチだったし、岡部は最終日にフライング。この影響が出てくるか。緒方も最終日にフライングをしていた。ただし、3節前の地元では優出。その時の流れを引き戻したい。
伊勢崎からは西原智昭が参戦。このところはGIに連続参戦していたが、動きはピリッとしていなかった。それでも悪いほうではなく、ちょっとしたキッカケで上昇の可能性は十分。
A級では西村龍太郎が前走の地元で優出していた。好タイムが出ていたので、今回も楽しみな一車。優出後と言えば野本佳章も川口で優勝戦まで進んでいた。しかし、このレースは反則妨害で失格。精神面への影響は気になるところだが、エンジン面は良さそう。同じ伊勢崎勢では岩田行雄や谷川一貴が前走の地元GIで活躍していた。
若手では山陽の山本将之が力を付けている。前走の飯塚GIでは5走中、3回の連対があった。スピードだけでなく、レース道中もだいぶ落ち着いて乗れてきた。B級ではあるが34期の深谷俊太も前走の川口5日間開催では2度の白星。佐藤大地や桝崎星名も1級車乗り換わり節で白星を挙げている。これから急成長が見込まれる34期生には注目したい。
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主な出場予定選手
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伊藤 信夫〔浜松 S-12(24期)〕
佐藤 貴也〔浜松 S-15(29期)〕
木村 武之〔浜松 S-24(26期)〕
中村 友和〔浜松 S-26(32期)〕
西原 智昭〔伊勢崎 S-34(28期)〕
丹村 飛竜〔山陽 S-23(29期)〕
岡部 聡〔山陽 S-44(19期)〕
緒方 浩一〔山陽 S-46(30期)〕