今年の川口開催もあと2つ!
川口オートは今回の開催を終えるといよいよ年末のスーパースターフェスタが待っている。王座決定戦に出場する選手も、シリーズ戦に出場する選手も、川口バンクでの最終調整の方向性をしっかりと掴んでおきたい。
今回出場するS級は地元から5者のみ。その内4人がSS王座決定戦のシリーズに出場する。佐藤摩弥、永井大介、山田達也、森且行だ。佐藤摩と森は前走が飯塚GIIだった。佐藤摩は初日からまずまずの滑り出しを見せたが、3日目の7着が響き、準決には乗れなかった。連日、30近辺の試走タイムを出していたが、その開催ではかなりのスピードレースが展開され、試走2台は当たり前のシリーズだったため、佐藤摩は仕上がり不足だった。ただし、今回は地元での競争。そこまで高速戦になる事は考えづらい。いつもの地元の仕上がりができれば十分戦えるだろう。森は2日目の8着が響き、3日目にして一般戦回りとなってしまった。ただし、その後は立て直し、試走も30を切るタイムを出せていたのでエンジン面は心配ない。
永井と山田達は前走が地元4日間の一般開催だった。永井は2日目の重走路で結果を残せず準決には乗れなかったが、それ以外の3走は全て1着。初日と最終日は川口オートではソコソコのタイムが出ていたので、今回は前回のリベンジに燃えたいところ。山田達は準決7着だったが、それ以外は全て車券に絡めていた。どちらもSS王座決定戦へ向けて、しっかりとエンジンを仕上げておきたい。
平田雅崇はSS王座決定戦回りではないが、シリーズ戦には出場する。前走では優勝戦まで進んでいたし、ある程度の動きを保ててはいる。今回で更なる底上げを図りたい。
その優勝戦で準優勝だったのは浜松の笠木美孝。近況は成績が安定しており、上位着でまとめられている。現在はA級にランクされているが、実力的には十分S級と変わらないモノを持っている。他にその優勝戦に乗っていたのは間中大輔と武藤博臣。間中は成績としては安定しない傾向あるが、エンジン自体は良いので今回も活躍できるかも。武藤は優勝戦7着だったが、それ以外はオール連対。SGウィナーらしいスピードが戻りつつある。
大注目なのは花田一輝。前走の飯塚ミッドナイトではオール連対の優勝を果たしている。これが自身2度目の優勝。成長盛りの33期とあって、これからの飛躍が楽しみな一人。
地元A級では加賀谷建明、中山透、山田真弘などにも注目。加賀谷は前走の飯塚GIIで大いに見せ場を作っていた。準決はフライングをした上に、3着で優勝戦には進めなかったが、5日間のシリーズで全て車券に絡めていた。上がりタイム的にも2日目に3・338を出すなど気持ち良さそうに走れていた。中山透は、川口で現在4節連続優勝を達成している中山光の双子の兄。弟の活躍に触発されない訳がない。山田真は近況まずまず。SG3Vの実力者ながら現在はハンデ位置に恵まれており、車券的にも狙いの一車となる。
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主な出場予定選手
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佐藤 摩弥〔川口 S-10(31期)〕
永井 大介〔川口 S-13(25期)〕
山田 達也〔川口 S-19(28期)〕
森 且行〔川口 S-25(25期)〕
平田 雅崇〔川口 S-48(29期)〕
加賀谷 建明〔川口 A-14(27期)〕
間中 大輔〔川口 A-129(28期)〕
笠木 美孝〔浜松 A-3(22期)〕
今節は勝ち上がりが2本立てで、楽しみも2倍!
今回は通常の勝ち上がりとは別に、新人王決定戦が組み込まれている。3日間の開催で、初日と2日目の第7Rと8Rで新人王トライアルが行われ、その得点上位8人が最終日第11Rの新人王決定戦進出となる。今の飯塚オートは高速バンクと化している。前回と同様にナイター戦で、ハイスピードのバトルが待っている。
通常の勝ち上がりでは、直前のGIIオーバルチャンピオンカップで活躍した選手が、引き続き今回も好走を見せてくれそう。そのGIIで優出したのは鈴木圭一郎、篠原睦、丹村飛竜、滝下隼平。ここで優勝したのが鈴木圭。優勝戦は文句付けようのない走り。エンジンも乗り手も最高潮だ。レース間隔が空いておらず、今回も優勝候補筆頭に挙げられる。篠原は5着だったが、スタートではしっかりと見せ場を作れていた。逆にスタートで大失敗してしまったのは丹村。エンジンは良さそうだっただけに、今回は奮起したい。滝下はレース道中で田中茂の抵抗にあったが、それを突破して猛追を見せていた。エンジンはかなり仕上がっている。
他では浦田信輔、有吉辰也、久門徹、岩見貴史などが地元の主力。浦田はエンジンがもう一つの状況だったが、決して崩れている訳ではなく、一般開催なら十分通用しそうな動きはある。ハンデ戦で最後方から次々と中団を突破して行くだろう。有吉は現在エンジンが並以下。大幅な立て直しが必要な状態。久門と岩見は、前走では準決で惜しいところまでいっていた。エンジン的には中堅上位あり、武器のスタートを決めれば速攻に期待できる。
外来では佐々木啓、丸山智史、松本やすし、中村友和などが注目の存在。佐々木は長らくエンジンが安定。今回も大きな着を取ることはないだろう。レースに派手さはないが、着実に1車ずつ番手を上げてくる。丸山もエンジンはまずまず。今年は記念を初制覇し、飛躍の年になった。松本もエンジン的には十分戦える現況。中村は調子の波がやや大きいが、タイムが出やすい今の飯塚オートに走りがぴったりとマッチしそう。いきなりの大駆けには注意を払いたい。
新人王シリーズの34期は実質2強の状態。デビュー前に評判が最も高かったのは上和田拓海。デビューしてからも順調な成長を見せ、勝ち星は同期トップの42勝で優勝は1回だ。そのライバル候補筆頭が川口裕司。勝ち星こそ34で上和田には及ばないが、優勝回数は2で、同期の中でトップ。飯塚は地元走路なので、上和田にも十分対抗できる。
他に優勝経験があるのは伊勢崎の横田翔紀。デビューしてから長い間、苦しい状況が続いていたが、ここ最近はコース取りが良くなり、地元の重走路の優勝戦で勝ち切るまでになった。成長の上昇度では今一番高いモノがある。他にも伊勢崎では野本佳章、石川哲也。川口は早津康介、浜松は佐藤大地などが楽しみな存在。
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主な出場予定選手
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浦田 信輔〔飯塚 S-5(23期)〕
篠原 睦〔飯塚 S-11(26期)〕
有吉 辰也〔飯塚 S-16(25期)〕
鈴木 圭一郎〔浜松 S-2(32期)〕
佐々木 啓〔山陽 S-8(23期)〕
丹村 飛竜〔山陽 S-23(29期)〕
松本 やすし〔伊勢崎 S-43(32期)〕
滝下 隼平〔飯塚 A-5(28期)〕
青山周平が中心になりそうなシリーズ!
前回の伊勢崎優勝戦は好メンバーが揃ったが、好枠から伊藤信夫が抜け出して優勝を決めた。今回はその伊藤信は不在で、優勝戦で勝ち切れなかった選手たちにとっては今回こそ優勝を狙いたい。優勝戦に乗れなかった選手たちも、もちろん優勝を狙って初日から激走する。
前回、準優勝だったのは青山周平。優勝戦は厳しい位置からの競争だったが、いい追い込みを見せていた。エンジン状態としてはかなり高い位置にあり、気候的にも大きくは変わってないので、初日からピンラッシュに期待できる。シリーズを引っ張っていく存在になりそうだ。
他に優出していたのは高橋貢、新井恵匠、青島正樹。高橋貢は6着だったが、初日から連日、試走タイムは27を出していたのでエンジンはいい所で安定している。その前も2節連続で記念優出しており、機力の面では大きな心配はない。予選、準決は青山と当たる事もないだろうから、アタマ固定で狙ってよさそうだ。順当に勝ち上がり、優勝戦で青山と戦うとなると、内枠に置かれるだろうから先手の攻めで振り切りを図りたい。新井恵は優勝戦8着。試走タイムの比較でも一番悪かったので今回、優勝を狙うとなるとエンジンの上積みは必要。青島は優勝戦5着。それでも初日から連勝を決めていたし、ここ最近はエンジンが中堅上位で推移している。
地元S級は他に内山高秀、吉原恭佑。内山は前走の準決5着で優出はできなかったが、試走は28出ておりレース序盤の展開を頑張りたい。吉原は前走の準決4着だったが、予選と最終日は1着。エンジン状態はまずまずで、強気な攻めを見せてくれそう。
外来S級は青島の他に渡辺篤と岡部聡。2人とも前走は飯塚ミッドナイトだった。渡辺は初日から1、6、2着。その全てで試走30を割るタイムを出しており、最終日の上がりタイムは3・356。数字が出やすい時間帯ではあるが驚異の数字。岡部は初日から2、3、4着。試走は全て29とエンジン状態は良さそうだった。
A級では岩田行雄、田村治郎の気配が上々。捌きの腕もS級と変わらないモノがあるので、ランク上位陣に脅威を与える存在になりそう。また、山中充智もエンジンは上々。こちらは穴の狙いとして注目したい。
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主な出場予定選手
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青山 周平〔伊勢崎 S-1(31期)〕
高橋 貢〔伊勢崎 S-4(22期)〕
内山 高秀〔伊勢崎 S-27(26期)〕
吉原 恭佑〔伊勢崎 S-30(32期)〕
新井 恵匠〔伊勢崎 S-35(30期)〕
渡辺 篤〔浜松 S-31(31期)〕
青島 正樹〔浜松 S-40(22期)〕
岡部 聡〔山陽 S-44(19期)〕
GIIオーバルチャンピオンカップが開幕!
飯塚オートで不定期に開催されているGIIオーバルチャンピオンカップが、12月5日から5日間の日程で行われる。前回行われたのが昨年の4月。この時は有吉辰也が優勝。近3開催は全て地元勢の中から優勝者が出ているが、今回はどうなるか。注目選手を挙げていく。
地元エース格は荒尾聡。近況の動きは悪くなく、前走の浜松GIでも優出し3着入線。エンジンは高位で安定している。この大会は前々回の覇者であり、2015年にも制している。今回は同大会3度目の優勝へ向けて初日から激走する。前回覇者の有吉はエンジン状態が並。決して悪くはないが、GIIで優勝争いをするとなると上積みは必要。
浦田信輔、篠原睦らもエンジン状態は並でピリッとはしない。ただし、少しでも良くなれば、浦田は強烈な差しで番手を上げてくるし、篠原は鋭いスタートからの速攻に期待できる。地元S級は他に田中茂、久門徹、岩見貴史など粒揃い。特に注目は重富大輔で、競争タイムが出やすい今の気候や走路状況に走りがマッチしている。
外来勢で最も注目なのは鈴木圭一郎。前走の地元GIでは見事に優勝している。優勝戦では先行した高橋貢が早めに抜け出し、セーフティとも言えるリードを作っていたが、鈴木圭は2番手に立ってから怒涛の追い込みを見せ、ゴール前できっちり捕まえてみせた。良い勝ち方で臨める今回は、初日から快走に期待できる。
浜松勢では伊藤信夫と金子大輔も好調。伊藤信は前走の伊勢崎一般開催で優勝。優勝戦は記念レースの優勝戦並みのメンバーが40線に7車並んでいたが、レース序盤で抜け出すと後続を離しての優勝だった。上がりタイムは3・344。スピードキングが完全に復活している。金子は、その伊勢崎優勝戦で4着。ハンデ位置的には厳しい所に置かれていたが奮闘していた。更にその前の地元GIでも優出し4着。流れとしては悪くない。
金子と同期の丹村飛竜も上昇ムード。前走の飯塚3日間一般開催ではオール連対での優勝を飾っている。今回と同じナイター戦で上がり3・346の好タイムをマークしていた。同じレース場、同じ時間帯でアドバンテージは大きい。
他に有力どころは早川清太郎、中村雅人、佐藤摩弥など。早川は浜松GIではいい所がなかったが、その後の地元では初日から連勝で優出3着。地元走路での活躍が目立つ早川だが、飯塚オートでは2009年にGIIを制しており、相性としては悪くない走路。中村は今年まだ優勝はないが、近況はエンジンが中堅上位で推移。今年の初優勝が記念になる可能性もある。佐藤摩は、前走の浜松GIでは準決こそ重走路で8着だったが、それ以外の4走は1着2本を含むオール連対。エンジン自体は悪くない。
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主な出場予定選手
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荒尾 聡〔飯塚 S-3(27期)〕
浦田 信輔〔飯塚 S-5(23期)〕
鈴木 圭一郎〔浜松 S-2(32期)〕
中村 雅人〔川口 S-6(28期)〕
早川 清太郎〔伊勢崎 S-7(29期)〕
丹村 飛竜〔山陽 S-23(29期)〕
伊藤 信夫〔浜松 S-12(24期)〕
佐藤 摩弥〔川口 S-10(31期)〕
若武者・中山光の勢いが止まらない!
前回の川口オートは中山光の動向に注目が集まった。それまで2連続優勝を遂げていた中山光は、前走から最重ハンにハンデが重化。この位置でどこまで戦えるかが大きなポイントだったが、完全に杞憂に終わった。
中山光は前走の初日こそ2着だったが、その後の3走は全て1着。優勝戦では同ハン外枠の岩崎亮一が前を走るシーンも一時あったが、そこからスピードを乗せて逆転。そのままの勢いで先頭まで行ってしまった。最重ハンから追い上げて行けるのだから、車を交わす技術も悪くはないのだが、それ以上にスピードが際立っている。冬場でタイムが出やすい状況なのも加味して、走りの特徴がレース結果につながっている。今回からは最重ハンの中でも、より位置が外に置かれる可能性も出てくるが、ここでどれだけの走りができるか。今の中山光なら全てを克服してしまいそうなパワーがある。今回も大注目の1車だ。
そうそう簡単にやられたくないのはランク上位陣。今回、最もランクが上なのは永井大介。前走は準決で被害があり優出はできなかったが、それ以外の3走は永井らしい走りができていた。今年はこれまで優勝が2回と、永井の実力を考えれば物足りない数字だが、年末のSSに向けてそろそろ結果も出しておきたい。
大木光、山田達也、鈴木清の3者は前走が地元の補充参戦。3者とも3走していた。大木と山田達は1着2本を含むオール連対。1走目は重走路でともに1着。その後の良走路でもしっかりと追い込めていた。鈴木清は1走目の重走路は3着だったが、その後の良走路2走は1着。3者ともエンジンは十分な機力を有し、重走路にも対応できている印象。補充参戦の前回とは違い、今回は勝ち上がり権利があるので、優勝戦まで顔を出してくる可能性は高い。
他に地元S級は佐藤裕二と平田雅崇。どちらも前走の準決は3着だったが、シリーズを通して見ればある程度戦えていた印象。今回に向けても不安は少ない。
外来S級は浜松から佐藤貴也と木村武之。山陽から岩崎亮一と長田恭徳。佐藤貴と木村武は前走が地元のGI。どちらも優勝戦まで進めなかったので、納得いくシリーズにはならなかったが、シリーズ中に1勝はできており、エンジンが全くダメなわけではない。ちょっとした調整のズレにより結果が出なかった。しっかり合わせられれば問題はない。走路温度が下がってるこの時期なら、試走で言えば30を切るタイムは出しておきたい。岩崎と長田の前走は今回と同じ川口オート。岩崎はここで優出。今年はまだ優勝がなく、優出も2回。前走の優出で良い流れに乗りたい。長田は前走で凡走が続いたので、立て直しを図りたい。
A級では増田伸一が前走の地元で優出し3着。予選準決の3走は全て1着だったように、エンジンはすこぶる良い。ハンデ位置的にも魅力十分だ。B級では永瀬敏一が前走で優出。捌き自体はA級に匹敵するモノを持っているので、レース序盤の展開さえこなせば上位着が望める。
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主な出場予定選手
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永井 大介〔川口 S-13(25期)〕
大木 光〔川口 S-17(28期)〕
山田 達也〔川口 S-19(28期)〕
鈴木 清〔川口 S-33(23期)〕
佐藤 貴也〔浜松 S-15(29期)〕
木村 武之〔浜松 S-24(26期)〕
岩崎 亮一〔山陽 S-29(25期)〕
長田 恭徳〔山陽 S-37(32期)〕