
勢い止まらぬ青山周平が今節も独壇場か!
今回は直前に飯塚でGIが行われている関係でS級は少なめ。ただし、伊勢崎から全国ランク1位の青山周平が来場し、シリーズは俄然盛り上がる。地元勢はどこまで抵抗できるか。
その青山は絶好調。前走となる地元GIでは初日からオール1着の完全優勝を達成した。シリーズを通してエンジンは高位で推移し、優勝戦でも試走22、上がり324の好タイムで圧勝した。レースの方も中盤で先頭に立つなど、スタートから攻めが冴え渡っていた。レース場は変わるがエンジン自体が良いので、調整が多少ズレてもよほどの事がない限り好走を見せてくるはず。
地元のS級は4人で中村雅人、山田達也、鈴木清、佐藤裕二。中村は前走が伊勢崎GIだった。3日目まではオール連対できていたが、準決は5着。更に最終日は被害があって落車。今回はそれ以来のレースになるので初日の試走には特に注視したい。落車による悪影響がなければいい。
その落車の原因車だったのが佐藤裕。その後は地元の一般開催で走っていたが、初日は試走タイムが出なかった。ただ、3日目以降は整備の成果が出たのか試走タイムが出てきた。山田達と鈴木清も前走は地元一般開催。山田は5日目のシリーズで3回の連対があった。エンジン自体はまずまずといったところ。鈴木清もエンジンは悪くなさそうだったが、準決で反則妨害。それでも最終日は白星で締めており、精神面への心配はない。
山陽からのS級は丹村飛竜、岡部聡、緒方浩一。丹村と岡部は前走が伊勢崎GIだった。丹村は準決に乗れなかったが、エンジン自体は連日試走タイムが出ており心配ないか。岡部は準決に進み5着。こちらもエンジンはそこそこだった。緒方は前走の地元ミッドナイトでは準決2着だったが、このレースは1着のみが優出の条件だったため、優勝戦には進めなかった。ただし、その前の地元昼間開催では優出していた。エンジン自体は中堅上位といったあたり。
A級の中にも注目選手は多い。前走の川口5日間開催で優勝したのが牧野貴博。優勝戦では展開的に恵まれた面もあるが、きっちりと勝ち切ってみせた。シリーズ中もオール連対の安定感。調子は上向いている。そこで準優勝だったのは中山透。スタートはまだ不安定な面あるが、道中は外のコースを回って伸びが良かった。その優勝戦で4着は小原望。予選道中も上位着でまとめていた。
前節である意味目立っていたのは相馬康夫。初日に1着を取ったがフライングで早々と失権。ただ、その後の4走も全て1着。勝ち上がり権利を失ったものの、5日間シリーズで全て1着だった。今回もその勢いを持続させてくるか。他では阿部剛士、斎藤撤二、鈴木将光なども動きは良さそうだった。
最も若手の34期では、準決で滑って後退した上和田拓海は、それ以外の4走はオール連対。その前の地元では優勝しており、レースでミスがない限り連に絡めている。同期の早津康介、信沢綾乃、本田仁恵なども1級車に乗り換わってから気持ち良さそうに走れている。
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主な出場予定選手
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青山 周平〔伊勢崎 S-1(31期)〕
中村 雅人〔川口 S-6(28期)〕
山田 達也〔川口 S-19(28期)〕
鈴木 清〔川口 S-33(23期)〕
佐藤 裕二〔川口 S-45(24期)〕
丹村 飛竜〔山陽 S-23(29期)〕
岡部 聡〔山陽 S-44(19期)〕
緒方 浩一〔山陽 S-46(30期)〕
ナイターレースで高速バトルが展開!
飯塚オートの冬場のGI、開設記念レースが今年も始まる。今回で64回目を迎えるこの大会は、気候の影響もあってかなりのスピードレースになる事が多い。近況のオート界は強烈なタイムが頻出しており、今回もハイスピードで走る事ができる選手が優勝争いに名乗りを挙げてきそうだ。有力選手をピックアップしていく。
地元のランクトップは荒尾聡。前走の伊勢崎GIでは準優勝の結果だった。昨年末のSS王座決定戦でも3着入線しており、エンジンはかなり高いレベルで推移している。今回も地元勢を鼓舞する存在になりそう。この大会は2005年に初制覇し、その後は8年後の2013年にも制している。その時から8年経った今回、3度目の制覇を目指して力走する。
他に地元で有力なのは浦田信輔、篠原睦、滝下隼平など。浦田の前走も伊勢崎GIで、初日から連勝を決めていた。準決では力及ばず4着だったが、エンジンはおおむね悪くない。篠原も前走は伊勢崎GI。優勝戦までは進めなかったが、シリーズを通して崩れることなく好走を見せていた。滝下は前走の山陽で優出し5着。その前の浜松では優勝しており、この時は上がり321の好タイムをマークしている。スタートに課題を残すが、今回の気象条件などにピタリと合っており、台風の目になるか。
今大会の前年度覇者は鈴木圭一郎。前走の地元お正月開催では珍しく優出を逃してしまったが、試走タイムは連日24近辺を叩き出していた。エンジン面は問題ない。同大会連覇を目指すべく、初日から異次元の走りを見せてくれそう。同じ浜松からは伊藤信夫、金子大輔などが参戦。伊藤信は前走の伊勢崎GIでは準決3着で、惜しくも優出はならなかった。ただ試走タイムは25、最終日も24出ておりエンジンは良好。金子はその伊勢崎GIで優出。優勝戦は展開が厳しく5着だったが、年末から好エンジンを保てている。
伊勢崎からは高橋貢と早川清太郎に注目。高橋貢は前走の地元GIで優出し4着。予選準決は全て車券に絡めており、さすがの安定感を見せていた。後は飯塚走路にも合わせられるかどうかだけ。早川は地元の記念で強い印象あるが、前走のGIは準決でスタート後に被害があり、優出はならなかった。ただ、エンジン的には心配ない状態。その時の分まで頑張りたい。
川口勢では佐藤摩弥、永井大介、若井友和、森且行などが実力者。佐藤摩は前走の地元ナイトレースではイマイチだったが、お正月開催ではしっかりと優出していた。スタート力には全選手が脅威を感じるほど。永井の前走は伊勢崎GIだったが、エンジンが安定しない印象だった。若井は前走の地元ナイトレースで優出。その前のお正月開催でも優出しており、今年も上々の滑り出しを見せている。そのお正月開催が前走だった森も、そこでは優出しており、連日25近辺の試走タイムを出していた。
山陽からは佐々木啓、松尾啓史、丸山智史、藤岡一樹、人見剛志など好調な選手が多い。佐々木は前走の地元で優出し3着。その前の年末のSSでもしっかりと王座決定戦乗りを決めていた。代名詞である安定感は今年も健在。スタートに勝負を賭ける事ない追い込みで上位進出を狙う。松尾啓は前走の地元ではオール連対で準優勝。ここから快進撃を始めたい。人見は前走の地元ミッドナイトで優勝。だいぶ本来の動きが戻っている。そこで準優勝だったのは藤岡一樹。シリーズ中はオール連対だった。更にその前の地元昼間開催では優勝しており、好調の波に乗れている。丸山は前走のミッドナイトで優出し3着。昨年は記念初優勝するなど頭角を現してきた。今年は更なる飛躍の年になるか。
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主な出場予定選手
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荒尾 聡〔飯塚 S-3(27期)〕
浦田 信輔〔飯塚 S-5(23期)〕
鈴木 圭一郎〔浜松 S-2(32期)〕
高橋 貢〔伊勢崎 S-4(22期)〕
早川 清太郎〔伊勢崎 S-7(29期)〕
佐々木 啓〔山陽 S-8(23期)〕
佐藤 摩弥〔川口 S-10(31期)〕
永井 大介〔川口 S-13(25期)〕
開催ラッシュが続く山陽オート!
山陽オートは昼間開催からの連続リレーシリーズ。今回はミッドナイトの時間帯に移行して競争が行われる。出場する選手も連続参戦で、その時の動きが多いに参考になるが、レースの時間帯が変わる事も加味してシリーズを展望していきたい。
S級は3人参戦予定。ランクが最も高いのは丸山智史で、他に長田恭徳、緒方浩一だ。丸山は前走が準決3着で優勝戦には進めなかったが、エンジン自体は中堅上位といったところで十分戦える状態にある。今回はシリーズリーダーとして優勝戦までは進みたい。長田も前走の準決は4着で優出を逃した。ただし、エンジン自体はそこまで悪くはなく、特に今回はメンバーが大幅に手薄になるので優出のチャンス。緒方は前走で優勝戦まで進出していた。攻めの引き出しは多い方ではないが、大きなコースを通った時はスピードを増してくる。ミッドナイトで走路にタイヤが食いつく時間帯の方が更に攻撃力はアップする。
緒方の他に昼間開催で優出していたのは藤岡一樹、松井大和。藤岡は前々走の浜松でも優勝戦に乗っており、今のところ連続で優出できている。調子の波が穏やかな方で、今は好調モードだ。今回も初日から狙っていける。松井はここ近年、緩やかにだが着実に成長を見せている。レースの勝負どころではしっかりとインに突っ込んでいけている。
他に有力なのは角南一如、人見剛志、内山雄介など。角南は前走で準決3着だったが、このところ車券に絡むケースが増えている。スタートが安定しない傾向あるが、今回は後方から追うレースがメインなので、その点の不安は少ない。人見は昨年後半から状態が上向き。飯塚ナイターでの優勝や地元GIでの優出などがあった。今年に入ってからもまずまずの動きを見せている。内山は前走の昼間開催ではイマイチだったが、最近ではミッドナイトでの活躍が目立っている。その時間帯ならセッティングも掴めているのだろう。
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主な出場予定選手
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丸山 智史〔山陽 S-21(31期)〕
長田 恭徳〔山陽 S-37(32期)〕
緒方 浩一〔山陽 S-46(30期)〕
角南 一如〔山陽 A-10(27期)〕
藤岡 一樹〔山陽 A-11(29期)〕
人見 剛志〔山陽 A-88(28期)〕
松井 大和〔山陽 A-144(30期)〕
内山 雄介〔飯塚 A-109(30期)〕
34期勢の躍進に大注目!
13日にナイトレースが終わったばかりの川口オートで、今度は昼間の5日間シリーズが始まる。S級選手の参加が少なく、A級やB級選手の活躍がありそう。その中でも1級車に乗り換わったばかりの34期勢が特に注目だ。
今回出場する地元のS級は4人の予定。その中でランクトップは大木光。今年に入ってから地元で2節を消化し、ともに優勝戦まで進んでいる。エンジンは高い位置にあり、乗り手の実力も今回の中ではトップ級。連続優出を続けるべく、初日から気合の入った走りが見られそう。2番手は大木と同期の山田達也。年末はSSトライアル戦で揉まれていたが、今年の初出走は伊勢崎のGIだった。ここでは予選中に着をまとめて準決まで進んだが、そこでは8着と惨敗。それでもシリーズを通してみれば、ある程度戦えていた。今回は大幅にメンバーが軽化されるので、優出のチャンス。佐藤裕二も前走は伊勢崎のGIだった。2日目に白星を挙げるなどしたが、最終日は落車。その影響が出ているかどうかは初日の試走で確認したい。鈴木清は前走が地元のナイトレース。準決4着で優出はできなかったが、エンジン的には普通はありそうだった。
外来S級は浜松から木村武之と青島正樹。それに伊勢崎から松本やすしだ。3者とも前走は伊勢崎のGIだった。実力者・木村武は初日からダッシュが付かず、まさかの準決モレ。それでも4日目からは連勝で締めくくっていた。今回に向けての弾みにはなる。青島は予選中に上位着でまとめ準決乗り。ただし、木村武とは逆に後半2日間は結果を残せなかった。松本やすしは5日間通して中間着だったが、試走は30近辺が出ていたのでエンジン的には悪くない。
A級では中山透、斎藤撤二が前走のナイトレースで優出していた。中山は双子の弟・中山光が昨年後半は大躍進を見せており、兄である透も刺激を受けていた印象。スタートには難あるが、冬場のスピードレースで道中の巻き返しが決まっている。斎藤はこのレースで優勝。今年はいい流れを作れそう。岩田裕臣も気配は上々。前走では準決2着だったが、このレースは1着が優出条件だったため、優勝戦には進めなかった。ただ、前々走のお正月開催では準優勝を決めており、今年はいい流れを作れそう。
外来A級では遠藤誠が前走の川口ナイトレースで優出。今は最重ハンの10M前に置かれているので、持ち味の速攻が決まりやすい。同地区の鈴木宏和は前走の伊勢崎GIで優出。優勝戦も武器のスタート力を見せ、10Mオープンの3枠から先行してみせた。もう少し独走力が身に付けば、記念レースでのタイトルホルダーにもなれるだろう。
34期では、やはり上和田拓海に注目。1級車に乗り換わったばかりのお正月開催ではオール1着の完全優勝を決めてみせた。前走のナイトレースでは、不安定走路の準決で3着になってしまったが、2日目は試走26、上がり334のタイムを叩き出すなど逸材っぷりを披露。同期でA級にランクされているのは野本佳章。今回が1級車で初のレースになるが、身長が高い野本は非力な2級車よりもパワーある1級車の方が結果を出しやすいだろう。B級ではあるが深谷俊太、米里崇徳は1級車で1節をこなし、その特性が分かってきた模様。横田翔紀と石川哲也は今回が1級車で初のレース。いきなりの飛躍もありそうだ。
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主な出場予定選手
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大木 光〔川口 S-17(28期)〕
山田 達也〔川口 S-19(28期)〕
鈴木 清〔川口 S-33(23期)〕
佐藤 裕二〔川口 S-45(24期)〕
松本 やすし〔伊勢崎 S-43(32期)〕
木村 武之〔浜松 S-24(26期)〕
青島 正樹〔浜松 S-40(22期)〕
岩田 裕臣〔川口 A-19(31期)〕
快速・滝下隼平に対しS級陣はどう戦う!?
今回の山陽3日間昼間開催は地元と飯塚からS級が参戦。どちらからも有力な選手が登場し、山陽VS飯塚の様相だが、A級やB級には浜松からの選手も来場し、三つ巴の戦い。どこ所属のどの選手が優勝を掴み取るのか。
地元のS級は5人参戦予定。そこでランクトップは佐々木啓。佐々木の前走は年末の川口SS王座戦で、4走のトライアル戦でポイントを重ね、見事に王座決定戦乗りを決めた。ここでは8枠からの厳しいレースになったが結果は5着。8番手発進から3人抜いていた。オート界の強豪が戦う中でのこの内容なので、決して悪くはない。エンジンを高い位置で安定させる事が巧い佐々木は、今年も成績を崩す事なく、上位着でまとめてくるだろう。
他に山陽S級は松尾啓史、丸山智史、長田恭徳、緒方浩一。松尾と丸山は前走が川口のSSシリーズ戦。松尾は予選中に2勝を挙げ準決に進出。丸山も予選中はオール連対で準決に進んだが、不安定走路での戦いとなった準決では両者とも惨敗に終わってしまった。しかし、良走路では好走を見せていたので、エンジン自体は良い状態にある。長田と緒方は前走が浜松のお正月開催だった。ここではどちらもシリーズ中に2勝を挙げたが、どちらも準決には乗れなかった。今回は地元走路で走りやすいので、巻き返しを図りたい。
飯塚からのS級は有吉辰也、久門徹、重富大輔、田中正樹。有吉の前走は年末の川口SS王座トライアル戦。4走のトライアルポイントが足りず、最終日は順位決定戦回りになった。しかし、そこでは2着入線。最後に意地を見せた。あの中ではエンジン不足だったが、今回のメンバー相手なら十分戦える仕上がり。スタートの切れは良く、その点では見せ場を作っていた。今回は追い込むレースがメインになるが、周回ごとに着実に番手を上げていくだろう。
久門の前走は地元のミッドナイト。そこでは初日から3連勝を決め優出。優勝戦は重走路になり6着止まりだったが、3連勝を決めていたのだからエンジン的には悪くない。その前の節でも優出はできており、大きな流れとしては悪くない。重富の前走は年末の川口SSシリーズ戦。ここでは初日からエンジンが折り合い、好タイムを出していた。準決も2着で突破すると、優勝戦では強烈な追い込みを見せて見事優勝。昨年の同大会に続き連覇となった。本人のリズムとしては今回出場する中で最も良い。今年もこのままの勢いで上位着を取り続けそうだ。田中正は前走の浜松で初日に落車。この影響が多少出ているか。
浜松からは浅田真吾や今田真輔が好調。浅田は前走の地元で初日から連勝。準決は2着で優勝戦まで進んでいた。その前の節でも優勝戦に乗っていたので現在連続優出中。今田はハンデ位置を活かした走りで前走優出3着。予選準決も全て車券に絡めていた。他では岩科鮮太が強烈な差しで番手を上げてきそう。
最も怖いA級は滝下隼平。前走の浜松で優勝を決めていた。4日間のシリーズで全て車券に絡めていたし、優勝戦では試走23、上がり321の強烈なタイムを叩き出した。タイムが出やすくなっている現在のオート界で、その能力を遺憾なく発揮している。
対する地元A級は西村龍太郎、藤岡一樹、角南一如らが好調。西村龍は前走の川口SSシリーズ戦で優出し6着。また、そこで準優勝だったのが角南。その後の地元ミッドナイトでもマズマズの動きを見せていた。藤岡は前走の浜松で優出。優勝戦は5着だったが、予選準決はオール連対。スピードある走りが見られていた。
今節から1級車に乗り換わるのは34期。その中でも川口裕司は、同期の中で1、2を争う成績を残している。1級車になってからタイムの上昇が見込まれる。
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主な出場予定選手
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佐々木 啓〔山陽 S-8(23期)〕
松尾 啓史〔山陽 S-20(26期)〕
丸山 智史〔山陽 S-21(31期)〕
長田 恭徳〔山陽 S-37(32期)〕
有吉 辰也〔飯塚 S-16(25期)〕
久門 徹〔飯塚 S-28(26期)〕
重富 大輔〔飯塚 S-39(27期)〕
滝下 隼平〔飯塚 A-5(28期)〕