第34回SG全日本選抜オートレースが開幕!
2021年最初のSGは全日本選抜。今回は浜松オートで行われる。今のオート界はスピードレースが主流で、今回も冬場開催とあって、かなりの高速バトルが展開されそう。現在のところ、この大会は鈴木圭一郎が4連覇中。その記録を伸ばせるのか、それとも阻止する選手が現れるのか。
その鈴木圭は今年ここまで2節を消化した。まだ優勝はないが、前走の飯塚GIでは優出し4着。良走路なら試走23~26のタイムで安定しており、エンジン面は全く心配ない。今回は大会5連覇へ向け気合が入るところだが、ただ一点、気がかりなのは飯塚GIの優勝戦でフライングをした事。集中力が必要とされるSGのスタート争いで、その影響がなければいい。
優勝候補の筆頭は青山周平。今年はここまで3節を消化し、優勝2回、準優勝1回。その準優勝以外の10走は全て1着で、エンジンの安定感は尋常ではない。もっと言えば、準優勝で2着だった時はスーパーハンデからの競争だった。SGではさすがに通常のハンデに戻るだろうから、レース展開はグッと楽になる。よほどの事がなければ優出、そして優勝を決め、SGグランドスラムを目論む。
近況のSGでこの両者に割って入っているのは荒尾聡と伊藤信夫。荒尾は今年4節を消化し、3回の優出。その内、優勝が1回、準優勝が1回、3着が1回。出走する半分以上は1着で、高位で成績がまとまっている。最近ではスタート一発のレーススタイルだけでなく、追い込むレースでも地力を増している。伊藤信は昨年のオートレースグランプリで久々のSG優勝を決めた。今年に入ってからは4節消化し、優出2回の内、優勝1回、もう一つは前走の伊勢崎GIIで優出5着だった。この5着は8枠からのレースで厳しい展開を強いられたが、準決までは7連勝を決めており、エンジンはかなり高い位置にある。
今年に入ってから王者復活を印象付けているのは高橋貢。今年は4節消化して全て優出し2回の優勝。その内GIとGIIでの優勝もある。勢いとしては青山に次ぐモノがあり、2017年以来のSG優勝に期待がかかる。高橋貢が優勝した伊勢崎GIIで準優勝だったのは松尾啓史。エンジンの変動が穏やかな方で、今は好調期に入っている。不安視されているスタートも一定の改善が見られた。その優勝戦で4着だったのは木村武之。近年は記念タイトルから遠ざかっていたが、昨年はGIとGIIで優勝しており、復調の兆しが出ている。
実力どころで言えば中村雅人、永井大介、佐藤摩弥などの川口勢。中村は前々走の地元で優勝すると、その後のナイトレースでも優勝していた。佐藤摩はエンジンがやや変動気味。それでも並以上になれば、短ハンデ戦で武器となるスタート力を発揮してくる。永井もエンジンが仕上がらない事が多く、苦しいレースも多いが、試走タイムが出てくれば爆発的な走りを見せてくる。
少しずつ調子が上がっているのは浦田信輔。前々走の地元では準優勝だったし、前走の伊勢崎GIIでもそこそこの走りをしていた。その同期の佐々木啓は、エンジン面はおおむね良好。後はスタートでどこまでの位置取りができるかだけ。
※2月18日時点。当日は欠車などにより、メンバーが変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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青山 周平〔伊勢崎 S-1(31期)〕
鈴木 圭一郎〔浜松 S-2(32期)〕
荒尾 聡〔飯塚 S-3(27期)〕
高橋 貢〔伊勢崎 S-4(22期)〕
浦田 信輔〔飯塚 S-5(23期)〕
中村 雅人〔川口 S-6(28期)〕
佐々木 啓〔山陽 S-8(23期)〕
佐藤 摩弥〔川口 S-10(31期)〕
伊藤 信夫〔浜松 S-12(24期)〕
永井 大介〔川口 S-13(25期)〕
松尾 啓史〔山陽 S-20(26期)〕