34期勢の躍進に大注目!
13日にナイトレースが終わったばかりの川口オートで、今度は昼間の5日間シリーズが始まる。S級選手の参加が少なく、A級やB級選手の活躍がありそう。その中でも1級車に乗り換わったばかりの34期勢が特に注目だ。
今回出場する地元のS級は4人の予定。その中でランクトップは大木光。今年に入ってから地元で2節を消化し、ともに優勝戦まで進んでいる。エンジンは高い位置にあり、乗り手の実力も今回の中ではトップ級。連続優出を続けるべく、初日から気合の入った走りが見られそう。2番手は大木と同期の山田達也。年末はSSトライアル戦で揉まれていたが、今年の初出走は伊勢崎のGIだった。ここでは予選中に着をまとめて準決まで進んだが、そこでは8着と惨敗。それでもシリーズを通してみれば、ある程度戦えていた。今回は大幅にメンバーが軽化されるので、優出のチャンス。佐藤裕二も前走は伊勢崎のGIだった。2日目に白星を挙げるなどしたが、最終日は落車。その影響が出ているかどうかは初日の試走で確認したい。鈴木清は前走が地元のナイトレース。準決4着で優出はできなかったが、エンジン的には普通はありそうだった。
外来S級は浜松から木村武之と青島正樹。それに伊勢崎から松本やすしだ。3者とも前走は伊勢崎のGIだった。実力者・木村武は初日からダッシュが付かず、まさかの準決モレ。それでも4日目からは連勝で締めくくっていた。今回に向けての弾みにはなる。青島は予選中に上位着でまとめ準決乗り。ただし、木村武とは逆に後半2日間は結果を残せなかった。松本やすしは5日間通して中間着だったが、試走は30近辺が出ていたのでエンジン的には悪くない。
A級では中山透、斎藤撤二が前走のナイトレースで優出していた。中山は双子の弟・中山光が昨年後半は大躍進を見せており、兄である透も刺激を受けていた印象。スタートには難あるが、冬場のスピードレースで道中の巻き返しが決まっている。斎藤はこのレースで優勝。今年はいい流れを作れそう。岩田裕臣も気配は上々。前走では準決2着だったが、このレースは1着が優出条件だったため、優勝戦には進めなかった。ただ、前々走のお正月開催では準優勝を決めており、今年はいい流れを作れそう。
外来A級では遠藤誠が前走の川口ナイトレースで優出。今は最重ハンの10M前に置かれているので、持ち味の速攻が決まりやすい。同地区の鈴木宏和は前走の伊勢崎GIで優出。優勝戦も武器のスタート力を見せ、10Mオープンの3枠から先行してみせた。もう少し独走力が身に付けば、記念レースでのタイトルホルダーにもなれるだろう。
34期では、やはり上和田拓海に注目。1級車に乗り換わったばかりのお正月開催ではオール1着の完全優勝を決めてみせた。前走のナイトレースでは、不安定走路の準決で3着になってしまったが、2日目は試走26、上がり334のタイムを叩き出すなど逸材っぷりを披露。同期でA級にランクされているのは野本佳章。今回が1級車で初のレースになるが、身長が高い野本は非力な2級車よりもパワーある1級車の方が結果を出しやすいだろう。B級ではあるが深谷俊太、米里崇徳は1級車で1節をこなし、その特性が分かってきた模様。横田翔紀と石川哲也は今回が1級車で初のレース。いきなりの飛躍もありそうだ。
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主な出場予定選手
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大木 光〔川口 S-17(28期)〕
山田 達也〔川口 S-19(28期)〕
鈴木 清〔川口 S-33(23期)〕
佐藤 裕二〔川口 S-45(24期)〕
松本 やすし〔伊勢崎 S-43(32期)〕
木村 武之〔浜松 S-24(26期)〕
青島 正樹〔浜松 S-40(22期)〕
岩田 裕臣〔川口 A-19(31期)〕
快速・滝下隼平に対しS級陣はどう戦う!?
今回の山陽3日間昼間開催は地元と飯塚からS級が参戦。どちらからも有力な選手が登場し、山陽VS飯塚の様相だが、A級やB級には浜松からの選手も来場し、三つ巴の戦い。どこ所属のどの選手が優勝を掴み取るのか。
地元のS級は5人参戦予定。そこでランクトップは佐々木啓。佐々木の前走は年末の川口SS王座戦で、4走のトライアル戦でポイントを重ね、見事に王座決定戦乗りを決めた。ここでは8枠からの厳しいレースになったが結果は5着。8番手発進から3人抜いていた。オート界の強豪が戦う中でのこの内容なので、決して悪くはない。エンジンを高い位置で安定させる事が巧い佐々木は、今年も成績を崩す事なく、上位着でまとめてくるだろう。
他に山陽S級は松尾啓史、丸山智史、長田恭徳、緒方浩一。松尾と丸山は前走が川口のSSシリーズ戦。松尾は予選中に2勝を挙げ準決に進出。丸山も予選中はオール連対で準決に進んだが、不安定走路での戦いとなった準決では両者とも惨敗に終わってしまった。しかし、良走路では好走を見せていたので、エンジン自体は良い状態にある。長田と緒方は前走が浜松のお正月開催だった。ここではどちらもシリーズ中に2勝を挙げたが、どちらも準決には乗れなかった。今回は地元走路で走りやすいので、巻き返しを図りたい。
飯塚からのS級は有吉辰也、久門徹、重富大輔、田中正樹。有吉の前走は年末の川口SS王座トライアル戦。4走のトライアルポイントが足りず、最終日は順位決定戦回りになった。しかし、そこでは2着入線。最後に意地を見せた。あの中ではエンジン不足だったが、今回のメンバー相手なら十分戦える仕上がり。スタートの切れは良く、その点では見せ場を作っていた。今回は追い込むレースがメインになるが、周回ごとに着実に番手を上げていくだろう。
久門の前走は地元のミッドナイト。そこでは初日から3連勝を決め優出。優勝戦は重走路になり6着止まりだったが、3連勝を決めていたのだからエンジン的には悪くない。その前の節でも優出はできており、大きな流れとしては悪くない。重富の前走は年末の川口SSシリーズ戦。ここでは初日からエンジンが折り合い、好タイムを出していた。準決も2着で突破すると、優勝戦では強烈な追い込みを見せて見事優勝。昨年の同大会に続き連覇となった。本人のリズムとしては今回出場する中で最も良い。今年もこのままの勢いで上位着を取り続けそうだ。田中正は前走の浜松で初日に落車。この影響が多少出ているか。
浜松からは浅田真吾や今田真輔が好調。浅田は前走の地元で初日から連勝。準決は2着で優勝戦まで進んでいた。その前の節でも優勝戦に乗っていたので現在連続優出中。今田はハンデ位置を活かした走りで前走優出3着。予選準決も全て車券に絡めていた。他では岩科鮮太が強烈な差しで番手を上げてきそう。
最も怖いA級は滝下隼平。前走の浜松で優勝を決めていた。4日間のシリーズで全て車券に絡めていたし、優勝戦では試走23、上がり321の強烈なタイムを叩き出した。タイムが出やすくなっている現在のオート界で、その能力を遺憾なく発揮している。
対する地元A級は西村龍太郎、藤岡一樹、角南一如らが好調。西村龍は前走の川口SSシリーズ戦で優出し6着。また、そこで準優勝だったのが角南。その後の地元ミッドナイトでもマズマズの動きを見せていた。藤岡は前走の浜松で優出。優勝戦は5着だったが、予選準決はオール連対。スピードある走りが見られていた。
今節から1級車に乗り換わるのは34期。その中でも川口裕司は、同期の中で1、2を争う成績を残している。1級車になってからタイムの上昇が見込まれる。
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主な出場予定選手
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佐々木 啓〔山陽 S-8(23期)〕
松尾 啓史〔山陽 S-20(26期)〕
丸山 智史〔山陽 S-21(31期)〕
長田 恭徳〔山陽 S-37(32期)〕
有吉 辰也〔飯塚 S-16(25期)〕
久門 徹〔飯塚 S-28(26期)〕
重富 大輔〔飯塚 S-39(27期)〕
滝下 隼平〔飯塚 A-5(28期)〕
川口ナイトレース開幕!
川口オートの新年第二弾はナイトレース。第1Rは18時52分、最終Rは21時50分の発走予定だ。ちなみに全レース7車立てで、全部で8個レースが行われる。出場する選手は地元がメインで、浜松から数名参戦する。S級の実力者や、若手の注目選手などがシリーズを盛り上げる。
今回出場する中で最もランクが上なのは佐藤摩弥。年末のSSでは王座決定戦に乗り、大いに地元のファンを沸かせた。新年になってからも前走の地元5日間開催では初日から4連勝で優出。優勝戦は8着だったが、今年も白星を量産している。ナイトレースの時間になっても変わらぬ走力を見せ付けるだろう。
その優勝戦に乗っていたは上和田拓海、岩田裕臣、柴山信行、吉田祐也、若井友和、大木光など。上和田は前走から1級車に乗り換わった。同期ナンバー1の呼び声高い同選手は、ここで初日から5連勝で完全優勝を達成した。2級車の時とは違い、パワーある走りができる1級車で、持てる力を存分に発揮できた形。優勝戦では試走29、上がり355の強烈なタイムを叩き出した。1級車の初節でこれなのだから、これからの成長が楽しみ。
岩田裕は2着で準優勝だった。シリーズ中に白星はなかったが、武器のスタート力を活かして好成績でまとめられている。優勝戦3着は柴山。こちらはハンデ位置を活かして堅実な走りができていた。優勝戦5着は吉田祐。元々スピードには定評ある選手だったが、なかなか成長の壁を破れないでいた。ここにきて再び存在感を示せるか。
S級の若井と大木はそれぞれ優勝戦で6着と7着だった。ただし予選道中ではしっかりと追い込めていたし、レース運びに安定感も見られた。今回もメンバー的に優出はノルマとも言える。連続優出を目指すべく、初日から激走を見せてくれるだろう。
他で注目なのは34期勢。先述の上和田もそうだが、1級車に乗り換わった前走から成績が急上昇している選手が多い。2級車の時は苦しんでいた印象が強い本田仁恵は、前走では初日から3連勝。ハンデが重くなった準決ではさすがに4着に終わったが、1級車の特性を理解した走りができている。ハンデが重くなってからは、それをどう克服するかが大きなカギ。早津も前走ではシリーズ中に2勝を上げた。こちらは2級車の終わりごろからスピードが増してきている。1級車のパワーを上手に操れば、もう一つ上のステージでも戦える。デビューが遅れた信沢綾乃も前走から1級車。信沢もシリーズ中に3勝を挙げ、1級車での競争ができている。
外来浜松勢では中村友和がS級として唯一の参戦。前走の地元はイマイチだったし、その前の当地でも良くなかった。エンジンが良くなればスピードある走りを披露できるので、とにかく機力の立て直しが急務になる。A級ではあるが鈴木一馬が好気配。前走の地元では初日から連勝。残り2日間も3着2本だった。大きなコースを回って車速に乗れている。
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主な出場予定選手
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佐藤 摩弥〔川口 S-10(31期)〕
大木 光〔川口 S-17(28期)〕
若井 友和〔川口 S-18(25期)〕
鈴木 清〔川口 S-33(23期)〕
中村 友和〔浜松 S-26(32期)〕
岩田 裕臣〔川口 A-19(31期)〕
柴山 信行〔川口 A-118(19期)〕
吉田 祐也〔川口 A-141(29期)〕
飯塚オート新年一発目はミッドナイト!
このところ飯塚オートではミッドナイト開催が続いているが、新年最初の開催もミッドナイト。最近ではミッドナイトに出場する選手がある程度で固定され、それに慣れている選手は好成績を残す事が多い。セッティングの面でもアドバンテージがあるし、暗い走路状況にも目が対応できやすくなっているのだろう。そんな中、今回はS級が3人参戦。今まで以上に優勝争いは難解になる。
そのS級は有吉辰也、久門徹、重富大輔。有吉の前走は年末の川口SS王座トライアル戦。4走のトライアルポイントが足りず、最終日は順位決定戦回りになった。しかし、そこでは2着入線。最後に意地を見せた。あの中ではエンジン不足だったが、今回のメンバー相手なら十分戦える仕上がり。スタートの切れは良く、その点では見せ場を作っていた。今回は追い込むレースがメインになるが、周回ごとに着実に番手を上げていくだろう。
久門の前走は地元のミッドナイト。そこでは初日から3連勝を決め優出。優勝戦は重走路になり6着止まりだったが、3連勝を決めていたのだからエンジン的には悪くない。その前の節でも優出はできており、大きな流れとしては悪くない。重富の前走は年末の川口SSシリーズ戦。ここでは初日からエンジンが折り合い、好タイムを出していた。準決も2着で突破すると、優勝戦では強烈な追い込みを見せて見事優勝。昨年の同大会に続き連覇となった。本人のリズムとしては今回出場する中で最も良い。今年もこのままの勢いで上位着を取り続けそうだ。
A級では鐘ヶ江将平や桝崎陽介が実力上位。どちらも前走は年末の川口SSシリーズ戦だった。思うような結果は残せなかったが、今回はS級と変わらない走力で混戦を突破してくるはず。
ミッドナイトに良く折り合っている印象があるのは桜木公和。前走の山陽ミッドナイトでも優出し3着。その前の地元ではオール連対で優勝を決めている。この時間帯のセッティングが完全に見つかっており、走路状況に関わらずインから攻め上げていけている。その弟子にあたる内山雄介もミッドナイトに良く合っている。近況は地元のミッドナイトで連続して優出できている。
他では牧瀬嘉葵、田中進、木山優輝あたりもミッドナイトで好走を見せている。牧瀬と田中進は大きなコース取りでスピードに乗れているし、木山はスピードに加え、追って行くレースでも捌きが上達している。
山陽勢では西村龍太郎と小栗勝太が前走の川口SSシリーズ戦で優出していた。西村は以前のスタート力が戻ってきた感があり、レース序盤で有利な展開を作れている。小栗は準決からハンデが重くなったが、それを克服しての優出。大きな舞台での優出は本人の自信につながるだろう。
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主な出場予定選手
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有吉 辰也〔飯塚 S-16(25期)〕
久門 徹〔飯塚 S-28(26期)〕
重富 大輔〔飯塚 S-39(27期)〕
鐘ヶ江 将平〔飯塚 A-15(31期)〕
桝崎 陽介〔飯塚 A-23(28期)〕
桜木 公和〔飯塚 A-68(24期)〕
西村 龍太郎〔山陽 A-1(25期)〕
小栗 勝太〔山陽 A-74(32期)〕
今年の記念レース第一弾は伊勢崎シルクカップ!
伊勢崎オートの新年第一弾はGIシルクカップ。例年、冬場に行われハイスピードのバトルが展開される。今回は年末のSSフェスタで活躍した選手が多く参戦。その時に悔しい思いをした選手にとってはリベンジの場となる。
SS王座決定戦で優勝したのは青山周平。昨年は一年を通して好調が続いていた。今年も変わらぬ快進撃を続けるべく、初日から好走を連発させるだろう。もちろん優勝候補の筆頭に挙げられる。
地元伊勢崎勢は早川清太郎もSS王座決定戦乗りを決めていた。レースは序盤の展開がうまくいかなかったものの、道中では十分見せ場を作れた。前が重なっていて番手を上げづらかったが、エンジン的には上位勢と変わらない伸びを見せていた。地元の記念では無類の強さを発揮するのが早川。青山を打ち負かす一番手になるだろう。
高橋貢はSSでは順位決定戦回りだった。そこでは7着だったが、トライアル4戦目には白星を挙げるなど、絶対王者としての意地は示していた。他では吉原恭佑がSSシリーズ戦で優勝戦まで駒を進めた。結果は7着だったが、位置的に厳しい所からの競走だったので仕方ないか。まだまだ成長の余地が大いにある選手なので、今年は更なる飛躍に期待。
外来勢では荒尾聡が最も有力。前走のSS王座決定戦では3着に食い込んだ。前を走る青山と鈴木圭一郎が重なっていなければ、仕掛けどころもありそうな機力だった。スタートの切れも問題なく、高いエンジン力で2010年以来のシルクカップ制覇を目指す。SS王座決定戦に乗っていたのは他に伊藤信夫、金子大輔の浜松勢。伊藤信は6着、金子は7着だった。どちらもトライアル戦で白星はなかったが、王座決定戦乗りを決めたのだからエンジン自体はいい部類。伊藤信はスピード戦で、金子は混戦で特に力を発揮できる。
SSでは順位決定戦回りになったが、そこで1着を決めたのが中村雅人。トライアル戦でも悪くない動きを見せていたが、4日目の競走で戒告を取られ、減点3が響いて王座決定戦には乗れなかった。それでも順位決定戦を勝ち切っての参戦なので流れとしては悪くない。そのSS順位決定戦で3着だったのは永井大介。トライアル戦では3日目に永井らしい走りができたが、それ以外は苦しそうだった。今回も優勝を狙うとなるとエンジンの底上げが必要。
山陽勢では丹村飛竜と岩崎亮一が状態良い。丹村の前走は地元GIだったが、ここではしっかりと優出を決めてみせた。レース間隔が空いているのは気になる点だが、エンジンが良い時はどこのレース場でも動くタイプだ。岩崎は前走の川口SSシリーズ戦で優出。まだエンジンに安定感は出ていないが、随所で軽快な走りを披露している。
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主な出場予定選手
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青山 周平〔伊勢崎 S-1(31期)〕
高橋 貢〔伊勢崎 S-4(22期)〕
早川 清太郎〔伊勢崎 S-7(29期)〕
荒尾 聡〔飯塚 S-3(27期)〕
中村 雅人〔川口 S-6(28期)〕
永井 大介〔川口 S-13(25期)〕
金子 大輔〔浜松 S-14(29期)〕
丹村 飛竜〔山陽 S-23(29期)〕