
鈴木圭一郎が今年3度目の優勝へ突き進む!
連日、上がり一番時計をマークしている鈴木圭の本命は揺るがないだろう。20線大外に置かれたが、枠ナリ以上のスタートを決める。その後も待ったなしの攻めで一気に先頭まで突き抜ける。相手探しは難解。0ハン単騎の石田は、暑い時間帯だった準決の5Rでも悪くないタイムをマークしており、優勝戦でも序盤から自分のリズムで走れるのは大きなポイント。20線勢が競り合う展開になれば、そのまま押し切りまで考えられる。
前節からの好調が続いている遠藤も悪くない。準決では鈴木圭に敗れたとはいえ、初日から連勝を決めている。優勝戦では石田を追って絶好の展開になるので残り目十分。鈴木圭以外の20線勢はとにかくスタートが大事。この並びのメンバーの中で遅れを取ると致命的だ。最内の笠木の先行もありそうで、準決同様に力強く進んでいくか。佐藤貴は初日から3連勝での優出。スタートで鈴木圭を張って出れば完全優勝も見えてくる。
◎ 8 鈴木圭一郎
○ 1 石田啓貴
△ 2 遠藤誠
△ 7 佐藤貴也
▲ 4 笠木美孝
おすすめの買い目
8-1247-1247
穴なら 石田の大逃げだ
1-2478
黒川京介が爆裂スタートを決めて早仕掛け!
ここまで3連勝できているのは黒川と山田達。どちらも車の進み方は良いが、上がりタイムで言うと黒川の方が仕上がり上位。優勝戦は10線に5車並んだ大外に置かれているが、ここ一番でのスタートの切れ味は抜群であり、カマシ先行も十分考えられる。0ハン2車はどちらが逃げてもペース上がりそうだが、10線大外から黒川がカマシを決めると前を直撃できるので粘り込めないか。その0ハン2車は内枠の分だけ小椋が有利。1周目からペースを上げられるようだと、後続を振り切る可能性が出てくる。
森はタイム的にもう少し欲しいところだが、10線の内寄りに置かれているのでトップスタートを決めると久々の優勝が見えてくる。山田達は枠ナリに出て行ければ黒川に先着もあるか。
◎ 7 黒川京介
○ 1 小椋華恋
△ 2 早津康介
△ 4 森且行
▲ 5 山田達也
おすすめの買い目
7=1-245
穴なら 速攻が決まった時の森
4-1257
中村杏亮が久しぶりに優勝を決めた!
0ハン単騎の吉松憲は1周バックストレッチで西村龍にインを狙われかけるが、これを凌いでマイペースの逃げに入った。次にやってきた牧瀬も吉松憲に接近するに至らず、中村杏が牧瀬を捲って2番手に立った。そこからは吉松憲をマークすると5周4コーナーでインに入って先頭を奪取。中村杏はそのまま1番にゴール線を駆け抜けた。
中村杏は今年初優出にして今年の初優勝を決めた。2023年は18優出、3V。その中にはG1やG2も含まれるなど大活躍の1年になったが、2024年は8優出でVゼロ。今年も苦戦が続いていたが、6月になってようやく優勝を決めてみせた。元々、ポテンシャルは高い選手なので、ここから好調のリズムに乗りたいところ。次は久々の開催となる地元飯塚で、ここでも優勝争いを演じるか。
渡辺篤が念願のグレード初制覇
濡れ走路の準決勝戦で2着になったレース後、「伊勢崎では良走路だとエンジン合わないことが多い」と語っていた渡辺篤にとって、決勝戦の数時間前に降ったひと雨、天も味方したか。渡辺篤が初のグレードタイトルを獲得した。
決戦の火蓋が切られると、10線の最内枠から先行した石本圭耶が1周目から2周目にかけて、単独0ハン金山周平を退けて逃げ態勢に入った。その外へ追走する形を早々に作ったのは、松本康をスタート突っ張って好位置につけた渡辺篤。しばらくは併走の続いた両者が3周回4コーナーから直線へと立ち上がる際に、内側を走っていた石本の車がブレて、外を伸びきった渡辺篤が4周目には後続との差を10メートルほど付けて先頭へ立った。レース終盤は石本に再接近されたが首位は譲らずにゴール。デビュー15年目でついにグレード覇者への仲間入りを果たした。
3番手には平田雅崇が離れて続いていて、更にその後方では金子大輔・佐藤励・青山周平が何周にもわたり出入りの激しい競り合いを繰り広げ、7周目に頭ひとつ抜け出した佐藤励が8周目へ入る直線で平田を捲って3番手へ。残る1周で2番手の石本までも急速に差を詰めてみせた。あのメンバーとの三つ巴戦に勝てたことは、佐藤励の成長を改めて示すとともに、彼自身にとっての自信ともなるだろう。
文/鈴木
関口隆広がハンデの有利さを活かした
4日制の3日目に降り続けた雨は、最終日の第1レースを迎える頃にはすでに上がっていたが走路は湿ったまま。しかし陽射しが強まると乾きは早く、第11レースの決勝戦は良走路で実施できた。
しばらくのあいだ戦ってきたハンデ位置より10メートル軽くなって以降、成績が安定してきていた近況の関口隆広は、今節も2日目・3日目に連勝して優出。決勝戦では後ろと20メートルの差がある単独0ハンデに置かれて、試走タイムは7車の中で最も数字が大きかったが、やはり展開の有利さが評価されたのか、3連単・2連単のオッズは7枠の鈴木宏和に次ぐ支持を集めた。
レースが発走すると関口は軽やかに逃走。20線の最内枠からスタート先行した柴田健治は、早い周回に10メートルほど接近したが、そこからが差が縮まらない。残り2周あたりで逆に車間が開いたところを、追い上げてきた鈴木宏和が内から交わしたが、関口はセフティーリードを保ったまま1着ゴール。2021年7月ぶりとなる通算5度目の優勝を果たした。
文/鈴木