
平田雅崇が自在性を示すか
今節ナイトレース3日制の最終日は良走路となる見込みで、雨で勝ち上がってきた軽ハン若手2車のペースが展開のポイントのひとつ。
今回が初めての優出となった上原大輝は38期の中でも素質の高い方だが、春の気候になって以降の本走ベストタイムは4月デイレースの3.468秒であり、ここではさすがに残り目は厳しそう。それでも本田仁恵や影山伸を抑えながら粘れれば後続は50線勢もまじえて隊列が混み合い、平田雅崇や若井友和が展開への柔軟な対応力を発揮しそう。
本田仁恵が先に上原を捕えて逃げる展開になると話は変わってくる。本田は4月下旬の山陽ミッドナイトで初優勝した際に本走3.416秒を出しており、今回もすんなり逃げられれば速いタイムを出す可能性がある。そうなると後続は縦長の隊列になりそうで、加賀谷建明がスピードに乗った捲りで番手を上げる。
◎ 5 平田雅崇
○ 7 若井友和
△ 4 加賀谷建明
▲ 6 山田達也
穴 2 本田仁恵
おすすめの買い目
5-7=462
穴なら
2=4-576
文/鈴木
黒川京介が連覇 村田光希が大健闘
完全に濡れた走路でおこなわれた決勝戦。7番の黒川京介と6番の篠原睦の組み合わせが2連単・2連複とも1倍台というオッズ。しかし伏兵が前方に潜んでいた。
20線にグレードレース常連の強豪が6名並ぶ、その20メートル前に置かれた単独0ハンの村田光希が大きなコース取りで逃げペースを掴んだ。20線から先行した佐々木啓は前半の周回で横へ並ぶまでに接近したが、村田は隙をみせず抜かせない。3周で佐々木啓を捌いた黒川もまた村田になかなか仕掛けられず、中盤の周回では逆に車間を拡げられたほどであった。
デビュー2年目37期の新鋭がグレード初優出で初制覇の快挙なるかと、周回ごとに現実味を増すムードとなったが、8周戦の残り1周を迎えた7周回4コーナーから8周回1コーナーにかけて、ついに黒川が村田を差して先頭に立った。今年3月の前回大会に続く2連覇。先月の『川口記念』からのG2連続優勝、通算では10度目のタイトル獲得となった。
だが村田の健闘ぶりは、今後の成長と活躍に大きな可能性を感じさせた。
文/鈴木
佐藤摩弥が青山周平に一矢報いた
20線7車のスタートが最大のポイントになると思われた決勝戦。トップ旋回したのは、穴人気だった2枠高橋義弘や3枠平田雅崇の外から加速した佐藤摩弥だった。そして、単独0ハンから逃げていた新村嘉之を2周回3コーナーで捌いて先頭へ立つと、残り4周の焦点は、青山周平の追撃をしのげるかどうかとなった。
同じ31期ながら青山周はSG優勝18度の全国ランキング今期ナンバー1。良走路での直近20走の対決では佐藤摩が負けっぱなし。だが今回の佐藤摩は意地を見せた。射程へ入られても懸命に防御して先頭を譲らなかった。
すると5周回4コーナーでも佐藤摩を攻めあぐねた青山周は車が外へ流れてしまった。その内へすかさず飛び込んだ佐藤励に青山周は反撃し、今度は佐藤励がコースを外して圏外へ後退。若井友和が間隙を縫って3番手へ浮上した。
佐藤摩は昨年7月以来となる通算16度目の優勝。今節と連続開催になる、3日からのナイトレースで川口連覇をめざす。
文/鈴木
黒川京介が一気に決着をつける
準決勝戦では20メートル前の2級車田中崇太を1周で捕えた黒川京介が、この決勝戦では同じく2級車の村田光希を俊敏な攻めで抜き去る。
篠原睦と人見剛志も早めに好位置を奪ってきそうだが、松尾彩が内枠を活用して先駆けするようだと激走するシーンを生めるかも。準決勝戦でパワーアップした長田稚也が、8周戦への距離延長を利して追い上げてくるか。
◎ 7 黒川京介
○ 2 人見剛志
△ 6 篠原睦
▲ 5 長田稚也
× 3 松尾彩
おすすめの買い目
7-2=653
穴なら
3=7-265
文/鈴木
青山周平がスタート伸びていく
最終日3日目は2日目に続いて良走路でおこなわれる見込みが高い。なおかつ曇りがちな空模様になりそうで、雨の初日より2日目の気配が参考になりそうだ。
中村雅人や佐藤励より先に番手を上げる可能性が十分にある青山周平が、同期の佐藤摩弥を退けて素早く台頭する。その青山周に準決勝戦で敗れたがレース後半の行きアシ目立っていた高橋義弘が、絶好の枠を得た決勝戦で首位争いするか。春先のグレード戦線からずっと好機力をキープしている平田雅崇も同様に枠が魅力。佐藤励と中村雅は後半どこまで追い上げてくるか。
◎ 8 青山周平
○ 2 高橋義弘
△ 7 佐藤励
▲ 6 中村雅人
穴 3 平田雅崇
おすすめの買い目
8ー2=763
穴なら
3=2-867
文/鈴木