
有吉辰也には逆らえまい
準決勝戦までの4日間、天候および走路状態に左右されず結果を出し続けてきた有吉辰也が、最終日の決勝戦も先頭でゴールして、4戦4勝した前節の川口デイレースに続いての完全Vを決めそうだ。
川口裕司が準決勝戦の後に「スタート切れていない」とコメントしていて、高宗良次が20線の中枠から追いの主導権を掴むケースも考えられる。今節の高宗は攻めが的確に決まっている。ただ川口裕はレース後半の伸びが良いので周回を重ねるごとに追い上げてきそうだ。
番田隆弘は雨で連勝して勢いあるが、良走路で振り切れるスピードがあるかは疑問が残り、独走力では番田より上回る中村颯斗が早めに先頭を奪うようだと見せ場を作れそうだ。
準決勝戦は雨だったが素早く進んだ田中進が前団を一気に捲って行けると激走十分。
◎ 7 有吉辰也
○ 6 高宗良次
△ 2 中村颯斗
▲ 5 川口裕司
穴 4 田中進
おすすめの買い目
7-6=254
穴なら
4=7-56
文/鈴木
圧倒的な存在感を示す青山周平!
0ハン単騎の新井淳はスタート巧いので10線勢に叩かれる心配はない。その10線のスタート争いは最内から新井日か、西原と三浦の28期両者か、はたまた大外から青山周が猛ダッシュか。
しかし、どんなスタート隊形になっても青山周が力強い攻めで先頭まで進出してくる。今の青山周ならスーパーハンデでも勝てそうなので、通常のハンデならもっとスムーズにレースを運ぶことができる。当然の本命に推したい。
相手選びが非常に難解。10線最内から新井日が飛び出せば、逃げる新井淳を交わして絶好の展開に持ち込める。熟練の捌きで高橋貢が勝負圏内にまで浮上するか。道中の伸び良い佐久間も怖い。三浦はダッシュ決めると上位争い可能。
◎ 8 青山周平
○ 2 新井日和
△ 7 高橋貢
△ 3 佐久間健光
▲ 5 三浦康平
おすすめの買い目
8-27-2357
別線 新井日の速攻
2-8-357
金子大輔が12度目のグレード獲得 鈴木圭一郎は圏外まま
3連単の上位オッズ20傑は鈴木圭一郎の首位が大半を占めたが、圧倒的なムードは感じられなかった。
大一番のスタートが切られると、鈴木宏和が猛烈ダッシュで先頭へ。1枠の木村武之が続いて出たが、1周回バックストレッチで金子大輔がアウト伸びて2番手へ。そして1周回4コーナーから直線へかけての立ち上がりで滑った鈴木宏を差してハナを切る展開に早くも持ち込めた。
その後は鈴木宏が終始付いて回り、追い上げてきた対抗人気の佐藤励は両者の重なりを何度も割ろうとしたが入れず、残り3周あたりからはコーナーで滑るようになり先頭の2車から離された。鈴木宏は7周回3コーナーで金子大へ逆転の差しを狙ったが及ばずに車を引いてしまい、車間が開いて勝負あり。
金子大は地元タイトルのひとつであるG2ウィナーズカップを嬉しい初制覇。通算52度目のVとなった。
鈴木圭はスタートで好位置を取れず、道中は佐藤摩弥の前へ終始出られず6着。月末から始まる浜松デイレース一般開催を経て、来月の浜松SG全日本選抜での巻き返しをめざす。
文/鈴木
強敵ズラリも鈴木圭一郎を信頼
準決勝戦12レースは競走不成立となり、鈴木圭一郎は6周を走らずに終わったが、今節3度目の試走26秒が出ていたので仕上がり面は心配ない。7年ぶり2度目の大会制覇を今節無敗で勝ち取る。
今節初日から仕上がり良かった金子大輔と、予選中に上向いてきた木村武之が強敵。チェンジを入れてからの行き足が日ごとに上昇している鈴木宏和も上位争い可能だ。
佐藤励の直線が伸びを増しており、レース序盤に内を突いて一気に先頭まで躍り出るようだと激走するシーンあり。
◎ 8 鈴木圭一郎
○ 4 金子大輔
△ 1 木村武之
▲ 2 鈴木宏和
× 5 佐藤励
おすすめの買い目
8ー4=125
穴なら
5=8-412
文/鈴木
大木が大接戦を制した
初日~2日目と全レース良走路で実施されてきたナイトレース3日制。最終日も1Rから良走路で推移したが、6Rの発売中に雨がポツリポツリ。その雨は8R決勝戦の試走が終わったあと本降りとなり、レースは重走路で行なわれた。
発走すると、人気の青木治親が平田雅崇にスタート叩かれて1周目から波乱の様相に。平田は1周回4コーナーで車を大外へ持ち出して、更にその外へ小林瑞季も追随。
その時、大木光が内寄りからスルスルと伸びてきて2周回バックストレッチで先頭へ立つ。その後の約5周回は、平田に伸び勝った小林瑞との息詰まるデッドヒート。瞬間的には小林瑞が前へ出たように見えた場面も何度もあったが、ゴールでは大木が半車身ほど先着。
大木の前回Vは2018年6月。タイヤが水しぶきの航跡を後ろへ残すほどの大雨で、この時も4年ぶり久々の優勝であった。
文/鈴木