
26期勢の追い込みとなりそう
2024年の大みそか優勝戦を制した篠原睦が今回も動き冴えており、飯塚ミッドナイト連続Vへ好視界。久門徹がスピードに乗った走りを見せていて、篠原よりスタート先行から道中も前の位置を保ったまま先にゴールへ飛び込むか。
イン抑え込みもアウト突っ張りもなかなかに上手い高橋絵莉子が35期2車の追撃を防御するが、コメントから車の状態に手応えを得た様子の中村颯斗が後続勢の来る前に先頭へ抜け出せるとハイペースで逃げるケースもある。
準決勝戦1着の浜野翼がフライングで失権したことにより繰り上がりで優出キップを手にした佐久間健光は、このチャンスをものにできるか。
◎ 7 篠原睦
○ 6 久門徹
△ 2 中村颯斗
▲ 1 高橋絵莉子
穴 4 佐久間健光
おすすめの買い目
7=6-214
穴なら
4=7-621
文/鈴木
青山周平が2節連続で完全優勝を狙う!
一般開催ながら豪華な優勝戦メンバーとなった。実力ナンバー1の青山周は、20線に6車並んだ大外。ここからカマシ気味に行ければ楽勝ムードだが、内枠勢に突っ張られると波乱もある。まず逃げるのは牧野貴。現状の仕上がりなら上がり390を出せる状態だが、後続はもっとタイムを出してくるので逃げ切るまではいかないか。小椋が道中で交わして逃げに入るかも。その小椋にしても準決以上のタイムを出したいところ。
青山周は内枠勢をカマシ切るまではいかなくても、何車か置いて出そうだ。そこからは周回をゆっくり使って先頭まで浮上する。準決で青山周と変わらない伸びを見せていたのは若井。20線勢の中でも内枠に置かれているので、スタートをしっかり切れば勝負になる。道中の攻めが的確なのは中村雅と有吉。人気薄になるようなら狙ってみたいのが小椋。
◎ 8 青山周平
○ 4 若井友和
△ 6 中村雅人
△ 7 有吉辰也
▲ 2 小椋華恋
おすすめの買い目
8-2467-2467
別線は好位置の小椋
2-4678
苦しい展開から丹村飛竜が巻き返してV!
0ハン単騎の青木隆がマイペースで逃げ、直後に付けた角は準決同様に交わせない状態でレース中盤まで経過していた。20線は大外から長田稚がスタート決め、丹村飛は最後方からのレースになってしまったが、混戦のインに切り込み番手を上げる。やがて2番手に立つと、逃げる青木隆を冷静に交わして先頭を奪取。そのまま押し切った。中盤までは仕掛けどころがなかった山本翔だが、レース後半にかけては動きが軽快になり青木隆を差して準優勝。長田稚はスタートこそ切れたものの、序盤の攻めが決まらなかった。それでも最後は追い上げ3着入線。
スタート直後の位置取りからして丹村飛は厳しいレースになりそうだった。しかし、試走一番時計の機力を後押しに、道中は落ち着いて攻めていけていた。この優勝戦ではランク的に下になる長田稚の内枠に置かれたことも発奮材料になったかも。38期新人の藤本悠仁を弟子に迎え入れた丹村飛は、再び山陽エースの座を取り戻すべく、2025年を好発進で始動させた。
長田稚也の気配が一変した
初日を再試走31秒で3着に敗れた長田稚也はレース後「車が全く行っていない」とこぼしていたのが、2日目の準決勝戦は試走27秒へと大幅にタイム上昇。それでもレース前半はハンデが10メートル前の人見剛志が素早くハナに立ったので、レースの流れが速くなると重ハン勢は追いづらくなりそうだと思われたが、長田稚は後半の周回に迫力の追い上げを見せると、人見を捌いて逃げに持ち込んでいた岩崎亮一を捕えて1着ゴール。勝ち時計3.349秒も速かったが、数字や形に表れない速さと強さを感じさせた。
丹村飛竜もレース後半のイン攻め決まったが、複数の車が重なった際に割って進めるアシがあるかどうかは、準決勝戦の内容では不安も残る。
角が準決勝戦で示した直線の威力は、青木隆浩より強めに見えた。準決勝戦と異なり早めに突破できてペースをみずから作る展開になれば、後続を離しての独走もありそう。
◎ 7 長田稚也
○ 2 角翔太郎
△ 1 青木隆浩
▲ 6 丹村飛竜
穴 4 山本翔
おすすめの買い目
7=2-164
穴なら
4=6-7215
文/鈴木
西翔子がSGレーサーたちを翻弄
鈴木圭一郎が人気にはなったが、3連単ひとけたオッズはなく、5番人気には1号車の首位車券が推されるというふうに、『鈴木圭絶対』のムードではなかった。
レースは、今節4日制の2日目から直線の強力なパワーを見せていた西翔子が単騎0ハンから逃げて、20メートル最内から先行した栗原佳祐が10メートル差ほどまで接近して追走する展開。だが3周目を過ぎた辺りから栗原佳が目に見えて滑り始めて車間が開いた。そこへ、前半の周回で同期の金子大輔に競り勝った佐藤貴也が登場し、6周回1コーナーで栗原佳の内を突いて2番手へ。
しかし最後までハイペースを保った西は独走ゴール。過去の自己最高タイム3.364秒には届かなかったが、本走3.371秒でS1鈴木圭をはじめとするSGホルダーたちを相手に見事1着。2023年8月以来となる通算3度目の優勝を決めた。
次節に臨むのは、地元浜松デイレースで今月22日から開催されるG2ウィナーズカップ。ハンデ重化することが想定されるが、最重ハンの10メートル前に置かれても今節に示したエンジンの威力ならグレードレースでも十分に通用しそうだ。
文/鈴木