
福岡鷹が今年の初優勝を決めた!
重走路で行われた山陽ミッドナイトの優勝戦は福岡鷹が勝ち切った。福岡は10線に2車並んだ外枠から先行すると、1周回ってくる時には先頭に立っていた。その後は自分の走りを見せ続けた。後方では2番手に立った新井恵を佐々木啓が交わすと、前を走る福岡を追う態勢を作った。周回ごとに差は縮まっていったが、最終的には福岡が佐々木啓を振り切り先頭ゴール。佐々木啓はもう一息だったが、準優勝に終わった。
福岡は今年初優出だったが見事に優勝を決めた。これで通算5V。鮮烈なデビューから今まで確実な成長を見せている。すでに1級車に乗る時を意識して走っているそうだが、そういった取り組みが2級車でのレースにも生きているのかもしれない。これからどこまで強くなっていくのか、楽しみは尽きない。
試練の展開をスピードで凌駕する
初日に試走3.29秒で快勝した福岡鷹は、走路が冷え込みタイムの出やすくなる真冬でもない「今の時期に29秒出たのは価値がある」と語り、3日目の準決勝戦も試走29秒でブッチ切りの圧勝。決勝戦は1級車の同ハン藤川幸宏との攻防が最大のポイントになりそうだが、現状のパワー比較から道中で捲って攻略可能とみた。
30線3車は大外枠でも佐々木啓が先制するケースが考えられるが、エンジン仕上がった感のある滝下隼平が先に仕掛けていくかも。新井恵匠も状態は上向いているが本走タイムは同ハンの中で劣勢だ。
藤川幸に抵抗されて福岡がなかなか進めなくなるようだと、藤川幸に攻め込まれた初日よりも大幅にタイムを上げてきている田中崇太が独走に入るか。
◎ 3 福岡鷹
○ 5 滝下隼平
△ 6 佐々木啓
▲ 4 新井恵匠
穴 1 田中崇太
おすすめの買い目
3=5-641
穴なら
1=3-654
文/鈴木
高石光将が速攻を決めてV!
20線から先行したのは外枠の高石だった。0ハン単騎の菅原を直撃できる形を作ると、早い段階で捕えてみせた。その後は後続を寄せ付けず悠々の一人旅。上がりタイムは3・417で、走路温度が高くなるこの時期にしては素晴らしい数字だった。2番手には谷島が離れて粘っていたが、高橋義弘が交わして準優勝。人気に押された佐藤励は必死に追い上げたが3着止まりだった。
高石は2023年6月に自身初優勝を遂げたが、その時以来となる2度目の優勝。調整力には定評があり、現時点でもエンジンは高いレベルで保てている。スタート力や独走力もそれなりにあるので、これからも活躍できるだろう。ただ、ハンデが重くなって、抜いていく相手が多くなった時が一つの課題にはなりそう。
佐藤励がパワフルな走りで先頭まで行く!
走路温度の上昇が影響したのか、軽ハン勢の活躍が目立った今節の川口オート。0ハン単騎には2級車の菅原が置かれた。10線は不在で、20線に谷島と高石。早津康が単独30線。40線は内から高橋義弘、大木、永井、佐藤励となった。
準決の9Rで逃げ切った菅原だが、優勝戦は最終12Rになるので準決の時よりは走路温度が下がってくる。そうなると重ハン勢が追い込みやすくなる。初優勝を狙って激走も十分あるが...。
谷島と高石のスタート争いは難解だが、高石が先行するようだと菅原を追って展開が有利。準決では永井を振り切るほどのスピードを見せており、早い段階で先頭に立つと後続を振り切れるかも。追い込み勢で最も有力なのは佐藤励。初日のレース後、整備に入った佐藤励は、準決でもエンジンの良さをうかがわせた。高橋義弘は枠ナリのスタートを決めて、テンポ良く前団を交わせれば優勝もある。永井も序盤の位置取り次第では上位争いが可能。
◎ 8 佐藤励
○ 3 高石光将
△ 5 高橋義弘
△ 7 永井大介
▲ 1 菅原すずの
おすすめの買い目
8=3-157
穴なら 菅原の逃げ切り
1-3578
上和田拓海が久々に快勝V!
40線のスタート争いは最内の田中賢が先行したが、1周バックで久門が差し込んだ。その久門は保永を交わす前に上和田に交わされてしまう。その勢いで上和田は保永を交わし先頭に立った。そこからはペースを上げて後続を引きちぎった。久門は保永を交わし2番手で粘っていたが、試走一番時計の山田達が最終周回で交わして準優勝。
この日の上和田は気配が良かった。なにしろ前を走る松本康を試走で交わしそうな勢いがあったし、レースでも好スタートを決めたことが優勝を手繰り寄せる大きな要因になった。上和田は通算6度目のVで今年初優勝。今年はここまで苦しんできた印象があるが、ここからは巻き返しモードに入りたいところ。この後は地元川口のG2川口記念が待っている。記念タイトルはまだ保持していないが、この流れを大事にして次節も頑張りたい。