
小林瑞季が通算10度目の優勝
0ハン2車は枠ナリに発進して藤川幸宏と川原剛による逃げ態勢。10線3車は小椋華恋が1周目に山際真介の差しを封じ込めて3番手を確保。初Vをめざしていた阿部仁志は発走時にタイヤが白煙を吐いて最後方へ後退。20線3車は真ん中の枠から小林瑞季が先制。
2周回3コーナーで藤川幸宏へ仕掛けきれなかった川原剛はその直後からコース取りが乱れ始めて、2番手へ上がった小椋華恋も藤川幸を攻めきれず、そこへ小林瑞が一気にイン攻め上がり、少し離れて山田達也も3番手へ。そのとき永井大介はいまいちリズムに乗れず6番手周辺のまま。
5周回1コーナー、小林瑞が満を持して藤川幸を捌き先頭。山田達は、5周回3~4コーナーでコース取りが大きくなった藤川幸の内へ入って2番手。人気を集めた永井はゴール間際に藤川幸のインから伸びての3着がやっとだった。
文/鈴木
早川清太郎が鮮やかな速攻を決めた!
30線に3車並んだ大外に置かれた早川は、スタートこそ枠ナリ発進になったが、そこからの攻めが早かった。2周を回る頃には早くも先頭に踊り出た。そこからはハイペースで一人旅。後続を引き離して完全優勝を決めてみせた。野本は浅倉を叩いて好位置に付け、早川に抜かれた後も2番手を快走。伊藤正真が3番手に付けていたが、最終3コーナーで松本康がインに突っ込み3着入線を果たした。
早川は3月8日の伊勢崎以来、今年2度目の優勝となった。今年最初の優勝後は川口、浜松と遠征先で走っていたが、そこでは思うような成績を残せなかった。しかし、今回は地元に帰り、走りにキレを取り戻せていた。走り慣れた走路では無類の強さを発揮するタイプと言える。この次も地元で一般開催が待っている。その後は川口でSGオールスターオートレース。次節も優勝して、勢いを付けて川口に乗り込みたいところだ。
永井大介が完全優勝でシリーズを締めくくるか!
今節のシリーズリーダー・永井大介は初日から見事3連勝。優勝戦でもカマシ先行から総合力上位の動きを披露して先頭ゴールを決めそうだ。0ハンは藤川幸が先行でも、道中の伸びが良い川原が道中で逆転を狙う。10線3車は枠ナリ発進か。小椋は川原を叩いていくようなら、藤川幸をマーク差しで先頭に踊り出ることができる。
優勝するとなると大外の永井に先行するのが絶対条件になるが、小林瑞と山田達も道中攻めはしっかりしており、レース後半に勝負圏内には入ってくる。阿部仁はレース序盤で悪くない位置に付け、その後も内枠勢をすんなりと交わせば悲願の初優勝のチャンスが到来する。
◎ 8 永井大介
○ 3 小椋華恋
△ 7 小林瑞季
△ 6 山田達也
▲ 5 阿部仁志
おすすめの買い目
8-3567-3567
穴なら 初Vへ向け激走を見せる阿部仁
5-3678
早川清太郎を中心に重ハン勢を上位視
追い上げるには十分なタイムが出ている早川清太郎の台頭が有力とみる。30線の中で先行力が最も安定しているのは松本康だが、伊藤正真が準決勝戦のように早めに動くと一発十分。準決勝戦で竹本修をスタート叩いた野本佳章が、決勝戦では浅倉樹良との2車をまとめて叩くか。
未知の可能性を秘めるとすれば、準決勝戦での伸びが浅香潤より強めに見えた大器の浅倉樹良だ。
◎ 8 早川清太郎
○ 6 伊藤正真
△ 5 野本佳章
▲ 7 松本康
穴 3 浅倉樹良
おすすめの買い目
8=6-573
穴なら
3=8-657
文/鈴木
一瞬の隙を突いて山本翔が優勝を決めた!
0ハン単騎の田中崇はマイペースで逃げていた。20線外枠から先行した松尾隆は、高宗にインを何度も狙われていたが、なんとかしのいでいた。田中崇は後半2周あたりからペースが落ちてくる。そして、5周4コーナーで松尾隆が田中崇を交わして先頭を奪取。高宗もイン続いて2番手に立ったが、3番手に付けていた山本翔が最終3コーナーで強烈なイン突っ込みを見せる。これがうまく決まり先頭でゴール線を迎えた。
山本翔は昨年7月以来の優勝で、これが自身6度目のV。最近ではスタート力が増しており、同ハンから先行するケースが多くなっている。スピード面は元々高いモノを持っていたが、捌きの面も着実に成長を見せている。記念レースでの優勝や優出はまだないが近々、大舞台でも活躍するシーンが見られそうだ。