
黒川京介が今年6度目の優勝
10線2車並びの外枠から押田和也に伸び勝って先行した早津康介が1周回4コーナーで0ハン田辺誠を差して先頭に立ったが、20線の大外枠からダッシュ決めた黒川京介がその時すでに背後へ迫っていて、あっさり捌いて首位。
小林瑞季がレース中盤に2番手へ浮上したが、追い上げてきた佐藤貴也が5周回4コーナーから直線への立ち上がりで切り返し、ここで余力がなくなった小林瑞を中村雅も続いてイン攻め込んだ。
黒川は今節3戦3勝の完全V。3月31日の山陽G2『ミッドナイトチャンピオンカップ』以来、今年早くも6度目の優勝を決めた。4日後に開幕する川口ナイター『オールスター』で2冠目のSG獲得をめざす。
文/鈴木
有吉辰也の総合力がモノをいう
0ハンは矢野正剛よりスピード上回る道智亮介がスタートも切れているのでカマシ先行から主導権。その道智を、今節の速攻冴えている前田淳が後続の来る前に交わせるかどうかがレース序盤のキーポイント。
準決勝戦の本走タイムが優秀だった山本翔が位置も良いので人気の上位に喰い込むことが想定されるが、それを包み込むように岩見貴史が飛び出すケースがありそう。そこへ続いてスタート出るのは丸山智史ではなく有吉辰也だろう。とにかく展開への対応力は天賦の才能があり、篠原睦が敗退して不在となった今回の最重ハン勢なら難なく攻略できる。
ひとつ考えられるケースは、先行力ある前田淳と山本翔がイン戦で重なって、20線の飯塚勢を捲らせないように粘る展開。もしそうなると道智が得意の独走に持ち込んで押し切る可能性もありそうだ。
◎ 7 有吉辰也
○ 3 前田淳
△ 6 岩見貴史
▲ 4 山本翔
穴 2 道智亮介
おすすめの買い目
7-3=642
穴なら
2=7-643
文/鈴木
大カマシを決めそうな黒川に期待!
走路温度の高まりとともに軽ハン勢の活躍が目立ってきた今節。3日目の短期決戦も優勝戦のメンバーが出揃った。0ハン単騎に置かれた田辺はそこそこのペースで逃げそう。10線は2車置かれているが、外枠でも早津康が先行しそうだ。20線は5車。いずれもスタート巧者なので枠ナリ発進となりそうだが、大外の黒川は準決で鋭い飛び出しを見せており、優勝戦でもカマシが炸裂するケースを一考したい。
その黒川がカマシを決めると展開がだいぶ楽になる。前を走る3車を落ち着いて交わして先頭に立つとみた。佐藤貴も準決では見事なスタートを切った。優勝戦でも同様のスタートが決まれば黒川に抵抗できる。前団でスピードあるのは早津康。20線勢が競り合うような展開になれば、先に抜け出してリードを作れる。復帰後3走目になる中村雅は初日、準決より良い走りに期待できる。小林瑞は外枠勢に行かれないスタートを切れれば参戦可能。
◎ 8 黒川京介
○ 6 佐藤貴也
△ 3 早津康介
△ 7 中村雅人
▲ 5 小林瑞季
おすすめの買い目
8-3567-3567
穴なら トップスタート決めた時の小林瑞
5-3678
笠木美孝が4年半ぶりに優勝
3連単オッズは、試走タイムや先行力の優劣が考慮されたのか、3番・5番・6番の三つ巴が上位人気。この3車に次ぐ試走タイムを出した鈴木宏和と石田啓貴は穴人気の位置づけ。
レースは同ハン野田光宏との先行争いを外からねじ伏せた石田啓の逃げで開始。ただ、20線の最内枠から先行した笠木美孝が1周回3コーナーで早くも野田を捌いて背後まで迫っていた。
その後しばらくは笠木の差しが先頭の石田啓へ届かないシーンが何度か繰り返されたが、4周回2コーナーの立ち上がりから石田啓の滑りが目立ち始めて、5周回1コーナーついに笠木が石田啓を差して捕えた。
20線の他4名は、鈴木宏和は同ハン2番手発進したが直後の1周回バックストレッチで車がガブられてペースダウン。伊藤信夫の外を伸びた木村武之が道中に番手を上げて2着ゴール。中村友和はレース前に先行力の劣勢を懸念されたとおり独りだけスタート大きく遅れる形となった。
笠木は2020年10月(浜松・雨走路)以来、通算20度目の優勝。3月上旬の浜松アーリーレース頃から速攻の決まるケースが増加していて、スタート力を増したことが今節の活躍につながったといえそうだ。
文/鈴木
仲田恵一朗が混戦を制して久々V!
まずは10線最内の横田が0ハンの北渡瀬を叩き、いきなり先頭を走る展開になった。1周を回る頃には大月が2番手に立ったが、仲田がまくって2番手に立つと、返す刀で先頭を走る横田まで差した。そこから仲田はペースを上げて走っていた。試走一番時計の早川は道中で田村の抵抗にあい、なかなか車を押し上げられないでいた。4周を回る頃にようやく同ハンとの競り合いに勝ち、青旗で大月を交わし2番手までいけた。最後はゴール前のチョイ差しを狙ったが、僅かに仲田が振り切って優勝を決めた。
仲田は2023年11月以来となる自身5度目のV。優勝からはやや遠ざかっていたが、今年に入ってからはエンジンが安定しており大きな着を取ることは少なかった。本人のポテンシャルは元々高いので、今のエンジン状態を持続できれば好成績でまとめられ続けるだろう。