福岡鷹が悠々と逃げ切りそうだ!
初日から連勝で優出したのは2級車の福岡。ハンデは最重ハンの30メートル前で魅力たっぷりだし、上がりタイムも40出ているのでミスなく走れれば楽に逃げ切れる。30線には強力なメンバーが揃っているが、ここは当然の本命に推したい。
その福岡を追うのは20線両者。内山雄と川口になるが、タイム比較からみて福岡を捕まえるのは厳しそう。もしも福岡を捕まえるとしたら初日に好タイムを出した有吉のみ。この有吉が30線大外からカマシを決め、20線両者を素早く交わせば福岡を捕えるまであるか。連下の狙いでは展開いい内山雄。久門は30線最内から先行できそうで、道中も必死に走る。篠原はスタートでどこまで行けるか次第だ。
◎ 1 福岡鷹
○ 7 有吉辰也
△ 2 内山雄介
△ 4 久門徹
▲ 6 篠原睦
おすすめの買い目
1-2467-2467
条件がハマれば有吉の猛追
7-1246-1246
永井大介が久々に優勝を決めた!
30線に7車並んだスタートは、最内枠から3番目の永井が決めた。それに乗っていったのは大外の黒川。永井は0ハン単騎の池田康との差を着実に詰め、冷静に交わしていく。黒川も全く離されずに2番手に立った。そこからはまさに一騎打ちムード。黒川は永井にピタリ追走すると仕掛けどころが探っていた。1度は捲りを仕掛け、外から交わそうとしたが永井が抵抗する。その後は攻略の糸口を見つけられず、そのままゴールとなった。
永井は絶好枠をしっかりとモノにできた。同ハンからトップスタートは絶好の展開。黒川の攻めにも落ち着いて対処できた。永井は昨年8月以来の優勝。今年の初優勝となった。最近ではなかなかエンジンが良くならず結果を残せないでいたが、エンジンが仕上がりさえすれば自身の走りができる。今年これまで結果を残せなかった分をこれから取り戻したい。
雨巧者が多く日々の天候もカギ
青山周平は近5年の稲妻賞に全て優出して3度優勝。3年前は準優勝、重走路で実施された昨年は8枠からスタート決まらず後方のまま終わった。今年は雨走路を7走して3勝・2着も3回と着順は悪くないが、2月のSG全日本選抜(川口デイレース)決勝は0メートルオープン戦の3枠からトップスタートを切りながら徐々に後退して5着。遠征車にも全国区の雨巧者が名を連ねて梅雨の時期におこなわれる今回は、雨が降った場合の対処がひとつのポイントとなりそう。直近2節はSGオールスター(飯塚ナイター)優勝からの、浜松デイレース一般開催をスーパーハンデで準優勝と、エンジン面は問題ない。
3年前に青山周に完勝して通算4度目の稲妻賞Vを果たした高橋貢は直近の優勝から丸1年遠ざかっており、大勢の地元ファン来場が見込まれる今回は闘志に一層の熱が入りそう。前節の伊勢崎ナイターでは晴雨とも上々の走りを見せており、機力・乗り手ともリズムは良い。
対照的に早川清太郎はSGオールスター6日間が未勝利、続く地元ナイターは初日~2日目に連勝しながら3日目の準決勝戦が妨害失格。最終日4日目は勝利したが、その後2節・6走は勝ち星なし。昨年12月を最後に優勝できてなく、勢いの面では物足りない。ただ近5年はムーンライトチャンピオンカップ(伊勢崎)、キューポラ杯(川口)などナイターのグレード開催に何度も優勝しており、この稲妻賞も2016年に制覇、2020年には陽がすっかり暮れた18:30発走のプレミアムカップ(山陽)優勝と、夜の大舞台に実績を上げているので、伊勢崎の夜空へ8年ぶりに稲妻を轟かせるシーンは十分ありうる。
地元車から伏兵を1名挙げるなら大月渉だ。通例となっている冬季のお休みを経て4月はじめに再開した伊勢崎ナイター開催(アフター5を含む)の6節に出場して4節に優出。準優勝2回に優勝1回と優秀な成績をマークしている。特に5月下旬の通常ナイター決勝は高橋貢を振り切って快勝。地元の夜の気候にエンジンがマッチしている強みをグレード開催でも発揮するか。
中村雅人は昨年11月に伊勢崎ナイター一般開催を優勝。翌12月のG2レジェンドカップと今年1月、伊勢崎デイレース一般開催にも優出した。そのレジェンドカップを優勝したのは加賀谷建明。伊勢崎ナイターは昨年8月のSGオートレースグランプリ6日制の後半3日間を3連勝で締めくくった。今回の出場選手では森且行と西原智昭も前回レジェンドカップに優出している。
佐藤貴也は過去1年に伊勢崎ナイター6節へ出走して4節に優出。うち1節はSGオートレースグランプリ。グランプリが伊勢崎ナイターで開催されるようになってから昨年で9年、うち3度も優出している(=8周回でおこなわれる準決勝戦を3度も突破している)ように、伊勢崎の夏の夜の長距離戦は得意な舞台といえそうだ。
丹村飛竜は過去1年の伊勢崎ナイターはSG・G1・G2に1節ずつ出場して、9月のG1ムーンライトチャンピオンカップに優出。今年1月の伊勢崎G1シルクカップ(デイレース)にも優出した。
荒尾聡は過去1年の伊勢崎はナイターとデイレースに2節ずつ出場。雨中決戦となった昨年6月の稲妻賞を制覇した。8月のSGオートレースグランプリは5日目準決勝戦の不安定な濡れ走路を中村雅人に届かず僅差の3着だったが、今年は5月3節すべて優出と良い流れで来ており、大会連覇へ視界は良好といえる。
そのほかの遠征車の中では比較的に、青島正樹、石貝武之、角南一如、五十嵐一夫、山際真介、北原岳哲が過去1年の伊勢崎ナイターで好成績を挙げている。
______________________________
主な出場予定選手
______________________________
青山 周平〔伊勢崎 S-1(31期)〕
高橋 貢〔伊勢崎 S-5(22期)〕
早川 清太郎〔伊勢崎 S-9(29期)〕
大月 渉〔伊勢崎 A-44(31期)〕
中村 雅人〔川口 S-6(28期)〕
佐藤 貴也〔浜松 S-7(29期)〕
荒尾 聡〔飯塚 S-10(27期)〕
丹村 飛竜〔山陽 S-20(29期)〕
森 且行〔川口 S-22(25期)〕
加賀谷 建明〔川口 S-33(27期)〕
文/鈴木
永井がチャンスをモノにしそうだ!
準決は重走路での戦いだった。そこでは池田康や斎藤撤、岡部が好走し優出を決めた。ただ、優勝戦は良走路での戦いになりそうで、この3者はハンデ位置こそ魅力だが...。
30線からスタート行きそうなのは永井。実績を考えれば、この枠は優勝への大きな期待を感じさせる。トップスタートを決め、0ハン単騎の池田康をきっちりと捕えそうだ。その永井に乗って行くのは同期の若井。永井の走りに離されず付いていければ、道中でワンチャンスがあるかも。小林瑞、佐藤励、黒川の外3者は、レース序盤でどこまで好位置につけられるかがポイント。3者ともスタートは巧いので、この3者は枠順どおりに出ていくか。となると、展開的に有利なのは小林瑞。佐藤励と黒川は仕掛けどころを逃さず番手を上げていきたい。
◎ 4 永井大介
○ 5 若井友和
△ 6 小林瑞季
△ 7 佐藤励
▲ 8 黒川京介
おすすめの買い目
4-56-5678
黒川がカマシを決めると一気に展開が楽になる
8-4567-4567
鈴木宏和が連続優勝を達成!
優勝戦は伊藤信のフライングで再発走となった。2度目のスタートは10線から鈴木宏が飛び出し、0ハン単騎の岩科を外から叩いていく。一つ外枠の佐藤摩も乗って出る形になった。レースは鈴木宏がいきなり逃げ態勢を作った。
2番手にはインから伊藤信が番手を上げていた。逃げる鈴木宏と一騎打ちの形になり、伊藤信は仕掛けのタイミングをうかがう。そして、鈴木宏のインに突っ込み先頭を奪取したが、鈴木宏もやり返す。そのまま押し切り鈴木宏が1着でゴール。スーパーハンデからの競争だった鈴木圭は、必死に追い込んでいったが2着一杯で準優勝だった。
鈴木宏は10線に5車並んだ内から3番目に置かれていたが、最大の武器であるスタートを見事に決めてみせた。試走タイム自体はそこまで良くなかったが、展開は絶好になった。そこからも伊藤信の攻めに対し、冷静に対処できていた。前節のアーリーレースからの連続優勝で、今後にますます勢いづいた格好だ。