黒川京介の連続Vが最有力
初日にハンデが10メートル前の人見剛志に振り切られて、前節からの連勝は途切れてしまったが、依然エンジンは仕上がり良い黒川京介が2節連続の優勝を決める。
梅内幹雄よりスタート力の高い浅香潤が、40線の外枠から先行して準決勝戦と同様に0ハン伊東玲衣を直撃できる好展開に持ち込めそうで、相手候補の筆頭。梅内が先行し浅香に抵抗する展開だと大木光がイン突進する場面もありそう。松尾啓史は準決勝戦では黒川に捌かれたが、過去の実績はこの8名では上位級であり、先頭争いへ加われる。
インコースの固い大木と佐藤裕二が重なって走ると同ハン外枠勢は抜きづらくなり、初V狙う伊東玲衣が独走に持ち込むか。
◎ 8 黒川京介
○ 3 浅香潤
△ 7 松尾啓史
▲ 4 大木光
穴 1 伊東玲衣
おすすめの買い目
8ー3=745
穴なら
1=8-732
文/鈴木
高橋貢が3年ぶりのグレード獲得
小雨は11レース頃に上がったが、決勝はところどころ半乾きでまだら模様の不安定な走路状態でおこなわれることになった。
初のグレードタイトル獲得に燃える鈴木宏和がダッシュを放ったが、内枠の利で先行した浅田真吾がコースを外さずに逃げ回る。そのうちに高橋貢や金子大輔が車間を詰めてきて中盤の周回、業を煮やした鈴木宏が浅田を捲りにいくところへ高橋貢がイン突進を敢行。しかしこれは決まらずコーナー流れて、鈴木宏がついに先頭へ立つ。だが態勢を立て直した高橋貢が再びインへ攻め込んで首位を奪うと、残りの周回でリードを拡げて圧勝。これで、2021年の稲妻賞(伊勢崎)以来28度目のG2制覇となった。
前回覇者の鈴木圭一郎はスタート8番手と苦しい位置取りになりながら後半猛烈に追い上げて2着へ喰い込んだ。
文/鈴木
荒尾の速攻炸裂 福岡鷹も大健闘
優勝戦の人気を分けた荒尾聡と福岡鷹。走路は小雨混じりも完全な濡れ走路ではなく、半乾きに近い。試走タイム断トツの荒尾に、2番目に速い3.56を出した福岡。3.59で村瀬月乃丞、桜木公和、町田龍駿、牧瀬嘉葵が並ぶ。3連単は7-2-3、7-2-1、2-7-3、2-7-1の順。2連単は7=2、7-3が人気だった。
スタートは福岡の1期先輩である村瀬が先行したが、荒尾は半周で福岡を捕えて村瀬も突き抜ける。もう、ここで勝負あった...なのだが、村瀬を差した桜木を福岡が捲り返して荒尾に少しずつ近づいたのだ。2級車でしかも相手はSGホルダーなのに! 結果は準優勝だったが、今回は優勝した荒尾より福岡に拍手を贈りたい。3番手の桜木は進まず、後半アウト伸びた(試走タイムは悪かったが)田中進が入った。
鈴木圭一郎が同大会連覇を目指す!
準決から最重ハン以外の選手のハンデが重化したが、その中で浅田が苦境を乗り越え優出。優勝戦は10メートルオープンとなった。
10メートルオープンだけにスタート争いは内枠が断然有利だが、4枠から佐藤摩が飛び出しそう。となると、その内枠の3車は包まれるので展開が厳しくなる。佐藤摩のスタートに乗って行くのは鈴木宏、佐藤貴。大外ながら鈴木圭も好スタートを切りそうだ。
いきなり逃げに入りそうな佐藤摩。準決では金子大を交わしたようにエンジン状態は良い。そのまま逃げ切りも十分考えられる。しかし、今節の鈴木圭もほぼ万全の仕上がり。準決でも猛ダッシュから圧勝劇を演じてみせた。優勝戦でもスタート後に4~5番手には付け、8周回を最大限に使いながら先頭まで躍り出そうだ。
逆転あれば佐藤摩。トップスタートを決め、鈴木圭が後ろに来る前に大きなリードを作れれば逃げ切りもある。鈴木宏は2番手発進が望める。佐藤摩に離されず付いて行き、道中で交わすチャンスがあれば記念初優勝の目が出てくる。佐藤貴は3番手発進と見ているが、仮にトップスタートを決めるようだとインブロック炸裂で押し切りも。金子大は展開的に厳しくなりそうだが、確かな捌きで番手を上げていきそう。
◎ 8 鈴木圭一郎
○ 4 佐藤摩弥
△ 5 鈴木宏和
△ 6 佐藤貴也
▲ 7 金子大輔
おすすめの買い目
8-4567-4567
穴なら記念制覇に燃える鈴木宏
5-4678-4678
福岡鷹が逃げ態勢を作りそうだ!
2級車の2人が頑張り、優勝戦は0、10、20、30メートルのハンデ構成となった。総合力断然なのは単独30線の荒尾だが、軽ハン勢のペースが上がりそうで追い込みが届くかどうか。
0ハンの2車は2級車の福岡と村瀬。このスタート争いが優勝戦のカギになる。10線に控えるのは桜木なので、この両者がスタートで叩かれることはなさそう。準決で好タイムを出した福岡が先行ならペースを上げて押し切り十分。仮に村瀬が先行しても早めに福岡が交わして逃げに入りそうだ。
荒尾も黙っていない。スタートで20線3車のうち、何車か叩いて出れば展開がいくらか楽になる。2級車と早めに一対一の態勢に持ち込めればアタマまである。村瀬はスタートで先行し、準決以上のタイムを出せれば自身2度目の優勝もあるか。20線最内から先行する町田は大駆けあるタイプ。怒涛の追い込みを見せる可能性も。牧瀬は以前よりハンデが軽くなっており、それに伴いエンジンも良くなってきた印象。
◎ 2 福岡鷹
○ 7 荒尾聡
△ 1 村瀬月乃丞
△ 4 町田龍駿
▲ 6 牧瀬嘉葵
おすすめの買い目
2=7-146
穴なら速攻が決まった時の町田
4-1267-1267