
佐藤裕二が2021年11月以来の優勝を決めた!
0ハン単騎から逃げていた伊東はソコソコのペースを保って走っていたが、40線から先行した浅香が徐々に差を詰めていく。その浅香は伊東のインを狙ったが、仕掛けそこねたところを佐藤裕二がインに入る。その勢いのまま伊東のインにも突っ込み先頭を奪取。浅香も伊東を差して2番手に付けたが、佐藤裕二が1着でゴール線を駆け抜けた。8号車の黒川は、レース序盤で好位置に付けたが車の進み方がイマイチで4着いっぱいだった。
佐藤裕二はチャンスどころを逃さなかった。浅香が見せた隙を突いて番手を上げることができたし、間髪入れず伊東を捕えたのもキーポイントだった。仕掛けのタイミングを間違えると、勝てるレースでも勝てないことがある。今回の佐藤裕二は勝機をモノにできた。スタートで枠ナリに発進できたのも良かった。前節では落車をしていたが、その悪影響もなかった。次は浜松で昼間の開催に出走する。この勢いのまま浜松でも好結果を残したい。
丹村飛竜が無敗の4連勝へ
今回乗り戻った丹村飛竜が初日から3戦全勝。今年2度目、通算30回目の優勝へ突き進もう。
最重ハンでも戦える底力を持つ前田淳が、同ハン内枠の青木隆浩を交わして主導権。雨の準決勝戦はレース序盤から瞬発力が出ていて、晴雨いずれの天候でも狙い目十分。
スタート切れている山本将之と吉原恭佑はレース序盤に付ける位置がポイントになるも、2日目に速いタイムで走った岡部聡が追い上げてくるか。
◎ 6 丹村飛竜
○ 2 前田淳
△ 4 岡部聡
▲ 3 山本将之
穴 5 吉原恭佑
おすすめの買い目
6=2-435
穴なら ただひとりの遠征車、吉原恭佑のカマシ速攻
5=1-643
文/鈴木
黒川京介の連続Vが最有力
初日にハンデが10メートル前の人見剛志に振り切られて、前節からの連勝は途切れてしまったが、依然エンジンは仕上がり良い黒川京介が2節連続の優勝を決める。
梅内幹雄よりスタート力の高い浅香潤が、40線の外枠から先行して準決勝戦と同様に0ハン伊東玲衣を直撃できる好展開に持ち込めそうで、相手候補の筆頭。梅内が先行し浅香に抵抗する展開だと大木光がイン突進する場面もありそう。松尾啓史は準決勝戦では黒川に捌かれたが、過去の実績はこの8名では上位級であり、先頭争いへ加われる。
インコースの固い大木と佐藤裕二が重なって走ると同ハン外枠勢は抜きづらくなり、初V狙う伊東玲衣が独走に持ち込むか。
◎ 8 黒川京介
○ 3 浅香潤
△ 7 松尾啓史
▲ 4 大木光
穴 1 伊東玲衣
おすすめの買い目
8ー3=745
穴なら
1=8-732
文/鈴木
高橋貢が3年ぶりのグレード獲得
小雨は11レース頃に上がったが、決勝はところどころ半乾きでまだら模様の不安定な走路状態でおこなわれることになった。
初のグレードタイトル獲得に燃える鈴木宏和がダッシュを放ったが、内枠の利で先行した浅田真吾がコースを外さずに逃げ回る。そのうちに高橋貢や金子大輔が車間を詰めてきて中盤の周回、業を煮やした鈴木宏が浅田を捲りにいくところへ高橋貢がイン突進を敢行。しかしこれは決まらずコーナー流れて、鈴木宏がついに先頭へ立つ。だが態勢を立て直した高橋貢が再びインへ攻め込んで首位を奪うと、残りの周回でリードを拡げて圧勝。これで、2021年の稲妻賞(伊勢崎)以来28度目のG2制覇となった。
前回覇者の鈴木圭一郎はスタート8番手と苦しい位置取りになりながら後半猛烈に追い上げて2着へ喰い込んだ。
文/鈴木
荒尾の速攻炸裂 福岡鷹も大健闘
優勝戦の人気を分けた荒尾聡と福岡鷹。走路は小雨混じりも完全な濡れ走路ではなく、半乾きに近い。試走タイム断トツの荒尾に、2番目に速い3.56を出した福岡。3.59で村瀬月乃丞、桜木公和、町田龍駿、牧瀬嘉葵が並ぶ。3連単は7-2-3、7-2-1、2-7-3、2-7-1の順。2連単は7=2、7-3が人気だった。
スタートは福岡の1期先輩である村瀬が先行したが、荒尾は半周で福岡を捕えて村瀬も突き抜ける。もう、ここで勝負あった...なのだが、村瀬を差した桜木を福岡が捲り返して荒尾に少しずつ近づいたのだ。2級車でしかも相手はSGホルダーなのに! 結果は準優勝だったが、今回は優勝した荒尾より福岡に拍手を贈りたい。3番手の桜木は進まず、後半アウト伸びた(試走タイムは悪かったが)田中進が入った。