川口勢が地の利を発揮しそうな今シリーズ
※斡旋されていた青山周平選手は今節休場となりました。
地元川口の今期エースである黒川京介は、しばらく優勝から遠ざかっているだけでなく優出を逸するケースが最近は多めだが、川口の消音ナイターは昨年6月と9月に優勝しており、この大会はおととしに制覇。実績と相性の良い川口ナイターゆえ、整備で上向かせてくる可能性は十分ある。活躍できた時の整備データを豊富に持っていることは大きな武器となる。
今ひとりの期待の若手、佐藤励は先月のSGオールスターと前節の川口ナイターをともに予選中のフライングで失権するという無念の形になったが、3月、4月と川口ナイトレースで優勝しているので、こちらもまたエンジンをマッチさせやすそうで、初めての地元タイトル獲得に燃えてくるはずだ。
森且行がグングン上向いている。2節前の川口デイレースは優出3着、前節の川口ナイターは準優勝。『川口記念』は今からちょうど10年前、当時はデイレース開催だったが1番人気に応えて優勝。長期療養から復活を果たして3年半ぶりのVを地元の大舞台である今開催で決めれば、川口ファン、オートレースファンを熱狂させられよう。
復権を図っているのは池田政和も同様だ。2月・3月・4月に出場した川口ナイトレース全開催で試走タイム2秒台をマークしており、夜の川口・消音開催は気候を問わずエンジンを合わせられている。
佐藤摩弥のムードが高まっている。先月のオールスターでは2度目のSG準優勝。前節の川口ナイター5日制は初日から4戦3勝で優出して機力も勢いもバッチリだ。『川口記念』がナイター開催に替わった初年の2016年大会のウイナーであり、今につながる成長・躍進のきっかけになったともいえるこの大会、地元の顔のひとりとして2度目のVを狙っていきたい。
昨年5月以降の川口・夜開催において地元車は他に、中村雅人が6節出場・4優出、若井友和が10節出場・5優出、永井大介が9節出場・5優出・1V、上和田拓海が11節出場・3優出・1V、平田雅崇が10節出場・4優出、小林瑞季が11節出場・4優出の実績を挙げている。
大ベテランにして今も第一線を駆け続けている闘将・岩田行雄。直前に出走した浜松デイレース5日制は後半2連勝で締めくくった。高い整備力に裏打ちされた強烈な攻撃力は今も冴えわたっている。
長田稚也は、川口で開催された昨年のスーパースターフェスタや今年3月の開設記念グランプリではエンジン合わせきれなかった印象だったのが、先週の川口ナイターは3日目の落車で勝ち上がり権利を喪失したものの高いパワーを披露した。4月SGオールスター優出など大レースでの活躍が増えつつあり、今後の飛躍につながるかも含めて注目したい1車だ。ちなみに7月には川口G1キューポラ杯にも参戦する予定。
木村武之は昨年6月の川口ナイター一般開催4日制をオール2着で準優勝。昨秋と今年1月にも川口の消音・夜でそれぞれ1着を獲っている。
昨年7月の川口消音ナイターG1キューポラ杯では、伊藤信夫は準決勝戦まで進出。松尾啓史も準決勝戦には進めたが勝利は挙げられなかった。横田翔紀は予選中にフライングで失権したが5日間を通じて好走。
松山茂靖と石川哲也は過去1年に川口消音へ3節も出場した経験がアドバンテージになるか。
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主な出場予定選手
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黒川 京介〔川口 S-3(33期)〕
中村 雅人〔川口 S-6(28期)〕
若井 友和〔川口 S-12(25期)〕
永井 大介〔川口 S-13(25期)〕
佐藤 励〔川口 S-15(35期)〕
森 且行〔川口 S-22(25期)〕
池田 政和〔川口 A-8(23期)〕
伊藤 信夫〔浜松 S-16(24期)〕
長田 稚也〔飯塚 S-18(34期)〕
木村 武之〔浜松 S-29(26期)〕
岩田 行雄〔伊勢崎 A-7(15期)〕
文/鈴木
吉松優輝がペースを上げて逃げる!
まずはスタート争いの想定から。0ハンは吉松優が先行しそうで藤川竜が続いていく。田中進は同ハンの中では後手を踏みそう。もしかすると10線勢に叩かれてしまう恐れまである。10線は荒尾か有吉が外からでも飛び出していきそう。中村杏や篠原は突っ張っていきたいが、どうなるか。田中茂は好枠を生かしたいが包まれる可能性が高い。
吉松優の逃げペースがカギになるが、準決では好タイムを出していたように押し切りまで十分ありそう。もしも、捕まるとしたら10線から好ダッシュを決めた場合の有吉か荒尾。この3者の優勝争いになりそうだ。そこに割り込んでくるとしたら、スタート踏ん張れた時の中村杏や篠原。とにかく序盤の位置取りが大きなポイントになりそう。
◎ 3 吉松優輝
○ 8 有吉辰也
△ 7 荒尾聡
△ 5 中村杏亮
▲ 6 篠原睦
おすすめの買い目
387=387-35678
穴なら中村杏の激走で
5-3678-3678
鈴木圭一郎が7車抜きを決めてV!
0ハンから先行した鈴木健が逃げに入りレースが始まった。他の0ハンの吉田恵と中村友は、10線最内の内山高にスタートで叩かれてしまった。内山高が鈴木健を追う形になったが、後方から怒涛の追いを見せる2者が...。
今節はオール連対できていたスーパーハンデの両者・青山周と鈴木圭が順当に中団の混戦を捌き上げていた。両者は内山高を交わし、青山周が鈴木健を差そうとするところで鈴木圭がその両者をまとめ差し。その後は青山周の反撃を許さず先頭ゴール。
5日間開催の今節。予選3日間と準決では対戦がなかった鈴木圭と青山周だが、直接対決となった優勝戦では地元の鈴木圭が気合の突っ込みを決めてみせた。試走タイムで青山周よりも2つ良かったように、エンジンもしっかり仕上げることができた。今節に限らず、両者の対決は優勝戦や、記念の初日の選抜戦などでしか実現しないが、やはり見応えのあるレースだった。
鈴木圭一郎の仕上がりは良い
今節4日間は青山周平が4戦3勝(2着1回)に対して鈴木圭一郎は4戦1勝(2着3回)と成績は青山周が上回っているが、レース前半に前団が固まって行き場のない展開から追い上げて2連対に喰い込む競走を続けてできている鈴木圭の車は、スーパーハンデからでも捌いて行ける伸びと操作性が備わった良い状態にあると判断できる。10線3車が固まって青山周がスンナリ割れないようなら鈴木圭はその外を伸びて交わそう。
鈴木健吾が3日目から決め手を上げておりスタート先行から前半は逃げるが、アウト戦の威力高い中村友和が捲って先頭に立つケースも十分ある。
内枠の青山周が鈴木圭をブロックする展開になると両者とも進めず、その間に金子大輔の速攻が決まると優勝まであろう。
◎ 8 鈴木圭一郎
○ 3 中村友和
△ 7 青山周平
▲ 1 鈴木健吾
穴 6 金子大輔
おすすめの買い目
8ー3-76
穴なら
6-8=71
小栗勝太が藤岡一樹を微差振り切った!
午前0:30にもかかわらず、ミッドナイト優勝戦の売上は2800万近く。熱気を帯びた深夜の決戦で人気を分け合ったのは藤岡一樹と小栗勝太。3連単は6-3-1のみ10倍を切っていた。2連単のオッズは6-3が3倍、3-6が3.9倍を示していた。スタートで畦坪孝雄より先に出たのは竹中一成。逃げ態勢に入ったが小栗がマークから差し先頭立つ。藤岡も射程に入るが、小栗の伸びが良く微差で1着ゴール。福永貴史はイン戦で3着浮上。小栗は昨年4月以来の優勝で通算V5となった。