森本優佑が通算200勝、4Vを達成!
山陽オートの優勝戦は、初優勝がかかる0ハン単騎の中村颯に人気が集まった。その中村颯は序盤からペースを上げたかったが、20線から先行した古城に捕まってしまう。その古城も逃げ態勢を確立する前に、スタートで後手を踏んだ吉松優の巻き返しに遭ってしまう。吉松優が逃げる展開になったが、後方から追ってきたのは森本。森本は仕掛けのタイミングを図るとインに切り込み先頭を奪取。鮮やかな追い込みを決めてみせた。
森本はこれで自身4V。通算勝利数が200となる節目で優勝を決めてみせた。展開的に楽ではなかったが、最後方からきっちり追い込んでみせた。31期では青山周平の活躍が目立っているが、森本もまだまだ成長の余地を大いに残している。今後は記念レースでの活躍を期待したい。
2節連続Vへ 田中哲が先制
雨の準決勝で勝ち上がった7名。今節の主役を務める三浦康平も雨走路を克服して見事に優出。単騎0ハンの北渡瀬充は逆転勝利での優勝戦進出で喜びもひとしお。20mの比較は前節のVでハンデ10m重くなってるが田中哲の最イン有利。大月渉は新品クランクに交換したのが功を奏しエンジン急上昇。三浦は大外からカマシ決めないと苦しい戦いを強いられそう。枠の利で田中哲、機力では大月となるが北渡瀬の逃げペースにも注目したい。
◎ 2 田中 哲
○ 3 大月 渉
△ 7 三浦 康平
▲ 4 栗原 俊介
穴 1 北渡瀬 充
《おすすめ車券》
2-3=7、2-3=4、2-7=4
《穴なら》
1-2-3、1-2-7、1-2-4
中村颯斗に初Vのチャンスが訪れた
20線4車は良走路の今節初日、吉松優輝と古城龍之介の2名が、松尾隆広と田中正樹より速い本走タイムで走っているが、同等の時計で初日に勝利している0ハン中村颯斗がハイペースで逃げる。中村颯は試走タイムが出ない時でもレースではしっかり走れるタイプなので、他者より極端に遅い試走タイムでなければ狙い目が立つ。
30線3車の初日は、この決勝戦と同じ時間帯に藤岡一樹と森本優佑が本走3秒台で勝っており、20線勢に追い付けば攻め込んでいける。飯塚6車vs山陽2車と地元勢は数の上では劣勢で、藤岡と古城は地元代表として気合の入るところだろう。
◎ 1 中村颯斗
○ 7 藤岡一樹
△ 8 森本優佑
▲ 3 古城龍之介
穴 6 阿部仁志
おすすめの買い目
1ー7=83
穴なら
6=7-235
文/鈴木
青山周平が8年ぶり2度目の栄冠に輝く
11レースあたりから時おり、小雨がごく短時間に降ったりしたが、11レースも12レースも良走路でおこなわれた。
スタートは最内1枠の青山周平がトップ旋回。4枠の鈴木圭一郎は前輪を浮かせてしまい中団からの発進、穴人気になっていた長田稚也は最後方8番手からの展開で厳しい情勢に。
青山周と同期の盟友・戦友である佐藤摩弥が終始2番手に付けて、捲りを狙うシーンが何度かあったが、S1青山周は鉄壁のガード。佐藤摩もまた有吉辰也の追撃をかろうじてしのいで、2年連続のオールスター準優勝。
2016年の第35回大会以来2度目のオールスター覇者に輝いた青山周のSG優勝回数は、これで単独史上2位へ上がる16V。14Vの鈴木圭に2つの差をつけた。
文/鈴木
佐藤大地が通算4度目の優勝
5度目の優出で初Vのチャンスとファンからも支持されたか、交川陽子が堂々の1番人気に推された。
しかし、試走タイムを準決勝戦の3.36秒から決戦は3.29秒へと大幅に上げた佐藤大地が、30メートルのハンデ差を3周で追いつき捌いて先頭へ躍り出た。離れて追走していた辰巳裕樹を最終回3コーナーで中野憲人が差して2着。
佐藤大地は2022年6月以来となる通算4度目の優勝を遂げた。5月上旬に開幕する地元のG1『ゴールデンレース』において台風の目になるか。
文/鈴木