
川口裕司が約9ヶ月ぶりに優勝を決めた!
0ハン単騎の福岡は悪くないペースで逃げていたが、追い詰めてきたのは川口。20線外枠からスタート先行すると、福岡とのハンデ差を徐々に詰めにかかった。そして、差し込める射程に入るとインに突っ込んでいった。川口は後続を寄せ付けずそのままゴール。2着には福岡が粘っていた。30線最内から先行し、車を押し上げていた久門は、ゴール直前で迫ってきた篠原を僅かな差で振り切り3着を確保した。
川口以外には抜かれなかったように福岡はスピードに乗って走れていた。川口の勝因はエンジンの底上げに成功した事と、スタートで先行できた事。この2つの条件を見事に味方に付け、福岡の軽快な逃げを捕まえてみせた。川口はこれが今年の初優出だったが、きっちりと結果を出した。今年は1月下旬に落車してから約3ヶ月、戦線を離れていた。しかし、4月に復帰してからは少しずつレース感覚を取り戻していた。次の出番は地元昼間開催、その後は浜松でG2が待っている。良い状態で臨めそうだ。
9R...ハンデが重化した岩沼だが、スタート先行できればレース序盤からペースを上げて走ることができる。実力上位は荒尾で、枠ナリのスタートだと厳しいが、少しでも内枠勢を置いて出れば先頭まで行けるか。新井日は最内の利を生かせれば...。軽快さが出てきた西原や、インで粘る石貝の健闘も。
◎ 2 岩沼靖郎
○ 8 荒尾聡
△ 3 新井日和
△ 6 西原智昭
▲ 1 石貝武之
おすすめの買い目
2=8-136
新井日が速攻決めると高配当
3-1268-1268
10R...0ハン先行は高橋絵で、どこまでペースを上げるかがポイントになるが、10線の外枠2車の底力が突き抜けており、しっかりと追っていきそう。エンジンの仕上がりが一番良いのは押田和で、レース序盤を踏ん張れれば大金星もある。内山高が必死に追う。
◎ 8 佐藤貴也
○ 7 高橋貢
△ 1 高橋絵莉子
△ 2 押田和也
▲ 6 内山高秀
おすすめの買い目
8=7-126
穴ならエンジン好調の押田和
2-1678-1678
11R...伊藤正司がインを抑える展開で大混戦ムード。となると捌き確かな中村雅がきっちりと攻め上げていく。早川はエンジン不足気味だが、準決だけに上昇させてくるか。直線の伸びが良いのは亀井で、伊藤正司に先行するようだとアタマまである。三浦はある程度のスタートを決めたい。
◎ 8 中村雅人
○ 7 早川清太郎
△ 2 亀井政和
△ 1 伊藤正司
▲ 5 三浦康平
おすすめの買い目
8-27-1257
亀井の大激走もあるか
2-1578-1578
12R...充実している青山周がこのまま連勝を延ばしそうだ。相手はスピード出ている加賀谷。スタートで青山周を突っ張っていければ、かなり抵抗できそうだ。2日目から連勝の戸塚尚は、ハンデ重化しているが注意必要。いい時の突進力が戻ってきた岩田行も見せ場を作りそう。穴で一発なら森か。
◎ 8 青山周平
○ 7 加賀谷建明
△ 2 戸塚尚起
△ 4 岩田行雄
▲ 6 森且行
おすすめの買い目
8-2467-2467
加賀谷が先手の攻めできれば
7-8-246
福岡鷹が悠々と逃げ切りそうだ!
初日から連勝で優出したのは2級車の福岡。ハンデは最重ハンの30メートル前で魅力たっぷりだし、上がりタイムも40出ているのでミスなく走れれば楽に逃げ切れる。30線には強力なメンバーが揃っているが、ここは当然の本命に推したい。
その福岡を追うのは20線両者。内山雄と川口になるが、タイム比較からみて福岡を捕まえるのは厳しそう。もしも福岡を捕まえるとしたら初日に好タイムを出した有吉のみ。この有吉が30線大外からカマシを決め、20線両者を素早く交わせば福岡を捕えるまであるか。連下の狙いでは展開いい内山雄。久門は30線最内から先行できそうで、道中も必死に走る。篠原はスタートでどこまで行けるか次第だ。
◎ 1 福岡鷹
○ 7 有吉辰也
△ 2 内山雄介
△ 4 久門徹
▲ 6 篠原睦
おすすめの買い目
1-2467-2467
条件がハマれば有吉の猛追
7-1246-1246
永井大介が久々に優勝を決めた!
30線に7車並んだスタートは、最内枠から3番目の永井が決めた。それに乗っていったのは大外の黒川。永井は0ハン単騎の池田康との差を着実に詰め、冷静に交わしていく。黒川も全く離されずに2番手に立った。そこからはまさに一騎打ちムード。黒川は永井にピタリ追走すると仕掛けどころが探っていた。1度は捲りを仕掛け、外から交わそうとしたが永井が抵抗する。その後は攻略の糸口を見つけられず、そのままゴールとなった。
永井は絶好枠をしっかりとモノにできた。同ハンからトップスタートは絶好の展開。黒川の攻めにも落ち着いて対処できた。永井は昨年8月以来の優勝。今年の初優勝となった。最近ではなかなかエンジンが良くならず結果を残せないでいたが、エンジンが仕上がりさえすれば自身の走りができる。今年これまで結果を残せなかった分をこれから取り戻したい。
雨巧者が多く日々の天候もカギ
青山周平は近5年の稲妻賞に全て優出して3度優勝。3年前は準優勝、重走路で実施された昨年は8枠からスタート決まらず後方のまま終わった。今年は雨走路を7走して3勝・2着も3回と着順は悪くないが、2月のSG全日本選抜(川口デイレース)決勝は0メートルオープン戦の3枠からトップスタートを切りながら徐々に後退して5着。遠征車にも全国区の雨巧者が名を連ねて梅雨の時期におこなわれる今回は、雨が降った場合の対処がひとつのポイントとなりそう。直近2節はSGオールスター(飯塚ナイター)優勝からの、浜松デイレース一般開催をスーパーハンデで準優勝と、エンジン面は問題ない。
3年前に青山周に完勝して通算4度目の稲妻賞Vを果たした高橋貢は直近の優勝から丸1年遠ざかっており、大勢の地元ファン来場が見込まれる今回は闘志に一層の熱が入りそう。前節の伊勢崎ナイターでは晴雨とも上々の走りを見せており、機力・乗り手ともリズムは良い。
対照的に早川清太郎はSGオールスター6日間が未勝利、続く地元ナイターは初日~2日目に連勝しながら3日目の準決勝戦が妨害失格。最終日4日目は勝利したが、その後2節・6走は勝ち星なし。昨年12月を最後に優勝できてなく、勢いの面では物足りない。ただ近5年はムーンライトチャンピオンカップ(伊勢崎)、キューポラ杯(川口)などナイターのグレード開催に何度も優勝しており、この稲妻賞も2016年に制覇、2020年には陽がすっかり暮れた18:30発走のプレミアムカップ(山陽)優勝と、夜の大舞台に実績を上げているので、伊勢崎の夜空へ8年ぶりに稲妻を轟かせるシーンは十分ありうる。
地元車から伏兵を1名挙げるなら大月渉だ。通例となっている冬季のお休みを経て4月はじめに再開した伊勢崎ナイター開催(アフター5を含む)の6節に出場して4節に優出。準優勝2回に優勝1回と優秀な成績をマークしている。特に5月下旬の通常ナイター決勝は高橋貢を振り切って快勝。地元の夜の気候にエンジンがマッチしている強みをグレード開催でも発揮するか。
中村雅人は昨年11月に伊勢崎ナイター一般開催を優勝。翌12月のG2レジェンドカップと今年1月、伊勢崎デイレース一般開催にも優出した。そのレジェンドカップを優勝したのは加賀谷建明。伊勢崎ナイターは昨年8月のSGオートレースグランプリ6日制の後半3日間を3連勝で締めくくった。今回の出場選手では森且行と西原智昭も前回レジェンドカップに優出している。
佐藤貴也は過去1年に伊勢崎ナイター6節へ出走して4節に優出。うち1節はSGオートレースグランプリ。グランプリが伊勢崎ナイターで開催されるようになってから昨年で9年、うち3度も優出している(=8周回でおこなわれる準決勝戦を3度も突破している)ように、伊勢崎の夏の夜の長距離戦は得意な舞台といえそうだ。
丹村飛竜は過去1年の伊勢崎ナイターはSG・G1・G2に1節ずつ出場して、9月のG1ムーンライトチャンピオンカップに優出。今年1月の伊勢崎G1シルクカップ(デイレース)にも優出した。
荒尾聡は過去1年の伊勢崎はナイターとデイレースに2節ずつ出場。雨中決戦となった昨年6月の稲妻賞を制覇した。8月のSGオートレースグランプリは5日目準決勝戦の不安定な濡れ走路を中村雅人に届かず僅差の3着だったが、今年は5月3節すべて優出と良い流れで来ており、大会連覇へ視界は良好といえる。
そのほかの遠征車の中では比較的に、青島正樹、石貝武之、角南一如、五十嵐一夫、山際真介、北原岳哲が過去1年の伊勢崎ナイターで好成績を挙げている。
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主な出場予定選手
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青山 周平〔伊勢崎 S-1(31期)〕
高橋 貢〔伊勢崎 S-5(22期)〕
早川 清太郎〔伊勢崎 S-9(29期)〕
大月 渉〔伊勢崎 A-44(31期)〕
中村 雅人〔川口 S-6(28期)〕
佐藤 貴也〔浜松 S-7(29期)〕
荒尾 聡〔飯塚 S-10(27期)〕
丹村 飛竜〔山陽 S-20(29期)〕
森 且行〔川口 S-22(25期)〕
加賀谷 建明〔川口 S-33(27期)〕
文/鈴木