岩見貴史が大激戦を制して今年初優勝!
第1Rから重走路で始まった20日の飯塚オート。優勝戦も重走路で行われた。レース序盤からアウトを回る岩見と、インで抵抗する篠原の一騎打ち状態が続いていたが、そこに更に最内のコースを回って別府敬も加わり、3者の激しい攻防が繰り広げられた。真ん中のコースを回る篠原を別府敬が差し、篠原も逆転の差しを狙ったが、その一枚外のコースを回っていた岩見に軍配が上がった。
内で競り合う2者を見ながら、岩見は冷静に乗れていた。普段はあまり通らない大きなコース取りだったが見事に対応してみせた。最近の岩見は速攻だけではなく競り合いにも強くなっている。これが今年の初優勝、通算では15度目の優勝。次の出番は再び地元で、SGオールスターオートレースが待っている。最高の形で大舞台に臨める。
鐘ヶ江将平が先制攻撃を仕掛ける
捌く腕に長けている有吉辰也と松尾啓史、快速を備える中村杏亮と長田稚也が準決勝戦で敗退し、にわかに混戦ムードが立ち込めてきた。
緒方浩一の飛び出しに乗って出るか、もしくはトップスタートも考えられる鐘ヶ江将平が、0ハン岡松を突破して逃げる可能性は十分とみる。
今節の篠原睦はスタートそのものは悪くないが、番手を上げてくるまでに周回を要するケースが目立っている。この決勝戦でも丸山智史や岩見貴史に前を走られた場合は攻略に手間取るかも分からない。
◎ 3 鐘ヶ江将平
○ 7 篠原睦
△ 5 丸山智史
▲ 6 岩見貴史
穴 2 緒方浩一
おすすめの買い目
3=7-562
雨なら
4=2-367
石田が逃げ切って自身2度目のV!
0ハン単騎の石田はしっかりとスタートを残すと、そこからはペースを上げつつコースを外さない落ち着いた走りを見せた。後ろでは赤堀が追走していたが、付け入る隙を全く与えず、2番手に上がってきた柴田健にも射程に入れさせず押し切り勝ち。今年は初の優出で昨年8月以来、自身2度目の優勝を決めた。
昨年2月のデビュー直後からセンスのある走りを見せ、初優出も早かった石田。半年後には初優勝も決め、前途洋々だったが、そこから一時期伸び悩んでいた。しかし、今年に入ってからは上位着が多くなっていた。そして今節は2日目から3連勝で優勝。上がりタイムも3・403と十分な数字。今後はハンデが重くなってくるだろうが、克服できるだけの走力は身に付いている。
木村武之が完全優勝へ向け疾走する!
S級での優出は木村武と吉原の2人のみ。木村武は初日から1着を並べ、しっかりと存在感を示している。吉原は2日目から連勝を決めて優出。吉原らしい追い込みが決まっている。軽ハン勢で目立っているのは2級車の石田。準決では赤堀のプレッシャーをはねのけ、逃げ切ってみせた。石田も2日目から連勝。他で動きが軽快なのは鈴木健と柴田健。
レース展開としては0ハン単騎の石田がマイペースの逃げに入る。それを追うのは赤堀だが、準決では交わせなかったように優勝戦でも抜くまではいかないだろう。この石田を次に追うのは30線最内に入った鈴木健。前節も優出しているように近況のエンジンはすこぶる良い。スタートも先行できそうなので、早めに石田を交わせる射程に入ればイン突っ込むかも。柴田健や落合巧も気配は上々で鈴木健に付いていく。
ただし、本命には木村武を推したい。展開的に楽ではないが3連勝の勢いがあるし、これまでにも何度も困難を克服してきた。優勝できないとしたら逃げる石田が思う以上の走りを見せたケースのみ。そこで相手には石田を挙げる。
◎ 8 木村武之
○ 1 石田啓貴
△ 3 鈴木健吾
△ 4 柴田健治
▲ 5 落合巧
おすすめの買い目
8=1-345
石田の逃げも怖い
1-3458-34578
佐藤励 一瞬の隙を突いて今年V4!
SGホルダー中村雅人の外枠となった佐藤励。試走3.27秒と一番時計を出し他車に威圧感を与えた。3連単の人気は7-6-4、6-7-4の順。2連単も佐藤励から7-6、6-7、7-4で売れていた。20線のトップスタートは平田雅崇で佐藤励より先に出た中村雅は流れてしまい、そこを見逃さず佐藤励がイン入る。平田が先頭へ立ったが、佐藤励は自分のアシ色を確認しながら青旗で平田を攻略。中村雅は離れた3着に終わる。惜しくも準優勝の平田は今回、乗り換わって上昇気流。同じく乗り換わりの佐藤励とともに結果を出した。佐藤励は3月19日のデイ&ナイト同日開催のナイトレースを制したあと、山陽ミッドナイト、そして今回と3連続Vで今年4度目の優勝。このあとは飯塚に乗り込みSGオールスターで思い切り暴れて欲しい。