
永島潤太郎が復活の優勝を決めた!
0ハン単騎からの競争だった杉本は自分のペースで、自分のコース取りで軽快に逃げていた。直後に付けた重富は追走こそできたが、杉本を抜くまでにはいかなかった。逃げる杉本に追う重富で周回が重ねられていったが、後方から追ってくる選手が一人いた。30線3車の大外から好スタートを決めた永島が3番手に付けると、まずは重富を差し、そして最終3コーナーで杉本を捕えて優勝を決めた。
永島は今年に入ってからずっと好調が続いていたが、4月あたりから大きく調子を崩していた。なかなか立て直せず苦しんでいる時期が長く続いたが、前節あたりから良化の兆しが出ていた。そして今節は優勝。一気に状態を上向かせることができた。乗り手のセンスはかなり高いモノを持っている永島。さあ、ここから巻き返しが始まる。
重富英雄に絶好のチャンス到来!
ミッドナイトの時間帯とはいえ走路温度が高かった影響か、軽ハン勢の活躍が目立った準決勝。優勝戦は0、10、20、30メートルのハンデ戦になった。
0ハン単騎から逃げるのは杉本で、連日良い逃げを見せているが優勝戦に入るとさすがにタイムが足りないか。10線単騎の重富が穴見のスタートを残して出て、杉本をすんなりと交わせれば優勝十分。穴見が後続のブロック役になるもの重富にとっては有利に働く。その穴見も復調ムードで粘り込む。30線は枠ナリ発進になりそう。ただ、状態としては西村龍の方が良さそうで、こちらを重視する。永島も一時期と比べたらだいぶ戦える足が戻ってきている。西村龍と永島が競り合うようなら、スタート先行できる五所が上位に浮上してくる可能性もある。
◎ 2 重富英雄
○ 3 穴見和正
△ 5 西村龍太郎
△ 6 永島潤太郎
▲ 4 五所淳
おすすめの買い目
2-3456-3456
穴なら 後続勢が全く進まなかった時の杉本の残り目
1-2356-2356
鈴木圭一郎が七夕に77度目の優勝
スタート後に青島正樹と伊藤信夫の外を伸びて前へ出た鈴木圭一郎は、渡辺篤が浅田真吾のイン突いたところを狙いすました差し。逃げる高石光将を3周回で捕えると、あとは後続を離す一方。7月7日に通算77度目の優勝を、4戦4勝の完全Vで飾った。
先頭から大差の2着は渡辺篤、さらに大きく離れて伊藤信夫が追い上げて3着に入った。
文/鈴木
鈴木圭一郎がしっかり追い込む!
軽ハン勢の頑張りがあり優勝戦のハンデ構成は0線に3車、20線に5車のハンデ戦になった。0ハン3車のスタート争いは難解だが、実績から言えば鈴木辰が先行するか。20線は、ほぼ枠ナリ発進の想定。紛れがあれば大外の鈴木圭が内枠勢の数車を包んで出るケース。
いきなり逃げ態勢に入りそうな鈴木辰のエンジン状態は良いが、準決でも捕まってしまったように逃げ切るまでは厳しそう。むしろ高石が先行した場合の方が逃げペースは上がりそう。それでも20線から強烈に追ってくる選手がいる。その一番手はもちろん鈴木圭。20線大外から枠ナリ発進になっても周回ごとに番手を上げていけるし、カマシ気味に出ていければもっと展開は楽になる。完全優勝を達成しそうだ。
もう一人、完全優勝のチャンスがあるのは青島。車の進み方は良いし、スタートも悪くない。鈴木圭より先に攻めていければ優勝の可能性がなくもない。渡辺篤も気配は上々。20線からトップスタートを決め、0ハン勢をすんなり交わせれば望みがある。0ハン勢では高石を重視。スタート争いは微妙だが、先行できれば序盤からペースを上げられる。実力者・伊藤信はエンジン上積みできれば上位争いに参戦可能。
◎ 8 鈴木圭一郎
○ 6 青島正樹
△ 5 渡辺篤
△ 1 高石光将
▲ 7 伊藤信夫
おすすめの買い目
8-1567-1567
穴なら 先手の攻めが決まった場合の青島
6-1578-1578
佐藤摩弥がミッドナイトチャンピオンカップ初制覇!
試走タイムは中村杏が一番時計で30。最も悪かったのは越智と岩見で34。佐藤摩は33だったので、数字としては決して良い部類ではなかった。しかし、優勝戦では10線に6車並んだ外から2番目に置かれながら2番手発進。トップスタートは最内の越智だった。
レースは0ハン単騎の道智がスタートを残して出て先頭を走る。これに越智と佐藤摩が続いた。動きがあったのは1周4コーナー。逃げペースを上げたかった道智はコースを大きく外してしまう。越智は難なくインから交わせたが、更にインから佐藤摩が入っていく。そして、レース開始から1周を回った頃には佐藤摩が先頭を奪取。そのまま最後まで周回を重ね1着ゴールを決めた。後ろでは越智が粘っていて、仕掛けどころを狙っていた有吉に隙を与えず2着入線を果たした。
佐藤摩の勝因は何といってもスタートだろう。ハンデ位置は厳しかったが、あそこから2番手で出て行けたら展開がだいぶ楽になる。更に前を走る選手がばらけ、巡ってきたチャンスをしっかりとモノにしたのも流石。この後は地元川口でG1キューポラ杯が待っている。昨年の同大会を制し、初めてG1のタイトルを獲得した相性の良いシリーズ。この流れなら連覇に期待がかかる。