佐藤摩がスタートでほぼ決着をつけた!
0ハンから先行したのは早津康。10線は最内の森が先行したが、大外の佐藤摩も若井、加賀谷、永井を包んで出る好スタートを決めた。逃げ展開を作った早津康はマイペースで逃げていたが、佐藤摩が森や早船などを次々攻略すると早津康との一対一の態勢に持ち込んだ。そして、4周3コーナーで早津康のインに飛び込み先頭に立った。そのまま快走を見せ、優勝を決めてみせた。後ろでは森が早津康を交わして準優勝。
佐藤摩の勝因は何と言ってもスタートだろう。若井や永井らの強豪より先に行けたのだからレース展開はだいぶ楽になった。仮に行けていなければ道中で交わさなくてはならず、独走の早津康を捕まえ切れたかどうか分からない。佐藤摩が最大の武器であるスタート力を遺憾なく発揮してみせた。この後は地元一般開催を挟んで、伊勢崎のSGオートレースグランプリへの流れになる。良いリズムで乗りこめそうだ。
永井大介の速攻だが佐藤摩弥の逆転も可能
準決勝戦4個レースとも1号車が健闘した今節ナイトレース。その結果、優勝戦には0ハンに3車が並ぶ形となり、どの選手も自分のリズムで走ることは容易ではなさそう。昼開催であり、なおかつ0ハンではなかったが、今月23日に押田幸夫は高石光将の内枠から先行して前団を交わし勝利。この決勝戦でも高石より先回りすれば道中も突っ張り続けて逃げ態勢に入れる。準決勝戦の本走タイムが0ハン3車の中で劣る広瀬勝光は、スタート先行できても押し切るのは難しいとみる。準決勝戦で高石1車を攻めきれなかった山田真弘は、道中で前が2車ないし3車も重なると、再び攻略に苦労する可能性がある。
ダブルヘッダーの今週、若井友和はデイレースのスタートは悪くないがナイトレースは初日・2日目ともスタート大きく遅れていたのが不安要素。20線は永井大介がセンター枠から飛び出して、底力で前団を突破しよう。ただ、実績では永井にかなわないが準決勝戦の本走タイムは大きく上回っていた佐藤摩弥が、レース中盤~終盤に永井にマークから仕掛けるか、またはトップスタート速攻を決めるシーンも十分ある。
◎ 6 永井大介
○ 7 佐藤摩弥
△ 2 押田幸夫
△ 4 山田真弘
▲ 5 若井友和
おすすめの買い目
6=7-245
穴なら 離れた後方から圏内へ上がれている若井友和のエンジンは強力だ
5=6-74
文/鈴木
佐藤摩弥が速攻を炸裂させるか!
昼夜同時開催の昼の部は、オール地元勢による優勝戦となった。0ハンに3車、10線に5車の短ハンデ戦で、レース序盤の展開が大きなポイントになりそう。0ハン先行は内枠の青木治か。10線は枠ナリ発進も十分考えられるが、大外から佐藤摩がカマシを決めるケースもありそうだ。
0ハン先行の青木治は逃げペースが上がるかどうか。インコースを抑えて回りそうで、後続を振り切るまでは厳しそう。むしろ、早津康が逃げに入った方がハイペースの流れになる。早船は良走路での仕上がりに不安を残している。10線はスタートラインに角度があっても佐藤摩が飛び出すとみた。今節はここまで連勝できており、エンジン状態は上々。0ハン両者を一気に交わしそうだ。
永井は佐藤摩に行かれないスタートを決めれば先攻めで先着も可能。早津康は0ハンからトップスタートを切ると、スピードに乗って逃げ切りも。10線最内の森は、スタートで外枠勢を突っ張れれば久々の優勝が見えてくる。爆発力があるのは加賀谷だ。
◎ 8 佐藤摩弥
○ 7 永井大介
△ 2 早津康介
△ 4 森且行
▲ 6 加賀谷建明
おすすめの買い目
8=7-246
穴なら大逃げの可能性がある早津康
2-4678-4678
試走通りに動いて松尾隆広がV奪取!
走路温度は33度と高めのミッドナイト優勝戦で一番試走を出したのは松尾隆広。人気は展開面から竹中修二と花元初美の軽ハンも売れており、一発力ある木村享平も人気の一角に食い込んだ。3連単は6-2-4、2-6-4が20倍。2連単は6-2、2-6、6-5と3連単とは少し違う売れ筋に。
スタートで北原岳哲がカマシを狙ったが伸び切れず、インに入った松尾隆が好位を奪う。花元初に竹中修は仕掛ける距離に届かないまま周回を重ねる。アウトコース伸びた松尾隆が竹中修、花元初を1車ずつ交わして先頭へ。木村享や町田龍は見せ場作れなかった。松尾隆はおよそ1年ぶりの優勝で通算V7を飾った。
鈴木圭が負けなしの5連勝でシリーズを終結!
試走タイムは鈴木圭が一番時計の31をマーク。黒川は33で二番時計、早川が34と続いた。スタート争いは最内の浜野が先行し、2枠の藤岡が続いていく。3枠の田中茂と7枠の黒川はスタート失敗。大木が3番手発進で佐藤裕二と鈴木圭は互角のスタートだった。
まず動きがあったのは先頭争いで、1周2コーナーで藤岡が浜野を捲って先頭を奪取。後ろでは3番手に上がっていた鈴木圭が2周3コーナーで浜野を差す。そして、3周3コーナーで藤岡をも差す。その後は2番手以下を寄せ付けずにゴール線を迎えた。粘っていた藤岡が準優勝。必死に追い上げた早川が3着に入った。
終わってみれば鈴木圭が初日からオール1着の完全優勝だった。今回のG2小林啓二杯は2022年にも制しており、2度目の優勝。G2は通算で7回目の制覇となった。次の出番も今回と同じ山陽走路。その後は伊勢崎でSGオートレースグランプリが待っている。次の山陽でも優勝を決めて、最高の形でSGに乗り込みたい。