
53度目の挑戦で遂に...
試走から前へ詰める動きあった吉田恵輔が1番人気に推された。2004年の選手デビューから苦節20年、得意の雨で人気を集めながら進まなかったり、自分の展開を作れてもS級レーサーに捌かれたり...53回目となる晴れの舞台で遂に決めてみせた。
0ハン2車並びの内枠の北渡瀬充を叩いた吉田恵が、単独で逃げた落合淳を1周回3コーナーで差して早々と先頭に立つ展開。レース中盤は田中哲が差を詰めそうな気配もあったが、吉田恵は自分のペースを冷静に守り、初優勝のゴールへ先頭で飛び込んだ。
ピットに戻ると多くの選手仲間に出迎えと祝福を受けて、そのあとは満面の笑顔でウイニングランを飾った。
文/鈴木
パワーで34期2名 勝負強さは田中哲
良走路で実施された2日目はともに4着だったが、並ぶ内枠勢が多い時の外枠でも飛び出せる速攻力を持つ深谷俊太と、最重ハンでも捌ける腕のある石川哲也が道中で力強く進みそうだ。
田中哲も巧みな捌きを備えており、序盤周回に付ける位置によっては早めに抜け出すケースも十分に考えられる。
予報では天候は不安定らしく、雨の準決勝戦を勝ち上がったメンバーだが、雨巧者の吉田恵輔は初優勝へ気合が入るところだ。
◎ 7 深谷俊太
○ 8 石川哲也
△ 5 田中哲
▲ 1 北渡瀬充
穴 3 吉田恵輔
おすすめの買い目
7=8-513
穴なら
3=1-578
文/鈴木
久門徹が最後方から追い込んで優勝!
0ハン単騎の片岡賢がイン粘り込み、阿部仁は追走がいっぱい。仕掛けどころを探っているが、なかなか入り切るまではいかなかった。20線勢は最内の石本がスタート先行し、一つ外の森本が続く。大外の荒尾は青島と久門を包んで出るスタートで、悪くない位置取りに成功した。まず動きがあったのは森本。前を走る石本を交わすと片岡賢、阿部仁で回っていた前団も攻略し先頭を奪取。そのまま押し切るかに見えたが、外枠の荒尾にスタート行かれて最後方からの競走になってしまった久門が強烈な巻き返しを見せる。道中で荒尾を逆転し、森本との一騎打ち態勢を築くと、そのすぐ後の5周3コーナーで森本のインに突っ込み久門が先頭に立ってみせた。
試走タイムは平凡だったしレース展開も最悪となった久門だが、この優勝戦では冷静に、そして気合を入れて走れていた。今年は今回で11度目の優出、その内優勝が3回。ここまで良い流れでこれている。次は山陽オートで特別G1プレミアムカップが待っている。最高の状態で臨めるのではないか。
荒尾聡が通算1000勝を優勝で決めるか!
一般開催ながら5日間のロングシリーズだった今回の飯塚オート。優勝戦はそんな長きに渡った戦いを勝ち抜いた面々が集結。0ハン単騎に片岡賢、10線単騎に阿部仁。20線は内から石本、森本、青島、久門、荒尾。
連日、粘りを見せている片岡賢だが、メンバーが揃った優勝戦で逃げ切るまでは厳しいか。10線の阿部仁は20線に叩かれないスタートが切れそう。20線5車のスタート想定は難解。枠ナリ発進も十分考えられる。そうなったとしても荒尾が実力の違いを見せ、道中で1車ずつ捌いて先頭まで行く。スタートで内枠勢を何車か置いて行ければ、もっと展開は楽になる。荒尾は準決の勝利で通算999勝となった。節目となる1000勝を優勝で達成できたら最高だろう。
久門はスタートの切れが良く、荒尾よりも先行して先に前団を攻めていければ優勝のチャンスがある。20線最内の石本もスタートは切れているし、エンジン状態も良さそう。準決では青島を差し返す動きを見せていた。その青島も決して悪くはない。優出メンバーの中では唯一の外来勢で、地元の包囲網を突破するか。阿部仁は、後続の20線勢が激しく競り合うようなら初優勝が見えてくる。
◎ 7 荒尾聡
○ 6 久門徹
△ 3 石本圭耶
△ 5 青島正樹
▲ 2 阿部仁志
おすすめの買い目
7-2356-2356
穴なら 悲願の初優勝へ向け阿部仁が激走
2-3567
勝って当たり前? 鈴木圭一郎が完全V
3日間、全く危なげなく優勝戦へ進んだ鈴木圭一郎。試走はただひとり30秒切る3.27。優勝戦のオッズも鈴木圭のアタマから。3連単8-4-5、2連単8-4、8-5で人気となる。
0ハンのトップスタートは稲川聖也だったが、岩田裕臣が付けて差す。その時すでに鈴木圭の姿があり岩田裕をインから抜いて先頭へ。抜かれた岩田裕も食らい付くが、逆転できる力はなし。稲川聖を渡辺篤が捲って離れた3着。結果は3連単8-4-7 1400円。2連単8-4が240円だったのを考えればついた方ではないか。改めて鈴木圭の強さを川口オートのファンに知らしめた。
このあと鈴木圭は山陽のG1プレミアムカップに参戦。11月半ばまで浜松での開催はないが、レース場に関係なくトップレーサーの走りとさばきを見せてくれよう。