中山光がパワー駆け炸裂させた!
第1Rは重走路で始まった川口オート最終日だが、徐々に走路が乾いていき、優勝戦は良走路での競争になった。初優勝がかかる0ハン単騎の中村颯は試走33とまずまずの数字をマーク。レースでも軽快な走りを見せていたが、怒涛の追い込みを見せたのは中山光だった。道中で2番手に立った吉田祐を外から交わし、中村颯と一対一の態勢に持ち込むとインに切り込み先頭を奪取。そのままゴールを迎えた。
中山光は今年2度目の優出で今年の初優勝を決めた。試走26と抜群のタイムをマークし、エンジンパワーを存分に発揮できた。中山光の魅力はこの豪快な走り。エンジンが仕上がればレース展開にあまり影響を受けることなく追い上げていける。過去には4節連続で優勝したことがあるように一度、波に乗ると手がつけられなくなる。前節でも優出しており、この流れはしばらく続くか。
中村颯斗にチャンス到来
試走タイムは上がってきていないが本走タイムは今節どんどん上向いている中村颯斗がスタートの切れも上々で、ハイペースの逃げ展開に持ち込む。通算3度目の優出となった今回、初優勝を掴み取るか。
吉田祐也は2着続きで決め手の不安が残り、高石光将は準決勝戦で試走タイム下降した点が気がかり。前のペースが速くなって10線2車が追走一杯になると、20線から先行しそうな山田真弘と、準決勝戦で本走3.383秒の好時計をマークした泉田修佑が追い上げてくる。
ツボにハマった際の破壊力は高い中山光だが、2日目の準々決勝戦は中村颯から大きく離された3着に終わっており、決勝は同ハン2車にスタートで車間を拡げられそう。
◎ 1 中村颯斗
○ 5 山田真弘
△ 6 泉田修佑
▲ 4 吉田祐也
穴 3 高石光将
おすすめの買い目
1ー5=643
穴なら
3=7-561
文/鈴木
岩見貴史が大激戦を制して今年初優勝!
第1Rから重走路で始まった20日の飯塚オート。優勝戦も重走路で行われた。レース序盤からアウトを回る岩見と、インで抵抗する篠原の一騎打ち状態が続いていたが、そこに更に最内のコースを回って別府敬も加わり、3者の激しい攻防が繰り広げられた。真ん中のコースを回る篠原を別府敬が差し、篠原も逆転の差しを狙ったが、その一枚外のコースを回っていた岩見に軍配が上がった。
内で競り合う2者を見ながら、岩見は冷静に乗れていた。普段はあまり通らない大きなコース取りだったが見事に対応してみせた。最近の岩見は速攻だけではなく競り合いにも強くなっている。これが今年の初優勝、通算では15度目の優勝。次の出番は再び地元で、SGオールスターオートレースが待っている。最高の形で大舞台に臨める。
鐘ヶ江将平が先制攻撃を仕掛ける
捌く腕に長けている有吉辰也と松尾啓史、快速を備える中村杏亮と長田稚也が準決勝戦で敗退し、にわかに混戦ムードが立ち込めてきた。
緒方浩一の飛び出しに乗って出るか、もしくはトップスタートも考えられる鐘ヶ江将平が、0ハン岡松を突破して逃げる可能性は十分とみる。
今節の篠原睦はスタートそのものは悪くないが、番手を上げてくるまでに周回を要するケースが目立っている。この決勝戦でも丸山智史や岩見貴史に前を走られた場合は攻略に手間取るかも分からない。
◎ 3 鐘ヶ江将平
○ 7 篠原睦
△ 5 丸山智史
▲ 6 岩見貴史
穴 2 緒方浩一
おすすめの買い目
3=7-562
雨なら
4=2-367
石田が逃げ切って自身2度目のV!
0ハン単騎の石田はしっかりとスタートを残すと、そこからはペースを上げつつコースを外さない落ち着いた走りを見せた。後ろでは赤堀が追走していたが、付け入る隙を全く与えず、2番手に上がってきた柴田健にも射程に入れさせず押し切り勝ち。今年は初の優出で昨年8月以来、自身2度目の優勝を決めた。
昨年2月のデビュー直後からセンスのある走りを見せ、初優出も早かった石田。半年後には初優勝も決め、前途洋々だったが、そこから一時期伸び悩んでいた。しかし、今年に入ってからは上位着が多くなっていた。そして今節は2日目から3連勝で優勝。上がりタイムも3・403と十分な数字。今後はハンデが重くなってくるだろうが、克服できるだけの走力は身に付いている。