青山周平が8年ぶり2度目の栄冠に輝く
11レースあたりから時おり、小雨がごく短時間に降ったりしたが、11レースも12レースも良走路でおこなわれた。
スタートは最内1枠の青山周平がトップ旋回。4枠の鈴木圭一郎は前輪を浮かせてしまい中団からの発進、穴人気になっていた長田稚也は最後方8番手からの展開で厳しい情勢に。
青山周と同期の盟友・戦友である佐藤摩弥が終始2番手に付けて、捲りを狙うシーンが何度かあったが、S1青山周は鉄壁のガード。佐藤摩もまた有吉辰也の追撃をかろうじてしのいで、2年連続のオールスター準優勝。
2016年の第35回大会以来2度目のオールスター覇者に輝いた青山周のSG優勝回数は、これで単独史上2位へ上がる16V。14Vの鈴木圭に2つの差をつけた。
文/鈴木
佐藤大地が通算4度目の優勝
5度目の優出で初Vのチャンスとファンからも支持されたか、交川陽子が堂々の1番人気に推された。
しかし、試走タイムを準決勝戦の3.36秒から決戦は3.29秒へと大幅に上げた佐藤大地が、30メートルのハンデ差を3周で追いつき捌いて先頭へ躍り出た。離れて追走していた辰巳裕樹を最終回3コーナーで中野憲人が差して2着。
佐藤大地は2022年6月以来となる通算4度目の優勝を遂げた。5月上旬に開幕する地元のG1『ゴールデンレース』において台風の目になるか。
文/鈴木
鈴木圭一郎がオールスター4連覇を狙う!
そうそうたるメンバーが出揃ったSGオールスターオートレースの優勝戦。その中でも、ひときわ輝きを放っているのが鈴木圭。今節はオール1着。更に前節までの成績も加えると18連勝中。しかもその中にはG1が2つ含まれているし、今回はSGの大舞台。この流れは簡単には断ち切れない。優勝戦も4枠から悪くないスタートを決め、レース序盤で先頭に立ちそうだ。
相手は青山周となる。得意の1枠に入り、トップスタートを決めるようだと強烈なブロック力を発揮できる。準決では上がり一番時計を出しており、予選中の不安を完全に払拭した。エンジンは確実に上向いている。スタート力ある鈴木宏も怖い存在。2枠なら先行もありそうで、そうなった場合は展開がだいぶ有利になる。まだ記念のタイトルはないが、いきなりSGで優勝してもおかしくないくらいの力を付けている。SGの優出は2回目ながら長田稚が不気味な存在。準決では先行した有吉を綺麗に捌いたように、人を抜く技術に関しては34期という若手らしからぬ確かなモノを持っている。スタートで3番手までに出れば十分勝負になる。有吉は外の3車を張って出そうだ。優勝を狙うとなるとエンジンの上積みが必須だが、それが叶った場合は見せ場を作ってくるかも。
◎ 4 鈴木圭一郎
○ 1 青山周平
△ 2 鈴木宏和
△ 3 長田稚也
▲ 5 有吉辰也
おすすめの買い目
4-12-1235
【雨予想】
また、優勝戦当日は雨の予報も出ており、重走路での決戦を想定して展望もしたい。雨は青山周、鈴木圭、有吉の争いになりそう。この中でトップスタートを決めた人が断然有利になるが、最内の青山周が飛び出すか。外寄りだが佐藤貴も雨には自信を持っており、カマシ気味に行ければ優勝争いに参加できる。大外ブン回って一発あれば中村杏か。逆に、鈴木宏、長田稚、佐藤摩はこのメンバーの中では重走路実績がやや劣勢。
◎ 1 青山周平
○ 4 鈴木圭一郎
△ 5 有吉辰也
△ 7 佐藤貴也
▲ 8 中村杏亮
おすすめの買い目
145ボックス
狙いを絞るなら
1-45-4578
完全Vを狙える中野憲人
今回決勝戦のポイントに、いかにも季節の変わり目らしく日替わりで上下する気温・走路温度を挙げたい。
準決勝戦のおこなわれた3日目は走路温度が50℃に近づく熱走路となったが、4日目は天気予報では2日目に近い気候になる見込み。そこで参考レースに2日目の第8レースをピックアップ。
このレースは20線4車並びの外寄り枠から松山茂靖が好発進。スタートライン過ぎでは同ハン最内枠の辰巳裕樹が伸びて先行したが、道中で松山がイン突っ込み、さらに終盤には中野憲人が捌いて首位へ立った。
追い込みタイプの中野憲と松山にとっては3日目より走路温度が下がることはプラス材料。逆に2日目の試走タイムが3日目と比べて良くなかった辰巳は再び両者に抜かれるかも。
決勝7名のうち藤波直也や単独0ハン交川陽子は気候に左右されず動けており、特に交川は初優勝するチャンスといえる。試走タイムが速くなくてもレースでは動けるタイプだ。
◎ 7 中野憲人
○ 6 松山茂靖
△ 1 交川陽子
▲ 4 藤波直也
穴 5 浅田真吾
おすすめの買い目
7=1-642
穴なら 速攻力が武器の浅田真吾が飛び出せば...
5=1-467
文/鈴木
9R...スタート争いがカギとなる0メートルオープン。先行は最内の佐藤摩か、6枠の鈴木宏。どちらが行ってもペースは上がりそうでこの両者の1、2着が狙い。底力がある荒尾、熟練のレース運びで高橋貢。黒川は外寄りだが序盤の位置取り次第では激走も。
◎ 1 佐藤摩弥
○ 6 鈴木宏和
△ 3 荒尾聡
△ 5 高橋貢
▲ 7 黒川京介
おすすめの買い目
1=6-357
穴なら大外小林瑞季の大カマシ
8-13567-13567
10R...外寄りに置かれた有吉だがカマシ気味に出て主導権を奪う。最内の長田稚はスタートさえ踏ん張れれば道中の動きは良く逆転も可能。金子大はエンジンの仕上がり上々で、内枠を生かせば優出十分。動き堅調の若井や上昇している早川も。
◎ 7 有吉辰也
○ 1 長田稚也
△ 2 金子大輔
△ 5 若井友和
▲ 3 早川清太郎
おすすめの買い目
7=1-235
金子大と早川の29期決着も
2=3-1457
11R...センター枠からトップスタートを決める青山周が一人旅に入る。内の3車は包まれそうで車速に乗りにくい。2番手発進を狙うのは永井。青山周の逃げを追っていく。佐藤貴と岩見もスタート力あるので連下争いに参加できる。
◎ 4 青山周平
○ 6 永井大介
△ 7 佐藤貴也
△ 8 岩見貴史
▲ 1 久門徹
おすすめの買い目
4-678-1678
永井がトップスタート決めればアタマも
6-4-178
12R...17連勝中の鈴木圭の勢いを止められる選手は不在。ここもある程度のスタートを決めて圧勝する。中村杏は4日目に青山周を振り切っておりスピードはだいぶ出ている。後半追い込むのは中村雅。スタート次第で伊藤信。穴なら掛川だ。
◎ 8 鈴木圭一郎
○ 4 中村杏亮
△ 7 中村雅人
△ 5 伊藤信夫
▲ 2 掛川和人
おすすめの買い目
8-47-2457
逆転あれば中村杏だ
4-2578-2578