100V達成した青山周平が参上
「平成チャンピオンカップ」が改元に伴い「令和グランドチャンピオンカップ」へ改称して今回が大会5回目。
過去の4回は長田恭徳(32期)、丸山智史(31期)、平田雅崇(29期)、中村杏亮(33期)と、期の若い選手による優勝が続いている。今回もその傾向は継続するかどうか。
青山周平(31期)が今月6日の伊勢崎ナイターで通算100度目(デビューから史上最速)の優勝を達成した。今年2月の「G2若獅子杯」は優出3着、先月の「特別G1プレミアムカップ」は準優勝と、走路改修後の山陽デイレースでの戦い方は掴めているし、過去1カ月の全レースの着順は13戦11勝・2着2回とオール連対を果たしている。
鈴木圭一郎(32期)は「G2若獅子杯」決勝で青山周を後ろから追って捌いて準優勝。プレミアムカップ決勝では逆に青山周の追撃を完封して8周回を逃げ切り優勝。両開催の間におこなわれた「SG全日本選抜オートレース」(2月・川口デイレース)の決勝でも青山周に先着していて、年明け以降の対戦成績は青山周に対してだいぶ分が良い。
全日本選抜で両者を破って優勝したのは金子大輔(29期)。9年ぶりのSG制覇となった。ここまで3カ月くらいの間ずっと高レベルのエンジンを維持しており、プレミアムカップも予選~準決勝戦をオール2連対で優出した。
黒川京介(33期)は3月のグレードレース2節はいずれも優出に至らなかったが、2月の若獅子杯では鈴木圭・青山周をくだして自身5度目のグレードタイトル獲得。2週間後の全日本選抜にも優出を果たした。今月から適用される最新ランキングは全国3位まで上昇。初めて就任する川口レース場「エース」として臨む最初の開催でもある。
川口勢は山陽デイ新走路における好走実績に乏しい中、スタートは切れていないものの加賀谷建明(27期)が先月プレミアムカップの雨3戦いずれも好乗。
荒尾聡(27期)は昨年3月と今年3月、山陽で開催されたプレミアムカップに2回連続で優出。前回の優出時は重走路でVを遂げた。
中村杏亮(33期)は昨年の令和GCを制した後も7月までは山陽デイレースで毎回のように好走していたが、新走路になった12月以降は整備を掴めていないのか良走路は4着、重走路は2着が最高と、4節17走に出場して未勝利が続いている。
他の飯塚車は、有吉辰也(25期)が山陽デイは無論どこのレース場でもさすがの安定感を示しているほか、北原岳哲(35期)が昼の新走路は初実戦であった若獅子杯の初日から3着・2着・1着と好成績を挙げた。
伊勢崎車は松本康(32期)が若獅子杯、新井恵匠(30期)はミッドナイトだが2月にG2で優出している。
浜松勢は、旧走路になるが佐藤貴也(29期)が前回の令和GC準優勝。伊藤信夫(24期)は昨年6月に2節連続で山陽デイ優出。
新走路では、今期ランキングを全国4位まで押し上げた鈴木宏和(32期)が先月のプレミアムカップに優出。栗原佳祐(36期)は若獅子杯とプレミアムカップで4着以内の上位着順を数多く獲った。
西翔子(35期)は新走路に初挑戦した昨年12月の山陽ミッドナイトにいきなり3連勝で優出。年を越して2月の若獅子杯は1勝(本走タイム3.37秒)、3月の山陽ミッドナイトでも5戦2勝して、走路との相性の良さを感じさせる。
地元山陽勢は松尾啓史(26期)がプレミアムカップ初日に本走タイム3.36秒。丹村飛竜(29期)はプレミアムカップはリズムに乗れなかったが山陽ミッドナイトでは好走が続いている。丸山智史(31期)はプレミアムカップの前まで山陽3連続優出(昼夜合わせて)。
A級車に目を移すと、人見剛志(28期)が4節前にハンデが10メートル軽化して以降、成績上昇。古城龍之介(34期)と松尾彩(34期)が近況に成長を見せている。
永島潤太郎(35期)は最重ハンにハンデ重化してから捌く展開に苦しんでいる印象だが、今回は短ハンデ戦ばかりになるうえ、たとえば10mオープン戦に組まれた場合は内寄りの枠に置かれると想定されるので、活躍できる可能性が拡がりそうだ。
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主な出場予定選手
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青山 周平〔伊勢崎 S-1(31期)〕
鈴木 圭一郎〔浜松 S-2(32期)〕
黒川 京介〔川口 S-3(33期)〕
鈴木 宏和〔浜松 S-4(32期)〕
有吉 辰也〔飯塚 S-8(25期)〕
荒尾 聡〔飯塚 S-10(27期)〕
金子 大輔〔浜松 S-11(29期)〕
永島 潤太郎〔山陽 A-13(35期)〕
松尾 彩〔山陽 A-37(34期)〕
西 翔子〔浜松 A-74(35期)〕
古城 龍之介〔山陽 A-166(34期)〕
文/鈴木
福岡が2度目の優勝へ逃走劇を演じる!
重走路で勝ち上がった優勝戦メンバーだが、最終日は走路が乾きそうで準決の動きは参考になりづらい。良走路での競争だった初日の上がりタイムを見ると、0ハン単騎の福岡の逃げを捕まえられる選手は不在。最重ハンの40メートル前からの競争では、あまりにも展開が楽。10線のスタートさえしっかりと残せば、ハンデ差以上のリードを保って逃げ切れそうだ。
追って行くのは実力上位の篠原となるが、展開面からは同期の竹中修も面白い存在。縦長の展開になると重ハン勢は厳しくなり、初日にマズマズのタイムが出ていた竹中修の先着も十分ありそうだ。同様に小林頼も必死に粘る可能性がある。復帰してからレース感覚が戻ってきている高宗の猛追もありそう。
◎ 1 福岡鷹
○ 3 竹中修二
△ 7 篠原睦
△ 2 小林頼介
▲ 6 高宗良次
おすすめの買い目
1-37-2367
紛れがあるならスタートで竹中修が福岡を叩いた場合
3-17-1267
良走路なら0ハン両者、重走路なら25期両者!
0ハン両者はどちらが先行してもペースが上がる。この両者が競り合うと後続がやって来そうだが、競り合わずに走るとハイペースの流れになり追い込み勢は苦しくなる。鈴木健が内枠の分だけ有利でスタート先行するか。早津康は終始追走。もしも早津康が先行なら逃げ切りも十分。
10線は高橋義弘と松山の先行争い。ただし、どちらが飛び出しても0ハン勢を追い詰める足はなさそう。いっぱいに走っても3着までか。20線は枠ナリのスタートになりそう。準決の動きはひと息だった池田政だが、2日目に強烈なタイムを出しており、その動きが戻れば追い込める。大木は若井に抵抗しながら追撃態勢を作りそう。
優勝戦の日は雨予報が出ており、重走路を想定しての展望もしておく。0ハン両者は雨実績に乏しく、優勝戦では後退しそう。斎藤撤は10線のスタート争い微妙だが、重走路は得意としている。外枠勢に行かれても巻き返しそう。ただ、同期の若井が自信を持って車を押し上げていきそうで、この25期両者の争いとなる。高橋義弘と松山も粘りそうだが、大木がインから交わしていく。
◎ 1 鈴木健吾
○ 2 早津康介
△ 7 池田政和
△ 6 大木光
▲ 8 若井友和
おすすめの買い目
1=2-678
雨予想
◎ 8 若井友和
○ 3 斎藤撤二
△ 6 大木光
△ 5 松山茂靖
▲ 4 高橋義弘
おすすめの買い目
8=3-456
青山周が浅倉を捕え100V達成!
優勝戦は木村享のフライングで再発走となった。2度目のスタートでも0ハン浅倉はしっかりと残して出る。10線両者を寄せ付けず、ハイペースの逃げに持ち込んだ。好ダッシュを決めた青山周は中団を素早く交わすと、浅倉との一対一の態勢を作った。そこからすぐには浅倉を捕えられなかったが、後ろにジカ付けするとタイミングを図っていた。そして、差し込める算段が整うと浅倉のインに突っ込んでいった。浅倉は差し返す動きを見せたが、そこは1級車と2級車の差。青山周が浅倉を引き離してゴールを迎えた。3着には粘っていた亀井が食い込んだ。
青山周はこれで通算100回目の優勝。デビューしてからずっと快進撃を続けている青山周にとってはこれもまだまだ通過点。ここからどこまで数字を積み上げていくのか見届けていきたい。
逃げる浅倉、追う青山周!
優勝戦は興味深いメンバーが集まった。大注目の新人・浅倉がハイペースの逃げを見せそうなのに対し、追い込み勢も全国ランク1位の青山が控えている。中間のハンデ勢もエンジンは上々。どのような戦いになるのか。
初日は青山周に捕まった浅倉だが、準決では自己最高の上がりタイムをマークした。ここにきて更に進化している浅倉。10線両者のスタートを残し、大きなリードを作りそう。そのまま押し切り十分だ。
もしも浅倉が思うようにペースが上がらなかった場合、追い込んでくるのは青山周。中団を強引に突破し、浅倉を追う態勢を作ってくる。高橋貢も上がりタイムは青山周とそん色がなく、スタートで先行すれば優勝のチャンスは十分ある。20線勢は中枠から浅香が先行するか。浅香も今節の仕上がりは良く、車券圏内にまで入ってくることは十分可能。
◎ 1 浅倉樹良
○ 8 青山周平
△ 7 高橋貢
△ 5 浅香潤
▲ 3 木村享平
おすすめの買い目
1=8-357
一発大穴なら木村享の速攻
3-1578-1578