浅倉樹良が2節連続で完全優勝を達成した!
断トツの一番人気に推された浅倉は、スタートをしっかり残すと、その後は後続を引き離す一方の逃走劇を演じてみせた。何の危なげもない走りで圧勝した。これでデビューから通算して13連勝。とんでもない逸材が現れた。今は最重ハンの40メートル前に置かれているが、次節からはハンデが重くなりそう。
ここまでは単独0ハンからの競走だけだったが、今度からは同ハンに並ぶ選手が居てのレースになる可能性が高い。非力な2級車で1級車相手にスタートで先行するのは至難の業だが、浅倉なら成し遂げるかも。仮にスタートで相手に先行されても、レース序盤で捲って先頭に立てれば問題ない。今後の走りがますます楽しみだ。
大型新人・浅倉樹良が後続を振り切る!
デビューから12連勝中の浅倉に注目が集まる。この優勝戦でもしっかりと逃げて13連勝、そして2節連続での完全優勝を狙う。追っていく一番手は鈴木幸だが、20線から金山が勢い良くやってきそう。金山の仕上がりも良いので、鈴木幸に代わって浅倉を追う展開を作る。田中哲も続いていくが、準決で浅倉を捕まえられなかったように、エンジン的にはもう少し欲しい状況。30線は大外から三浦がカマシを決めて追撃態勢を作る。爆発力ある石川哲は序盤の展開次第で圏内に浮上も。
◎ 1 浅倉樹良
○ 3 金山周平
△ 4 田中哲
△ 8 三浦康平
▲ 7 石川哲也
おすすめの買い目
1-348-3478
穴なら
浅倉がスタートで鈴木幸に叩かれるようだと、その後、立て直すにしても時間がかかり、その間に後続がやってくる。金山の準決の内容が良く、先頭に立ってペースを上げるかも。三浦もスタートで内枠勢を包んで出そうで有利な展開を作る。
3ー8-流し
台風の目は浜松勢
山陽と飯塚の持ち回りで開催されている『G2ミッドナイトチャンピオンカップ』は2021年に新設されて、飯塚開催で争われた初代王者は前田淳、初の山陽開催となった翌年の2回目大会は丹村飛竜が制した。
前回大会は昨年7月に飯塚でおこなわれて、有吉辰也が同ハン中村杏亮の逃げをイン切り返して優勝。山陽での直近前回は昨年2月に開催され、0ハンから逃げた角翔太郎を10線から追った桝崎陽介が捕えて、15年ぶり2度目のグレード制覇となった。
【山陽・消音マフラーにおける実績(過去1年)】
まずは遠征車
渡辺篤が11走して7勝、9走が3着以内。平塚雅樹は12走して4勝、11走が3着以内。この31期両車は、先週に開催された川口デイレース『SG全日本選抜』でもエンジンが良かった。
辰巳裕樹と鈴木健吾も好成績を挙げており、この浜松4車は今回、少数ながら精鋭といえる布陣。
篠原睦は7走して6走が2連対。滝下隼平は前述した桝崎陽の勝った優勝戦と昨年12月の2節に優出。レース場を問わず消音の夜開催にめっぽう強く、そろそろ初のグレードタイトル獲得があるかも。飯塚勢は他に、牧瀬嘉葵、井村淳一、前回覇者の桝崎陽が好相性と評価できる。
新井恵匠は1節のみ出走して3着3着1着。田中賢は今とは気候が異なるが昨年5月に4日制開催を5戦全勝で優勝している(1日2回出走を含む)。伊勢崎車では鈴木聡太も上位の着順を数多く獲っている。
地元勢に目を移すと、松尾啓史は7度優出して3回優勝。他4戦は全て2着。丹村飛竜も7度優出して4回優勝。藤岡一樹は優勝は2回のみだが優出は11度、長田恭徳は優勝1回ながら8度の優出と充実の実績を誇る。
【地元車の若手に伏兵が潜む】
直前の23日~25日に開催された通常開催の山陽ミッドナイトでは永島潤太郎が準優勝。同じ開催で古城龍之介は1着選手のみ優出できる準決勝戦で2着。
角翔太郎は今月中旬の前々節の山陽ミッドナイト優勝戦3着。同開催では青木隆浩も準決勝戦まで進出。その準決勝戦で青木隆を破って勝利した松井大和は、最近の数か月1度も本走タイム3.3秒台は出せていないものの、2連対を目下7戦継続中と好調だ。
山本将之と松尾彩が『SG全日本選抜』で実力アップをアピールした。山本将は6日制の5日目、10mオープン戦の4枠から好スタートを決めて逃げ切り勝ち。松尾彩は6戦2勝・3着2回と上位着順を量産した。松尾彩のSG好走は強豪たちと横並びの最重ハンで戦っての成績であり、今回もし本来のハンデ位置である最重ハンの10m前へ戻って走れるのならば、好調さを発揮できる可能性は一段と高くなる。
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主な出場予定選手
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篠原 睦〔飯塚 S-13(26期)〕
松尾 啓史〔山陽 S-16(26期)〕
丹村 飛竜〔山陽 S-25(29期)〕
佐々木 啓〔山陽 S-32(23期)〕
岩崎 亮一〔山陽 S-33(25期)〕
新井 恵匠〔伊勢崎 S-36(30期)〕
滝下 隼平〔飯塚 S-47(28期)〕
渡辺 篤〔浜松 S-48(31期)〕
山本 将之〔山陽 A-6(33期)〕
松尾 彩〔山陽 A-38(34期)〕
山本翔 連続優勝で通算V4!
人気は稲原良太郎、永島潤太郎、山本翔の三つ巴で迎えた優勝戦。発売締め切り直前に小雨が降り出したのが、運命の分かれ目となった。稲原良太郎は序盤に滑り後退し後方へ下がってしまい、代わりに西崎洋一郎が逃げ態勢入った。
前節に仕掛けて落車した永島潤太郎を林弘明とともにインから攻めた山本翔がマーク追走。必死に西崎洋一郎は喰い下がるが山本翔はグングン差を拡げる。永島潤太郎は青旗過ぎに西崎洋一郎を差すのが精一杯だった。前回は恵まれた感あった優勝だったが、今回は地力でVを掴んだ。このあと2月29日からの川口遠征で活躍に期待したい。
金子大輔が2強を倒した
雨の日が多かった6日間シリーズ。初日と5日目の準決勝戦は良走路で行なわれたが最終日6日目は重走路で実施された。
1枠から先行すればペースを上げられる、コースを外さなければ抜かれないと評価されたであろう鈴木圭一郎が人気を集めた。
ところが鈴木圭一郎は2号車の金子大輔と3号車の青山周平にスタート包まれる厳しい展開に。青山周は1周回1コーナーのコース取りが大きくなり、金子大が主導権を握って逃げ始めた。
黒川京介は1周回3コーナーで青山周の外へ付け、両者の間へ鈴木圭が割って入るが、さらにその内へ荒尾聡が飛び込んできて、その上さらに有吉辰也がイン切り込むという大激戦。青山はなんとか2番手へ抜け出したが、金子大との差は詰まるどころか徐々に離される。
態勢を立て直して追ってきた鈴木圭が4周回3コーナーで青山周と有吉の内に突っ込むが外へ流れて、ここで有吉が2番手に浮上。そこから数周、鈴木圭は有吉に抵抗されて先頭を追う展開を作れず、8周回3コーナーでようやく有吉のインを切り返したが時すでに遅し。
金子大輔は自分のペースで逃げ切り、3度目のSG制覇。全日本選抜は9年ぶり2度目の優勝となった。
文/鈴木