佐藤貴也が最高の流れでSGへ向かう
大外枠の鈴木圭一郎と人気を分け合いつつわずかに1番人気へ推されたのは佐藤励。ところがこの両車とも上位争いに参加できなかった。
1周1~2コーナーで10線から先陣を切ったのは佐藤貴也。外の隣の金子大輔も外めを伸びて行き、内へ包まれそうになった佐藤励は金子大と交錯。その斜め後ろに位置していた鈴木圭一郎はアオりを受けて最後方まで下がってしまった。
浜松での過去最高タイムが3.365秒の桝崎陽介が、単騎0ハンデからかっ飛ばす。ゴールしたタイムは3.355秒だったから、自己記録を更新するハイペースの逃げだった。
佐藤貴也は仕掛けられる距離まであと一歩の車間のまま何周も追走し、5周1コーナーで満を持してインに飛び込んだ。佐藤貴のタイム3.338秒もまた、これまでの3.343秒を更新する浜松での自己最速記録となった。
今回優出した8名全員が、20日~25日に川口レース場で開催される『SG全日本選抜』へ出場する。昨年後半からスピードアップの傾向が見られる佐藤貴は、6年ぶり2度目のSG制覇へ最高の形で挑むことになる。
文/鈴木
浜松と川口のトップランカーが激突
2024年度前期のランキングが先ごろ発表されて、鈴木圭一郎が浜松の、黒川京介が川口のレース場別トップに輝いた。SG全日本選抜を目前に控える今節、2つのレース場のプライドもかけた両者の熱戦に期待したい。今月12日の山陽G2『若獅子杯争奪戦』決勝では、黒川が鈴木圭を2着にくだして優勝している。
佐藤励が絶好の展開を見込める枠に入り、外枠勢が競り合う展開になるようなら逆転首位もある。
佐藤貴也は今節2走、金子大輔は準決勝戦の動きを出せれば上位争いに加われよう。
近況の伊藤信夫は決勝になると一歩足りないケースが多いが...。青島正樹もエンジンは出ているがスタートの切れ味は10線勢の中では見劣るため、ここでは穴評価にとどまる。
◎ 8 鈴木圭一郎
○ 7 黒川京介
△ 2 佐藤励
▲ 5 佐藤貴也
穴 3 青島正樹
おすすめの買い目
8=7-256
川口2車が大攻勢
2-7=835
文/鈴木
モンスタールーキー 浅倉樹良が無キズで初優勝!
1月25日に衝撃のデビューを果たした浅倉樹良。なにせ、試走のコース取りが2級車のモノではなく、その節は4連勝。次の節も3連勝で勝ち上がり解禁となった今節。初日は再試走でヒヤリとしたが、レースではお構いなしに独走で勝利。試走3.42秒、本走3.44秒で試走戒告を取られて準決を迎えた。試走37秒と他7車からは見劣るが、見事40秒を切る3.397の自己新タイム。この時点でデビュー9連勝となり、鈴木圭一郎に肩を並べた。注目された優勝戦の試走は3.34秒でデビューしてから一番いいタイム。人気は浅倉から亀井政和、渋沢憲司の1-3、1-5。3連単1-3-5が一番人気。無難にスタート決めた浅倉に森村亮が徐々に詰め寄ったが、射程圏内へは入れず浅倉はコースを外さずに振り切った。これで10連勝となり青山周平の12連勝へ一歩近づいた。養成所無敗でデビューした浅倉樹良はオートレース界に新たな風を吹き込んだのは間違いない。目標の『SS6連覇』へ彼の歴史は始まったばかりだ。すごい新人(逸材)が現れた。
浅倉樹良が快挙を成し遂げる
1月にデビューしてから3節負けなしの9連勝。大物ぶりをいかんなく発揮している浅倉樹良が、オートレース史上最速となるデビュー22日目での初優勝を決める。今回の準決では自身初めて本走タイム3.4秒台の壁を破った。前節あたりから前輪が浮き気味だったスタートも修正。後ろ7名の誰も追いつけまい。
30線3車はセンター枠から亀井政和が飛び出すか。森村亮は準決勝戦では清水卓を捌けたが、抜きにくいコースを通る高橋義徳に手こずるかも。そこに渋沢憲司も加わって混み合う展開になると、速攻の冴えているSGホルダー久門徹が割り込むケース十分。
こちらもSGタイトル保持者の岩田行雄が「最近の中では一番いい動き」と語っており、序盤の仕掛けに注目したい。
◎ 1 浅倉樹良
○ 3 亀井政和
△ 6 久門徹
▲ 2 高橋義徳
穴 7 岩田行雄
おすすめの買い目
1ー3=624
穴なら
1-7=683
文/鈴木
田中正樹が雪辱を果たした
前日の準決勝戦で田中正樹の追撃を完封した占部健太が、決勝でも1番人気に。
レースのスタートが切られると0ハン2車並びの内枠から占部が先行。10線も最内枠の田中正が飛び出し、0ハン外枠の水本竜二を叩いて早くも2番手へ。占部の伸びが鋭いため、周回を重ねても両車の車間はなかなか縮まらず、そのまま準決勝戦の展開が再現されるかと思われたが、5周回3コーナー田中正のイン攻めが占部に届いた。
準決勝の本走タイムは占部が3.386秒で田中正が3.378秒
優勝戦の本走タイムは占部が3.397秒で田中正が3.379秒
占部のペースがほんのわずかに下がったことで、田中正のリベンジが見事に決まった。
文/鈴木