3年ぶりV! 鐘ヶ江将平が振り切る
しとしと降る雨に濡れた飯塚走路。外が効くのか、内が効くのか分かりにくい難しい走路での優勝戦。有吉辰也と荒尾聡の折り返し76、67に岩見貴史が加わり3車で人気を背負う。スタートは岩見が出たが、インから鐘ヶ江将平が抵抗し新村嘉之をあっさり交わす。有吉と荒尾は外コース使って追ったが、鐘ヶ江は先頭を譲らずにトップチェッカー。荒尾は有吉に抑え込まれた。鐘ヶ江は21年3月26日のミッドナイト以来、通算11度目の優勝。弾みをつけて2月8日からの山陽の若獅子杯に乗り込む。
荒尾聡の総合力に期待!
優出メンバーはおおむね最重ハンの選手で構成されているが、準決9Rで新村嘉之の激走があったため、ハンデは0、20Mでの戦いになった。この新村の逃げがレースにどのような影響を与えるのか。
20線のスタート争いは内枠から順番に出ていきそう。同ハンでの捌き合いになると実績から荒尾聡と有吉辰也が上だ。レース中盤までにこの両者が車群を抜け出していく。その時に新村がどこまでリードを保てているか。ハンデ差以上のリードを保てていれば逃げ切りも考えられるが、そうでなければ後続に捕まってしまいそう。荒尾と有吉の状態は大差ないが、内枠の分だけ荒尾を重視する。準決で好タイムを出した久門徹はスタート次第で優勝チャンス。穴はエンジン上昇した場合の鐘ヶ江将平。
◎ 6 荒尾聡
○ 7 有吉辰也
△ 3 久門徹
△ 1 新村嘉之
▲ 2 鐘ヶ江将平
おすすめの買い目
6-7=123
穴を狙うなら
2-1367-1367
地元エースの松尾啓史がV
3日制の最終日はお昼ごろに降雨があり、1Rの時点で雨はすでに上がっていたものの12R優勝戦まで全レース重走路で実施された。
決勝のスタートが切られると0ハンは大外枠の永島潤太郎が鋭発。序盤は大きくリードを取ったが3周目あたりからペースが下がったようで、2番手発進した松尾彩が2車身ほどまで接近。しかし不安定な走路状態ということもあり仕掛けどころを掴めない。
そうこうしているうちに松尾啓史が追いついてきて、6周ホームストレッチから1~2コーナーにかけて両車を捲りきった。これで3日間3戦3勝の完全優勝。昨年5月以来となる通算38度目の優勝を決めた。
0ハン最内の1枠ながらスタート3番手に遅れた林弘明も終盤に先頭争いへ加わり、松尾彩を捌いて3着。
松尾啓史とともに今節無敗で臨んだ丸山智史は、前日の準決勝戦で新走路における自己最高タイムを更新したようにエンジンの仕上がりは高かったが、得意な方ではない雨走路に沈んだ。
文/鈴木
佐久間健光が1年半ぶりに優勝
前日の準決勝戦で小林啓二(引退)の史上最多勝利数「1636勝」と並んだ高橋貢が、試走タイムを準決勝戦の29秒から優勝戦は24秒まで上昇させて、3連単・2連単とも1番人気に推された。7000人近い来場のファンから新記録達成の期待も集めたのは間違いない。
20線内枠の石川哲也がスタートで前輪を浮かせて、1コーナーへ先に突入したのは佐久間健光。
節間ずっとドドド(車の振動)が止まらないと悩んでいた岩沼靖郎を引き離して、準決勝戦で本走の自己最高タイムを更新した新井裕貴が大きく逃げるが、追い上げた佐久間が終盤に捕えて先頭へ。2022年9月ぶり10度目の優勝を飾った。勝ち時計は3.356秒。
高橋貢は3.348秒で差を詰めたが2着。それでも最大の強敵と目された中村雅人には影をも踏ませなかった。
早ければ来月2日~4日に開催される伊勢崎デイレースで、またひとつ大記録を歴史に刻むだろう。
文/鈴木
仕上がり一番の丸山智史が0ハンを捌き上げる!
0ハンのスタート争いは松尾彩か永島潤太郎の先行か。先頭を走ってペースが上がるのは永島の方。岡松忠が3番手発進で、林弘明はスタート力がやや劣勢なので後手を踏みそう。10線は角度があるので枠ナリの発進になりそう。
松尾彩が先行してもすぐに永島が交わしそうだし、永島が先行するケースも考えられる。レース序盤は永島が引っ張っていきそう。ただ、準決でもそうだったように逃げ切るまではどうか。10線勢が競り合えば押し切りも考えられるが...。
10線から先行しそうな丸山智史は準決で上がり一番時計を出した。外枠の佐々木啓や松尾啓史に先手の攻めで0ハンを攻略しそう。松尾啓はピタリと付いていければ道中で逆転もある。佐々木啓も冷静に走れており上位争いに加わってきそう。松尾彩は準決よりもエンジン上積みして、トップスタートを決めれば初優勝が見えてくる。
◎ 5 丸山智史
○ 7 松尾啓史
△ 4 永島潤太郎
△ 6 佐々木啓
▲ 3 松尾彩
おすすめの買い目
5-47-3467
松尾彩の初優勝も
3-4567-4567