1月に実績ある上和田拓海を狙う
上和田拓海はデビュー間もない2級車の時代から(12月~)1月に好走してきた。2021年の正月開催は1級車に乗り換えた最初の節いきなり5戦5勝の完全優勝。翌2022年の新春は活躍できなかったが、2023年は年明けから4節連続で優出。
今季も、雨1勝のみだったSSフェスタから新年を迎えると一転、今節で2連続優出。初日の車群を捌いていく動きに迫力が感じられ、決勝ではスタート先行する可能性も十分にありそうな20線の顔ぶれなので速攻に期待したい。
実績からみて平田雅崇の枠が有利に見える。包まれずにスタート出るようなら捌く腕を発揮して上位争いできるだろう。
佐藤摩弥は大外枠は厳しく見えるが、右どなりを気にせずに思い切ったスタートを打てるのは、かえって利点となりうる。
加賀谷建明は4走前にフライングを切っており、今回の準決も雨で追い込んだがスタートは遅れていた。
五十嵐一夫の速攻が連日冴えており、影山伸に対してならスタート先行が有力。
菅野仁翔は川口へ来る前の地元でクランクを交換して以降エンジンに手応えを掴めている。川口レース場は昨年9月に2節連続Vを飾るなど相性が抜群であり、五十嵐のスタートを残して逃げ態勢を作れれば後続の脅威になるかも。
◎ 6 上和田拓海
○ 5 平田雅崇
△ 2 五十嵐一夫
△ 8 佐藤摩弥
▲ 1 菅野仁翔
おすすめの買い目
6=5-28
逆転サービスエース
1=2-3456
青山周平がシルクカップ4連覇!
年末の「SGスーパースター王座決定戦」を制覇して、今回「G1シルクカップ」は初日からスーパーハンデで臨むことになった青山周平。初日こそ勝利したが2日目から4日目までは勝てず、それでも準決勝戦で木村武之の抵抗を退けて優出キップは確保した。
3日目の試走タイム30秒から4日目は試走27秒まで上げて準決勝戦を速攻・圧勝した永井大介が、決勝では試走31秒にダウン。スタートもふるわず8番手へ後退。長田稚也は強めに吹く風の影響もあったのか、1周回3コーナー大きく外へ流れてしまい、両者は先頭争いに加われなかった。
単独0ハンデの三浦康平が逃げて松本康が斜め後ろにピタリ付ける展開。3番手追走の早川清太郎は攻めあぐんだが、松本がコースを外したところをすかさず浮上。
青山周はスタートで10メートル前の松尾啓史の内へ入り一気に6番手へ。2周回ホームストレッチでは丹村飛竜を差す。そして先頭集団へ周回ごとに接近するとコーナースピードの高さで次々と攻略し6周回3コーナーで先頭を奪取。大会4連覇、通算でも4度目のシルクカップチャンピオンに輝いた。
過去3度の決勝はいずれも通常の最重ハンデ8枠から鋭いダッシュで早めに番手を上げて抜け出す形だった。今回はスーパーハンデからの7車抜きなだけに、改めて強さが際立つレース内容・結果となった。
早川は8周回1コーナーで車を大きく外へ振って切り返しを狙ったが、三浦が内をガッチリ締めて追撃を阻み2着に残った。
文/鈴木
別府敬剛が1走目大敗から巻き返した
同日の第2レースにおいて全く同じメンバー・ハンデ構成で「プレ優勝戦」(一般戦扱いで優勝回数にはカウントされず)が実施され、0ハン1枠から逃げた阿部仁志を、試走一番時計を出して10線の大外枠からスタート先行した浦田信輔が追って捕えて1着。
それから数時間、第8レース「優勝戦」の試走が行なわれて、第2レースの試走タイムから数字を5つも上げたのが別府敬剛。
レースが発走すると1コーナーへ突入する隊列は、第2レースとは全く異なる様相に。辻大樹が予選中のような鋭いスタートで先行して逃走態勢。阿部仁は2番手を追走したが周回を重ねても車間はずっと縮まらない。そこへ姿を現したのが10線から先手を奪った別府敬。試走の変化どおり、1走目とは見違えるパワーを発揮して圧勝。昨年の11月以来、通算15度目の優勝となった。
最後は決めるか青山周平
前団が綺麗な枠ナリに発進すると青山周平は1周バックストレートあたりで車群を割っていく作戦を敢行しにくくなるが、10線6車の先行力には差があり松本康と早川清太郎がトップスタート候補、そこへ丹村飛竜と永井大介が続いて、松尾啓史と長田稚也はやや遅れを取るか。そのようにバラけてくれれば青山周は間を縫って早めに番手を上げていける。2日目以降は勝ちきれていないが、決勝は8周回に延長されることも、追い込む立場にとってはプラス材料だ。
松本康はSGクラスに混じると格付けが見劣る点は否めず、松尾啓はレース序盤に好位置を取れるか疑問が残り、早川が先制攻撃を仕掛けるケースもありそうだ。暮れの川口デイレースで昨年の初優勝を挙げてから今回4日目までの9走すべて2着以内と安定感を取り戻し、決勝は枠も魅力的ゆえ気合が入りそう。
注意したいのは4日目の全選手で一番時計をマークした長田稚。SSトライアル時と比較してスタートの切れ味を取り戻しており、強豪相手にも引かないハートの強さで力走しよう。
◎ 8 青山周平
○ 4 早川清太郎
△ 6 長田稚也
△ 7 永井大介
▲ 3 松尾啓史
おすすめの買い目
8=4-673
穴なら《29期作戦》
4-5=678
辻大樹の逃げ 別府敬剛が捕まえるか
最終日4日目は、2R「プレ優勝戦」を実施したあと、8R「優勝戦」がおこなわれる。
今シリーズは辻大樹の速攻が決まっており、8R優勝戦もスタートダッシュから主導権を掴むとみた。松尾隆広の開けっぷりが良く、スタート続いて出てアウト回りで追走。木山優輝も年末から状態いいが、2・3号車ほど本走タイムが出ていない点には注意が必要。
幾年月も初優勝を狙い続けてきた阿部仁志がチャンスといえる仕上がりまで到達。今回は道中の仕掛け足が冴えていて、立ち上がりから直線の先まで伸びるので、前にいる車を攻めていけるし、後ろから追われても突き放せる。あとはレース展開と、時の運。
別府敬剛のエンジンが最高潮の仕上がり。牧瀬嘉葵よりは先にスタート出られるだろう。懸念材料があるとすれば、かなり上向いてきた同期の浦田信輔が最初の攻撃目標として競りかけてくる可能性。それを振りほどいて0ハン追撃態勢を早めに整えられれば、首位到達も十分ありそうだ。
◎ 3 辻大樹
○ 6 別府敬剛
△ 1 阿部仁志
△ 7 浦田信輔
▲ 4 木山優輝
おすすめの買い目
3=6-174
逆転ホームラン
1-7=653