厳しい仕掛けで中村雅が中団を突破する!
準決では青山周平が3着に敗れる波乱があった。その立役者は新井裕貴。佐久間健光に抜かれて2着だったが、0ハン単騎からのレースで速い流れを演出した。優勝戦も新井裕は0ハン単騎に置かれており、いい引っ張りを見せると重ハン勢を苦しめる存在になる。
準決の上がりタイム的に新井裕を追えるのは中村雅人と佐久間健光。展開面から言えば佐久間が有利だが、捌きを含めた総合力なら中村雅の方が上。同ハン勢との競り合いに決着を付けると、今度は新井裕の逃げを必死に追っていく。
佐久間は石川哲也や岩沼靖郎をすんなり抜ければ、中村雅よりも先に新井裕を捕えられるかも。その場合は優勝も十分。石川哲もエンジンの仕上がりは良く、序盤のレース運びがうまくいけば争覇圏内に入ってこれる。高橋貢は準決の上がりタイムこそ見劣りするが、ここまでオール1で完全優勝にリーチがかかっている。
◎ 8 中村雅人
○ 4 佐久間健光
△ 1 新井裕貴
△ 3 石川哲也
▲ 7 高橋貢
おすすめの買い目
8=14-1347
大逃げ十分
1-34-3478
荒尾聡が貫禄の走りを見せた!
0ハンから先行したのは田中正樹。田中正の逃げでレースは始まった。10線から先行したのは岩見貴史で、吉松優輝を攻略にかかっていたが、荒尾聡が外から交わして2番手を奪取。そこからは田中正と荒尾の一騎打ちになった。そして、4周3コーナーで荒尾が田中正のインに突っ込む。荒尾は先頭に立ち、長田稚也の追い込みを振り切ってゴール。
荒尾はほぼ磐石のレース運びだった。十分なスタートが切れたし、中盤でも落ち着いて乗れていた。田中正を交わすところでも全く危なげなく冷静な差し。早くも今年の初優勝を決めてみせた。今後も安定感ある走りと成績を残していけそう。このレースでもう一人、良い走りを見せたのは長田稚。追い込み届かず準優勝だったが、2番手に立ってからは荒尾との距離を詰めていた。スタートがもう少し切れていたら、違う結果になっていたかも。長田稚も今年、注目の1車と言える。
吉松優輝の連続優勝に期待だ!
初日は降雪のため中止になった飯塚ミッドナイト。実質の初日に当たる準決を勝ち抜け、優勝戦に駒を進めた面々はスピード派ばかり。優勝戦はかなりの高速バトルになりそう。
0ハンのスタート想定は難しいが、最内の吉松優輝が先行するか。これに東小野正道、佐藤裕児あたりが続きそう。10線は枠ナリ発進か岩見貴史、荒尾聡の順に出ていくか。
まずレースを引っ張るのは吉松優。前節の優勝で、今節からハンデが重くなっているが準決の走りを見る限り問題はなさそう。スピードもそれなりに出ている。吉松優の後ろに付けそうなのが東小野と佐藤裕児で、この両者はそこまでペースが上がらない。重なって走ると後続はかなりやりにくくなる。その間に吉松優がペースを保って逃げ切りそうだ。
0ハンで準決のタイムが良かったのは田中正樹。この田中がスタートで踏ん張れると優勝の可能性が出てくる。10線は荒尾聡が実力上位だが、岩見貴史が先行すると抜くのに時間がかかってしまうか。長田稚也は捌きが上達しており、レース後半に浮上する。
◎ 1 吉松優輝
○ 3 田中正樹
△ 7 荒尾聡
△ 5 岩見貴史
▲ 6 長田稚也
おすすめの買い目
1-3=567
まさにスピードキング! 鈴木圭一郎が圧勝
時折、小雪が舞い風も強い最終日。優勝戦の発走前には陽が射し、試走24秒出して一番人気となった鈴木圭一郎。枠番が良すぎる伊藤信夫と今回スタート切れてる佐藤摩弥がともに26秒と対抗人気となった。ダッシュ決めたのは伊藤信夫で佐藤貴也を張って佐藤摩弥が続いた。鈴木圭一郎も早めに3番手へ付けて、前の2車の情勢を見ながらのレース。佐藤摩弥が伊藤信夫へ仕掛けようとしてタイヤを使ってしまう。すかさず外から鈴木圭一郎は車を伸ばし伊藤信夫へ切り込む。これで決着が付き鈴木圭一郎がグングン差を離す。伊藤信夫と佐藤摩弥の車間も離れ気味。結局、2連単・3連単一番人気と風の影響も感じさせず鈴木圭一郎の優勝となった。かつて『秋のスピード王』と称していた時に2度優勝しており、『スピード王』となってからは19年以来2度目で都合4度目の優勝。
《結果》8-3-5 870円(1) 8-3 420円(1)
鈴木圭一郎がクレバーな走りで追い上げる!
10Mオープンの優勝戦になり、スタート争いがポイントになりそう。枠ナリ発進も考えられるが中枠から外枠にスタート巧者が多く乱れもある。
大外の鈴木圭一郎は内枠勢を全て包んで出るまでは厳しいが、何車か置いて出ることはありそう。準決は12Rでタイムが出やすい条件だったとはいえ、しっかりと一番時計をマークしていた。エンジン状態は万全で、スタート後に好位置を奪い、しっかりと前団を捌いていきそうだ。
相手になるのは伊藤信夫。3枠に置かれたのは大きな魅力で、トップスタートか2番手発進が望めそう。伊藤信は準決で2着だったがタイムは出ていた。早めに先頭を奪い、鈴木圭が道中で少しでも手間取るようならリードを生かして逃げ切りもある。
今節ここまでオール連対なのは鈴木圭と佐藤摩弥、それに佐藤貴也。佐藤摩は5枠ながらスタート力を生かして一気に先頭まで躍り出るケースも考えられる。そうなればインを抑えながらペースを上げる走りで優勝のチャンスも十分ある。上がりタイムはそこまで出ていない佐藤貴だが、やはりレース序盤で好位置を奪えば勝負強さを発揮してくる。一発あるなら上和田拓海。記念レースでの優勝はまだないが、それができるだけの実力は備わっている。
◎ 8 鈴木圭一郎
○ 3 伊藤信夫
△ 5 佐藤摩弥
△ 6 佐藤貴也
▲ 4 上和田拓海
おすすめの買い目
8=3-456
一発逆転予想
4-3568-3568