山本将之が速攻からブッチ切りゴール!
山陽オートで行われたミッドナイトレースは地元の33期・山本将之が優勝した。初日からオール1着の完全V。優勝戦のレース内容も文句のつけようのない圧勝劇だった。
レースは0ハン単騎の五所淳の逃げで始まったが、10線に4車並んだ内から3番目の山本将がトップスタートを決め、五所を追う一番手になった。そして、2周3コーナーで外から五所をパス。その後は後続をこれでもか、と引きちぎってみせた。10線から2番手に出た永島潤太郎が五所を差して準優勝。3着には桝崎陽介が食い込んだ。
山本将は前節の優出3着からの勢いそのままに今節も大暴れ。通算で3回目の優勝となった。同期では黒川京介や中村杏亮の活躍が目立っているが、今年はそこに山本将も加わってきそうな予感を思わせるミッドナイトの優勝戦だった。
34期の若手で大レースの経験は浅い佐藤大地が3日目に鈴木圭一郎の連勝を止めて大金星。
9R...栗原佳祐の出足が焦点
10線内寄り枠の藤波直也と森谷隼人がスタート早いので厳しい展開になる可能性もあるが、栗原佳の快速は魅力あり。
◎ 1 栗原佳祐
○ 8 佐藤貴也
△ 7 永井大介
▲ 2 藤波直也
穴 5 青島正樹
おすすめの買い目
1=8-725
穴なら
5=8-237
10R...外枠2車の早仕掛け
10線の内枠2車は準決勝戦でハンデ重化して、中村友和は出足に不安あるので、有吉辰也のロケットスタートと3日目早いスタート切った木村武之が台頭。
◎ 8 有吉辰也
○ 7 木村武之
△ 4 中村友和
▲ 6 上和田拓海
穴 3 佐藤大地
おすすめの買い目
8-7=463
穴なら
4-8=736
11R...金子大輔が優出を果たす
総合力トップでスタートの切れ味も良い金子大輔が佐藤摩弥を退ける。地元27期(1・4号車)にスタート力あり。
◎ 8 金子大輔
○ 7 佐藤摩弥
△ 6 平田雅崇
▲ 4 浅田真吾
穴 1 柴田健治
おすすめの買い目
8-7=641
穴なら
6=8-714
12R...連勝止まっても全く不安ない鈴木圭一郎
完全Vの資格は失ったが高い機力は失っていない鈴木圭一郎が優出。「準決勝戦はスタートに集中します」と語った山浦博幸が金田悠伽を交わして逃げるか。
◎ 8 鈴木圭一郎
○ 6 伊藤信夫
△ 3 山浦博幸
▲ 4 渡辺篤
穴 1 金田悠伽
おすすめの買い目
8-6=347
穴なら
8=1-456
快速若手2名の一騎打ちか
成長を示した昨年からの良い流れに乗り続けている山本将之が勝ちきる。「活躍して最重ハンデに戻りたい」と意欲まんまん(ミッドナイトは優勝してもハンデ重化しないケースはままあるが)
永島潤太郎も現状のスピードは甲乙つけがたいが、道中の自在な対応力では2期先輩でキャリアの長い山本将の方が一歩優勢。
最近の五所淳は良い内容のコメントが増えているものの、本走タイムの比較では厳しそう。あとは長年の武器としてきた高い防御力がどこまで通用するかだ。
阿部仁もまた本走タイムおよび準決勝戦の足色が一杯。今度こその初優勝を狙うには、もう一段上のエンジンパワーが必要不可欠
むしろ桝崎陽介の方が最重ハンデで長年戦ってきた実力を持つので、同ハン勢の動向を見ながら割り込むチャンスを虎視眈々とうかがいそう。
◎ 4 山本将之
○ 5 桝崎陽介
△ 3 永島潤太郎
△ 1 五所淳
▲ 2 阿部仁志
おすすめの買い目
4=5-312
初V応援団(試走タイム2秒台が出るようなら/五所が後続をブロック)
2ー1=543
文/鈴木
角翔太郎が2022年ぶりの優勝
小雨のブチ走路で開始した最終日は雨が強まった時もあったが、第10レースには走路が回復して第12レースの決戦も良走路でおこなわれた。
先行争いがカギになると話していた角翔太郎が、スタート巧者である五所淳の内枠から鋭く飛び出した。
試走の周回中に前に目標がいないためタイムの出にくいとされる1号車で、角は7車中トップタイの試走3.29秒を計時。レースでもそのスピードを発揮して後続とのリードを一気に拡げる。同期の山本将之がレース中盤に2番手へ上がったが差が詰まる気配はない。同じく試走タイム3.29秒の松尾啓史が猛然と追い上げてきて最終3コーナーで山本将を捌いて2着。
角は自己ベスト3.351秒に迫る3.352秒の好時計で6周回を逃げ切り、デビューから通算3度目の優勝を手にした。
文/鈴木
4度目のスピードキングをめざす鈴木圭一郎
開催時期によって「秋のスピード王」と銘打たれる回もある「第65回スピード王決定戦」、かつて3連覇した実績を持つ鈴木圭一郎が前節の浜松デイレースを3戦3勝の完全Vと勢いに乗ってきた。
金子大輔は年明けの川口デイレース優勝戦でその鈴木圭を破って4戦4勝の完全V。川口~前節浜松とスタートの切れ味を増している。
本大会ディフェンディングチャンピオン佐藤貴也の前節は、伊勢崎G1準決勝戦3着のあと最終日に勝負強い走りで1着。試走タイム2秒台が出ていたのでスピードアップできている。
川口勢は佐藤摩弥が今月14日に川口デイレース優勝。直近に出走した浜松開催は先月に初日・2日目と連勝しており、車を早くマッチさせることが期待できる。
永井大介は前節の地元川口は準決勝戦が急な雨に見舞われて苦戦したが、初日の良走路において試走・本走とも好時計をマークしていて状態は悪くないはず。
永井と同じレースを戦い準決勝戦4着にとどまった若井友和は、翌日の最終日をやはり好タイムで圧勝している。
上和田拓海、浜松走路と相性がいい掛川和人のムードが良くなってきている。
有吉辰也は地元飯塚ナイター優勝戦は別府敬剛の勢いに屈したが、近況は順調に推移。浦田信輔は昨年後半と比較すると勝ち星を挙げるペースが上がっている。中村杏亮は浜松決勝で鈴木圭に捌かれたものの喰い下がり反撃する姿勢を見せていて、伸びは劣っていなかった。
早川清太郎も底力は上位の選手だが、浜松では以前から活躍する機会が多くなかった。ただ昨年10月のG2と11月のSG日本選手権では何度も2連対を果たしており、整備のコツや走路特性を掴めて徐々に相性が上向いてきた可能性がある。
ランキングA級では地元車に勢いのある選手が多い。花田一輝、米里崇徳、前節浜松の準決勝戦で高橋貢の追撃を振り切った柴田健治、2節前から本走タイム3秒台を連発している中村友和、近況ハンデ位置が有利で逃げ冴えている鈴木健吾、最近は試走タイム2秒台を量産している西翔子、元旦の走り初めを本走タイム388秒でブッチ切り快勝した筒井健太などは、S級車に太刀打ちできる車速の持ち主だ。
栗原佳祐がG1初出場。デビューしてまだ1年弱という若手ながらSG・G2の出場を早くも1度ずつ経験しているようにスピードもレースセンスも非凡であり、排気量の少ない2級車でもメンバー構成とスタート~レース序盤のこなし方によっては、1級車を駆る先輩の強豪たちへひと太刀浴びせるシーンを生み出せるかも。
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主な出場予定選手
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鈴木 圭一郎〔浜松 S-1(32期)〕
金子 大輔〔浜松 S-3(29期)〕
佐藤 貴也〔浜松 S-4(29期)〕
佐藤 摩弥〔川口 S-6(31期)〕
有吉 辰也〔飯塚 S-8(25期)〕
早川 清太郎〔伊勢崎 S-11(29期)〕
鈴木 宏和〔浜松 S-15(32期)〕
伊藤 信夫〔浜松 S-18(24期)〕
木村 武之〔浜松 S-21(26期)〕
丹村 飛竜〔山陽 S-25(29期)〕
栗原 佳祐〔浜松 A-4(36期)〕
文/鈴木