高橋貢が連続参戦でシリーズの中心に!
飯塚オートは24日にGIが終わったばかり。その時はナイターだったが、今回は昼間開催に移行する。出場する主力選手は、前走がほぼそのGIシリーズ。レースの時間帯は変わるがリズムは持続で、その時の成績が大いに参考になりそう。注目選手を挙げていく。
まずはそのGIで優勝した高橋貢。優勝戦では試走一番時計をマークするなど、しっかりとエンジンの上積みができていた。その影響か、スタートもいいのが切れてレース展開がだいぶ楽になった。道中も落ち着いて乗れており、今回も地元勢を脅かす大きな存在になりそう。
その高橋貢に対抗したい地元勢は荒尾聡がリーダー。前走のGIでもしっかりと優出していた。優勝戦ではスタート後に好位を奪えず、苦しい展開になったが、そこから巻き返して3着入線。今年はその前の伊勢崎シルクカップでも優出し準優勝。いい流れに乗れている。
他で有力なのは浦田信輔や篠原睦、有吉辰也など。浦田は前走ではエンジンが仕上がらず成績もイマイチだった。ただ、最終日は2着に入り、一定のエンジン上昇は見込まれた様子。今回はメンバーが薄くなるので、今の状態でも中団を捌いていけるか。篠原は前走の初日こそ白星だったが、その後は失速。早々に立て直しを図りたい。有吉もシリーズ中に1着はあるが、本来の力を考えると物足りないシリーズだった。今回で踏ん張りを見せて、軌道修正しておきたい。前回の記念最終日にF切ってしまった重富大輔だが、破壊力を秘めており試走次第では掲示板に載る可能性は大だ。
山陽のS級は佐々木啓、丸山智史、長田恭徳。佐々木は前走のGIで優出。シリーズ中はおおむね安定した動きを見せていたし、優勝戦でも試走27と、まずまずのタイムが出ていた。今年は2節走って両方とも優出。エンジンを高い位置で推移させるのが得意だ。丸山は前走で3日目の8着が響き、準決に進めなかったが、エンジン気配は悪くなさそうだった。長田も良走路では試走タイムが出ていたので、エンジン自体はそこそこ。
A級では中尾貴志が前走のGIで優出。その優勝戦では10Mオープンの最内に置かれたが、スタートを決めることができず8着。苦い優勝戦になってしまったが、GIで優勝戦まで進んだこと自体は大いに評価できる。今後の糧になるだろう。滝下隼平は準決で7着。ただし、それ以外は全て車券に絡めていた。エンジン自体は高い位置にある。あとはスタートをこなせるかだけ。
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主な出場予定選手
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荒尾 聡〔飯塚 S-3(27期)〕
浦田 信輔〔飯塚 S-5(23期)〕
篠原 睦〔飯塚 S-11(26期)〕
有吉 辰也〔飯塚 S-16(25期)〕
高橋 貢〔伊勢崎 S-4(22期)〕
佐々木 啓〔山陽 S-8(23期)〕
丸山 智史〔山陽 S-21(31期)〕
長田 恭徳〔山陽 S-37(32期)〕
高橋貢が存在感を再確認させた!
最終日は第1Rから重走路で競争が行われていたが、徐々に走路が乾き出し、優勝戦は良走路にまで回復した。試走タイムは高橋貢が一番時計で25。次いで荒尾聡と鈴木圭一郎が26、佐々木啓が27、平田雅崇が30、吉原恭佑が31、加賀谷建明が32、中尾貴志が36だった。
10Mオープンでのスタート争いは、鈴木圭がまさかのフライング。再発走となった。2度目のスタートは3枠の平田が先行。ここに佐々木啓が乗っていく。続いて高橋貢。フライングを切った鈴木圭だが、2度目のスタートでも悪くない発進を決め、荒尾は好位を奪えなかった。
レースは平田が逃げる展開。佐々木がピタリとマークして仕掛けどころを探している。しかし、交わすまでは行かず、逆に高橋貢が佐々木をパス。平田と一対一の態勢に持ち込む。その後は冷静に平田を捌き、そのままゴール。2着には平田が残った。3着には道中で鈴木圭を逆転した荒尾が浮上した。
高橋貢はさすがの走りだった。まず試走から一番時計をマーク。整備力の高さを改めて知らしめた。本番でもスタートで3番手発進。試走一番時計の機力を考えれば十分な序盤の位置取り。その後も落ち着いたものだった。記念レースは昨年のGIIレジェンドカップ以来の制覇。GIで言えば28回目の優勝となった。絶対王者はまだまだ健在。多少、衰えを感じさせる時期があってもそれは短期間。何度でも巻き返す。何度でも復活する。オートレースは盛り上がる。
勢い止まらぬ青山周平が今節も独壇場か!
今回は直前に飯塚でGIが行われている関係でS級は少なめ。ただし、伊勢崎から全国ランク1位の青山周平が来場し、シリーズは俄然盛り上がる。地元勢はどこまで抵抗できるか。
その青山は絶好調。前走となる地元GIでは初日からオール1着の完全優勝を達成した。シリーズを通してエンジンは高位で推移し、優勝戦でも試走22、上がり324の好タイムで圧勝した。レースの方も中盤で先頭に立つなど、スタートから攻めが冴え渡っていた。レース場は変わるがエンジン自体が良いので、調整が多少ズレてもよほどの事がない限り好走を見せてくるはず。
地元のS級は4人で中村雅人、山田達也、鈴木清、佐藤裕二。中村は前走が伊勢崎GIだった。3日目まではオール連対できていたが、準決は5着。更に最終日は被害があって落車。今回はそれ以来のレースになるので初日の試走には特に注視したい。落車による悪影響がなければいい。
その落車の原因車だったのが佐藤裕。その後は地元の一般開催で走っていたが、初日は試走タイムが出なかった。ただ、3日目以降は整備の成果が出たのか試走タイムが出てきた。山田達と鈴木清も前走は地元一般開催。山田は5日目のシリーズで3回の連対があった。エンジン自体はまずまずといったところ。鈴木清もエンジンは悪くなさそうだったが、準決で反則妨害。それでも最終日は白星で締めており、精神面への心配はない。
山陽からのS級は丹村飛竜、岡部聡、緒方浩一。丹村と岡部は前走が伊勢崎GIだった。丹村は準決に乗れなかったが、エンジン自体は連日試走タイムが出ており心配ないか。岡部は準決に進み5着。こちらもエンジンはそこそこだった。緒方は前走の地元ミッドナイトでは準決2着だったが、このレースは1着のみが優出の条件だったため、優勝戦には進めなかった。ただし、その前の地元昼間開催では優出していた。エンジン自体は中堅上位といったあたり。
A級の中にも注目選手は多い。前走の川口5日間開催で優勝したのが牧野貴博。優勝戦では展開的に恵まれた面もあるが、きっちりと勝ち切ってみせた。シリーズ中もオール連対の安定感。調子は上向いている。そこで準優勝だったのは中山透。スタートはまだ不安定な面あるが、道中は外のコースを回って伸びが良かった。その優勝戦で4着は小原望。予選道中も上位着でまとめていた。
前節である意味目立っていたのは相馬康夫。初日に1着を取ったがフライングで早々と失権。ただ、その後の4走も全て1着。勝ち上がり権利を失ったものの、5日間シリーズで全て1着だった。今回もその勢いを持続させてくるか。他では阿部剛士、斎藤撤二、鈴木将光なども動きは良さそうだった。
最も若手の34期では、準決で滑って後退した上和田拓海は、それ以外の4走はオール連対。その前の地元では優勝しており、レースでミスがない限り連に絡めている。同期の早津康介、信沢綾乃、本田仁恵なども1級車に乗り換わってから気持ち良さそうに走れている。
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主な出場予定選手
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青山 周平〔伊勢崎 S-1(31期)〕
中村 雅人〔川口 S-6(28期)〕
山田 達也〔川口 S-19(28期)〕
鈴木 清〔川口 S-33(23期)〕
佐藤 裕二〔川口 S-45(24期)〕
丹村 飛竜〔山陽 S-23(29期)〕
岡部 聡〔山陽 S-44(19期)〕
緒方 浩一〔山陽 S-46(30期)〕
鈴木圭一郎が大会3度目の優勝へ向け奮闘!
初日こそ良走路で行われた飯塚GI開設記念レースだが、3日目から天候がぐずつき、準決の4日目はずっと重走路だった。そんな中、準決第一弾は中尾貴志が健闘し、自身6度目の記念優出となった。他は、おおむね順当な顔ぶれ。ハンデ構成は10Mオープンで、最内から中尾、加賀谷建明、平田雅崇、吉原恭佑、佐々木啓、高橋貢、荒尾聡、鈴木圭一郎となった。どのようなファイナルバトルになるのか。
ここまで最も充実しているのは鈴木圭。初日から3連勝を決め、準決ではひと滑りがあり後退したものの、そこから巻き返し2着入線を果たした。初日の良走路では強烈な上がりタイムを叩き出し、エンジンの仕上がりも十分。準決で負けた分は優勝戦で倍返ししそうだ。
次に状態が良いのは荒尾。2日目の良走路と3日目の重走路で白星を挙げており、走路状況に影響されない強さを見せている。地元から優勝戦進出は中尾と荒尾だけなので、俄然気合も入るところだ。
優勝戦はまずスタート争いが大事になる。中尾は最内の利で先行しそう。これに加賀谷が乗って行く。中枠勢はスタート甘くはないが、外に控える荒尾と鈴木圭のダッシュに抵抗できるかどうか。荒尾と鈴木圭が3、4番手発進しそうだ。
まずは逃げる中尾のペースだが、今節の良走路の上がりタイムを見ると、やや物足りない数字。トップスタートを決めてもどこまでペースを上げられるか。2番手に出そうな加賀谷の方がスピードはある。優勝戦までにエンジンの上積みがあれば、独走に入った時に勝利が近づく。
しかし、当ブログでの本命には鈴木圭を推す。ハンデ位置的にレース展開は楽にならないが、スタートで内枠勢をある程度置いて出られそう。レース序盤で好位置に付け、早い段階で先頭に踊り出るとみた。それができるスタート力とエンジン力の裏付けがある。昨年に続き、この大会連覇を狙う。
相手は荒尾。ここ一番での勝負強さは折り紙つき。鈴木圭を張って出るスタートを決め、先手先手の攻めができれば先着も十分。最近ではレース終盤までスピードを保つことができる。8周戦でもスタミナ面での不安は全くない。地元のファンを沸かせる走りに期待したい。
次に加賀谷。今節はまだエンジン仕上がっていないが、元々はスピードのある選手なので、状態が少しでも上向けば展開を味方に激走もある。そして、吉原。スタート争いでどこまで踏ん張れるかがカギになるが、序盤で悪くない位置に付けられればチャンスは十分。今節は初日の良走路で好タイムを出している。最後に佐々木。重要な場面でのスタートに一抹の不安はあるが、エンジン状態は優出メンバーの中でもいい方の部類。自身8度目のGI制覇を目指す。
◎鈴木圭一郎
○荒尾聡
△加賀谷建明
△吉原恭佑
▲佐々木啓
ナイターレースで高速バトルが展開!
飯塚オートの冬場のGI、開設記念レースが今年も始まる。今回で64回目を迎えるこの大会は、気候の影響もあってかなりのスピードレースになる事が多い。近況のオート界は強烈なタイムが頻出しており、今回もハイスピードで走る事ができる選手が優勝争いに名乗りを挙げてきそうだ。有力選手をピックアップしていく。
地元のランクトップは荒尾聡。前走の伊勢崎GIでは準優勝の結果だった。昨年末のSS王座決定戦でも3着入線しており、エンジンはかなり高いレベルで推移している。今回も地元勢を鼓舞する存在になりそう。この大会は2005年に初制覇し、その後は8年後の2013年にも制している。その時から8年経った今回、3度目の制覇を目指して力走する。
他に地元で有力なのは浦田信輔、篠原睦、滝下隼平など。浦田の前走も伊勢崎GIで、初日から連勝を決めていた。準決では力及ばず4着だったが、エンジンはおおむね悪くない。篠原も前走は伊勢崎GI。優勝戦までは進めなかったが、シリーズを通して崩れることなく好走を見せていた。滝下は前走の山陽で優出し5着。その前の浜松では優勝しており、この時は上がり321の好タイムをマークしている。スタートに課題を残すが、今回の気象条件などにピタリと合っており、台風の目になるか。
今大会の前年度覇者は鈴木圭一郎。前走の地元お正月開催では珍しく優出を逃してしまったが、試走タイムは連日24近辺を叩き出していた。エンジン面は問題ない。同大会連覇を目指すべく、初日から異次元の走りを見せてくれそう。同じ浜松からは伊藤信夫、金子大輔などが参戦。伊藤信は前走の伊勢崎GIでは準決3着で、惜しくも優出はならなかった。ただ試走タイムは25、最終日も24出ておりエンジンは良好。金子はその伊勢崎GIで優出。優勝戦は展開が厳しく5着だったが、年末から好エンジンを保てている。
伊勢崎からは高橋貢と早川清太郎に注目。高橋貢は前走の地元GIで優出し4着。予選準決は全て車券に絡めており、さすがの安定感を見せていた。後は飯塚走路にも合わせられるかどうかだけ。早川は地元の記念で強い印象あるが、前走のGIは準決でスタート後に被害があり、優出はならなかった。ただ、エンジン的には心配ない状態。その時の分まで頑張りたい。
川口勢では佐藤摩弥、永井大介、若井友和、森且行などが実力者。佐藤摩は前走の地元ナイトレースではイマイチだったが、お正月開催ではしっかりと優出していた。スタート力には全選手が脅威を感じるほど。永井の前走は伊勢崎GIだったが、エンジンが安定しない印象だった。若井は前走の地元ナイトレースで優出。その前のお正月開催でも優出しており、今年も上々の滑り出しを見せている。そのお正月開催が前走だった森も、そこでは優出しており、連日25近辺の試走タイムを出していた。
山陽からは佐々木啓、松尾啓史、丸山智史、藤岡一樹、人見剛志など好調な選手が多い。佐々木は前走の地元で優出し3着。その前の年末のSSでもしっかりと王座決定戦乗りを決めていた。代名詞である安定感は今年も健在。スタートに勝負を賭ける事ない追い込みで上位進出を狙う。松尾啓は前走の地元ではオール連対で準優勝。ここから快進撃を始めたい。人見は前走の地元ミッドナイトで優勝。だいぶ本来の動きが戻っている。そこで準優勝だったのは藤岡一樹。シリーズ中はオール連対だった。更にその前の地元昼間開催では優勝しており、好調の波に乗れている。丸山は前走のミッドナイトで優出し3着。昨年は記念初優勝するなど頭角を現してきた。今年は更なる飛躍の年になるか。
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主な出場予定選手
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荒尾 聡〔飯塚 S-3(27期)〕
浦田 信輔〔飯塚 S-5(23期)〕
鈴木 圭一郎〔浜松 S-2(32期)〕
高橋 貢〔伊勢崎 S-4(22期)〕
早川 清太郎〔伊勢崎 S-7(29期)〕
佐々木 啓〔山陽 S-8(23期)〕
佐藤 摩弥〔川口 S-10(31期)〕
永井 大介〔川口 S-13(25期)〕