リレー開催で、今度はミッドナイトレース!
昼間からの連続開催となるミッドナイトレース。時間帯は変わるが、その昼間に活躍した選手がそのままミッドナイトでも好成績を収めそう。注目の選手を挙げていく。
昼間開催で優出したのは田中茂、福永貴史、松生信二、西村義正、吉松優輝、佐伯拓実の6人。唯一のSである田中茂は近況、エンジンが中堅上位で安定中。攻めは早い方ではないが、最後方からのレースになってもじっくりと追って行ける技量がある。よほどのスピードレースにならない限りは上位まで進出してくるだろう。
福永はデビューしてからスタートに課題があり、現在でもそれは改善されていないが、レース序盤で悪い展開にならなければ道中で追って行けるスピードがある。最低限でも後ろのハンデの選手に叩かれなければいい。西村義はそこまでスタートが遅くないが、タイプとしては福永や田中茂に近いモノがある。前を走る選手が射程内に入れば、迷わずインに突っ込んで行ける。エンジンは前節あたりから上向いている。松生は試走タイムが出るタイプ。同じレースの中でも上位の試走タイムが出れば、本番でも好走ができる。
吉松優と佐伯は33期で、着実な成長を見せている。スピードはある程度出てきたので、これからは捌いて行くレースでも結果が出せるようにしたい。
S級は田中茂以外に岡部聡、篠原睦、別府敬剛が参戦。岡部は近況の成績がイマイチ。エンジン状態がなかなか上がってこない。混戦なら腕でカバーできるケースもあるが、タイムが出る競走になるとエンジンの底上げが必要。篠原も近況はピリッとしない。エンジンが良くない時は、スタートの切れも鋭くなくなる。別府もエンジン的にはもう少し上向かせたい現況。それでもS級の意地で、今回は優勝戦まで進出してくるかも。
A級ではあるが藤岡一樹、前田淳、人見剛志あたりはS級となんら変わらない実力の持ち主。エンジンが並以上になれば十分、優勝争いにまで参加できる。B級では重富英雄の伸びがそこそこ良い。稲原良太郎は一発力を秘めている。別府末彦と松本渉は変則的なコース取りで後続を翻弄するのが巧い。
※3月9日時点。当日は欠車などにより、メンバーが変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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岡部 聡〔山陽 S-44(19期)〕
篠原 睦〔飯塚 S-11(26期)〕
田中 茂〔飯塚 S-22(26期)〕
別府 敬剛〔飯塚 S-38(23期)〕
福永 貴史〔山陽 A-67(25期)〕
松生 信二〔山陽 A-82(30期)〕
西村 義正〔山陽 A-150(17期)〕
人見 剛志〔山陽 A-88(28期)〕
一般開催ながら豪華なメンバー構成!
今回は3日間の一般開催だが、S級選手が多く参戦しており、レースは必然的に盛り上がる。地元勢の層は厚いが、外来、特に伊勢崎から強力な選手がやってくる。
地元のS級は強固な布陣。その中でも中心となるのは鈴木圭一郎。 前走となる川口GIでは、初日から4連勝で優出。優勝戦は序盤の展開がうまく行かず5着だったが、エンジン面は良好そのもの。今回も初日から好走を連発させそうだ。同じ川口GIに出ていたのは木村武之と中村友和、佐藤貴也。木村は準決3着で優勝戦には進めなかったが、シリーズを通してみればまずまずといったところ。中村友は準決にも乗れなかったが、エンジン的にはそこまで悪くない印象。佐藤貴は初日に落妨で勝ち上がり権利を早々に喪失。その後は3走したが、落車の悪影響はなさそうだった。
金子大輔は前走が伊勢崎。準決4着だったが、エンジンは大崩れしていない。同じく青島正樹も前走は伊勢崎。こちらは準決3着だったが、同じレースで岡松忠がフライングしての連対だったので、繰り上がりで優勝戦までは進めていた。
外来の中でも今回、強メンバーなのは伊勢崎勢。高橋貢、早川清太郎がやってくる。早川は前走が川口GIで、優出していた。そこでは4着。早川は予選道中はオール車券に絡む高位安定。今回も楽しみだ。高橋貢は前走が地元で優出。エンジンは高い位置にある。的確で冷静な追い込みは健在。断トツの実績を誇り、今回も中心人物として注目を集めるだろう。
他に外来S級は山田達也、丹村飛竜、長田恭徳、田中正樹など。山田達は前走の地元GIで頑張っていたが、準決は5着で優出はならなかった。それでも最終日は白星で締めるなど、今回への弾みは付いている。丹村、長田、田中正も前走は川口GI。3者とも思うような結果が出なかったので、今回は立て直しのシリーズになる。
A級では笠木美孝や三浦康平が活躍しそう。笠木は前走のSGでも動きはソコソコ。試走タイムもまずまず出ていたので、持ち味の速攻を繰り出せる状態。三浦は前走が地元のアフター6ナイター。ここでは初日から連勝を決め優出を果たしていた。
※3月9日時点。当日は欠車などにより、メンバーが変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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鈴木 圭一郎〔浜松 S-2(32期)〕
高橋 貢〔伊勢崎 S-4(22期)〕
早川 清太郎〔伊勢崎 S-7(29期)〕
山田 達也〔川口 S-19(28期)〕
丹村 飛竜〔山陽 S-23(29期)〕
田中 正樹〔飯塚 S-41(29期)〕
笠木 美孝〔浜松 A-3(22期)〕
三浦 康平〔伊勢崎 A-2(28期)〕
有吉辰也が猛烈ダッシュから押し切りゴール!
川口オートで行われていた第69回GI開設記念グランプリレースは、飯塚の25期・有吉辰也が制した。スタート一気からの鮮やかな速攻。同タイトルを初めて制した。これでGIは14度目の戴冠となった。
試走タイムは鈴木圭一郎が一番時計の25。若井友和と中村雅人が26、早川清太郎と青山周平が27、有吉が29、佐藤摩弥が30、黒川京介が31で一番悪かった。
10Mオープンで大事なスタート争いは、最内の黒川が先行するかに見えたが2枠の有吉が抑え込んで先制。これに3枠の佐藤摩が乗って行く。4枠の若井と5枠の早川は枠なり。6枠の中村は、ややへこんで最後方からのレースになり、青山は鈴木圭に先行する事ができた。
レース展開はトップスタートの有吉がマイペースの逃げに入る。2番手に付けていた佐藤摩を若井が交わしていく。ここからは有吉と若井の一騎打ち。後ろでは佐藤摩が3番手で踏ん張っていた。その後ろでは鈴木圭に先行した青山が慌てず、レースの動向をうかがって走っていた。チャンスどころでは番手を上げ、ついには佐藤摩をも交わして3番手に立つ。若井は有吉のインに入る姿勢も見せたが、突っ込みで有吉が伸び返してコーナーに先に入っていく。そして、最後まで先頭を譲る事なくゴール。見事に先行逃げ切りを果たしてみせた。2着には若井。3着には道中で番手を上げていった青山が入った。ちなみに、展開に恵まれなった鈴木圭は凡走。中村は故障で途中リタイアとなった。
コースを守る事に終始したかに見える有吉の逃走。しかし、上がりタイムを見ると3.343。ハイペースの流れだったのは間違いない。若井は強めに追えていたし、青山も車群を交わして行けていたが、他の選手は有吉を追う事はできなかった。しっかりとスピードに乗って逃げていた事の証明だ。それにしても、この優勝戦の走りは有吉の真骨頂とも言えるレースだった。小さいコース取りでインを抑えつつ、スピードも上げていく。更にはインから差しを狙ってくる選手に対し、柔軟に対処。過去に大怪我をして、戦力が衰えかけた時もあったが、近年ではGIIやGIで優勝するシーンが戻ってきた。絶頂期の動きが戻ってきた。次は最高峰のSGの舞台で完全復活する姿をぜひ見たい。
佐々木啓がシリーズの核を担いそう!
山陽オートは前回と同じく昼間からミッドナイトのリレー開催。今回は前半部分の昼間3日間の戦いとなる。メインの選手層は地元と飯塚勢。伊勢崎からもA級とB級選手が来場。どのようなシリーズになるのか。
今回の地元エース格は佐々木啓。もはや代名詞である安定感は抜群のものがある。前走は伊勢崎で優出。その優勝戦は悪天候のため、中止になってしまったが、その前のSGでも優出し5着。エンジンは高いレベルで推移しており、今回も優勝戦までは顔を出してくるだろう。スタートに頼る事ないレース運びは、不安定要素が一つ除外されるので安心して見ていられる。
他の地元S級陣も前走は伊勢崎4日間開催だった。丸山智史は初日から連勝。準決は6着と失速したが、エンジンはおおむね悪くない状態。今節も初日から飛ばしてきそうだ。岩崎亮一も初日、2日目は連対。丸山と同様に準決はイマイチだったが、エンジンレベルとしてはそう悪くない。岡部聡は初日2着。2日目は不成立で、成績は残らなかった。最終日も悪天候で走れなったが、こちらはエンジン状態は並。もう少し上積みが欲しい状態。
外来S級は飯塚から5人の予定。篠原睦も岡部と同じく前走の伊勢崎では2回しか競争ができなかった。そのどちらも6着だったので、篠原にしてみれば不本意な内容。早い段階でのエンジン立て直しが急務となる。田中茂は前走の地元ミッドナイトでは、準決3着で優勝戦には進めなかった。しかし、全3走して全て車券に絡めていたので、戦える動きはありそう。同じミッドナイトで走っていた別府敬剛はエンジン状態が並。久門徹は前走がSGだった。準決まで進めなかったが、シリーズ中に2度の1着があった。状態としてはそこまで悪くない。東小野正道はエンジンが良くない。篠原と同様に大幅な手入れが必要か。
A級では福永貴史と人見剛志が前走の飯塚ミッドナイトで優出。福永はメンバーが軽かったのもあって、レース展開がそこまで悪くならなかったが、今回は層が厚くなるので課題のスタートは頑張りたいところ。人見はエンジンさえ並より少し良くなれば、確かな捌きを武器に上位進出ができる選手。今回も初日の試走タイムには注目したい。他では山崎進と吉松憲治の気配が良い。
B級では西村昭紀が前走の地元ミッドナイトで優出。独走なら多少ペースが上がるので、一人で走れる展開になるようなら注意が必要。最も若い34期・山本翔と松尾彩は前走でともに優出。3日間のシリーズで全て車券に絡めていたように、1級車になってから確実に力を付けている。もちろん角翔太郎、佐伯拓実の33期勢も成長は著しい。ともに前走では優勝戦まで進んでいた。
※3月6日時点。当日は欠車などにより、メンバーが変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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佐々木 啓〔山陽 S-8(23期)〕
丸山 智史〔山陽 S-21(31期)〕
岩崎 亮一〔山陽 S-29(25期)〕
岡部 聡〔山陽 S-44(19期)〕
篠原 睦〔飯塚 S-11(26期)〕
田中 茂〔飯塚 S-22(26期)〕
久門 徹〔飯塚 S-28(26期)〕
別府 敬剛〔飯塚 S-38(23期)〕
鈴木圭一郎が完全優勝を狙う!
川口オートで行われている第69回GI開設記念グランプリレースも優勝戦のメンバーが出揃った。好天の下、競走が続いており、冬場らしい好タイムのレースが多かった。準決は強豪がしっかりと力を見せ、豪華な優勝戦になった。ハンデ構成は10Mオープンで内から黒川京介、有吉辰也、佐藤摩弥、若井友和、早川清太郎、中村雅人、鈴木圭一郎、青山周平となった。優勝戦の日も天気は良さそうで、良走路での競走になりそう。
まず10Mオープンのスタート争い。ここはスタートが苦手な選手は不在で、ほぼ枠なり発進になりそう。あるいは有吉や佐藤摩がダッシュを決めるか。鈴木圭や青山がカマシ気味に出るか。
まずは逃げに入る黒川。準決でも素晴らしいタイムをマークしており、そのまま逃げ切りも十分考えられる。ただし、8周戦での経験にはやや不安が残る。全ての周回を同じペースで走れればいいが、途中で滑らせたりコースを外してしまうことも考えられる。その後ろの競り合いはどうか。有吉や佐藤摩はインをしっかり走れる方でブロック力は高いが、準決のタイムを見ると黒川がミスなく走った場合、先頭に立つ事は難しそうだ。捕える仕上がりにあるのは早川、青山、鈴木圭か。
仕上がりが一番いいのは青山だが、一つ内枠の鈴木圭が先行すると展開は楽でなくなる。鈴木圭が待ったなしの攻めで中団を先に交わせば、黒川と一対一の態勢に持ち込める。ここでも黒川をすんなり交わせば独走に入り、ペースを上げる事ができるだろう。当ブログでは、鈴木圭が序盤で速攻を決め、早めに抜け出すとみて本命に推したい。完全優勝で、2016年以来の同タイトル奪取を狙う。
相手は青山。スタートでどこまで好位置に付けられるかが大きなポイント。8番手発進になるとかなり苦しくなるが、内枠勢を何車か置いて出る事ができれば、優勝のチャンスは倍増する。青山も厳しい攻めを見せて先頭に踊り出るか。この大会は2014年に制しており、2度目の制覇も十分ある。次に黒川。独走でのスピードはかなりのものがある。しっかりとスタートを決め、車速に乗った逃げができれば自身2度目のGI優勝もあるだろう。
そして中村。ここまでオール連対できており、エンジンの仕上がりは悪くない。10Mオープンで、やはりスタートでどこまで行けるかがカギ。ある程度の位置には付けておきたい。周回が伸びる事は、スタミナがある中村にとって有利に働くはず。最後に早川。スタートで外枠勢に行かれない事が絶対条件だが、中村と同様に追撃能力はかなり高いので、レース後半まで楽しみはありそう。
◎鈴木圭一郎
○青山周平
△黒川京介
△中村雅人
▲早川清太郎