ラティサワーは北海道未勝利勝ちからの転入で今季3連勝。3歳B1までの実績だが、3戦とも2着に6馬身差で圧勝。2走前に盛岡1600メートルの良馬場で1分41秒6という勝ちタイムがあり、たとえば同じ舞台のイーハトーブマイルで今回のメンバーで最先着の3着だったバウンスライトの走破タイムが同じ良馬場で1分41秒7。ラティサワーにはまだまだ上積みがあると思われ、初距離さえこなせればいきなりの重賞でもチャンスはある。
重賞実績でいえば、スプリングカップ、東北優駿でともにフジユージーンの2着だったサクラトップキッドが最上位。ただ盛岡コースは2歳時にデビューから2連勝があったものの、重賞では4着が最高というコース適性が気になるところ。
メンバー中唯一、重賞勝ちがあるのが牝馬のコモリリーガル。2歳の北海道所属時に、園田プリンセスカップ、そして盛岡のプリンセスカップと連勝。前走門別1700メートルのフロイラインカップが3着だが、勝ち馬とは大きく離されての結果であり、あらためてこの距離でどうか。
東北優駿3着のセイバイラック、4着のバウンスライトは、ともにそのほかにも重賞で上位の実績あり。前述のとおり、重賞勝ち馬が2歳時のコモリリーガルだけというメンバーなら、引き続き上位が狙える。
そういうメンバー構成であれば、浦和から転入して4戦、勝ち星こそないもののストロングブラックにも上位食い込みの可能性はある。
◎4ラティサワー
○6サクラトップキッド
▲10コモリリーガル
△3バウンスライト
△1セイバイラック
△8ストロングブラック
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このレース連覇が期待されるハクサンアマゾネスは、地方競馬の重賞最多勝記録を更新しての今年7歳でも現役を続行。昨年園田では10月にも兵庫クイーンカップを制し、近走も地元金沢では圧倒的な強さで勝ち続けている。
果たしてこの馬を負かす馬がいるか、と考えたときに、大井のグレースルビーに期待してみたい。中央2勝クラスから転入した昨年は1勝したあとB1特別で上位争いまでという成績だったが、今年、笠松、名古屋への遠征で重賞を連勝。グランダム・ジャパン古馬春シーズンでは総合2位となった。その後勝ち星はないが、5月船橋の準重賞・短夜賞での4着は、南関東のオープンでも可能性を感じさせる走りだった。前走中原オープンの8着は距離が長く参考外。7歳でも昨年以上の充実が感じられ、遠征で結果を残していることから、ハクサンアマゾネスとも互角以上に戦えるとみる。
9日の佐賀・霧島賞では高知から出走した2頭がワンツーと、とにかく遠征で強い高知の勢いを感じさせた。アンティキティラも古馬になってから地元ではあまり目立った成績はないが、今年も佐賀ビーナスカップを制したように、なぜか遠征で力を発揮する。
地元勢では、昨年のこのレースが3着、兵庫クイーンカップでもハクサンアマゾネスの4着だったクリノメガミエースに期待か。前走、佐賀ヴィーナスカップではアンティキティラの2着だったが、地元に戻れば逆転の可能性も。
昨年東京プリンセス賞を制した船橋のサーフズアップは、その後、勝ち星がないものの、若草賞土古記念ではグレースルビーの2着。ここでも上位争いが期待できる。
中央3勝クラスから転入したスマートムーランの初戦はA1A2特別で僅差の2着。クラス的には牝馬同士なら通用しそう。
◎8グレースルビー
◯4ハクサンアマゾネス
▲2アンティキティラ
△10クリノメガミエース
△3サーフズアップ
△7スマートムーラン
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ゴールデンヒーラーは、今シーズン短距離に路線変更して3連勝の快進撃。今回と同じ舞台の前走スプリント特別でも、3番手から手応え十分に直線先頭に立つと、軽く気合をつけられただけで快勝。2着キモンリッキーに2馬身差だが、着差以上の楽勝だった。クラスターカップJpnIIIに向けて負けられない一戦だ。
ゲンパチプライドは中央2勝クラスから転入して、白嶺賞、栗駒賞がゴールデンヒーラーの2着。着差はそれぞれ2馬身、3/4馬身で、逆転の可能性はありそう。前走水沢1600メートルでは3着に負けたが、距離短縮は有利なはず。
キモンリッキーは、前述のとおり盛岡のスプリント特別がゴールデンヒーラーの2着で、前走水沢1300メートルのスプリント特別を勝った。ゴールデンヒーラーとの差をどこまで詰められるか。
ルチルクォーツは、年明けは善戦までという結果が続いていたが、ここに来て2連勝と調子を上げてきた。昨年11月には盛岡1200メートルのスプリント特別を、不良馬場とはいえ1分11秒8という好タイムで勝っているだけに、ここでも上位に食い込むチャンスはある。
シガーヲスウオトコは、大井から転入して、白嶺賞、栗駒賞はさっぱりだったが、前走スプリント特別ではゴールデンヒーラーに1秒3差5着と復調気配。大井ではほぼ1200メートルのみを使われ、A2B1特別での勝利があるだけに、そのときの八分程度にでも戻していれば上位争いに食い込んできそう。
◎6ゴールデンヒーラー
○1ゲンパチプライド
▲4キモンリッキー
△2ルチルクォーツ
△9シガーヲスウオトコ
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昨年1番人気に支持されたタケノサイコウは、2008年のナセ以来となる地元馬勝利が期待されたものの残念ながら4着。しかし秋には佐賀オータムスプリントを制し、その後は勝ちきれないレースが続いているものの、前走大分川賞では2着に好走。1400メートルの良・稍重で1分28〜29秒をコンスタントにマークしており、近年の霧島賞の勝ちタイムとも遜色ないだけに、昨年のリベンジに期待する。
ルピナステソーロは一昨年の霧島賞で僅差2着に好走したあと、中央の2勝クラスでは4着が最高という成績。それでも高知移籍後、勝ち星を重ね準重賞の牝馬シリーズ、スピカ特別を制した。中央時より状態アップなら、この馬も一昨年のリベンジが期待できそう。
ゴーツウキリシマは、昨年えびの特別を制したものの霧島賞は7着。その後中央では障害や2勝クラスの芝を走って結果が出ていないが、前走の芝2勝クラスは10頭立ての最下位とはいえ、3着以下とはそれほど差のない競馬をしていた。佐賀コースの経験は十分で、障害や芝のスピード競馬を走っての変わり身に期待する。
アイタカは前哨戦の大隅特別を大差で圧勝。重馬場ではあったものの勝ちタイム1分28秒7なら、例年のレベルなら勝負になる。
このレース連覇がかかるのがイチザウイナー。昨年このレースを勝ったあと、さすがに中央3勝クラスの壁は高く、また中央所属のままではクラス的にこのレースには出走できないため、佐賀に移籍したと思われる。佐賀ではA1・A2を2戦してやや苦戦だが、3戦目での変わり身があれば今年も見せ場がありそう。
アイアンムスメは中央所属で霧島賞に3度挑戦し、2度の5着が最高という成績。今回は高知に移籍しての参戦だが、下級条件で結果を残しており、状態上向きなら上位食い込みも。
◎7タケノサイコウ
○12ルピナステソーロ
▲4ゴーツウキリシマ
△11アイタカ
△1イチザウイナー
△9アイアンムスメ
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3歳三冠の第一関門だが、2歳シーズンの重賞実績馬にとっては別定重量が最大の敵となるレース。過去10年、トップハンデで勝ったのは2019年のメムロボブサップだけ。それもオープン格付の700kgで勝っていたことは驚きだが、現在の活躍を見ればそれも当然といえるだろうか。2016年のマルミゴウカイもトップハンデといえなくもないが、牡馬8頭すべて同重量だったので、これは例外。
障害先頭でも粘りきれず2着3着が多いのがウルトラコタロウで、とかちダービーでも障害先頭だったが、ミチシオに交わされて2着。ただこの馬の障害力と先行力は、最近の軽い馬場では有利に思える。2歳シーズンに出走した重賞、ヤングチャンピオンシップ、翔雲賞、イレネー記念とすべて3着に健闘。あくまでも連軸としての狙いで、人気馬が崩れたときに高配当を期待したい。
実績と近走の成績を評価するならミチシオが最上位。今シーズン7戦して3着以内を外したのは1回だけ。とかちダービーは2着ウルトラコタロウに7秒7差をつける圧勝で、何より前走A2混合という高い条件(自己条件はB1)に入って2着は評価できる。素直に狙うならこの馬から。
2歳シーズン終盤、連戦連勝でイレネー記念を制したのがライジンサン。今季初戦でトップハンデを克服できるかだが、680kgならあっさりという場面もあるかもしれない。
イレネー記念2着のスマイルカナも、とかち皐月賞3着の内容から上位を狙える。
ホクセイハリアーはとかちダービー3着などここにきて調子を上げている。
穴として狙ってみたいのがショータイム。成績はやや地味だが、崩れることなく年明け以降掲示板を外していない。イレネー記念がそれほど差のない5着で、とかち皐月賞、とかちダービーも馬券圏内までもうちょっと。障害も堅実で、越えてからもしっかり歩けているだけに、あっと言わせる場面はあるかも。
◎3ウルトラコタロウ
○1ミチシオ
▲4ライジンサン
△2スマイルカナ
△9ホクセイハリアー
△6ショータイム
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