南郷家全騎手が地方競馬通算1000勝を達成した。8月30日、第7Rでピュアに騎乗。デビュー30戦目で同馬に初勝利をもたらし、第8R2着から第10Rでキャッスルシエルに騎乗。鮮やかな逃げ切りを決め、通算1000勝を達成した。
岩手競馬では史上20人目。デビューが1995年10月14日。翌日、2戦目で初勝利を飾り、2012年に通算500勝。今回の1000勝はデビュー26年目の達成となった。
南郷家全騎手「キャッスルシエルはスタートがいい馬ですし、ほかも先手を主張したかったのですんなり逃げの手を取れました。後続を離して逃げましたが、前回がいいレースだったので馬の能力を信じたから。時間がかかりましたが、1000勝を達成できてとてもうれしい。
思い出に残る馬はラブバレット。浦和のさきたま杯などでいい経験をさせてもらいました。あとはマツリダパレス。不来方賞と桐花賞を取らせてもらいました。
マツリダワルツも忘れられない1頭です。デビューから引退するまでずっと騎乗させてもらい、ひまわり賞(岩手版オークス)を優勝できましたし、ほかの重賞でも頑張ってくれた。今年のせきれい賞で(マツリダ)ワルツの子供ロードクエストが勝って、感慨深いものがありました。これからもひと鞍ひと鞍を大事に乗っていきたいと思っています」
6日メインはB1級一組「クレマチス賞」(盛岡ダート1600m)。前日にもお伝えしたとおり今開催から3歳馬が古馬へ編入。このレースにも3歳馬が2頭エントリーした。
中心はタニオブスカイ。今年3月、南関東C1から5ヵ月半の休養を経て転入。初戦は明らかに太く7着に終わったが、2戦目を快勝。3戦目は9着と案外の結果に終わったが、以降は6戦連続で連対を継続。2勝2着4回と抜群の安定感を誇っている。
ただ展開に注文がつくところがあり、3戦連続で2着。惜しいところで勝利を逃がしているが、前走も絶望的なポジションから鋭く突っ込んで2着。負けて強しの一戦だった。各馬が死角を抱える中、安定度でリード。軸の見方で本命とした。
ミズサンフェイムは昨年の2歳新馬勝ち第一号。使い込めないのがネックだが、3歳A級でも2勝。前走も3ヵ月ぶりの実戦をはねのけて2着を確保した。今回から古馬編入。B1格付けは微妙だが、休み明けを叩かれて上昇必至。いい脚を長く使えるタイプで古馬を突破する。
ティーグローリーは春に2勝をあげたが、以降は泣かず飛ばず。出遅れグセも出して伸びを欠いていたが、好スタートを決めた前回快勝。ようやく本来の動きを取り戻した。内枠に入り、出遅れた際に不安があるが、弾みついた点を重視した。
ゴールドクレストは中央未勝利、笠松4勝・C級から転入。B1編入は厳しいかと思ったが、2戦目を快勝。これで通用のメドが立った。シャープな末脚を武器とし、ペースが速くなれば再現まで。
シュリュッセルは相手なりに駆ける堅実派。毎回入着を果たしている。ただ置かれる脚質のため、展開が大きなファクター。前崩れの展開になった際に連対を確保する。
ファッベラは3歳重賞・やまびこ賞でも4着に粘ったスピードが身上。典型的な逃げ馬のため自分の競馬ができないとモロさを出すが、スンナリなら残り目十分。
◎②タニオブスカイ
〇⑤ミズサンフェイム
▲③ティーグローリー
△⑧ゴールドクレスト
△⑪シュリュッセル
△⑦ファッベラ
<お奨めの1頭>
5R ニシノヴォーカル
盛岡芝1600m~1700mなら重賞でも通用する芝巧者。待ちに待ったベスト条件でエンジン全開
今開催から3歳馬が古馬へ編入。また前後して中央未勝利組も数多く転入。比較が難しくなったが、基本傾向はC1級以下は3歳馬、中央未勝利組が有利。B2級以上は持ちタイムによって優位が変わる。つけ加えるなら3歳馬は古馬編入戦で負けても見限るのは早計。この時期の3歳馬は、古馬と対戦して成長するケースが多い。今年は6月から一貫して盛岡が舞台。例年以上に比較はしやすくなっている。
5日メインは岩手クラシック三冠目「第53回不来方賞」(盛岡ダート2000m)。今年はハイレベルのメンバーがそろい、非常に楽しみな伝統戦となった。
リュウノシンゲンは昨年の2歳最優秀馬。今シーズンも快進撃を続け、昨年12月、寒菊賞から重賞5連勝中。ダイヤモンドカップ、東北優駿(岩手ダービー)と順当に二冠も制した。
ひと冬を越してさらにパワーアップしたのはレースだけではなく、馬体重の大幅増。1月2日の金杯が475キロだったが、復帰戦のスプリングカップが494キロ。それでもまったく太目感はなかった。
というのは昨年までのリュウノシンゲンは体重こそ平均以上だったが、牡馬にしては線が細く、きゃしゃなイメージがあった。それは菅原勲調教師も同じように感じていた。レース後、「494キロでもまだ物足りない。500キロは欲しい」とコメント。
それに応えてリュウノシンゲンは走るたびに増えてダイヤモンドCが501キロ、東北優駿が507キロ。この成長ぶりで思い出すのはメイセイオペラ。走りながら進化をとげている。
夏場は北海道・加藤ステーブルで休養。復帰初戦が三冠目・不来方賞となったが、陣営は通過点という認識。この一戦を叩いてダービーグランプリ優勝が当面の目標だが、さらに先も考えている。おそらく余裕残しでの出走だと思うが、その状態でどんなパフォーマンスを見せてくれるか。再会が待ち遠しい。
ゴールデンヒーラーはダイヤモンドカップ2着、東北優駿4着。リュウノシンゲンの壁は厚かったが、不来方賞トライアル・やまびこ賞を完勝し、岩手版オークス・ひまわり賞は10馬身差で圧勝。能力の違いを見せつけた。
今回も果敢にリュウノシンゲンへ挑戦状。三冠阻止に向けて真っ正面から戦いを挑む。山本聡哉騎手「ゴールデンヒーラーは間違いなく左回りの方が合う。能力は引けを取らないと思っているので何とかリュウノシンゲンを破りたい」。ダイヤモンドC、東北優駿はリュウノシンゲンの後ろにつけたが、今回はどのポジションから競馬を進めるのか。強力な逃げ馬が不在。ゴールデンヒーラーが展開のカギを握る。
マツリダスティールはシーズン初戦、水沢1400mを使ったが、59キロの酷量も背負って2着。この一戦を叩いてJRA・白百合ステークスへ挑戦7着。地元に戻って芝準重賞・はまなす賞へ駒を進めたが、初戦と同様、負担重量59キロ。結果、エムワンハルコに足元をすくわれてハナ差2着。続くオパールカップは出遅れが致命傷。3コーナーで外を回るロスもこたえて4着。
負のスパイラルに入った感じだったが、古馬交流・せきれい賞で3着に善戦。ようやくイヤな流れを立ち切り、3歳ダート重賞・イーハトーブマイルへエントリー。ダート対応が懸念されたが、出遅れを喫しながらも4角先頭。7馬身差で圧勝した。優勝タイムも文句なく、一躍、台風の目のような存在となった。
サンエイマジックはダイヤモンドC、東北優駿3着。やまびこ賞でもゴールデンヒーラーの2着を確保したが、イーハトーブマイル5着。トップハンデ58キロもこたえたと思うが、それでも物足りない結果。2000m延長で反撃どこまで。
ユイノタンキマチは中央未勝利、北海道2勝から転入。イーハトーブマイルへ挑戦して4着。パドックでも入れ込みが激しく、マイナス18キロ。レースも後方からだったが、直線いい脚を使った。盛岡2度目で落ち着きさえ取り戻せれば侮れない。
トーセンダーウィンは南関東未勝利だが、2着2回3着5回。結果はともかく羽田盃挑戦の実績は見逃せない。
◎⑤リュウノシンゲン
〇⑪ゴールデンヒーラー
▲②マツリダスティール
△④サンエイマジック
△⑩ユイノタンキマチ
△⑥トーセンダーウィン
<お奨めの1頭>
5R ネオリーズ
中央未勝利ながらひと桁着順4回の実績はダテではなく、あっさり2連勝。強力古馬が不在で3連勝に待ったなし
8月29日に行われた牝馬の地方競馬全国交流重賞『ビューチフルドリーマーカップ』は1番人気に推された浦和・ラインカリーナが優勝。JRA所属時代の2019年関東オークス以来となる重賞制覇となりました。
自らハナに立つ形でレースの流れを支配したラインカリーナ。道中はライバル達に競りかけられるシーンもありましたが最後まで退け続け、ゴールでは2馬身半の差を付ける快勝。自身二つ目の、地方転籍後は初めてになる重賞タイトルを獲得しました。
2着はゴール前急襲した北海道・サイファリス、3着には2番手追走していた船橋・アブソルートクイン。4着も川崎・サルサレイアが確保。しかし5着には岩手のユノートルベルが食い込んで遠征勢の上位独占は阻止した形。このレースはこれで11年連続遠征勢の勝利となりました。
8月最終日となる31日。メインレースは青藍賞トライアルとなる準重賞『すずらん賞』です。
先週あたりは夏の暑さが戻ってきた感があった盛岡ですが今週はすっかり気温が下がり秋の気配の方が強くなってきました。そう思って中長期予報を見に行くと・・・「予想される気温:低め」になってる・・・。先々週くらいまでは「残暑が厳しく平年よりも高め」だったのに・・・。まあそれだけ天気の変化が激しく予測しづらいという事ですよね。2日先の天気予報もその通りにならないくらいですから。
さて盛岡はこの一週間ほどぐずついた天候が続き、この週末も競馬開催時こそ降りませんでしたが夜間や早朝に雨が降ることが多かったです。火曜の盛岡競馬も「重」の発表、時計やや速めで先行有利の傾向は火曜日も大きく変わることはないと思われます。
すずらん賞の本命は(5)ロードキングを狙います。
JRA時代には芝・ダート両方に勝ち星あり、岩手でも双方を経験したのですが、ここまでの印象からはどちらかといえばダートの方がより強さを発揮するように感じます。前走にしても結果は3着でしたが先行馬が止まらない馬場傾向の中で上がり最速の脚を繰り出してのもの。それはやはり"ダートの方が末脚が活きる"と見るべき結果だったでしょう。
今回も先行優勢が想定される馬場傾向ですが、前走時ほどの強力な先行馬はいないだけに立ち回りのうまさの勝負になりそう。その点でも極端に後方から動くタイプではないこの馬にとっては戦いやすい条件になるのでは。ただやはりある程度差し届く馬場になった方がベターなのも確か。馬場傾向には最後まで注意が必要でしょう。
対抗は(3)タイセイブラスト。三走前に重賞・栗駒賞を制しているように、またそれ以外の安定した成績のように、本来ならここでも頭ひとつ抜けた実績・地力を持っている馬です。マイルが若干長いかもしれませんが守備範囲でしょうし前走だけで軽視はできません。ただ一番調子が良かったのは水沢戦の頃だったという印象もあります。気配には注意しておきたいところ。
三番手は(7)レールガンでどうでしょうか。以前は長めの距離で末脚を活かす競馬をしていましたが今季はマイルに対応した走りを見せています。1200mのグレードレースだった前走はともかくマイルなら、狙い目は十分にあるはず。
(1)ヤマショウブラックも前走で立ち直り気配を見せました。というかこの馬の場合、これまでは馬場傾向に持ち味を殺がれて良い結果を残せずにいたと思います。手頃な頭数・相手関係のここなら前走同様の、それ以上の結果も期待して良さそう。
もう一頭は(4)ペイシャリル。前走なども少頭数・やや手薄な相手関係だったので過信は禁物ですが、近走はこの馬なりに高いレベルで安定しているように見えます。後方から来るタイプが多いここで前走のようにマークの薄い逃げを打てれば面白い結果になるかも。
●11Rの買い目
馬単(5)=(3)、(5)=(7)、(5)=(1)、(5)=(4)
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山本聡哉騎手が岩手競馬史上5人目の地方競馬通算2000勝を達成した。8月24日(火)第5R・3歳C1戦で自きゅう舎のホーリーバジルに騎乗。中団キープから直線抜け出しを決めた。
山本聡哉騎手は2005年4月16日デビュー。約1ヵ月後の5月14日、デビュー戦と同じ騎乗馬シンボリプレーリーで初勝利を飾った。16年4ヵ月での2000勝は史上最速(騎乗数は別)での達成となった。
山本聡哉騎手「1500勝を達成したとき、次の目標を2000勝に置いていましたから、達成できた今はフワフワしている感覚です。デビュー当時からあこがれていた数字でした。
ここまで決して平坦ではなくて、嬉しいことや楽しいことだけじゃなく、辛いことや悲しいこともいっぱいあって、こうして2000勝を達成できたのは感慨深いです。
今日の記録達成は真っ先に家族へ伝えたい。今年5月、怪我をしているときはほとんど介護に近い状態だったんですけども、身体的にも精神的にも支えてくれましたからね。
この先、目標としている数字はまだありますが、今日はゆっくりしていて達成したことを味わいたい。落ち着いたらまたそういう数字に向かって頑張っていきたいと思っています」
山本聡哉騎手は2015年から4年連続でリーディングジョッキーに輝き、2019年は村上忍騎手に首位を譲ったが、昨年奪回。今年も5月に肘脱臼などの大怪我を負ったが、7月には復帰。白星を着実に伸ばしている。まずはおめでとうと伝えたい。
30日メインはA級二組「新涼特別」(盛岡ダート1600m)。オープン牝馬は前日のビューチフルドリーマーカップ、牡馬は翌日31日の準重賞・すずらん賞へエントリー。手薄なオープン戦となった。
本命はチスジ。中央4戦未勝利から3歳8月に岩手入り。なかなか勝利を飾ることができなかったが、6戦目に初勝利をあげたのをきっかけに4勝マークでシーズンを終了。
今季はC1級からB1級へ二階級特進。初戦10着、2戦目から3、4着止まりだったが、4戦目から2連勝。ついにA級入りを果たした。チスジがおもしろいのは昇級すると苦戦を続けること。壁に突き当たってしまうのだが、使うたびに地力アップ。昇級4戦目で待望のオープン勝利を飾った。
続くフェアリーカップは牝馬一線級が相手で後方のまま7着に終わったが、自己条件に戻った前走2着に反撃。健在を誇示した。今回はメンバー有利が明らか。チャンスをモノにしたいところだろう。
マイネルエメは中央1勝、南関東B3級から昨年4月に転入。C2編入にも恵まれて8勝を荒稼ぎ。A級でも勝ち星をあげた。冬場は南関東へ移籍して2戦5、9着から里帰り。凡走を繰り返していたが、徐々に本来の動きを取り戻してここ2戦2、3着。ようやく復活の気配をうかがわせている。
前走は2着チスジから1秒3差も離された3着。常識的には逆転は至難の業の印象を与えるが、上昇度はこちらが上。元々、レース運びのうまさに定評があり、流れ次第では単まで十分。
アドマイヤコメットは昨年3勝。A級でも逃げ切りを決め、重賞・トウケイニセイ記念にもエントリーしたが、残念ながら取り止めとなった。今季未勝利と粘りを欠くレースが続くが、2着1回3着1回。外目枠を引いたのは割り引きだが、スンナリ逃げれればシーズン初勝利のシーンまで。
エクスポーネントは昨年6月、ジューンカップ(B2)快勝後、戦線離脱。10ヵ月の休養から今年4月に復帰。当初は休み明けの影響もあって凡走したが、近走1勝3着2回と持ち味の安定感を発揮。前走4着が物足りないが、巻き返す余地は十分。
ウインルーカスは今季2勝を水沢1300m、1400mでマーク。マイルは入着一杯だが、こなせない訳ではなく押さえ必要。
サマニーは短距離タイプだが、3走前に同条件の盛岡1600m戦を快勝。
◎③チスジ
〇①マイネルエメ
▲⑨アドマイヤコメット
△⑦エクスポーネント
△④ウインルーカス
△⑧サマニー
<お奨めの1頭>
3R フタイテンロック
前開催の芝1000m戦も使えたが、万全を期してダート1000mをデビュー戦に選択。ここは不退転で臨む
29日(日)メイン12Rは3歳以上牝馬による地方競馬全国交流「第47回ビューチフルドリーマーカップ」(盛岡ダート2000m)。昨年まで水沢1900mが舞台だったが、2011年以来、10年ぶりに盛岡で実施される。
同レースが"GRANDAME-JAPAN2021"古馬シーズンに組み込まれたのが2010年。その年は地元岩手のマイネベリンダが逃げ切って優勝したが、以降は遠征馬が10年連続制覇。北海道7勝、南関東3勝という足跡となっている。今年も遠征馬が6頭参戦し、圧倒的優位は動かない。
ラインカリーナは3歳時、中央ダート2勝からJpnII・関東オークス(川崎2100m)へ参戦。4番人気ながら鮮やかな逃げ切りを決め、1番人気マドラスチェックの追撃を完封した。マドラスチェックはその後、TCK女王盃優勝、JBCレディスクラシック2着。関東オークスのレースレベルは推して知るべしだった。
一方、ラインカリーナは勝ち星こそないが、ブリーダーズゴールドカップ3着、クイーン賞(船橋)3着。牡馬相手にも佐賀記念4着。重賞の常連となった。
今年2月、南関東へ移籍して2戦6、4着から休養。7月に復帰し、2戦目に兵庫サマークイーン賞へ名乗り。名古屋の伏兵シーアフェアリーに出し抜けを食らい、ラインカリーナもスパートをかけたが、前が壁になる不利。それでも直線で一完歩ごとに差を詰めて0秒1差2着。負けて強しの一戦だった。
ラインカリーナが仮に優勝すれば15ポイント加算され、合計24ポイントで暫定トップ。グランダム総合優勝に向けて、是が非でも勝利を飾りたいところ。関東オークス以来の美酒を味わう。
アブソルートクインは北海道5戦1勝から船橋入り。条件クラスから着実に白星を積み重ねて4勝マーク。昨年12月から牝馬交流へ名乗り。当初3戦は着外だったが、前走は門別・ノースクイーンカップへ遠征。
佐賀ヴィーナスカップで9着に敗れ、単勝6番人気だったが、直線であわやのシーンを作ってコーラルツッキーの0秒1差3着。これで今後のメドが立った。さらに2000mは2勝2着2回の好成績を残し、距離延長は望むところ。
サルサレイアは中央ダート2勝2着7回3着5回。二けた着順が一度もなく、南関東へトレード。JpnIII・クイーン賞(船橋)で姉サルサディオーネの3着に健闘した。
気になるのは兵庫サマークイーン賞が3着だったが、勝ち馬から1秒3差。離されすぎの印象があるが、中央2勝を左回りでマーク。盛岡に替われば反撃必至。
サイファリスは中央未勝利から北海道へ転入。着外に沈んだのは3走前の一度のみと堅実さを発揮。続く一戦を2着にまとめ、軌道修正。重賞初挑戦のノースクイーンカップでも4着に入った。ブリーダーズGC取り消し後だが、状態は問題なさそう。
フワトロは中央未勝利から園田2連勝後、再び中央入り。初戦で1勝クラスを快勝した。今年春に川崎2000mで2連勝を飾り、前走はA2下で3着。その成績なら十分通用する。
マルケイマーヴェルは次第に調子を上げ、前々走のA級戦を快勝してトライアル準重賞・フェアリーカップへ挑戦。コーナーでもたつきながらも直線を向いて一気突き抜けて6馬身差。上昇一途をたどっている。遠征馬は強力だが、盛岡コースと相性抜群。
◎①ラインカリーナ
〇④アブソルートクイン
▲⑭サルサレイア
△③サイファリス
△⑦フワトロ
△⑧マルケイマーヴェル
<お奨めの1頭>
10R ネイチャーモルサム
勝ち切れないレースが続くが、目下3戦連続で2着。直線長い盛岡を得意とし、今度こそ首位を奪取する