6日メインはB2級「オーガストカップ」(盛岡ダート1600m)。同型いても潜在能力が高いローランダイキチに期待する。
中央1戦0勝から09年に転入。骨折のため1年4ヶ月ぶりの実戦ながらハイタイムをマークして逃げ切り圧勝。デビュー戦が504キロだったが、545キロ。太め残りもあったが、成長分も大きかった。続く一戦も逃げ切ったが、再び骨折が判明して7ヶ月半の休養を余儀なくされた。
それでもオーナーが見限らなかったのは潜在能力を認めていたから。10年6月に戦列復帰を果たし、当初2戦は脚元と相談しての出走だったが、3戦目からエンジン全開。3勝2着2回の成績を収め、ようやく本格化を迎えたかと思った。
しかし、またもや脚部不安に陥り、休み休みの実戦。今季も仕上がり途上だったため3戦8、4、9着にとどまっていたが、前回は本来のスピードを発揮して逃げ切り3馬身差。待望の白星をマークした。
今回、ブライティアヘアー、ブラックベガスと逃げたい馬がいるが、ローランダイキチの能力が一枚上。仮にブライティアヘアー、ブラックベガスがハナを主張しても3番手でしっかり折り合いをつけ、2連勝濃厚と見た。
もしローランダイキチがハイペースに巻き込まれたらエスユーシルバー、センリグランピーにチャンスが到来。エスユーシルバーは移籍初戦の前走、馬体をきっちり絞ってマイナス7キロの536キロ。ペースにも恵まれたが、動きが軽快となって3着を確保した。
センリグランピーは常識にかからず絶対の信頼を置けないが、前々走の芝2着。前走ダート戦で3着。ようやく切れる末脚がよみがえってきた。これまで盛岡ダート3着が最高だったが、展開を味方に久々の首位を狙う。
あとは折り合いをつけるか、強引にでもハナを奪った際のブラックベガス、1枠に入り、揉まれると苦しいが、自在性の脚質を備えているドリームガイアもマークが欠かせない。
◎(6)ローランダイキチ
○(4)エスユーシルバー
▲(3)センリグランピー
△(1)ドリームガイア
△(7)ブラックベガス
3連単は6、4、3の3頭軸から1、7を3着押さえて18通りのフォーメーション
馬複は 4-6、3-6、3-4、1-6
<お奨めの1頭>
11R ネイチャーゼウス
前走は早めに交わされて失速5着だったが、これはマークがきつすぎた。大外に入ったのが気になるが、先手必至のメンバー構成。あとは菅原勲騎手の腕に託したい
一週間前になりますが、7月26日にJRA・岩手の騎手とポニーが釜石の保育園を訪ねたお話を。
前回のこの欄でもお伝えした『フレンドシップ3.11』のJRA福永祐一騎手・川田将雅騎手・藤岡佑介騎手と岩手の南郷家全騎手・山本聡哉騎手の保育園訪問。前日は夕方にトークショー、当日は盛岡を朝6時に出発して2時間半をかけて釜石入り、それから午前中に3カ所・午後に2カ所の保育園を回るというなかなかハードな行程でしたが、騎手の皆さんも、そして2頭のポニー君も、最後までがんばってくれました。
ポニーを見て、ポニーがひく馬車に乗って大喜びの子供たち。そして、そんな子供たちとずっと遊び続けてくれた騎手の皆さん。どの保育園でも、帰る時には「また来てね!」と言われました。ぜひまた行きたいものです。
また、JRAの騎手の皆さんは震災被災地を訪れるのも初めてということで、釜石市の災害対策本部を訪れて現状について説明を受けたほか、被害の大きかった釜石市中心部、閉鎖されたテレトラック釜石、さらに大槌町まで足を伸ばして震災被害の実態と現状を目にしてきました。
大槌町では折悪しく強い雨になってしまったのですが、そんな雨に打たれるのも忘れ、被害を受けた街を見つめたまま動こうとしない騎手の皆さんの姿が印象的でした。
彼らが何を感じたか、そのあたりの事は福永騎手がツイッターに、藤岡騎手はブログに、掲載されています。藤岡騎手のブログには前日のトークショーの事なんかも書かれています。ぜひご一読を。
昨年の覇者(4)ハッピートークは控えめに押さえまで。やはり昨年の今頃ほどの勢いが無い点、今週はやや逃げ馬に不利なコース状態という点でこうしましたが、しかし主導権握ってしまえば怖い馬に変わりはありません。そしてもう一頭、穴っぽく(12)ホクセツロマンを。転入後の成績はまだ何ともいいがたいものの、前走くらいに走ってくれば足りても良いはず。B級の馬を買うよりはこちらの方が目がありそう。
●10Rの買い目
馬単 (10)=(8)、(10)=(2)、(8)=(2)、(10)→(4)、(10)→(12)
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30日メインはC1「南昌山賞」。舞台は高配当も期待できる芝(1600m)。ダートならば目下2連勝中コアレスミューズが人気を集めるが、芝なら話は別。適性を求めて格下C2から6頭も挑戦し、波乱の目も十分ある。
おそらく人気も割れそうだが、シャイニーサンデーを主軸視する。決め手は前々走の芝快勝。今回と同じ条件、C1・芝1600mに出走。今季は着を拾うのが精一杯で頭打ちの連続。視界から外れてしまい、6番人気の低評価だったが、見事に覆して1着。2着ケイジーウィザードに2馬身差をつける完勝で、芝に替わって別馬のような鋭い反応を見せた。
これが埋もれていた才能。追走にも手こずっていた馬が好位3番手を追走。直線でも上がり36秒5。パーフェクト内容で今季初勝利を飾った。続くダート1600m戦で最後方追走から1頭だけ交わした9着。まさに芝とダートはまったく別―を象徴する結果となった。得意の芝で反撃に転じる。
逆転筆頭はアクセルファイヤー。中央4勝から南関東、金沢を経て転入。格付け賞金から最下級C2へ編入し、5戦2勝2着3回。相手にも恵まれて連対100%を継続している。
今回、C2からの挑戦でも負担重量のアドバンテージはないが、中央4勝馬には不要。不安材料は初の盛岡芝に尽きるが、中央時代に芝で3着2回。父がステイゴールドで小柄な牝馬なら、逆に大歓迎だろう。
コアレスミューズは今年5月、南関東C1から転入。当初は3、2着の繰り返しだったが、三陸リアス賞で好位抜け出しを決めて待望の白星。それで弾みがついて前走は2着に0・9秒差をつけて逃げ切った。
ネックはこちらも初の盛岡芝。ひとまず中央時代に7回走って3着1回のほか、入着4回。適性はありそうだが、詰めの甘さが気になって▲評価とした。
あっさりか、それとも後方のままか、の両極端が考えられるのがコスモクルトゥーラだ。盛岡芝1700m戦で2勝。1勝はJRA時代に3歳条件交流で1勝、そして岩手転入後、B1で1勝。今回のC1では明らかに実績上位だが、他の2敗は12着、10着と大敗。自慢の末脚が不発に終わるケースも頭に入れておきたい。
シルクアヴァロンは昨年12月に転入し、B2へ編入。冬場に一度、佐賀へ転籍し再転入C2。クラス下がってシーズン当初から2勝2着2回と絶好の滑り出しを切ったが、次第に尻すぼみ気味の成績。そこで芝に活路を求めてきた。
それはしっかりバックボーンがあるから。中央時代の3勝はすべて芝。一時はオープンでも走ったこともあり、今回は望むところ。実績からアッサリのシーンまで考えたい。
他にも前々走の芝でシャイニーサンデーの2着ケイジーウィザード、盛岡芝で2勝2着4回サイレントステージ、脚抜きのいい芝が合いそうなラスカルジャネットも不気味だが、そこまでは印が回らなかった。
◎(3)シャイニーサンデー
○(8)アクセルファイヤー
▲(2)コアレスミューズ
△(6)コスモクルトゥーラ
△(10)シルクアヴァロン
3連単は3、8、2の3頭軸から6、10を3着押さえ
馬複は 3-8、2-3、3-6、3-10
<お奨めの1頭>
9R ベル
転入初戦2着は勝った馬が強すぎた。2戦目を順当勝ちし、ここもフリーパス
この25日・月曜と26日・火曜、JRAの騎手の皆さんを交えたイベントが続けて行われます。
まず25日は盛岡市前潟の『イオンモール盛岡』にて夕方18時30分より、JRAの福永祐一騎手・川田将雅騎手・藤岡佑介騎手が、岩手からは南郷家全騎手・高松亮騎手が出演してのトークショーが開かれます。JRAの騎手はいずれも岩手で重賞を勝った事があるお馴染みですし、岩手の南郷騎手は24日のひまわり賞を制したばかり。盛り上がるトークが期待できそう。
ついで26日。先のJRA三騎手がポニーと共に釜石市の保育園を訪問します。実はJRAの騎手の皆さんは、東日本大震災の被災者を競馬を通じて支援していこうというプロジェクト『フレンドシップ3.11』のメンバー。翌日はそれぞれ各地で調教があったりするために時間が限られる中、早朝からスタートして各自の許される限度まで、目一杯活動する事になりました。
先週の戸崎騎手の募金などもそうですが、こうして各地の騎手や競馬関係者の皆さんの応援・支援があるという事は実に心強いですよね。
岩手は相変わらず大きな余震も続いているのですが(土曜日なんかは競馬をやっている最中に緊急地震速報が飛んできて焦りましたよ・・・)、皆さんの応援をうけて少しずつ日常生活に、かつての「日常」に、戻っていければいいな、と思います。
本命に指名するのは、悩んだあげく(4)スマートスペンサーを採りました。ここ2戦は条件交流戦を使って連続3着ですが、前走などは先行しぶとく粘っていますし二走前は当時JRA所属のマイネルプロートスに6馬身あまり先着。これなら力量は十分でしょう。
また、その前走ではコーナーでちょっともたつくような印象がありました。過去の戦績をみても、初勝利こそ福島ですが全体的には小回りよりは大きなコース向きに思えます。その点も盛岡コースに替わるのが有利になりそうです。
(10)オウシュウサンクスが対抗。圧勝続きの2連勝で対岩手勢では優勢間違いなし。対JRA勢でも遜色はない力があると思います。ただ、勝ってはいるものの今季はどうも、本来の動きではないような気がするんですよね。
岩手の馬同士だとほぼ1対1の形になって戦いやすいけれど、JRA勢が複数競り合ってきた時は・・・とちょっと深読みしての対抗評価にしてみました。
三番手はこれもJRA、(9)アウトストラーダ。中央場所のフルゲートではなかなかうまくいきませんが、地方の比較的少頭数・緩めの展開ならもっとやれるはず。鞍上もこういうレースでは信頼できます。
以下、岩手勢の中から好調な(5)バルパライソトート、(7)ストリートダンスをピックアップ。どちらもここに来てレース内容の良さが目につきます。ある程度展開に注文がつくかもしれませんが、スムーズに流れに乗れれば、上位争いに加わっておかしくないと思いますよ。
●10Rの買い目
馬単 (4)=(10)、(4)→(9)、(10)→(9)、(4)→(5)、(4)→(7)
24日メインは岩手版オークス「第25回ひまわり賞」。地元3歳牝馬の争いで序列がはっきりしているかと言えば、決してそうではない。ダート2000mの距離が勝敗に大きく影響しそうだからだ。
それでも一冠目・留守杯日高賞の上位組が優位は動かない―の結論に達した。その日高賞は葛山騎手とのコンビで臨んだ金沢代表・アンダースポットが鮮やかな逃げ切りを決めて快勝。人馬とも故郷に錦を飾った。クビ差2着にガッテンモントレー、1・3秒差3着にシュクモモコ。
アンダースポットはレース後、今回のひまわり賞で二冠を制するために岩手へ再転入。1ヵ月半ほど間隔を開け、3歳B1戦を使ったが、盛岡到着後、発熱。おそらく輸送がこたえたのだろうと思うが、レース当日まで出否を迷った。
幸いレース当日は平熱に戻り、出走にこぎつけたが、陣営も半信半疑で見守った。しかし日高賞優勝はダテではなかった。好スタートからスイスイ逃げ切りを決めて2着に3馬身差。重賞ウィナーの底力を見せつけた。この一戦を叩かれて気配アップは歴然。自信を持ってひまわり賞へ駒を進めた。
とは言え、不安点がない訳ではない。果たして2000mを克服できるかどうか。血統的には問題ないと思うが、日高賞、そして前走も終始、外へモタれながら走っていること。クセなのか、それとも苦しい部分があるのか。結論はもたれっ放しで2000mの距離は厳しい。能力でアッサリもあるだろうが、対抗までとした。
本命はガッテンモントレー。休み明け初戦にコスモバルク記念を選び、北海道へ遠征。3歳牝馬でこの挑戦は無謀では...と言われ、結果も10着に終わったが、自身の上がりが38秒9。前半で置かれすぎたため、勝ち負けには程遠かったが、終いの脚にキラリと光るものがあった。
その経験が無駄ではなかったことを日高賞で証明した。中団5番手をキープし、直線で満を持して追い出すと鋭く反応。アンダースポットにクビ差まで肉薄し、メンバー最速の上がりを披露した。
続いて牡馬相手の岩手ダービー・ダイヤモンドカップ挑戦も視界に入れたが、最終的に自重。理由は今の成長期に連闘は厳しいと櫻田浩樹調教師が判断をした。
それで1ヶ月の間隔を開けて芝・はまなす賞に向かって8着。結果だけを見ると何故、芝を使ったかと思うかもしれないが、「使うレースがなかっただけ。仮に芝もこなせるならもうけもの」(櫻田浩樹師)だった。それゆえ敗戦にさほどショックを受けていない。むしろ勝ち馬から1秒差にまとめたことに成長を実感した。
しかし、ガッテンモントレーの父はサウスヴィグラス。ダート短距離界で一世を風靡し、種牡馬としてもラブミーチャンなどを送り込んで成功を収めているが、2000mはどう見ても守備範囲を大きく超えている。
それでもあえてひまわり賞へ向かうのは母系が長距離向きだから。ヨーロッパ芝2000m以上で活躍したベニーザディップなら十分克服できると陣営は踏んだ。確かにコスモバルク記念=1800mでも決してバテてはなかった。あとは脚の使いどころさえうまくいけば先頭で突き抜けてくれるに違いない。
シュクモモコは日高賞1・3秒差3着。前記2頭には離されたが、牡馬相手の七時雨賞で5着確保した実力を誇示した。続く3歳B1戦は後方のまま9着と案外の結果に終わったが、あとから厩舎に聞いたところフケ(発情)だったとのこと。それならば凡走も仕方なしだった。
実は今回、調教パターンを変えた。通常、日曜日のレースの場合、追い日は木曜だが、食いの細い牝馬なので前週17日に追い切って、以降は軽めに回した。この暑い季節も考慮してのことだが、果たして吉と出るか。
シャトーフジは母トキノシャトーに続いて母仔でひまわり賞出走。トキノシャトーは5着だったが、それより上に食い込めるか。ここ2戦を2、1着にまとめ叩かれながら気配アップは歴然。こちらも距離に不安を抱えているが、調子の良さなら上位3頭にはヒケを採らない。
レディージャスミンの評価が下がってしまったが、もちろん侮れない存在だ。特別・はまなす賞3着、重賞・オパールカップ2着と得意の芝で連続好走。ダートも決してこなせない訳ではなく、水沢だが1勝マーク。血統的には2000mが最も合う馬だ。あとはコース2度目エーシンショコラも軽視できない。
◎(6)ガッテンモントレー
○(11)アンダースポット
▲(9)シュクモモコ
△(10)シャトーフジ
△(4)レディージャスミン
3連単は6、11の折り返しから9、10、4へ流したい
馬複 6-11、6-9、6-10、4-6
<お奨めの1頭>
3R パークセラピイ
前走は目の覚めるようなマクリを決めて快勝。待望の岩手初勝利を飾り、弾みついた