★準重賞 イーハトーブマイルはサンエイキャピタルが4連勝で優勝
9月15日に行われた3歳馬の準重賞『イーハトーブマイル』は1番人気のサンエイキャピタルが優勝。今季3連勝、昨年のデビューからは4連勝と自身の連勝を伸ばしました。
先行争いを制して自らハナに立ちレースをリードする作戦に出たサンエイキャピタルでしたが、その序盤こそ競りあう形になりましたがその後は余裕の走りを続けます。勝負所からは食い下がる2番手以下の馬たちを次々と振りほどき、最後まで後続を寄せ付けない走りでゴールを駆け抜けました。
同馬はこれでデビューから負け無しの4連勝。次戦は不来方賞、チャイヤプーンとの対決が楽しみです。
★重賞 ジュニアグランプリは北海道リンゾウチャネルが優勝
9月16日に行われた2歳芝の重賞『ジュニアグランプリ』。北海道から5頭・浦和から1頭の遠征馬を迎えた戦いは北海道のリンゾウチャネルが制しました。
ここまでは4戦ダート、芝は初めてだった同馬ですが、最後は流し気味に走って2着以下に1馬身半の差をつける完勝。鞍上の五十嵐冬樹騎手は昨年に続いてのこのレース連覇となりました。
盛岡開催に移っての月曜日のメインは芝1000mの特別戦『FM岩手杯』。開催替わりの芝コースは好状態で、土日に行われた芝1000m戦は2戦とも59秒フラットの決着でした。
日曜夜に少し雨が降って馬場状態がいくらか悪化するかもしれませんがそれほど大きくは変わらないでしょう。ここも芝レースらしい戦いを見ることができそうです。
なお、1番ピーベリーが既に出走取消となっており、9頭立てになっていますのでご注意下さい。
このレースの本命は(3)ユイノルフィです。転入後はしばらくダートを走り勝ち星無く終わっていた本馬なのですが、前走・前々走と芝1000m戦に挑んで2連勝、それも58秒2・58秒7の好タイムで勝ち抜きました。JRA時代も、唯一の勝ち星はダートでしたが好走していたのは芝。この連勝は本来の芝適性が表れたものと考えていいでしょう。昇級も特に問題ないでしょうしここは芝実績、芝1000mでの好成績を素直に信頼しましょう。
対抗は(6)チェルカトーレ。岩手では初めての芝ですがJRA時代には新潟芝1000mで55秒1、◎よりも速い持ち時計があります。盛岡の洋芝あるいは小回りコースに苦心しなければ面白い走りを見せてくれるのでは。
(9)イシマツも芝でこそ・短距離でこそのタイプではないでしょうか。転入前の成績がもうひとつだけにあまり強気にはなれないのは確かとしても、あえて狙ってみるならこの条件。
(5)タイキパラドックスも面白い存在。JRA時代の主戦場は芝短距離。左回りよりは右回りの方がという印象がありますが新潟芝1000mの持ち時計はここで上位。そのスピードを発揮できるなら。(2)ジャガーゲイムは直近の1600mは"長い"と言い切ってしまえるはず。芝に苦手感はないですし先行力もありますから、内枠を上手く活かせれば。
●12Rの買い目
馬単(3)=(6)、(3)=(9)、(6)=(9)、(3)→(5)、(3)→(2)
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★オッズパークLOTO 5重勝/9月17日(対象8R~12R)
8R/評価A: 8番 評価B: 9番 穴:7番、2番
9R/評価A: 9番 評価B: 3番、 1番 穴:6番
10R/評価A: 7番 評価B: 1番 穴:4番
11R/評価A: 4番 評価B: 1番、 5番 穴:8番
12R/評価A: 3番 評価B: 6番 穴:9番、5番
今年で20回目を迎える2歳芝・地方競馬全国交流「ジュニアグランプリ」(M1 盛岡芝1600m)。
創設は1999年。当初は新潟、上山の東北三県交流でスタートし、2003年から全国の地方競馬に門戸を開放。
以降、北海道7勝、岩手7勝、船橋1勝。北海道と岩手は五分だが、ここ10年に限ると北海道7勝、岩手3勝と北海道勢が優位に立っている。
以上のデータから今年も北海道に分がありそうだが、一昨年はダズンフラワー、3年前はソロフライトと岩手代表が優勝。地区レベルは厳然としてあるが、地の利を生かす可能性も十分考えられる。
主軸にサンエイフラワーを抜てきする。姉は前記ダズンフラワー。父がバトルプランからロージズインメイに変わったが、デビュー戦の芝1000mを59秒7の今季一番時計で新馬戦を快勝。奇しくもダズンフラワーの1着タイムと同じだった。
続いて重賞・若鮎賞に駒を進め、出遅れながらも逃げたマリーグレイスの2番手をキープ。しかし後続にいた1番人気ミラクルジャガーの動きを意識してマリーグレイスを楽に逃がしたのが致命傷。いつでも交わせる態勢だったが、まんまと逃げきられた。
結果、ミラクルジャガーの追撃を3着に封じたが、クビ差2着に惜敗。高橋悠里騎手も悔しかったに違いない。
続くビギナーズカップはダートに手こずって中団のまま5着。改めて適性ある芝・ジュニアグランプリへ仕切り直しで選んだ。
今年は過去最多頭数の14頭立て。引き当てた1枠は包まれれば凶と出るし、内の経済コースを進んで馬群がばらけたら吉と出る枠。
基本的に盛岡芝1600mは内枠有利。思い切ったプレーに徹すれば優勝する可能性は十分あるはずだ。
ライズインザノースは札幌芝1800m・コスモス賞へ挑戦。4コーナーで失速したが、2番手を追走できたのが収穫。勝ったナイママは札幌2歳ステークスで惜しくも2着。強豪と戦った経験がこのレースに生きるのは確実。
管理する田中淳司調教師は過去、セラミックガール、パーティメーカーでジュニアグランプリを優勝。勝算あっての遠征は間違いない。
リンゾウチャネルは先行力と強じんな粘りで4戦2勝2着2回。特に前走はスタートから2頭が併せ馬の形でハイペースを形成。逃げたゲッテルフンケンを競り落としたが、中団にいたタイムゴールドに漁夫の利を得られた格好。
未経験の芝対応がネックだが、父はオールウェザー時代のドバイワールドカップを制したモンテロッソ。母父がタヤスツヨシならこなせる血統。レースのカギも握る。
ミラクルジャガーは芝2連勝から若鮎賞に挑戦したが、ゲート難を出して最後方からの競馬。メンバー最速の上がりを駆使したが、0秒1差3着に敗れた。
今回もスタートが課題だが、交流レースは総じてハイペース。流れ速くなれば直線一気に突き抜けるシーンまで。
ピュアセレニティーはブラックタイド、母父ストラヴィンスキー。しかも小柄な牝馬ならダートより芝向きは明らか。時計のかかる門別に手こずっている印象があり、盛岡芝で一変する気配を感じさせる。
アンビートゥンは札幌・クローバー賞をモレイラ騎手指名でエントリーしたが、残念ながら出走取り消し。ダート色が強い配合だが、田中淳司調教師が芝が向くと踏んだはず。やはり不気味さが残る。
◎①サンエイフラワー
〇⑨ライズインザノース
▲⑥リンゾウチャネル
△④ミラクルジャガー
△⑫ピュアセレニティー
△⑭アンビートゥン
<お奨めの1頭>
7R ダズンフラワー
芝1000mで目下3連勝中。姉が勝てばサンエイフラワーにも弾みがつく。ここは必勝のクラ
先週9日、水沢1600mで行われた南部杯トライアル「第26回青藍賞」は戦前の評価どおりエンパイアペガサス、ベンテンコゾウのマッチレース。抜きつ抜かれつの攻防を繰り広げ、最後はエンパイアペガサスがパワーでねじ伏せた。
菅原俊吏騎手「位置取りはスタート次第でしたが、雨が降って馬場が軽くなっていたので(ベンテンコゾウを)早め射程圏に入れてレースを進めました。
レース間隔を取ったおかげで馬もリフレッシュできたのか、いつも以上に動きも反応が良かった。南部杯はJRA勢のレベルが高いと思いますが、地元の期待に応えて頑張りたいと思っています」
そう。次走は岩手代表で臨む南部杯。すでにゴールドドリーム、ノンコノユメ、ルヴァンスレーヴなどが参戦を表明し、過去最強のメンバーがそろいそうだが、成長続けるエンパイアペガサスがどんな戦いで挑むのか。今から決戦当日が待ち遠しい。
15日メインは3歳準重賞「第6回イーハトーブマイル」(盛岡ダート1600m)。2年前、エンパイアペガサスが順当勝ちを収め、以降に弾みをつけた一戦でもあった。今年もスターホースの誕生なるか。
その筆頭候補はもちろんサンエイキャピタル。日本で最大規模を誇る北海道サマーセールで1458万円(税込)で落札された期待馬がデビュー戦を完勝。
大物誕生で注目を集めたが、脚部不安が発生。約1年の休養に入り、今年6月に戦列復帰。いきなり重賞・ウイナーカップへエントリー。潜在能力は誰もが認めたが、長期休養明けでは厳しいと判断。10頭立て8番人気に甘んじたが、出遅れを喫しながらもロングスパートを決めて優勝。周囲をアッと言わせた。
続いてJRA3歳交流・アンバー賞へ駒を進め、今度は逃げ切り圧勝。中央馬をアッサリ一蹴し、改めて能力の高さをアピールした。
その後はごほうびも含めて暑い夏は休養に専念。秋のビッグレースに向けてイーハトーブマイルから始動する。
ここも迷わず追いかける手。先日、南関東重賞・戸塚記念で鮮やかな直線抜け出しを決めたチャイヤプーンが里帰り。不来方賞、ダービーグランプリを制し、ロックハンドスター以来の岩手三冠を狙うが、それを阻止できるのはサンエイキャピタル。イーハトーブマイルは今後に向けても負けられない一戦となった。
エルノヴィオはやまびこ賞3着、岩手ダービーダイヤモンドカップ2着。いずれもチャイヤプーンが優勝したが、トップで通用を証明済み。
前走は伸びを欠いて5着に終わったが、水沢開催替わり初日は逃げ馬と内枠が圧倒的有利。外を回ったロスが一番の敗因だった。その反動もなく順調そのもの。今季実績から次位は譲れないところだろう。
ムゲンノカノウセイは典型的な奥手タイプ。初勝利まで6戦を要したが、一戦ごとに地力強化。今季2戦目のスプリングカップで2着を確保した。
前走は適性なかった芝で基準外。前々走でエルノヴィオとの叩き合いの末、惜しくもハナ差2着。流れ速くなれば先着の可能性は十分ある。
ミスティカルは中央未勝利ながらダートで2着1回3着1回。浦和交流で初勝利を飾り、そのまま岩手入り。初戦は久々の実戦で4着だったが、2戦目を完勝。58キロのトップハンデが微妙だが、地力は互角以上。
コスモキリュウは2連勝で臨んだJRA交流で連続3着。芝が課題だったが難なくクリアーし、前回圧勝。格下だが、勢いに乗っているのは間違いない。
ナムラバンザイは持ち賞金の関係で58キロを背負う。ガサのない牡馬でこの酷量は厳しいが、中央1勝・南関東1勝。大外でも逃げれば侮れない。
◎①サンエイキャピタル
〇⑦エルノヴィオ
▲⑪ムゲンノカノウセイ
△④ミスティカル
△⑨コスモキリュウ
△⑫ナムラバンザイ
<お奨めの1頭>
2R ウェーブスピリッツ
転入初戦は出遅れながらも3着確保。このメンバーでただ1頭だけ1分23秒台をマークし、能力上位は明らか
★重賞 青藍賞はエンパイアペガサスがベンテンコゾウを破る
9月9日に行われた南部杯トライアルの重賞『青藍賞』は戦前の下馬評通りエンパイアペガサス・ベンテンコゾウの一騎討ち。ゴール寸前まで続いた接戦はエンパイアペガサスがクビ差でベンテンコゾウを退けました。
逃げたベンテンコゾウを3番手から追うエンパイアペガサス。3コーナー手前からはこの2頭の一騎討ちの形になりました。いったんは前に出るエンパイアペガサスでしたがベンテンコゾウも懸命に粘り直線では盛り返す勢い。しかし最後はエンパイアペガサスの脚色がやや優勢になって勝敗決しました。
エンパイアペガサスはこれで重賞11勝目。次戦は南部杯に向かう予定です。
秋の水沢開催の最終日になる10日月曜、メインレースは12RのA級一組『仲秋特別』ダート1900m戦です。秋の・・・とは書きましたがこの水沢開催は非常に蒸し暑かったり、そうでなければ雨の影響でグズグズしたりと爽やかな感じの日があまりなかった印象ですよね。この月曜日も1日雨の予報ですので馬場状態にはご注意下さい。
さて仲秋特別の本命は(3)ダンストンレガーメを狙ってみます。前走のビューチフルドリーマーカップ、今回と同じ距離の1900mでの戦いでは6着に終わっている同馬ですが、距離がやや長いのは確かだったでしょうが展開も微妙に向かなかった印象でした。みちのく大賞典5着の実績どおりここで極端な力の差は無いでしょうし、なにより水沢の方が戦いやすい馬ですからコース替わりを前に一度好レースを期待したい所。
対抗は(1)グランウブロ。準重賞勝ち、みちのく大賞典では3着とここまでの実績では断然の存在。どちらかといえば叩き良化型に思える分、今回は対抗にしたのですが、このくらいのメンバーならあっさり勝っておかしくないでしょう。
(4)ケルヴィンサイドはA級特別では非常に堅実に戦います。展開に注文がつきやすいのかそれとも相手なりに戦うタイプなのか。その辺、自力で勝ち抜くシーンを想像しづらいものの、他馬との比較で上位なのは確かだし先行競馬ができる点も有利。
(5)シンゲツ。直近の戦績はやや奮わない感じも春先はこの条件で見せ場を作っていました。前走で変化を見せたように水沢も合うはずで穴ならこれ。(2)ヒドゥンブレイドは逆に、状態は悪く無さそうなのにもうひとつらしい形にならない。雨馬場になって変化を期待。
●12Rの買い目
馬単(3)=(1)、(3)=(4)、(3)→(5)、(3)→(2)
岩手競馬の全レース予想を公開中!「岩手競馬・勝ちそーチャンネル」へ
★オッズパークLOTO 5重勝/9月10日(対象8R~12R)
8R/評価A: 1番 評価B: 4番、 6番
9R/評価A: 3番 評価B: 9番 穴:2番
10R/評価A: 6番 評価B: 3番、11番 穴:2番
11R/評価A: 3番 評価B: 6番 穴:11番、12番
12R/評価A: 3番、 1番 評価B: 4番 穴:5番
9日メインは"Road to 南部杯"「第26回青藍賞」(M2 水沢1600m)。1着馬に南部杯への優先出走権が与えられる。
前日8日から南部杯カウントダウンもスタート。残り30日を切り、いよいよ決戦の日が近づいてきているのを実感する。
特に今年は過去最強の布陣ともっぱらの噂。GI4勝ゴールドドリーム、フェブラリーSで見事な追い込みを決めたノンコノユメ、ジャパンダートダービーを完勝した3歳馬ルヴァンスレーヴ、ダートグレード6勝、ダートGIの常連インカンテーション、2014年、15年を連覇したベストウォーリアなどそうそうたる顔ぶれ。
岩手勢も南部杯の最終切符を手に入れるべくベンテンコゾウ、エンパイアペガサスが名乗り。出走予定馬が相次いで回避し5頭立てとなったが、この激突が見られれば十分。どちらに軍配が上がるか非常に興味深い。
ベンテンコゾウはシアンモア記念を圧勝し、南関東からの連勝を4に伸ばして休養。恒例のテンコートレセンへ移動した。
理由は前年、北海道3冠制覇を目指したものの、王冠賞を前に夏負け。それもこたえて3着に敗れたため、早めに休養に入った。
青藍賞から始動は当初の予定どおり。英気を養ったベンテンコゾウが久々を問題にせず、勝利をモノにして南部杯へ挑戦するか。久々の再会を楽しみにしている。
エンパイアペガサスは昨年、報知グランプリカップ優勝。今年はオグリキャップ記念圧勝の勲章を手にして帰郷。ひと叩きされて伝統のみちのく大賞典2連覇の偉業を達成した。
マーキュリーカップは善戦及ばず7着だったが、自身の盛岡2000m最高タイムを大幅に更新した。
近走は一貫して1800m以上を使われて、久々の1600m対応が最大ネックだが、昨年の桐花賞でベンテンコゾウを完封。2度目の対決でも先輩の貫禄を見せつけるか。
チェリーピッカーは昨年の覇者。重賞初挑戦でタイトル獲得の快挙を果たした。その後は勝ち星から遠ざかり、スランプ状態が続いたが、あすなろ賞、みちのく大賞典、すずらん賞2着確保で復活ののろし。
本質的に水沢1600mがベストの条件。破壊力が薄れたのは中距離以上を使われた可能性もあり、すずらん賞から駒を進めたのは好材料。豪快なマクリがよみがえるか注目。
メイショウオセアンは昨年未勝利に終わったのはメンタル面も大きかったか。今年2戦目から短距離に矛先を変えて心機一転。850m戦で岩手初勝利を飾り、前々走・岩鷲賞で悲願のタイトルを獲得。今ならマイルでも好勝負に持ち込める。
◎①ベンテンコゾウ
〇④エンパイアペガサス
▲②チェリーピッカー
△⑤メイショウオセアン
<お奨めの1頭>
3R ゼットヴィグラス
能力検査からレース間隔が開いたが、乗り込み万全。サウスヴィグラス産駒の期待馬がデビュー戦を飾る