昨日に続いて南部杯報告。各騎手のコメントを紹介します。
1着・ルヴァンスレーヴ(M・デムーロ騎手)
「クラをつけた時、すごくいい状態だと思った。
前回(ジャパンダートダービー)が2000mで今回は1600mだったので、スタートが大事だと思っていたが、いいスタート切れたしリズムも良かった。
初めての古馬対決を勝てたので今後も楽しみ。デビュー戦で乗った時から半端ない馬だと思っていた。すごく強い」
2着・ゴールドドリーム(C・ルメール騎手)
「スタートを決めてルヴァンスレーヴをマークしてレースを進めたが、相手が一枚上だった」
3着・メイショウウタゲ(酒井学騎手)
「ゲートで落ち着かないクセがあるが、今日はスタートが決まった。早めに抜け出すととぼけるので内を割ったらいい競馬をしてくれた」
4着・ノンコノユメ(内田博幸騎手)
「ゲート内がずっとうるさくて、立ち上がったところで開いて出遅れた。残り800mから仕掛けたが、上がりも速くて4着が精いっぱいだった」
5着・オールブラッシュ(田邊裕信騎手)
「スタートが速い馬ではないが、外枠だったのでレースはしやすかった。ただ自分でレースを作れるタイプではない」
JBCをはさむかスキップするか―は分かれるだろうが、各陣営とも最大目標はチャンピオンズカップ。みなさんも動向に注目してほしい。
14日メインは2歳根幹重賞「第38回若駒賞」(盛岡ダート1600m)。焦点はグレートアラカーが順当に一冠目を制するか、阻止する馬が出現するか。この一点に尽きる。
グレートアラカーは雄大な馬格を誇り、デビュー前から期待を集めていた。デビュー戦は芝1000m3着だったが、それもきゅう舎の想定内。
一度実戦を使ってビギナーズカップへ駒を進め、終始外目を回るロスをモノともせず、豪快なマクリを披露して優勝。キャリア一戦でこの芸当ができれば器は推して知るべしだった。
若駒賞直行も当初の予定どおり。最終追い切りで先輩チャイヤプーンと併せ馬を消化して態勢万全。重賞2連勝へ王手をかけた。
サンエイムサシはサマーセール出身馬で父はシニスターミニスター。同産駒は長期休養をはさみデビューから無敗4連勝中サンエイキャピタルがいて岩手でもおなじみ。
これまで5戦2勝2着1回だが、2勝はいずれも逃げて圧勝。モロさも同居するタイプだが、自分の型に持ち込めば強さを発揮。グレートアラカーがどこから動くかが好、凡走の分かれ目だが、気分良く逃げればアッサリまで十分。
ニューホープは門別デビューで3、2、1着。この1着はスタートで大きく出遅れてポツンと最後方からの競馬だったが、直線馬群を割って抜け出し、強いの一語。
岩手初戦は馬っ気を出して馬体重もプラス19キロ。さらにトップハンデ57キロと条件厳しかったが、それでも3着が地力の証。今回は好転材料が多く、一発の可能性も高い。
リュウノポップスも北海道から転入してプラス15キロと明らかに太めだったが、2着確保。絞れてくればさらに上を狙えるはず。
ミラクルジャガーは芝4戦2勝。ダートは未経験だが、岩手二冠馬キングジャガー(父キングヘイロー)の半弟(父ローズキングダム)ならこなせる素地は十分。
ポエムロビンは転入初戦・ビギナーズカップ2着。その結果から前走1番人気に支持されたが、初の左回りに戸惑って5着。コース2度目で変わり身を期待。
◎③グレートアラカー
〇②サンエイムサシ
▲⑥ニューホープ
△①リュウノポップス
△④ミラクルジャガー
△⑨ポエムロビン
<お奨めの1頭>
5R アーリーバード
中央で芝1200mを2度使って6着2回。前々走で盛岡芝を経験済みも心強い。
8日、初の薄暮で行われた「第31回マイルチャンピオンシップ南部杯」の熱がまだ冷めず、放心状態が続いている。
感想を一言でいえば「いいレースを見せてもらいました」。現役ダートNo.1に君臨するゴールドドリーム、3歳最強馬ルヴァンスレーヴの初対決は本当に見ごたえがあった。
ベストウォーリアが逃げて2番手ノボバカラ、3番手外にオールブラッシュ、続いてコスタアレグレ、内にメイショウウタゲ。
そしてルヴァンスレーヴは中団6番手につけ、その直後外にゴールドドリーム。相手は1頭と徹底マークに出た。
先に動いたのもルヴァンスレーヴ、遅れずゴールドドリームもスパートをかけ、残り200mでルヴァンスレーヴが先頭。ゴールドドリームも差を詰めにかかったが、ゴール前で突き離してルヴァンスレーヴが1馬身半差で完勝した。
レース運び、仕掛けてからの反応の良さ、最後の伸びとルヴァンスレーヴはすべて完ぺき。上がりもルヴァンスレーヴ35秒3、ゴールドドリーム35秒5。南部杯で史上初めて3歳馬優勝の快挙を果たした。
この後にターゲットはチャンピオンズカップ。ゴールドドリームもそれが今季最大の目標と早々と表明済み。RG対決第二章も目が離せない。明日は各騎手のコメントを報告します。
13日メインはB2「オクトーバーカップ」(盛岡芝1600m)。芝に自信ありのメンバーがそろい、白熱戦必至。当日の馬場も影響は少なくなく、直前までチェックが必要となった。
コアレスフェーブルは今季<3.3.3.3>。着外が一度もなく、抜群の安定度を誇っている。特に芝は3戦2勝。3着1回は前走のJRA条件交流戦で、しかも道中で周囲が壁になる不利。それをはねのけて直線で鋭く伸びて3着。敗れて強しの一戦だった。
今度は好調馬がそろったとは言え、地元同士の戦い。芝1600mは未経験だが、まったく問題なし。メンバー比較から首位奪回のチャンス。
ウインプラージュは目下6連勝中。まず芝1600m戦を皮切りに、芝1000m、水沢850mで自慢のスピードを発揮している。
今回はメンバーが強化されたが、これまでもそれを克服。タイム的にも優秀で願ってもない内2番枠。逃げ切りまで十分。
ミステリーモリオンは芝1000mで2着2回3着1回。メンバー最速の上がりを駆使しながら届かないレースを続けている。
しかし今回は盛岡芝1600mが舞台。中央2着3回を芝1400m、芝1600mでマークなら距離延長は大歓迎。馬場が渋らなければ一気突き抜けるシーンまで。
ゲラーデは今季3勝はいずれも盛岡芝1600m。行き脚ついてからの伸びがすばらしい。揉まれない外枠も強運で有力馬に割って入る。
ダズンフラワーは連勝4でストップ。前走・もみじ賞は外枠もこたえた。今回のマイル戦で2歳重賞・ジュニアグランプリを含めて3勝。スンナリなら反撃可能。
ドルメロは前走・もみじ賞は忙しい1000m戦が明らかに合わなかった。ベストのマイルで巻き返すか。
◎⑤コアレスフェーブル
〇②ウインプラージュ
▲①ミステリーモリオン
△⑩ゲラーデ
△⑧ダズンフラワー
△④ドルメロ
<お奨めの1頭>
6R アテナリ
3走前の東京ダート1300m戦で3番手キープから0秒3差4着。この実績があってC2十一組は恵まれ過ぎた
2018年のマイルチャンピオンシップ南部杯がやってきました。今年も好メンバーが揃ったわけですが、それだけでなく今年から変わったのが、レースの光景といいますか見栄えといいますか。
先日から使用開始になった盛岡のはくぼ照明。この南部杯はその照明下で行われる盛岡最初のビッグレースになるのです。
今年の南部杯の発走時刻は17時30分、例年より1時間遅くなっています。近年は日没ギリギリの時間帯で行われ、天候が悪い時などはうす暗くなった中での戦いにもなっていたのですが、今年は人工照明下の戦いに衣替えします。
全国から集まった有力馬たちが、盛岡競馬場の照明の下で繰り広げるのはどんなレースになるのか?新たなマイルチャンピオンシップ南部杯の歴史が始まる今日を、是非ともお見逃しなく。
さて、JRA勢7頭・地方馬7頭の14頭で争われることになった南部杯です。地元の雄・エンパイアペガサスが回避したことで焦点は完全にJRA勢の中での順位をどう見るか?に移りました。
昨年・一昨年と連覇しているコパノリッキーは既に現役を去り、その前の2014年・15年と連覇したベストウォーリアは今年も出走するもののかつての勢いが薄れた近走。過去10回(※2011年除く)で勝馬が5頭しか出ていない南部杯も、今回は新しい勝者の名前が刻まれることになるのではないでしょうか。
という事で本命は(7)ゴールドドリームです。
昨年のこのレースにも参戦していた同馬は、2番人気に推されたもののスムーズなレースができず5着に終わりました。スタートで一頭取り残されるほどの出遅れでは結果上がり最速の脚を使っても5着止まりだったのは致し方なしでした。
その昨年は3月にドバイに遠征して6月の帝王賞で復帰したものの7着に終わって・・・からの参戦でした。今年も帝王賞からの直接参戦は同じですが、フェブラリーS2着からかしわ記念優勝、帝王賞も優勝してと昨年とは段違いの実績を持っていますし、直前の調整も昨年以上の内容と感じられます。今年は、この馬にとっては昨年の雪辱を果たすレースになるでしょう。
対抗は(12)ルヴァンスレーヴ。こちらも注目が集まってしかるべき馬。というのも、3歳馬で、3歳馬ですけども、2歳時の全日本2歳優駿、3歳になってのジャパンダートダービーと二つのダートGIを制した実績を引っ提げて乗り込んでくる馬だからです。
デビューから6戦5勝2着1回、いずれもダートでパーフェクト。南部杯には過去何頭かの3歳馬が参戦していますが、それに比べて当然ながら最上位の実績。勝てばレース史上初の3歳馬による制覇にもなります。
冷静に考えれば相手は海千山千の古馬のベテラン、ジャパンダートダービーも、直線一気に一飲みした強いレースだったとは言え優勝タイムの比較なら同じコース条件の帝王賞・ゴールドドリームより1秒以上遅いわけですから、実際の所はまだ未知数でしょう。7月以来の成長力で古馬とどこまでやれるか?ただ、そうであっても魅力的な存在なのは間違いありません。
3番手は(14)オールブラッシュを。川崎記念を制した後はグレードの勝ち星を増やせていない現状で、この◎○と比較するとやや勢いに分がない印象も否めません。しかしかしわ記念2着は評価できる内容ですし同じ形に持ち込むなら大外枠はむしろ恵まれたかもしれません。そして今の盛岡の馬場は近年に比べてパワーを要する状態になっているのも味方してくれるかも。
(1)ノンコノユメの評価には少し悩みました。爆発力はあるけれど注文は付きやすい。例えば馬体を併せて競り合う所まで持ち込めればしぶといのは確かですからそういう形になれば。(3)メイショウウタゲも左回りや距離に苦手感はないですし、盲点になった状態から自分の形で戦えれば一角を崩せる可能性無きにしもあらずでは。
●11Rの買い目
馬単(7)=(12)、(7)=(14)、(7)=(1)、(7)→(3)
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★オッズパークLOTO 5重勝/10月8日(対象8R~12R)
8R/評価A:10番 評価B: 6番、 1番 穴:9番
9R/評価A:10番 評価B: 5番 穴:7番、1番
10R/評価A: 2番 評価B: 1番 穴:10番、7番
11R/評価A: 7番、12番 評価B:14番 穴:1番
12R/評価A: 1番 評価B: 8番、 5番 穴:2番
ラブバレットがやってくれました。10月4日、門別1200mナイターで行われた「道営スプリント」へ遠征。
好スタートを決めたサトノプリンシパル、大外ナリユキマカセがハナを主張。さらに13番タイセイバンデットも外から被せ、ラブバレットは一度中団まで下げざるを得なかった。
これは北海道スプリントカップと同じような展開となったが、心配だったのはラブバレットの手応え。4コーナー手前から鞍上・山本聡哉騎手の手が動いていたが、反応ひと息。
しかし直線を向いて外から進出。先行軍団を交わし、外強襲メイショウアイアンの追撃をクビ差封じて勝利をモノにした。
ラブバレットは今回の勝利で19勝目。そして獲得賞金も500万円上乗せされ、9839万円。トニージェント以来の岩手デビュー馬で1億円突破が目前に迫った。
クラスターカップを控え、夏負けの影響があって不安要素は少なくなかったが、見事に復活。ラブバレットの頑張りに、ただただ頭が下がるばかりだ。
7日(日)メインはC1「区界賞」(盛岡ダート1600m)。生きのいい3歳馬がそろい、将来性も十分。非常に楽しみな一戦となった。
フルネスは現オープン・サプライズハッピーの妹。父がゴールドアリュールからバトルプランに変わった。
デビューは中山ダート1200m・3歳新馬。2番手キープから0秒6差3着にまとめ、2戦目の東京ダート1300mは惜しくもクビ差2着。初勝利を逃がしたが、以降もひと桁着順にまとめ、岩手へ新天地を求めてきた。
注目の初戦は1ヵ月半ほどレース間隔が開いてプラス17キロ。結果2番人気に甘んじたが、4角先頭から2着に1秒5差で圧勝。C1では実力の差をマザマザと見せつけた。
今回は初の盛岡だが、東京ダートでタイム差なし2着ならむしろ望むところ。距離延長も問題にせず、2連勝を飾る。
ウインストロベリーは岩手初戦は5着に終わったが、一度叩かれて覚醒。以降は4勝2着1回3着1回。岩手版オークス・ひまわり賞でも見せ場を作って3着を確保した。
目下2連勝と現在も成長一途。何よりもフルネス、ゲンパチマハロが盛岡ダート1600m未経験に対し、ウインストロベリーは2戦2勝。この実績を前面に逆転を狙う。
ゲンパチマハロは岩手の水が合って5戦5勝。芝ダートをかまわず、快進撃を続けている。それでも▲評価としたのは時計比較。勢いが上回るか、それとも時計どおりか。ゲンパチマハロは正念場を迎えた。
ヴァンクルは夏負けでひと頃、精彩を欠いていたが、完全復活。水沢2連勝を飾り、盛岡1600mでも2着。注目してほしいのは前走タイムでウインストロベリーより0秒2速い1分39秒7。比較で先着も十分あり得る。
ゴールデンマクリスは名前とは逆に先行粘りが身上。転入後は前にいた馬が総崩れとなった前々走6着以外はすべて白星。3勝をマークした。流れが落ち着けばまとめてのシーンまで。
アップアンカーは園田A2から転入初戦を完勝。格上ぶりを発揮した。マイルは4勝2着8回とまったく問題ない。
◎⑥フルネス
〇⑨ウインストロベリー
▲④ゲンパチマハロ
△⑤ヴァンクル
△③ゴールデンマクリス
△⑦アップアンカー
<お奨めの1頭>
7R セイゲイル
移籍2戦とも快勝。特に前走は出遅れながらもアッサリ抜け出しを決め、C2では能力の違いが明白
9月29日(土)から、ついに始まった薄暮競馬。29日メインは芝1000m・もみじ賞だったので発走は16時35分。最終11Rは17時45分。
翌30日(日)はメインが最終12Rで発走が18時10分。10月1日はJRA条件交流・フレンドリーカップで芝1700m。発走16時25分、最終11Rは17時40分。
それぞれ日の入り時刻は29日、17時22分。30日、17時20分。10月1日、17時19分だから、最終レースは完全に日没後に実施。日の入り前からライトは点灯されていたが、辺りが暗くなると、よりダート走路のライトが映えていた。
特に30日、白神賞の18時ごろは靄(もや)が立ち込め、さらに幻想的となっていた。ちょうどその時間は地元IBCラジオの実況中継で解説していたが、4階解説席の上から靄がどんどん下がっていき、演出効果は抜群だった。
売り上げも好調だった。29日は前年比131%。30日はなんと278・6%。10月1日は153・2%。台風の影響などで開催中止が多かったのが主要因だが、薄暮競馬も効果もはっきり。今後の動向にも注目したいと思っている。
6日(土)メインはOROターフスプリント・トライアル「第18回ハーベストカップ」(準重賞 盛岡芝1000m)。
本来なら昨年、コースレコードを樹立したコウセンの連覇が濃厚だったが、今季は順調さを欠いてわずか2戦のみ。前走・桂樹杯も抵抗なく失速して10着に沈み、本命視は厳しい印象。適性に敬意を表しても対抗止まりとなった。
中心はユイノルフィ。よほど芝1000mが合うのだろう。目下3連勝中。特に前走・FM岩手杯では2着に0秒5差をつけて圧勝した。
今回はオープンの名だたるスペシャリストがそろい、楽な競馬はできないだろうし、9番枠もちょっと外目。不安要素は少なくないが、勢いが最大の武器。順調度を前面に4連勝を飾る。
エイシンテキサスはアメリカ生まれのスペイツタウン産駒。クラスターCを勝ったドスライスでもおなじみの種牡馬でエイシンテキサスも豊かなスピードを受け継いでダート1000m1勝。
その後は新潟芝1000mで1、2、3着。すべて1000万下でマークし、適性一目。転入初戦は大敗だったが、一度使ってハーベストCは予定どおり。条件替わって反撃必至。
コスモロングソードは今シーズン5勝と充実一途。芝ダートを問わず活躍ぶりが目につく。今回の盛岡芝1000mも2戦1勝2着1回とまったく問題なし。しかも差しに転じての結果だから評価材料。アッサリまで十分。
タイキパラドックスは中央1000万下から転入初戦・FM岩手杯2着。盛岡芝1000m2度目のプラス材料が不気味。
◎⑨ユイノルフィ
○④コウセン
▲⑫エイシンテキサス
△⑧コスモロングソード
△⑩タイキパラドックス
△⑦オースミチャド
<お奨めの1頭>
5R ヒナクイックワン
転入2戦3、2着ながら、タイムが出色。メンバーに恵まれて待望の初勝利を飾る