11月27日にJRA東京競馬場で行われたG1『ジャパンカップ』に岩手からリッジマン号が出走しました。
岩手競馬所属馬としては史上初めてのジャパンカップ出走。結果は18頭立て18着ではありましたが、これを歴史の一ページ目として、後に続く馬が出てくることを期待しています。
11月29日のメインレースは11Rになります。B1級ダート1600mの『夢・希望 未来へ前進』。B1級ですがA級から降級して間もない馬が多いうえ、午後遅くからは雨になるという予報も。力関係を判断しづらい、コース状態も読みづらい意外に難解な一戦になりました。
本命は(2)グランメガスマイルを採りました。3歳夏に岩手に転入してきてからはずっとOP級・A級で戦ってきた本馬ですが前走からB1に降級。その初戦は6着でしたが、勝ったのが一昨年の岩手県知事杯OROカップを勝っているブラックバゴ、2着が3歳芝重賞を勝っているブローヴェイスというところを見れば実質A級並みの強豪揃いの中での結果。展開もなかなか向いてくれず、その結果だけで力量を判断するのは早計でしょう。追い込みに近い差し馬ですが春の水沢戦で好走しているように水沢に苦手感は無し。前走よりはやや楽になった相手関係も前進材料になってくれるのでは。
対抗は(10)ユノートルベル。前走11着はJBCレディスクラシックなので度外視可能。B1級に降級してからは2着・1着・1着と好調でしたが、降級だけで無く状態も安定してきた結果だと考えます。水沢はもうひとつの実績ではありますが春先に戦っていたのはOPの重賞とかA級でも一組戦。ここならばの狙いはできるでしょう。
(9)バーントシェンナが三番手。狙いづらい馬ですが好走した時の内容を見る限り地力はあるし最近の状態も安定している印象。高知で長く走っていて右回り経験豊富、実際転入初戦の水沢戦で2着だった点も注意してみておきたい部分。
以下、この馬も追い込みに近いタイプですが水沢は意外に自在に動ける(5)ムゲンノカノウセイ、今ならこのクラスでも戦える力を付けてきた印象の(7)ディーエスプルーフ。
全体に後方から来るタイプなものの水沢の方がむしろ動けるという馬が多いですし、天候による馬場状態の変化次第では思わぬ波乱も・・・というレースでは。
●11Rの買い目
馬単(2)=(10)、(2)=(9)、(2)=(5)、(2)=(7)
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20日、今シーズンの盛岡競馬フィナーレ重賞「第44回北上川大賞典」(ダート2500m)が行われ、ジェイケイブラックが4馬身差で圧勝。待望の初重賞を獲得した。
石川栄調教師「重賞ののれんを一つでも獲らせてやりたいとずっと思っていた馬だが、最近は強い馬がどんどん転入してくるからなかなか勝てなかった。夏場はちょっと調子が落ちていたが、涼しくなって取り戻してきていた。去年のこのレースで3着だったようにスピード競馬よりはある程度長丁場の方が良いと思っていた。次は年末のファン投票・桐花賞へ、選ばれるなら向かいたい」
22日、盛岡開催最終日は「2022レディスジョッキーズシリーズ盛岡」。第1戦で4着だった関本玲花騎手は2戦目をエイシンヌチマシヌで快勝。首位で次戦・川崎へ向かう。
関本玲花騎手「第2戦が人気を集めている馬でしたから、盛岡最後で100勝を決めたいなと思って臨みました。接戦でしたが、ゴール前で声援が聞こえたので、気力を振り絞りましたし、馬も頑張ってくれました。ホームで勝つことができて非常にうれしいです。見に来てくれる方も多いので、なおさらでした。女性ジョッキー全員が会えるのはレディス(ジョッキーズシリーズ)しかありませんから、とても刺激を受けます。次の川崎も頑張りたいと思います」。非常にいいムードで今シーズンの盛岡開催が終了した。
28日メインは2歳「太夫黒特別」(水沢1600m)。この一戦は12月13日、金杯トライアル・寒菊賞へ向けた重要な一戦。フジラプンツェルの動向次第だが、ここから有力馬が誕生する。
ケープライトは6戦3勝2着1回。芝からダート変更した若鮎賞2着、若駒賞を快勝した。前走・ジュニアグランプリは相手が強く10着だったが、2度目の芝で前回は2着に敗戦。イメージは芝向きだったが、ダートの方が合うかもしれない。2歳馬ながらレース運びのうまさに定評があり、地元同士では連対パーフェクト。フジラプンツェルが不在なら首位を譲れない。
アサップはデビュー4戦目で初勝利を飾ったが、以降は入着止まり。詰めの甘さが目についたが、前走は3番手の好位キープから4角セント。そのまま押し切って両目を開けた。タイプ的に長い距離が合い、弾みつけてもう一丁いけるか。
キタノムホウはデビュー戦の芝1000m6着だったが、ダートに替わって本領発揮。5戦連続で馬券対象(3着以上)を果たしている。1600mは未経験だが、父がウインバリアシオン、母父ワークフォースならむしろ望むところ。相手は強化されたが、ここでも好勝負なら将来も約束された。
セイレジーナは前走11着。初めて着外に沈んだが、自己ポジションを取れなかったのが最大の敗因。好枠を引き当て、すんなりの流れに持ち込めれば反撃必至。
エムティウインは未勝利ながら2着2回3着1回。着外一度もない堅実さを身上とする。勝ち切れないのは詰めが甘いからだが、もしかすると坂がある盛岡より平坦・水沢が合う可能性十分。一変があるかも。
ラブバイオレットはデビュー戦快勝後、苦戦を強いられているが、前走1秒1差5着で上昇ムード。
◎①ケープライト
〇⑥アサップ
▲③キタノムホウ
△②セイレジーナ
△⑨エムティウイン
△④ラブバイオレット
<お奨めの1頭>
7R ガーレ
前走はダッシュ力で上回るアオイスイセイが相手では厳しかった。今度はハナを譲らず、逃げ切りを決める
11月22日(火)をもって今シーズンの盛岡競馬も全日程を終了。今週27日(日)から、戦いの舞台は水沢競馬場へ移る。レギュラーシーズンの終了は年明け1月3日(火)。早いもので残すところ1ヵ月余りとなった。
毎回記すが、開催替わりは不確定要素ばかり。6月以来の水沢競馬で馬場状態、レース傾向、先行有利か差し有利か完全に手探り状態。さらに岩手競馬は左回りバンケットコース=盛岡から右回りフラットコース=水沢と真逆のコース。盛岡で好走したからといって、水沢でも同様かと言えば決してそうではない。逆に盛岡で沈黙を強いられてきた馬が、一気に息を吹き返すケースも多々。
さらに寒い時期を迎えて冬毛が出てくる馬も多く、パドックは重要なファクター。まずは馬場傾向、内有利か外有利かなどをしっかりチェックしてほしい。ただ、コース替わり初日は総じて先行有利。ジョッキーたちも手探りで臨むため、ペースが落ち着く傾向が多い。あくまでも開催替わり初日に限ってのことだが、頭の片隅に入れて馬券検討をして下さい。
27日メインはB1級特別「ひいらぎ賞」(水沢1400m)。各世代からまんべんなく出走しているが、目につくのは活きのいい3歳馬が多いこと。基本は若駒を重視するのが得策だろう。
ベストフィーチャーは中央5戦0勝から転入。当初2戦は3、2着に終わったが、3戦目から圧巻の4連勝。すべてワンサイドで完勝した。勢いを駆ってオークス・ひまわり賞へ挑戦したが、7着に大敗。以降も勝てないレースが続いたが、短距離へシフトして反撃。B1で2連勝をマークした。前走は7着に終わったが、敗因ははっきり。距離1800mが長かった。守備範囲の1400mなら首位を奪回できる。
ビクトリールーラーはデビュー戦の門別1200mを9馬身差で圧勝。その後、3戦1勝から大井へ転籍して1勝2着1回3着1回。2ヵ月の休養をはさんで岩手へやってきた。初戦は久々も影響して逃げ一杯5着だったが、2戦目は逃げ粘って2着。これで通用のメドが立ち、B1降格は強運。多少、展開に注文がつくタイプだが、相手甘くあっさりまで。
セイシーキングは今季3勝2着3回。着実に成長を続けてA級まで出世して3走前2着。成績安定しないのがネックだが、前走も逃げて2着。絶好の1番枠から先手を主張して粘りを発揮する。
セイキングダムは中央未勝利、笠松3勝から転入。いきなり3連勝をマークした。近走は足踏みだが、前々走は出遅れながらもカミノコの2着。水沢未経験だが、笠松3勝なら問題なし。
フィナルタは重賞・岩鷲賞5着、JpnIII・クラスターカップ7着に善戦。春に2勝以降は白星から遠ざかっていたが、前回快勝。再び上昇気流に乗った。
コパノラクラクは佐賀B級から転入後、着外一度もなし。4勝2着3回3着2回と抜群の安定感を誇っている。有力馬がもつれれば連対確保まで。
◎⑨ベストフィーチャー
〇⑩ビクトリールーラー
▲①セイシーキング
△②セイキングダム
△⑥フィナルタ
△⑫コパノラクラク
<お奨めの1頭>
4R ムーンシュトラール
3ヵ月の休養後、B1からC2へ降格して2着2回3着1回。今度は2戦2勝の水沢1300mで首位を奪回する
11月20日に行われた岩手最長距離2600mの重賞『北上川大賞典』は1番人気のジェイケイブラックが優勝。自身三度目の北上川大賞典挑戦で制覇すると共に、自身初の重賞タイトルも手にしました。
昨年のこのレースで3着、長めの距離には自信を持つジェイケイブラックでしたが、昨年までとはまた違う相手との戦いに鞍上山本聡哉騎手はスタート前から慎重さを崩さなかったと言います。「先行馬を前に見ながら自分はその後ろで機をうかがう作戦。最初から最後までミスをできないと思っていましたが、狙い通りの展開になって作戦もはまりました(山本聡哉騎手)」。最後は2600mを走っての上がり3ハロン38秒8の末脚で完勝。同馬にとって待望の重賞勝ちとなっただけでなく、同馬を管理する石川栄調教師、鞍上山本聡哉騎手にとっても初の北上川大賞典制覇となりました。
今日11月22日はいよいよ今シーズンの盛岡競馬最終日。6月下旬から5ヶ月、途中JBCもあって始まった時は先の長さを待ち遠しくも思ったのですが、いざ最終日となるとあっという間の5ヶ月間にも感じます。最終日が良いお天気になりそうなのは何よりでもありますね。
来年は、水沢競馬場での照明設備整備に伴って以前のような交互開催に戻ると言われています。ロングラン盛岡開催も歴史の中の思い出のひとつになりそうです。
さてその最終日のメインレースは12R、その名も『2022盛岡ファイナル特別』。A級一組戦、ダート1600mがその条件となります。来週からの水沢開催、二週目には古馬マイルの重賞『トウケイニセイ記念』が行われます。コースは違えど同じマイルだけにその前哨戦的な意味もある戦いとなりました。
このレースの本命は(4)セイヴァリアントです。
前走は勝ち馬をわずかに捉えきれずの2着でしたが、しかしそれでここまでの安定した戦いぶりの評価が下がるわけではありません。夏に転入後ここまで盛岡マイルでは5戦3勝、重賞青藍賞での4着を含め全て掲示板圏内という得意な条件にも戻り、ここは前走の雪辱、きっちり勝ってこのあとの重賞戦線へ繋げていきたいもの。
(6)サンエイキングダムを対抗に採りました。◎には二走前に2秒差で敗れているだけでなくその時の上位馬が複数出走しているここでは強調しづらい面があるのは確かですが、しかしその時はこの馬もひと息後の初戦。叩かれての上積みを計算に入れれば、◎相手はともかくその他の馬とは大きな差が無いと見てもいいはず。
三番手は(3)ツクバクロオーを。直近の2戦を見る感じ短距離の方が合いそうな印象が強くなってきましたが、しかし昨年のトウケイニセイ記念で3着を確保しているようにマイルも対応可能。その昨年よりも順調な今年ならここでも上位争いできると見ます。
(9)リリーモントルー、(10)マルケイマーヴェルを△に留めるのは惜しい気がします。いずれも二走前に◎に敗れていますがその時は超が付く高速馬場だった点には考慮の余地あり。末脚活きる展開なら巻き返せる力がある馬達でしょう。
●12Rの買い目
馬単(4)=(6)、(4)=(3)、(4)→(9)、(4)→(10)
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先週13日、"GRANDAME-JAPAN2020"2歳シーズン「第38回プリンセスカップ」(盛岡ダート1400m)が行われ、フジラプンツェルが逃げたエイシンエイトをキッチリ捕らえて快勝。南部駒賞4着の雪辱を果たした。
山本政聡騎手「スタートは出たなり。メンバー的に流れが速くなると思ってたので、あわてずに追走した。南部駒賞では手前を替えたりしてレースに集中していなかった感じだったが、今回はシャドーロール着用の効果もあって3コーナーあたりから鋭く反応した。あとは相手はどの馬かを考え、逃げた馬だと思って早めに並ばせたら最後まで渋太く伸びてくれた。南部駒賞は少頭数でペースも遅く、自分も構えて乗ったのも敗因。雪辱できてうれしいです」
瀬戸幸一調教師「前回(南部駒賞)は北海道勢に負けたくない気持ちが強くて、攻め馬をやりすぎたかもしれない。今回は馬の状態を見ながら抑え気味の調整。シャドーロールを着けてレースに集中できたのも良かったと思う。次走はオーナーと相談して決めるが、東京2歳優駿牝馬を視界に入れながら、地元選択なら寒菊賞を予定しています」
今回の勝利でフジラプンツェル陣営は軌道修正に成功。東京2歳優駿牝馬も視界に入ったが、地元重賞と両にらみ。あせらず決定を待ちたい。
今シーズンの盛岡競馬は残すところあと2日。次週から戦いの舞台は水沢に移るが、コース巧者は是非とも勝利を手にしたいところ。それも頭に入れて馬券検討をしてほしい。21日メインは「ORO牝馬特別」(盛岡ダート1600m)。この時期に牝馬限定のオープンレースは今回が初めて。重賞クラスの好メンバーがそろった。
ディアリッキーは南関東3勝。東京2歳優駿牝馬3着、東京プリンセス賞2着、JpnIII・クイーン賞4着。牝馬一線級と戦ってきた。その後、北海道へ移籍。ヒダカソウカップ10着後に岩手入り。1200mは未経験に加え、久々の実戦で出遅れも喫したが、豪快なまくりを決めて快勝。その後、2ヵ月半の休養に入り、牝馬重賞・ヴィーナススプリントで復帰。またもや豪快に突き抜けて2連勝を飾った。
今度は盛岡マイルが舞台。ヴィーナスSのインタビューで山本政聡騎手は「1200m向きではない。ちょっと忙しすぎるが、地力で勝った」とコメント。距離延長を味方に順当に3連勝を飾る。
ゼットパッションは3勝マークして浦和・桜花賞2着。その後も重賞へ挑戦して最高格付けは南関東A2。今年6月に岩手入りしたが、B2へ格付け。メンバーにも恵まれて3勝2着2回。牝馬準重賞・フェアリーカップ2着、地方競馬全国交流・ビューチフルドリーマーカップでも岩手最先着4着を確保した。取り消し後で状態がネックだが、実力トップは疑いない。
タイセイエクセルは中央ダート1400m2勝、南関東B2から転入。連対を外したのはJRA相手、距離1800mも長かった東京カップけやき賞7着以外はオール連対。抜群の安定感を誇っている。1600mも3走前2着で問題ないことを証明済み。2頭に割って入る。
トーセンキャロルは中央芝1200m1勝、南関東1勝から転入。岩手版オークス・ひまわり賞、OROオータムティアラを連勝し、牝馬二冠を獲得した。前走・サファイア賞は2400mが長く早々と失速12着だったが、これは度外視。ダートに戻ってうっ憤を晴らす。
リーピングリーズンは中央未勝利から盛岡芝ダート2連勝をあげて中央へ再転入。ダート戦で2勝をマークした。岩手3戦1勝はすべて芝が舞台。ダート替わりはむしろ望むところ。
アップテンペストは重賞で距離の長短を問わず重賞でも上位を確保。牡馬相手のやまびこ賞を完勝した。マイル対応もまったく問題ない。
◎(4)ディアリッキー
〇(9)ゼットパッション
▲(1)タイセイエクセル
△(7)トーセンキャロル
△(2)リーピングリーズン
△(5)アップテンペスト
<お奨めの1頭>
7R デュードメール
前走2着は勝った相手を誉めるべき。メンバーが手ごろになり、首位を奪取する